
棚田のイルミネーション「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」を愛でるデート|石川県
この記事でご紹介するのは、石川県輪島市にある景勝地「白米千枚田」のイルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」を堪能し、ロマンチックなひと時を過ごすデートプランです。
「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」は、毎年10月中旬~3月上旬に実施されるイベントで、今年度の開催期間は、2022年10月22日(土)~2023年3月12日(日)までとなっています。イルミネーションの点灯時間は、日没から約4時間です(自動点灯・自動消灯)。
ほぼ5ヵ月間という比較的長い期間にわたって楽しめる上、クリスマスシーズンや子供さんにのみにフォーカスした演出ではないため、大人カップルのデート利用もしやすいイベントだと思います。
今回は、イルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」の特徴や魅力、デートでの楽しみ方について、輪島市産業部観光課の吉岡さんにお話を伺いました。
イルミネーション会場は日本海に面した「白米千枚田」
▲日没直前の点灯した「白米千枚田」(ゴールド)。日本海に面する棚田だということがよく分かる
毎年10月下旬~翌年3月中旬まで開催されるイルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」は、2011年にスタートしました。今や能登地方には欠かせない、秋冬の人気イベントなんですよ。
ここからは、そんな「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」の特徴や魅力を見ていきましょう。
日本の棚田百選にも選ばれた輪島市の「白米千枚田」を光で演出
編集部
輪島市の「白米千枚田」には、今回初めて伺いました。日本海を望む能登の海岸の傾斜地に広がるこちらの棚田は、日本の棚田百選「つなぐ棚田遺産」や「国指定文化財名勝」にも選ばれているそうですね。(参考:つなぐ棚田遺産)
「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」は、棚田でのイルミネーションイベントということで、全国的にも貴重なものと感じますが、まずはおすすめの楽しみ方から教えていただけますか?
吉岡さん
広さ4haほどで、1,004枚の小さな棚田が集まった「白米千枚田」を光で演出するイベントです。
▲イルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」の会場「白米千枚田」(夏)
いらっしゃったら最初に、隣接する「道の駅 千枚田ポケットパーク」の展望台から白米千枚田を一望していただくと、全景を楽しめて、全体像が把握できますよ。
その後に、白米千枚田の畦道を実際にお二人で散策いただくのがおすすめです。棚田と日本海をより身近に感じられるでしょう。
棚田の四季がテーマ!4色に変化するイルミネーションが見どころ
編集部
イルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」のテーマや、注目の見どころについてもお話しください。
吉岡さん
イルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」では、白米千枚田の畦道に設置された2万5,000個ものLED照明(ペットボタル)が、15分ごとにピンク→グリーン→ゴールド→ブルーの順で変化します。
▲収穫後の「白米千枚田」の畦道に、LED照明(ペットボタル)を設置している地元ボランティアの皆さん
漆黒の闇の中、棚田がとても幻想的な空間となりまして、これが何よりの見どころですね。
棚田での四季の移ろいをテーマとする演出で、ピンクは春の桜、グリーンは夏の稲、ゴールドは実った稲穂、そしてブルーは冬の日本海を表現しています。
→横スライドで、15分ごとに変化するイルミネーションの色を参照できます
「白米千枚田 あぜのきらめき」のデートでの楽しみ方
▲雪景色の「白米千枚田」と日本海。いかにも日本の冬を感じさせる、これもフォトジェニックな光景
ここまで、一般的な観光客の目線でイルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」について伺ってきました。ここからは、デートで訪れることに特化してお話を聞いてみましょう。
「道の駅 千枚田ポケットパーク」の展望台はおすすめ撮影スポット
編集部
昨今ではSNS投稿を趣味にして、インスタ映えするスポットでデートするカップルも増えてきたようです。「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」での、吉岡さんおすすめの撮影スポットを教えていただけますか?
吉岡さん
先にも触れた隣接する「道の駅 千枚田ポケットパーク」の展望台から、白米千枚田を背景にして撮影していただくと、イルミネーションが綺麗に入るのでおすすめです。
▲イルミネーション点灯後の「白米千枚田」の畦道を二人で散策。何とも幻想的な光景が展開する
お時間があれば、夜の棚田の畦道を散策していただき、点灯したLED照明(ペットボタル)を背景に撮影していただいても、幻想的でインスタ映えする一枚を狙えますよ。
会場を散策する前後には地元の美味しい棚田米もいただける
編集部
イルミネーション会場の棚田を散策する前後に、デート中のカップルが軽く食事を摂れるようなスポットが近隣にありましたら、ご紹介をお願いします。
吉岡さん
「道の駅 千枚田ポケットパーク」内の食事処では、地元食材をふんだんに使った軽食メニューを取り揃えておりますよ。道の駅の公式サイトに食事処のメニューや価格が載っていますので、あらかじめザッとチェックしておいてもいいかもしれません。
>>道の駅 千枚田ポケットパーク「レストランメニュー」(公式サイト)
自慢の「輪島フグらうめん」を始め、「おにぎりセット」もおすすめです。5種類の「棚田米おにぎり」からお好きなものを2種類選んで、お味噌汁と漬物が付いてきます。地元で収穫された棚田米を炊いているので、とても美味しいですよ。
▲「道の駅 千枚田ポケットパーク」内の食事処でいただける「棚田米おにぎり」各種
「千枚田♡(ハート)コロッケ」をつまんでもいいと思います。
ちなみに、イルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」の開催期間中は、食事処の営業時間を20:00まで延長しているので、いつもより利用しやすいですよ。(※ラストオーダーは19:00です)
秋冬もフォトジェニック!点灯前の「白米千枚田」を散策しよう
編集部
そのほかにも、イルミネーション以外の「白米千枚田」でのデートの楽しみ方などがありましたら、お話しいただけますか?
吉岡さん
輪島市の「白米千枚田」は、豊かな自然に恵まれた環境にあります。夜の帳(とばり)が下りた後のイルミネーションも素敵ですが、昼間明るい内に、畦道をカップルで散策いただくのもおすすめですよ。
▲LED照明(ペットボタル)が設置済された「白米千枚田」。明るい内に畦道を歩いてみるのもおすすめ
秋冬の日本海と収穫後の棚田とのコントラストは、春夏とはまた違った趣(おもむき)ある光景を生み出します。これまた、お二人でインスタ映えする一枚を狙えるでしょう。
散策に少し疲れたら、先にお話しした「道の駅 千枚田ポケットパーク」内の食事処で一休みして、おやつにオリジナルの「千枚田たい焼き」や、「えがらまんじゅうソフト」を召し上がってもいいかと思いますよ。温かいコーヒーも、イルミネーションの時期にはぴったりです。
▲「道の駅 千枚田ポケットパーク」内の食事処で購入できる「千枚田たい焼き」。秋冬のおやつにぴったり!
▲これが「えがらまんじゅうソフト」。輪島名物のえがらまんじゅうをトッピング!
イルミネーション会場周辺の観光スポット
編集部
カップルにおすすめの観光スポットがイルミネーション会場の周辺にありましたら、ぜひ教えてください。デートの流れを意識してご紹介いただけると嬉しいです。
吉岡さん
それでしたら、こちらのイルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」を夜ご覧になってから、温泉宿も豊富な輪島市内に宿泊されてもいいかと思いますよ。1泊されると、ターゲットになる観光スポットも大きく拡がりますから。
▲日没後の点灯した「白米千枚田」(ブルー)。この世のものとは思えない幻想的な夜の空間
明けて翌日は、日本三大朝市の一つ「輪島朝市(※1)」に足を運び、新鮮な魚介類や加工品などを購入されるのはいかがでしょうか(営業:8:00~12:00)。おうちデートの食材買出しにもぴったりですし、輪島塗などの工芸品・アクセサリーもお土産に入手できますよ。
(※1)約200軒が出店し、岐阜県の高山朝市・千葉県の勝浦朝市とともに、日本三大朝市の一つとされている。
輪島朝市では、値札があまり付いていないので、価格は交渉次第の部分が大きいです。地元の売り手さんとの会話を楽しみながら、カップルで値切り交渉をするのも醍醐味になりますね。
その後は、「輪島キリコ会館」に立ち寄って、能登の有名な「キリコ祭り(※2)」に使われる風流提灯・キリコを見学してみてください。本場のお祭りの臨場感を味わえますよ。
(※2)江戸期以来の伝統あるお祭りで、能登一円の住民が参加する一大イベント。毎年7~10月にかけて、各地の神社を中心に華麗な風流灯籠「キリコ」を担ぎ出し、夜通し町内を練り歩く。
また、輪島塗の工房が集まった交流施設「輪島工房長屋」で、本格的な塗箸作りなどをお二人で体験してみるのも楽しいひと時でしょう。輪島塗の作品購入はもちろんのこと、職人さんの作業見学もできますよ。和のアートに関心が高いカップルには、おすすめできるスポットです。
イルミネーションを観賞するカップルへのメッセージ
編集部
これから「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」を訪れようとしているカップルへのメッセージや、今回のインタビュー取材で伝えきれなかった想いなどがあれば、お話しください。
吉岡さん
「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」は、秋~春の始まりにかけての夜を楽しむイルミネーションイベントです。お二人で幻想的な光の世界を散策して、この時期のひと時を堪能してくださいね。
編集部
今回お邪魔して感じたのは、クリスマスシーズンのみにフォーカスしたイルミネーション演出ではなく、「白米千枚田」という昼間でも美しい棚田が会場であるため、大人カップルのデートにも向いているな、ということです。
吉岡さん、本日は師走のお忙しい時期にお時間をいただいて、大変ありがとうございました。
「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」の口コミ・感想
▲初夏の「白米千枚田」と日本海。イルミネーションの季節ではない昼間も、やはり美しい光景
デートの参考になるように、イルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」に関する口コミや、感想をいくつかご紹介します。
- 15分ごとに棚田のLED照明が4色に切り替わり、美しい光景を満喫できました。昼間の棚田もいいですが、夜も魅力的です。
- 暗闇に浮かび上がるナスカの地上絵のようにも見え、趣(おもむき)深いイルミネーション。
- 海に面した棚田なので、幻想的なイルミネーションを眺めつつ、夜の波音も楽しめることがお気に入りです。
全体的に高評価のイルミネーションイベント、という印象でした。楽しめる期間が10月下旬~翌年3月中旬までの約5ヵ月間で比較的長いこと、クリスマスシーズンや子供さんにフォーカスした演出ではないことも、大人カップルのデート利用でも満足度が高い理由かと思います。
「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」の基本情報(アクセス・駐車場)
▼イルミネーションイベント「輪島・白米千枚田 あぜのきらめき」は、石川県輪島市の日本海に面する景勝地「白米千枚田」が会場となります
連絡先 | 輪島市産業部観光課 千枚田景勝保存実行委員会 (電話)0768-23-1146 (Web)公式サイト「お問い合わせ」ページ |
---|---|
アクセス | 【公共交通機関】 ・金沢駅で下車→奥能登特急バスで「道の駅輪島(ふらっと訪夢)」まで約150分→路線バス/タクシーで「白米千枚田」まで約15分 ・穴水駅で下車→北鉄バスで「道の駅輪島(ふらっと訪夢)」まで約30分→路線バス/タクシーで「白米千枚田」まで約15分 【車】 ・金沢森本IC→のと里山空港IC→輪島市内経由で「白米千枚田」まで約40分 |
駐車場 | 「道の駅 千枚田ポケットパーク」の駐車場を利用 ※普通車51台分(身障者用2台を含む)・無料 |
開催期間 | 2022年10月22日(土)~2023年3月12日(日) |
点灯時間 | 日没から約4時間 ※自動点灯・自動消灯(ソーラーLEDを使用) |
公式URL | https://wajima-senmaida.jp/ |
公式SNS | ・Instagram |
※最新の情報は公式サイト等でご確認をお願いいたします
※記事中の金額はすべて税込表示です