六所神社で縁結び祈願!神奈川・大磯町の歴史ある神社でロマンチックデート
今回、「御朱印めぐりデートを楽しもう♪」でご紹介するのは、神奈川県大磯町にある「六所神社」です。
神奈川県大磯町にある「六所神社」の創建は紀元前97年、約2100年以上前に創建された神社です。
六所神社の御祭神は櫛稲田姫命、素戔嗚尊、大己貴尊(大国主命)の三柱の神様です。櫛稲田姫命と素戔嗚尊は、日本神話に描かれている最初の神様の結婚であり、大己貴尊はお二人の御子神様です。
全ての良縁、夫婦円満、家族円満の神社としても有名な六所神社は、まさに御朱印めぐりデートにぴったりな神社といえます。
今回のインタビューでは、六所神社の禰宜でいらっしゃる柳田さんに、神社の歴史やオリジナルご朱印の詳細、参拝のご作法についても詳しくお話していただきました。
ご朱印めぐりデートをお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
※記事中の金額はすべて税込表示です
六所神社の歴史と特徴
創建2100年の歴史を持つ六所神社の由来
インタビュアー
六所神社はどのような神社か教えてください。
柳田さん
当社の創建は約2100年前に遡ります。崇神天皇の時代(紀元前1世紀頃)、出雲地方からこの地に氏族が移住し、この地域を「柳田郷」と名付けました。
彼らは祖神である櫛稲田姫命、素盞嗚尊、大己貴尊(大国主命)を守護神として、石神台(伊勢神台とも呼ばれる、当鎮座地北西1kmの台地)に祀り、社殿を築いて「柳田大明神」と称しました。
地域の安寧と子孫繁栄を祈願したのが、当社の始まりです。
インタビュアー
大変歴史のある神社ですね。最初は六所神社ではなく「柳田大明神」であったことを、今日初めて知りました。
柳田さん
はい。柳田大明神は、六所神社の旧名です。
大化の改新後、国の行政が整備され、国司の制度が始まる中、元正天皇の御代である養老2年(718年)閏4月8日、石神台から現在の場所に遷座しました。そして、勅命により相模国八郡の神祇の中心となるべき旨が示されました。
平安時代に入り相模の国府(現在の県庁に相当)が柳田郷に置かれると、柳田郷の地名も「相模の国府」と呼ばれるようになりました。
インタビュアー
1300年以上前から六所神社がすでに今の場所にあったことに驚いています。
また、有名な「相模国府祭」に含まれる地名、「相模の国府」は、平安時代から使われていたのですね。
大化の改新後の、神社にまつわる歴史についても教えていただきたいです。
柳田さん
はい。大化の改新以降、新任の国司は任国に着くと、まず「神拝」と呼ばれる国内の主要な神々への巡拝を行いました。しかし、これには多大な時間と費用、人員を要しました。
そこで、主要な神々の御分霊を一か所に合祀する社、すなわち「総社」を設ける慣習が生まれました。
相模国の場合、柳田大明神に「一之宮寒川神社」「二之宮川勾神社」「三之宮比々多神社」「四之宮前鳥神社」「平塚八幡宮」の五社の御分霊を合祀しました。これにより「相模国総社」が成立しました。
六か所の神社を合祀したことから「国府六所宮」とも呼ばれるようになりました。
インタビュアー
「相模国総社」は、五社もの御分霊を合わせ祀っておられるのですね。とてもご利益がありそうです。
源頼朝公ともご縁が深いとお伺いしましたが、詳しく教えていただけますか。
柳田さん
鎌倉時代の歴史書『吾妻鏡』には、次のように記されています。
同年十月二十三日、源頼朝公は北条時政等二十五名の功賞を行う。
その規に依り、文治二年(1186年)、本殿の改造が行なわれる。
建久三年(1192年)八月九日、源頼朝公の実子実朝の安産祈願の為神馬納「総社柳田」と記す。
このように、源頼朝公は総社六所宮に対して深い敬神の念を持ち、相模国を代表する神社として格別な崇敬を寄せていました。
インタビュアー
源頼朝公との関わりが大変深いことがわかりました。他の歴史上の人物とのゆかりについても、ぜひお聞かせください。
柳田さん
戦国時代には戦国大名の北条早雲も深く崇敬し、その子の氏綱公が永正年間(1504~1521年)に六所宮の社殿を造営しました。また、四代目の北条氏政公が本殿を修復し、これが現在の本殿となっています。
天文13年(1544年)12月23日付の北条氏康公の寄付状には、相州六所領として65貫78文の寄進が記されています。
徳川家康公も相模国総社六所宮を深く崇敬し、天正19年(1591年)に武運長久の祈願として六所領50石(約15,000坪)を寄進した御朱印状が残っています。
また、三代将軍家光公からは慶安元年(1648年)に国家安全祈願として50石の御朱印状が出されました。
以後、歴代の将軍による特別な祈願と六所領の寄進が続き、現在に至っています。
インタビュアー
北条氏綱公や北条氏政公により、今回私が拝見した社殿の造営や本殿の修復が行われたのですね。
徳川家康公や徳川家光公といった名だたる歴史上の人物が、武運長久の祈願や国家安全祈願のためにここを訪れたと思うと、より感慨深いものがありますね。
六所神社の見どころと相模国府祭の魅力
インタビュアー
六所神社を訪れた際の見どころを教えてください。
柳田さん
境内の見所は、小田原北条氏によって寄進されたご本殿とご本殿を支える野面積みの石垣です。ご神木に囲まれ多くの錦鯉が優雅に泳ぐ御神池もございます。
インタビュアー
ご本殿も石垣もとても立派ですね。錦鯉の大きさにも驚きました。
祭典行事の見どころと起源についても教えていただきたいです。
柳田さん
祭典行事の見所は、毎年5月5日に行われる相模国府祭です。現在、神奈川県無形文化財に指定されております。
相模国府祭の起源は平安時代に遡ります。朝廷から派遣された国司はまず、国内の有力神社を巡拝する習わしでした。
しかし、総社の制により巡拝していた各社を総社に合わせ祀ることとなり、その国司行政の祭礼として一千有余年の伝統を今に伝える祭事であります。
インタビュアー
神奈川県無形文化財にも指定されている由緒正しいお祭りなのですね。1000年以上もの伝統のあるお祭りが今にも受け継がれていて素晴らしいです。
相模国府祭は、どのようなお祭りなのでしょうか。
柳田さん
相模国府祭は、毎年5月5日に相模国内の六社が、当時の相模国府である現在の大磯町国府本郷の神揃山及び大矢場祭場に会し、天下泰平・五穀豊穣を祈る祭典です。
相模国内の六社とは、寒川町の一之宮寒川神社、二宮町の二之宮川勾神社、伊勢原市の三之宮比々多神社、平塚市の四之宮前鳥神社と一国一社平塚八幡宮、大磯町の総社六所神社です。
大矢場祭場は、神揃山より南へ300m程の場所にあります。
インタビュアー
かなり大規模なお祭りの印象を受けます。お祭りの中で、特に有名な神事はありますか。
柳田さん
相模国府祭の中で特に有名なのが、座問答です。相模国成立の際、一之宮寒川神社と二ノ宮川勾神社が一之宮の座を巡る論争が儀式化された神事といわれています。
神座を表す虎の皮を上座へ三度づつ移動させた後、三ノ宮比々多神社宮司により「いづれ明年まで」との仲裁が入り、来年に論争が持ち越されます。
座問答が無事に執り納められると、一之宮より順次下山し大矢場祭場へと向かいます。
インタビュアー
観光客の方も多そうですね。ぜひ、次回の相模国府祭を実際に拝見したいです。
六所神社の特別な御朱印と入手方法
平安時代の御神像をモチーフにした貴重な御朱印
インタビュアー
御朱印にまつわる歴史や逸話を教えてください。
柳田さん
六所神社に伝わる平安後期に製作された御神像の御朱印を奉製いたしました。御神像は、御祭神である櫛稲田姫命様と素戔嗚尊様の御姿と伝えられております。
平安時代後期の作で国司奉納と伝えられ、夫婦の御神像としても大変貴重です。また、最古の御神像の一つとして神奈川県重要文化財にも指定されております。
インタビュアー
夫婦の御神像のご朱印なのですね。デートで訪れた際に、ぜひ授かりたいです。描かれている内容を、詳しく教えてください。
柳田さん
印は八岐大蛇の神話に因んでいます。中央に天叢雲剣(素戔嗚尊)、右に稲穂(櫛稲田姫命)、左に八雲(夫婦円満)が描かれています。また、櫛稲田姫命様の奇魂(より強い御神徳・御力)である湯津爪櫛も意匠されております。
インタビュアー
お話を伺えば伺うほど、より貴重なご朱印であることが伝わってきます。櫛稲田姫命様にまつわる神話も、ぜひお聞かせください。
柳田さん
神話「八岐大蛇」では、出雲国(現在の島根県)に降り立った素戔嗚尊が、夫婦神アシナヅチとテナヅチ、そして娘の櫛稲田姫命に出会います。彼らは八岐大蛇という怪物に娘が食べられてしまうと嘆いていました。
八岐大蛇は、頭が八つ、目は赤く、身体にはコケやスギが生えた巨大な怪物で、その大きさは八つの谷と山に渡るほどでした。
インタビュアー
想像するだけで怖いですね。
柳田さん
素戔嗚尊は娘を助けるため、八つの樽に酒を満たして八岐大蛇を待ちました。現れた八岐大蛇は酒を飲んで酔い眠ってしまいます。
退治に向かう素戔嗚尊に、櫛稲田姫命は「少しでもお力になりたい」と自らの御姿を湯津爪櫛に変えました。素戔嗚尊はそれを髪に挿し、櫛稲田姫命の奇魂と共に八岐大蛇を退治しました。
インタビュアー
無事に退治できてよかったです。同時に、櫛稲田姫命の強い思いが伝わってきます。その後はどうなったのですか。
柳田さん
八岐大蛇の尾から天叢雲剣(草薙剣)が出てきました。これは後に天皇陛下の三種の神器の一つとなります。
素戔嗚尊は出雲に宮殿を建て、櫛稲田姫命と結婚します。これが、神話では最初の結婚となります。
その時に素戔嗚尊は「八雲たつ 出雲八重垣 妻ごみに 八重垣つくる その八重垣を」という歌を詠み、妻である櫛稲田姫命を大事にしました。この歌は和歌の起源とされています。
インタビュアー
とても素敵な物語ですね。神話としての最初の結婚というところも、とてもロマンティックです。今回拝見したご朱印のほかにも、別の種類のご朱印はございますか?
柳田さん
はい。通常の六所神社及び六所龍神社の御朱印もございます。
インタビュアー
いろいろなご朱印をいただけるのは嬉しいですね。何度も足を運びたくなりますし、お参りの良い記念になります。
御朱印の授与場所・料金・受付時間
インタビュアー
御朱印をいただける場所と料金、受付時間を教えてください。
柳田さん
授与所では御朱印の授与を行っています。初穂料は500円です。受付時間は午前9時から午後4時半までとなっております。
また、相模国府祭の期間中には、限定の御朱印を頒布しています。この特別な御朱印は、祭りの雰囲気を楽しむ良い思い出になるでしょう。
インタビュアー
なるほど。相模国府祭の限定御朱印をいただきたい場合は、開催時期や詳細について公式ホームページで確認するのが良さそうですね。
御朱印帳の持参と六所神社オリジナル御朱印帳
インタビュアー
御朱印帳は持参した方が良いですか?<
柳田さん
御朱印帳をご持参いただければ、直接お書きいたします。また、錦鯉がデザインされた六所神社の御朱印帳もございます。
インタビュアー
今、すでに御朱印帳をお持ちの場合は、持参すると良いですね。お持ちでない方や、次の御朱印帳をお探しの方は、せっかくですから六社神社オリジナルの御朱印帳を購入すると良い記念になりそうです。
御朱印の郵送対応について
インタビュアー
御朱印の郵送対応は可能ですか?
柳田さん
はい。対応しております。
インタビュアー
遠方にお住まいで、お参りが難しい方にとっても嬉しいですね。
六所神社参拝の実用情報とデートプラン
カップルにおすすめの六所神社の見どころ
インタビュアー
デートで訪れた際の、おすすめの見どころを教えてください。
柳田さん
当社の御祭神は櫛稲田姫命、素戔嗚尊、大己貴尊(大国主命)の三柱の神様です。櫛稲田姫命は、古事記・日本書紀に登場する八岐大蛇の物語に出てくる女性の神様です。
八岐大蛇退治に向かう素戔嗚尊を助けるため、櫛稲田姫命は自らの姿を湯津爪櫛という櫛に変えます。素戔嗚尊がその櫛を髪に挿すことで大きな力を得て、無事に八岐大蛇を退治することができました。
その後、お二人の神様は結婚されます。これが日本神話に描かれる最初の結婚とされています。
大己貴尊はこのお二人の御子神様です。このような御祭神をお祀りする六所神社は、全ての良縁、夫婦円満、家族円満の神社として厚い信仰を集めています。
インタビュアー
まさにデートで訪れるのにぴったりな神社ですね。恋人同士でお参りすることで、きっと仲がさらに深まりそうです。
カップルにおすすめの「湯津爪櫛御守」
インタビュアー
デートで訪れた際に授かるのにおすすめのお守りを教えてください。
柳田さん
神話にちなみ、湯津爪櫛という御守りがございます。
湯津爪櫛御守は、大神様の高い御神徳と強い霊力が籠る御守りです。
- 女性が身に着けると、あらゆる厄災・災難の身代わりとなり、御神縁の良縁の道が開かれます。
- 女性から男性に真心込めて贈ると、男性に霊力が湧き困難打開の道が開かれます。
- 男性から女性に真心込めて贈ると、「かけがえのない大切な女性」の証となります。
インタビュアー
湯津爪櫛御守には、女性用、男性用があるのですね。カップルで訪れた場合は、お互いに贈り合うと良いですね。より愛が深まりそうです!
お守りの初穂料を教えてください。
柳田さん
初穂料は、800円になります。
インタビュアー
教えていただき、ありがとうございます。櫛にまつわるお祭りもあるとお伺いしましたが、教えていただけますか。
柳田さん
はい、毎年9月の第一日曜日には、御祭神の御神徳を称え祀り、「櫛魂まつり」が行われます。
境内ではお焚き上げ神事や厄除くし団子の販売、神楽殿での様々な演芸などがおこなわれ、とても賑やかです。是非お越し下さい。
インタビュアー
不要になった櫛だけでなく、ひな人形やぬいぐるみ、人形などもお焚き上げしていただけるのですね。
厄除くし団子や演芸も、とても気になります。ぜひ足を運びたいです。
六所神社の拝観時間と受付時間
インタビュアー
拝観時間を教えてください。
柳田さん
御祈祷及び授与所の受付時間は、午前9時から午後4時半頃です。ご参拝は自由に行えます。
インタビュアー
24時間自由に参拝できるのは、参拝者にとってとても便利ですね。御祈祷やお守り、お札の授与を希望する場合は、受付時間内に来られるよう注意が必要です。
六所神社参拝時の服装について
インタビュアー
参拝に適した服装はありますか?
柳田さん
特に服装の指定はありません。普段着でお越しいただければと思います。ただし、神社に参拝することを考慮すると、動きやすく、華美すぎない服装がおすすめです。露出の多い服装は控えめにしていただくと良いでしょう。
六所神社へのアクセス方法(車・公共交通機関)
インタビュアー
駐車場の有無と公共交通機関を使ったアクセス方法を教えてください。
柳田さん
車でお越しの際には、参拝者専用の駐車場がございます。公共機関をご利用の場合は、JR東海道線「二宮駅」南口から神奈中バスで約10分、「大磯駅」から神奈中バスで約14分です。どちらの場合も、バス停「国府新宿」で下車後、徒歩約5分でお越しいただけます。
インタビュアー
車、公共交通機関どちらを利用してもアクセスが便利なのですね。多くの方にとって訪れやすい立地だと感じました。
カップルにおすすめの相模国府祭六社巡り
インタビュアー
観光として遠方から訪れるカップルに対し、おすすめの観光地を教えてください。
柳田さん
是非、相模国府祭六社巡りをお勧めいたします。総社である当社のほかに一之宮の寒川神社から平塚八幡宮まで、車であれば、一日で回れます。
平安時代に国司が巡拝されたように、ご参拝いただければと思います。
インタビュアー
平安時代の国司と同じルートを巡拝するのは、とてもロマンがありますね。
巡拝におすすめの順番はございますか?
柳田さん
当社からですと、隣町の二宮町に鎮座いたします二之宮川勾神社が最も近いです。
次に伊勢原市の三之宮比々多神社、平塚市の平塚八幡宮、前鳥神社、そして寒川町の寒川神社の順でご参拝されますと、スムーズに回れるかと思います。
インタビュアー
ありがとうございます。おすすめいただいた順番で回ってみようと思います。
六所神社からカップルへのメッセージ
柳田さん
神社にご参拝いただきました際には、長い歴史の中に身を委ねゆっくりとお過ごしいただき、大神様のお力をお受けいただければと思います。また、境内の美しい景色や季節の移ろいも楽しんでいただけると幸いです。
全ての良縁、夫婦円満、家族円満の神社として多くの人たちに信仰されている六所神社は、ご朱印めぐりデートにぴったりの場所です。限定の御神像御朱印や相模国府祭の限定御朱印などもありますので、何度足を運んでも新たな楽しみが見つかるでしょう。
また、パートナーと「湯津爪櫛御守」を贈り合うことで、2人の絆がより深まります。この御守は、互いの幸せを願う気持ちを込めて贈り合うことができる、特別な意味を持つアイテムです。
六所神社は、カップルの皆様にとって思い出深い場所となることでしょう。ぜひ足を運んでみてください。
六所神社の基本情報とアクセス
住所 | 〒259-0111 神奈川県中郡大磯町国府本郷935 |
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電話番号 | 0463-71-3737 |
公式サイト | http://www.rokusho.jp/ |