【福井】おおい町のロマンチックデートプラン!古民家カフェからホタル観賞まで

この記事では、おおい町観光協会/おおい町地域おこし協力隊の小牧さんにお聞きした情報をもとに作成した、おおい町の"映え"スポットを巡るデートプランをご紹介します。

おおい町は福井県の南西部、関西圏からは車で2時間ほどでアクセス可能なロケーションにあります。穏やかな海と緑豊かな山並に囲まれており、手つかずの自然や新鮮な海・山の幸、ゆったりと流れる里山時間を堪能できる魅力的なまちです。

今回はおおい町で特に人気の"映え"スポットを巡るデートコースを考えました。「自然豊かな場所で思い出深い時間を過ごしたい」とお考えのカップルは、ぜひチェックしてみてくださいね。

カップルにおすすめ!おおい町の絶景スポット巡りデートプラン

今回ご紹介するのは、おおい町で人気の"映え"スポットを車で回るプランです。

まずは老左近(おいさこ)集落にある古民家カフェの「よざえもんCafe」を訪れて、里山の風景を眺めながらくつろぎの時間を過ごしたり、近隣の「野鹿の滝(のかのたき)」まで散策をしたりとおおい町の大自然を満喫しましょう。よざえもんCafeから車で約27分のところにある、若州一滴文庫(じゃくしゅういってきぶんこ)もおすすめです。こちらでは、作家・水上勉の考案した竹人形や、氏の蔵書などを見ることができます。

次に、「道の駅 名田庄」へ移動して、おおい町の特産品やお土産品の購入を楽しんではいかがでしょうか。近くには暦と天文学に関する資料館の「暦会館」や安倍晴明との関わりが深い「天社土御門神道(てんしゃつちみかどしんとう)本庁 天社宮」もあるので、ぜひあわせて訪れることをおすすめします。

そのあとは、「料理旅館 新佐」で名物のぼたん鍋(11~3月限定)に舌鼓!季節によって異なる料理を楽しめるので、事前にメニューをチェックしたうえでデートの時期を決めるのもいいですね。

そして最後は、自然豊かな名田庄地区の山間にある「ほたるの里公園」で食後の散策を。6月のホタルシーズンなら、天候が良ければ幻想的なホタルの乱舞を鑑賞できますよ。

ここからは、各スポットの特徴について詳しくご紹介します!

おすすめ“映え”スポット1「老左近集落のよざえもんCafe」

よざえもんCafeの外観

「老左近集落」は、福井県と京都府の県境に位置する小さな里山です。過疎化によって人の暮らしがなくなった無住集落で、おおい町・京都大学大学院・NPO法人森林楽校・森んこの3団体が連携して『さまざまな体験や交流を通じ、楽しく夢のある新しい地域コミュニティをつくるプロジェクト』に取り組んでいます。

集落内にあるおすすめスポットが、森んこが運営する古民家カフェの「よざえもんCafe」。里山のゆったりとした時間のなかで、美味しいコーヒーやケーキを味わいながら安らぎのひとときを過ごすことができますよ。

よざえもんCafeの内観
▲よざえもんCafeは料理教室や講演会、勉強会、研修会にも活用されています

食事メニューも充実しており、特に鹿のもも肉のカツを使用した「野鹿バーガー」や減農薬米の絶品おにぎりを味わえる「野鹿ランチ」、鹿肉を地元の発酵食である『へしこ』に加工した「鹿のへしこ」などが人気です。

よざえもんCafeの野鹿バーガー
▲ボリューミーな「野鹿バーガー」もおすすめです

よざえもんCafeの野鹿ランチ
▲「野鹿ランチ」には自家製味噌を使ったお味噌汁もついてきます

よざえもんCafeで楽しむ鹿肉グルメとホタル観賞

よざえもんCafeは古民家を素敵にリノベーションしたカフェなので、ぜひお店の外観や内観の撮影を楽しんではいかがでしょうか。また、鹿肉グルメの写真も良い記念になりますよ。

よざえもんCafeの野鹿御前
▲リゾット風に味変した「野鹿御膳」。キレイに盛り付けできたら、撮影したくなりますね

もし6月頃に訪れるなら、ほど近くに流れる川にてホタルを撮影するのもおすすめです。よざえもんCafeから約300m進んだ南川上流にかかる橋が絶好の鑑賞ポイントとなっており、天候次第でたくさんのホタルを見ることができますよ。

おおい町観光協会の小牧香織さん
小牧さん

シーズン中にはよざえもんCafe付近でホタル鑑賞イベントが実施されます。ぜひ「OISAKO夢充集楽プロジェクト」の公式サイトにてイベント情報をチェックしてみてくださいね。

公式:OISAKO夢充集楽プロジェクトの「イベント情報」

よざえもんCafe周辺でダム湖SUP体験も

おおい町の大自然の中でSUPを楽しむ人たち

おおい町では気軽にSUPにも挑戦できます。南川上流にある湖のSUPツアーでは、四季折々の景色を楽しみながらゆったりとした時間を過ごすことができます。ツアー時間は2時間前後なので、時間に余裕がある場合はぜひ参加してみてください。

集合場所はよざえもんcafeです。よざえもんcafeではシャワーも利用できるので、汗を流してさっぱりした後に次の観光スポットに行くことができますよ。

公式:Hau'oli Outdoor「レイクサップツアー」

ダイナミックな自然が楽しめるおおい町のSUPツアー
▲おおい町の透き通った海でのSUP体験コースも選べます(※海での体験コースの集合場所は「よざえもんcafe」とは異なります)

よざえもんCafeへのアクセスと基本情報

住所 〒917-0375
福井県大飯郡おおい町名田庄納田終57-4
電話番号 0770-59-1135
最寄り駅・アクセス ・国道162号線、道の駅名田庄の手前を右折(看板あり)し、しばらく道なりに走行
・JR小浜駅より37km、車で約50分
営業時間 完全予約制
公式サイト https://www.wakasa-ohi.jp/yozaemon-cafe/

パワースポット「野鹿の滝」で心身リフレッシュ

野鹿の滝の風景

よざえもんCafeから車で約10分のところには、落差30mで迫力満点の「野鹿の滝」があります。『滝壺から薬師如来が現れ、安倍の別当石王丸を逃した』という伝説で有名な、大人気のパワースポットです。

おおい町観光協会の小牧香織さん
小牧さん

夏でも涼しくマイナスイオンたっぷりで、心地良い時間を過ごせますよ。

野鹿の滝のアクセスマップ
▲野鹿の滝への遊歩道は斜面となっているため、滑りにくい靴がおすすめです

公式:おおい町観光協会「野鹿の滝」

周辺のおすすめ観光スポット:「若州一滴文庫

若州一滴文庫のくるま椅子劇場
▲「くるま椅子劇場」。竹林が演出する独自の世界観も魅力のひとつです

よざえもんCafeから車で約27分のところに、おおい町出身の直木賞作家・水上勉氏により創設された「若州一滴文庫」があります。若州一滴文庫では、水上勉氏が収集した2万冊以上の本や文学に関連する資料などを見ることが可能です。

若州人形座の拠点としても利用されており、敷地内にある「くるま椅子劇場」では、竹人形文楽の定期公演が行われています

おおい町観光協会の小牧香織さん
小牧さん

くるま椅子劇場は舞台裏がガラス張りになっており、青々と茂る竹林が舞台の床にうつりこみます。天候や季節によって様々な印象になる映え写真スポットとして人気です。

若州一滴文庫にある茅葺館の内観
▲茅葺屋根がトレードマークの「茅葺館」は研修や体験講座などに利用されています。建設当時は竹人形文楽の公演や作品展示の場として活用されていました

若州一滴文庫にある六角堂の内観
▲若州一滴文庫の中央付近にある「六角堂」は、ゆっくりくつろげる休憩スペースとなっています

若州一滴文庫にある六角堂でいただける「よもぎ餅」
六角堂では、敷地内で採集したよもぎを使ったよもぎ餅のほか、麺類、コーヒーなどもいただけます

公式:おおい町観光協会「若州一滴文庫」

若州一滴文庫の訪問に役立つ基本情報

住所 〒919-2116
福井県大飯郡おおい町岡田33-2-1
電話番号 0770-77-2445
最寄り駅・アクセス 【車】
(舞鶴若狭自動車道)小浜西IC/大飯高浜ICから県道1号線経由で約10分
【公共交通機関】
(JR小浜線)若狭本郷駅からタクシー利用で約8分/福鉄バス本郷線利用で約10分・「大飯中学校前」バス停下車すぐ
駐車場 無料駐車場あり
開館時間 9:00~17:00
休館日 毎週火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
入館料 (一般)一人300円
(高校生以下)無料
※本館展示室と竹人形館を利用する際にのみ、入館料が必要
※本館ラウンジと図書室(ブンナの部屋)、休憩所(六角堂)、くるま椅子劇場の利用は無料
公式サイト https://itteki.jp/

おすすめ“映え”スポット2「道の駅 名田庄」

「道の駅 名田庄(なたしょう)」は、おおい町を走る国道162号線沿いにある道の駅です。『道の駅グランプリ2000』においてアメニティ部門総合デザイン賞を受賞した風情豊かな施設で、館内には大自然に囲まれたおおい町名田庄地区ならではの特産品が種類豊富に揃っています。

「道の駅 名田庄」で購入できる鹿の角

おおい町観光協会の小牧香織さん
小牧さん

鹿の角やモクズガニといった珍しいものもたくさん並んでいますよ。お2人で、どちらがユニークなものを見つけられるか競い合っても面白いかもしれませんね。

また、館内には「そば処よってっ亭」があり、おおい町名田庄地区の特産品『自然薯』を使った「じねんじょそば」や、福井県民のソウルフード「温おろしそば」を味わえます。20種類以上のテイストが揃うソフトクリームも大人気なので、ぜひチェックしてみてください。

そば処よってっ亭の「温おろしそば」(左)と「栃餅ぜんざい」(右)
▲「そば処よってっ亭」自慢の「温おろしそば」(左)と「栃餅ぜんざい」(右)

公式:そば処よってっ亭

インスタ映え間違いなし!道の駅 名田庄の魅力的な風景

インスタグラムに投稿されている道の駅名田庄の写真
▲地場産の自然薯を使用したおそばやソフトクリームといったグルメの写真も多数!(引用:インスタグラム

インスタグラムで「道の駅 名田庄」と検索してみると、周囲の自然景観にマッチした風情豊かな外観の写真が数多くアップされていました。特に桜や新緑、紅葉の季節に訪れれば、まるで絵はがきのような美しい風景を撮影できますよ。

周辺のおすすめ観光スポット:「暦会館」と「天社土御門神道本庁 天社宮」

暦会館の外観

道の駅 名田庄から徒歩で2分ほどのところには、安倍晴明の子孫である土御門家と名田庄に関する資料をはじめ、中世の天文観測記録や泰山府君に関する資料、古暦や陰陽道に関する資料が展示された「暦会館」があります。

なんとこの地は祖先を安倍晴明とする陰陽師 土御門(つちみかど)家が応仁の乱(1467年)の戦火を避けて、京都から住まいを移し陰陽道及び、天文・暦・易の三道を司ってきた陰陽道の由緒正しい場所なのです。

占いや歴史が好きなカップルはぜひ道の駅の前後に訪れて、遠い時代の人々の生活に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

暦会館の展示

暦会館

○住所:〒917-0375 福井県大飯郡おおい町名田庄納田終111-7

○公式:https://ooi-koyomi.info/

また、「天社土御門神道本庁 天社宮」もぜひ訪れてみましょう。

天社土御門神道本庁内にある本殿は、泰山府君尊神、鎮宅霊符尊神、安倍晴明公をお祀りしています。

本庁では御守やお札を購入したり、御祈祷のお申し込みができます。

とくにおすすめのスポットは天壇(てんだん)。陰陽道の主神である「泰山府君尊神」を祀った4色の鳥居がある神聖な場所です。

天社土御門神道本庁 天社宮

○住所:〒917-0375 福井県おおい町名田庄納田終129-9

○公式:https://onmyodo.jp/tensha/

道の駅 名田庄の利用案内とアクセス情報

住所 〒917-0375
福井県大飯郡おおい町名田庄納田終109‐4‐1
電話番号 0770-67-2255
最寄り駅・アクセス ・JR小浜駅から路線バス流星「ホテル流星館」下車後、徒歩約1分
・「大飯高浜IC」から約40分
・「小浜IC」から約40分
営業時間 【3月~11月】9:00~18:00
【12月~2月】9:00~17:00
公式サイト http://www.natasho.co.jp/michinoeki/

おすすめ“映え”スポット3「料理旅館 新佐」

料理旅館 新佐のぼたん鍋

「料理旅館 新佐(しんざ)」は、おおい町名田庄地区を代表する郷土料理・ぼたん鍋が有名なお店です。新鮮なイノシシの肉が牡丹の花のように飾られたお鍋で、地元の猟師さんが捕獲した良質なイノシシを一番おいしいタイミングで調理していることから「クセやくさみがない」「甘みが強くて美味しい!」などと評判を呼んでいます。
おおい町観光協会の小牧香織さん
小牧さん

イノシシの肉は高タンパク・低カロリーで、鉄分やビタミンB群が多く含まれており、美容にも健康にも良い食材です。「新佐」のぼたん鍋はイノシシ肉を初めて食べる方でも何度もおかわりするほどの美味しさなので、ぜひ味わってみてください。

フォトジェニックな「ぼたん鍋」を様々な角度で撮影しよう

インスタグラムに投稿されている料理旅館 新佐の写真
▲川魚や山菜を使用したお料理も"映え"度たっぷり!(引用:インスタグラム

料理旅館 新佐を訪れたら、ぜひぼたん鍋を注文して撮影を楽しみましょう。お花感が出やすい真上からのアングルや、より立体的に見える斜め上からのアングルがおすすめです。

ただし、ぼたん鍋は11~3月のみの提供で、4~5月は「山菜づくし料理」、6~9月は「鮎づくし料理」、10~11月中旬は「松茸づくし料理」と時期によってメニューが異なります。どのご膳も彩り豊かで"映え"度たっぷりなので、時期を問わずに撮影が盛り上がることでしょう。

料理旅館 新佐の予約・アクセス情報

住所 〒917-0382
福井県大飯郡おおい町名田庄久坂4-10-2
電話番号 0770-67-2028
最寄り駅・アクセス ・JR小浜駅から路線バス流星「総合事務所」下車後、徒歩約5分
・「大飯高浜IC」から約40分、「小浜IC」から約40分
営業時間 11:00~22:00
公式サイト https://shinza.jp/

おすすめ“映え”スポット4「ホタルの里公園」

福井県大飯町の名田庄地域にあるホタルの里公園の風景

「ホタルの里公園」は、自然豊かな名田庄地区の山間にあるホタルの桃源郷です。例年6月には清らかな川のほとりに無数のゲンジホタルが集い、蛍光色の淡い小さな緑の点が幻想的に舞うロマンチックな光景を眺められます。

おおい町観光協会の小牧香織さん
小牧さん

静かな里山の川辺で、満天の星とホタルの幻想的な光をのんびり眺めてはいかがでしょうか。きっと心に残る思い出になりますよ。

ホタルの光に包まれる!フォトジェニックな夜景撮影のコツ

インスタグラムに投稿されているホタルの里公園の写真
▲このようなフォトジェニックな写真を撮影できます(引用:インスタグラム 

ホタルの里公園はぜひ6月の夜間に訪れて、大自然のなかで優雅に舞うホタルの写真をたくさん撮影しましょう。

ちなみに、ゲンジボタルは子孫を残すために光を発しながら相手を探すため、邪魔にならないように「フラッシュオフ」で撮影を楽しむのがマナーです。

またホタルの保護のため、手で触ったり、捕まえて持ち帰ったりはしないでくださいね。

ホタルの里公園への行き方と観賞時期

住所 〒917-0373
福井県大飯郡おおい町名田庄槇谷
電話番号 【管理】おおい町役場商工観光課
0770-77-4056
最寄り駅・アクセス 224号線から槇谷へ
公式サイト https://www.wakasa-ohi.jp/hotarunosatokoen/

取材協力:おおい町観光協会(https://www.wakasa-ohi.jp/