松山市で歴史とフォトジェニックな思い出作り!カップルにおすすめのデートスポットガイド

この記事では、松山観光コンベンション協会の主事・大江さんに伺った情報を元に作成した、松山市の撮影スポットをめぐる、"映え"デートプランをご紹介しています。

松山市は、瀬戸内海に面した、一年を通じて気候が温暖で雨の少ない過ごしやすい地域です。

日本最古の温泉といわれる道後温泉や、近代俳句の礎を築いた正岡子規の存在、夏目漱石の小説「坊っちゃん」の舞台となった背景もあり、文化的な魅力にあふれています。

また市の中心には、日本で12か所しかない「現存12天守」のうちのひとつ、江戸時代以前に建造された天守を有する松山城があり、穏やかでゆったりした時間を過ごせる「いで湯と城と文学のまち」として知られています。

そんな松山市の"映える"撮影スポットを中心に、おすすめ観光名所を巡るルートを考えましたので、ぜひ参考にしてデートや旅行の計画を立ててみてくださいね。

松山市インスタ映えスポット巡り:路面電車で巡るおすすめデートコース

今回は、松山市の路面電車を使った観光におすすめのルートをご紹介します。

まず、路面電車で「県庁前」駅に到着したら、降りて堀之内公園や恋人の聖地として知られる二之丸史跡庭園を散策しましょう。

堀之内公園では、フードトラックが提供する地元の軽食を楽しめます。また、愛媛県美術館内のレストランでゆっくり食事をすることもおすすめです。

その後、徒歩で国の指定重要文化財である萬翠荘へ向かい、続いて坂の上の雲ミュージアムで文学や歴史に触れましょう。さらに、ロープウェー街を上がってショッピングを楽しむのもいいでしょう。

再び路面電車に乗り、終点「道後温泉」駅で下車します。ここでは、道後温泉本館、飛鳥乃湯泉、圓満寺といった名所で素敵な写真を撮影できます。

路面電車は一律料金で利用でき、つり革が愛媛名産の「みかん」や「砥部焼」をモチーフにしたデザインの車両もあります。また、同じ線路上を走る「坊ちゃん列車」も見つけられるかもしれません。ぜひ探してみてくださいね!

恋人の聖地「二之丸史跡庭園」:インスタ映え!歴史あるデートスポット

愛媛県松山市にある二之丸史跡庭園の紅葉の様子
▲美しい紅葉に彩られた二之丸史跡庭園の秋

二之丸史跡庭園は、松山城二之丸跡の敷地に整備された史跡庭園で、2013年から「恋人の聖地」に選定されています。

この選定は、庭園内の大井戸遺構から、日露戦争時のロシア人捕虜の男性と日本人女性看護師の名前が刻まれたロシア金貨が出土したことに由来します。

ロマンチックな歴史を持つこの場所は、カップルのデートに最適です。

二之丸史跡庭園にある恋人の聖地のモニュメント
▲ロシア金貨をモチーフにしたハート型のモニュメントの前で写真を撮ろう!

二之丸史跡庭園にある恋人の聖地のモニュメント説明書き
▲恋人の聖地に選ばれた由来が記されている

二之丸史跡庭園の大井戸遺構
▲この大井戸遺構でロシア金貨が出土した

また、庭園内では年間500件ほど結婚式の前撮りが行われるなど、和の雰囲気や風情ある景観が人気を集めています。

緑豊かな木々や水辺など自然をバックにした撮影や、和服に着替えて庭園の雰囲気に溶け込んだ写真を撮るのもおすすめです。

二之丸史跡庭園の門
▲園内には和服が映えそうな風景がたくさん!

二之丸史跡庭園は四季を通じて楽しめますが、「恋する庭園」というイベントが開催される春は特におすすめです。このイベントでは、園内が色とりどりの花で美しく装飾されます。

いけばなの展示、休憩所のあずまやに設置された大きな花のアーチ、写真映えする花のベンチ、水辺に敷き詰められた美しい花手水など、様々な花の装飾が来場者を魅了します。

二之丸史跡庭園の花のイベントに展示された花のアーチ
▲フレームのように花に囲まれた写真が撮れる「花のアーチ」

二之丸史跡庭園の花のイベント時に飾られた花手水
▲色とりどりの花が浮かぶ涼しげな花手水

二之丸史跡庭園の花のイベントで飾られたガラスボールの花
▲無彩色の石段にカラフルな花の装飾が映える

女性スタッフのアイコン
大江さん

花のイベント時には、4,000本もの花を使用した贅沢な空間が味わえます。ぜひスマホやカメラを持って園内を巡り、美しい花々の風景を収めてみてくださいね。

松山の中心商店街「銀天街」:地元グルメとショッピングを楽しむ

二之丸史跡庭園から徒歩12分ほどのところに、松山市の中央商店街「銀天街」があります。

かわいらしいカフェや飲食店のほか、地元の人御用達の店舗が並び、お年寄りから若者まで多くの方で日々賑わっています。

松山市の中央商店街「銀天街」の入り口
▲活気あふれる松山市の商店街「銀天街」

商店街全体がアーケードで覆われているので、雨の日でも快適にショッピングを楽しむことができます。

さらに、四国唯一の地下街「まつちかタウン」も隣接しており、日用品のお買い物や松山ならではのお土産探しに最適なスポットとなっています。

毎日楽しめる!「堀之内マルシェ」:多彩なフードトラックグルメを堪能

二之丸史跡庭園の敷地内にある堀之内公園では、県内で人気のフードトラック(移動販売車)が集まる「堀之内マルシェ」、通称「ほりマル」がほぼ毎日開催されています。

二之丸史跡庭園の敷地内にある堀之内公園
▲広々とした広場で「ほりマル」が開催される

ラインナップは日替わりで、サンドイッチやケバブ、クレープなど、軽食からスイーツまで様々な料理を販売しています。

さらに、オカリナの演奏会などの小規模イベントが、予告なしで突然開催されるというサプライズもあり、訪れるたびに新しい発見がある楽しみがあります。

松山城を眺めながら食事を楽しめるだけでなく、豊富なメニューの中から何を選ぶか二人で相談する時間も、デートの思い出作りにぴったりです。

二之丸史跡庭園:アクセス・営業時間・基本情報

住所 愛媛県松山市丸の内5
電話番号 089-921-2000(二之丸・堀之内管理事務所)
最寄り駅
アクセス
【公共交通機関】
・JR松山駅から市内電車で「県庁前」下車、徒歩5分
【車】
・松山自動車道 松山ICから約20分
営業時間 9:00~17:00(8月は17:30まで、12月・1月は16:30まで)
※入園は閉園時刻の30分前までです
定休日 12月第3水曜日(大掃除のため)
公式サイト https://matsuyamajo.jp/ninomaru/

カラフルな「お結び玉」が魅力の「圓満寺」:恋愛成就の人気スポット

松山市にある「圓満寺(円満寺)」の仏堂
▲たくさんのカラフルな「お結び玉」が目を引きます

圓満寺(えんまんじ)の最大の見どころは、奉納されている「お結び玉」です。

仏堂の周りに大量に吊り下げられたお結び玉のカラフルな光景は全国的にも有名で、道後エリアでも特に人気の写真スポットとなっています。

「お結び玉」は、温泉が沸騰する際に湧き上がる湯の泡や宝珠を表現した道後のシンボルマーク「湯玉」をモチーフにしています。お手玉に似た愛らしい形状の開運アイテムで、地元の方々によって一つ一つ手作りされています。

「お結び玉」のモチーフになった「湯玉」
▲道後の街中でよく見かける「湯玉」マーク

「圓満寺」の仏堂に飾られているお結び玉
▲色とりどりのお結び玉が仏堂を彩ります

圓満寺は恋愛成就・良縁祈願のご利益があるため、カップルの方々にとって特におすすめのスポットです。

「圓満寺(円満寺)」の地蔵尊
▲優しい表情の地蔵尊も見どころの一つです

女性スタッフのアイコン
大江さん

晴れた午前中は参拝客が少ないので、ゆっくりと写真を撮影することができます。

幻想的な「道後ぎやまんガラスミュージアム」:昼夜で異なる魅力を楽しむ

松山市にある「道後ぎやまんガラスミュージアム」
▲洗練されたリゾートのような佇まいの「道後ぎやまんガラスミュージアム」

圓満寺から徒歩5分ほどのところに「道後ぎやまんガラスミュージアム」があります。

江戸時代から大正時代までの和ガラスを展示する美術館で、貴重な作品の数々を鑑賞できます。展示も魅力的ですが、水と緑あふれる庭園に囲まれた外観も見応えがあります。

夜にはライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気を楽しめるため、デートの締めくくりにもおすすめです。

松山市にある「道後ぎやまんガラスミュージアム」がライトアップされた様子
▲夜は幻想的でムーディーな雰囲気に♪

公式:松山市公式観光WEBサイト(道後ぎやまんガラスミュージアム)について

日本茶専門カフェ「茶楽」:道後温泉を眺めながら和のティータイムを

道後温泉エリアには、和の雰囲気を感じられるカフェがたくさんあります。その中でも特におすすめのカフェをご紹介します。

圓満寺から徒歩5分以内にある「茶楽」は、老舗の「山田屋まんじゅう」が経営する日本茶専門のカフェです。こだわりの日本茶と伝統的な和菓子を楽しむことができる、まさに和の心を感じられる空間です。

日本茶専門カフェ「茶楽」の店内
▲ゆったりと寛げる落ち着いた雰囲気の「茶楽」

店内の窓からは道後温泉本館を眺めることができ、日本の伝統と現代が融合した特別なひとときを過ごせます。日常を忘れて、ゆったりとした時間の流れを感じられるでしょう。

茶楽を提供する山田屋の山田屋まんじゅう
▲絶妙な喉ごしと上品な甘さが人気の「山田屋まんじゅう」

公式サイト:日本茶専門カフェ「茶楽」

圓満寺:アクセス・参拝時間・基本情報

住所 愛媛県松山市道後湯月町4-49
電話番号 089-946-1774
最寄り駅
アクセス
・伊予鉄道市内電車「道後温泉駅」より徒歩約7分
・伊予鉄道路線バス「公園北口子規記念館前」から徒歩約4分
営業時間 6:00~18:00
参照サイト 松山観光コンベンション協会(圓満寺について)

バリアフリーの「ロープウェー街」:松山城近くの風情ある商店街

松山市の「ロープウェー街」
▲ぶらぶら街歩きにぴったりの「ロープウェー街」

「ロープウェー街」は、約500m続く全国でもめずらしいバリアフリー化された商店街です。車椅子やベビーカーでも快適に利用できる設計になっています。

松山城のすぐ近くに位置しているため、観光がてらのショッピングデートやお土産探しに最適な場所です。

愛媛県内全体のお土産を扱う「えひめ愛顔の観光物産館」では地元の特産品を購入でき、「Art Labo KASURI」では藍染や姫だるま製作などの伝統工芸体験ができます。

また、少し足を延ばせば菅原道真公を祀る東雲神社へ参拝もできるなど、寄り道も含め充実した時間を過ごせるスポットです。

毎年6月からの初夏のシーズンには、地元の高校生たちが、商店街の店の軒先に砥部焼で作られた風鈴を飾りつけます。

風鈴はなんと約200個もあり、1つ1つ絵柄が違うだけでなく、地元の高校生や観光客から寄せられた俳句も添えられています。風情ある風鈴と俳句の組み合わせをぜひお楽しみください。

女性スタッフのアイコン
大江さん

風鈴の音色に癒されながら歩ける初夏はおすすめのシーズンです。

「坂の上の雲ミュージアム」:司馬遼太郎の世界観を体感

「坂の上の雲ミュージアム」の外観
▲建築家・安藤忠雄氏による設計の「坂の上の雲ミュージアム」

ロープウェー街から徒歩5分ほどのところに、「坂の上の雲ミュージアム」があります。

作家の司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」をテーマにした博物館で、明治時代や登場人物にゆかりのある展示・イベントを楽しむことができます。小説は2009年から2011年にかけてNHKでドラマ化され、話題を呼びました。

建物の外観は、壁一面にガラスが張られた美しいデザインが特徴です。館内にはテイクアウト形式のカフェもあり、展示鑑賞後にゆったりとした時間を過ごせます。

「坂の上の雲ミュージアム」の展示の様子
▲「坂の上の雲」の世界にたっぷり浸ることができる

公式サイト:坂の上の雲ミュージアム

愛媛の郷土料理を堪能!2種類の鯛めしを食べ比べ

愛媛県の郷土料理である鯛めしには、ごはんと炊き込む「中予の鯛めし」とお刺身をのせる「南予の鯛めし」があることをご存じでしょうか?

「松山鯛めし・秋嘉(あか)」では、この2種類の鯛めしを提供しています。カップルでお互いに別の鯛めしを注文して食べ比べをすれば、愛媛の郷土料理を2倍楽しめますよ!

「松山鯛めし・秋嘉(あか)」の「中予の鯛めし」
▲見た目のインパクト大!の「中予の鯛めし(松山鯛めし)」。鯛の風味がごはんに染み込んでいます。

「松山鯛めし・秋嘉(あか)」の「南予の鯛めし」
▲プリプリの鯛のお刺身の食感がたまらない!「南予の鯛めし(宇和島鯛めし)」。新鮮な鯛の味わいを楽しめます。

公式:松山鯛めし・秋嘉本店

女性スタッフのアイコン
大江さん

ロープウェー街には、有名な「蛇口からみかんジュース」が体験できるお店など、一風変わった楽しいランチタイムが過ごせるスポットがたくさんありますよ。地元の味覚を楽しみながら、特別な思い出を作ることができます。

二之丸史跡庭園:アクセス・営業時間・基本情報

住所 愛媛県松山市大街道3丁目2
≪松山ロープウェー商店街事務局≫
愛媛県松山市大街道3丁目4-4、2F
電話番号 089-941-7088(松山ロープウェー商店街事務局)
最寄り駅
アクセス
【バス】
・伊予鉄路線バス「東雲学園前」または「ロープウェー前」停留所下車
【電車】
・伊予鉄市内電車「大街道」駅下車後、北へすぐ
営業時間 ≪松山ロープウェー商店街事務局の受付時間≫
月曜日~金曜日/10:00~17:00
公式サイト http://sakakumo.net/

取材協力:松山観光コンベンション協会(https://www.mcvb.jp/