新潟「朝日村まゆの花の会」でシルクフラワー作り体験|カップルで楽しむまゆクラフトデート
今回の記事では、新潟県にある「朝日村まゆの花の会」をメインにしたデートプランをご紹介します。
「朝日村まゆの花の会」では、地域の特産品である蚕の繭(まゆ)を使って、珍しい「まゆクラフト」の制作体験ができます。繭の柔らかい感触や色鮮やかな作品に癒やされながら、思い出に残る時間を過ごせます。
近くには地元の美味しい料理が楽しめる飲食店やリラックスできるスパリゾートもあり、一日中楽しめるデートスポットとなっています。
今回は、「朝日村まゆの花の会」の代表・横井さんに詳しいお話をお聞きしました。
「朝日村まゆの花の会」で味わう絹の高級感と手作りの喜び
「朝日村まゆの花の会」は、新潟県村上市にあるシルクフラワーの製作工房です。シルクフラワーとは、村上市朝日地区の特産である蚕の繭玉(まゆだま)から作る造花で、その美しさと希少性から非常に貴重な作品となっています。
この会は養蚕技術を守り伝える活動拠点として、新潟県の最北に位置する村上市に1986年に設立されました。工房では、繭から作られる花の制作体験ができ、伝統的な技術に触れることができます。
それでは「朝日村まゆの花の会」の体験内容について、さっそく詳しくうかがっていきましょう。
繭玉の地産地消で養蚕文化を伝える「朝日村まゆの花の会」
編集部
「朝日村まゆの花の会」で体験コースを始められたきっかけについて教えていただけますか?
横井さん
養蚕農家が始めた体験工房がきっかけとなりました。繭玉を手芸の素材として使うことで、繭の消費拡大につなげ、養蚕文化をこの地域に残したいと考えたのです。いわば、繭玉の地産地消といえますね。
また、他では体験できない「まゆクラフト体験」を通じて、絹の高級感と手作りの楽しさを多くの方に知っていただきたいと思い、体験コースを始めました。この体験は、カップルの方々にも楽しんでいただける独特な活動です。
「まゆクラフトの匠」に学ぶ!色とりどりの商品が展示されている空間で制作
▲「朝日村まゆの花の会」代表・横井栄子さん(右)
編集部
まゆクラフト体験では、どのような方が教えてくださるのですか?
横井さん
教えているのは、まゆクラフト歴36年、体験工房開設28年のベテラン講師です。新潟県には農山漁村体験のインストラクターを認定する「なりわいの匠」という制度があり、講師は"まゆクラフトの匠"に認定されています。
地元の小学校では、蚕の飼育から学ぶ総合学習の時間があり、講師は学校に出向いて子供たちにも教えています。丁寧で分かりやすい指導が評判です。
編集部
制作体験はどのような場所で行うのですか?
横井さん
体験は工房で行っています。6人が利用できるテーブルが4台あり、現在は感染症対策として1テーブル4人で利用していただいています。
工房内には、まゆクラフトの商品が展示販売されているので、作品作りの参考にしたり、見て楽しんだりしていただけます。実際の作品を見ることで、制作意欲も高まりますよ。
シルクフラワー作りを楽しむ「朝日村まゆの花の会」の体験内容
編集部
まゆクラフト体験では、実際にどのようなものを作るのかを教えてください。
横井さん
体験では、蚕の繭玉を使って主に花や人形を作っています。花はチューリップやバラなどを中心に、参加者の好みに合わせて様々な種類の花を作ることができます。
▲繭玉で作るチューリップ。繭のフワフワ感で柔らかい印象に。
花の形によって難易度も変わってきます。例えば「バラの花」コースはやや難しいのですが、作り甲斐もあり完成品にも満足できることでしょう。繭玉2つからバラ1輪を作ることができます。
人形は花よりも難易度が低く、初心者の方にもおすすめです。十二支、猫、犬、カエル、フクロウなどの動物をモチーフにした人形を作っています。
▲繭玉で作る"まゆ人形"。シルクの質感で温かみのある作品。
季節を彩るまゆクラフト:ひな人形とクリスマスリース作り
▲繭玉で作ったひな人形の展示風景。赤い毛氈によくマッチするまゆ人形。
編集部
季節ごとの制作体験などはありますか?
横井さん
2月は繭玉でひな人形を作っています。とても人気がある体験コースですよ。お雛様の時期に合わせて、カップルで一緒に作るのもおすすめです。
▲2色の着物で立ち雛を表現した繭玉のひな人形。
▲花を着物に見立てた繭玉のひな人形もステキ。
12月に入るとクリスマスリースが作れます。クリスマスカラーの繭玉をつなぎ、ねじっていくとリースの出来上がりです。カップルで協力して作るのも楽しいですよ。
▲繭玉をつないで作るクリスマスリース。
▲花をアレンジして作った華やかなクリスマスリース。
初心者にも人気の「かご花」作り体験
編集部
どういった体験コースが人気がありますか?
横井さん
一番人気があるのは「かご花」の体験コースですね。
▲「かご花」体験コースの完成品。色を選んだり花をアレンジできるのが楽しい。
繭玉5個を選んで作るのですが、好きな色が選べて誰でも簡単にできるところが人気のようです。繭玉とは蚕の繭を使って作られた丸い玉のことで、これを使って花のような形に仕上げていきます。初心者の方でも楽しみながら素敵な作品を作ることができるのが魅力です。
50色の繭玉から好みの色を選ぶ シルクフラワー制作プロセス
編集部
代表的なシルクフラワー体験の流れを詳しく教えてください。
横井さん
まず、工房内を見学していただきます。作りたいものが決まったら、50種類以上ある繭玉から好みの色を選んでいただきます。
▲色とりどりの繭玉が並ぶ工房内。見ているだけでも華やかな気分になります。
素材が決まったら、カットの仕方を実演します。花を作る際は、繭を剥がす作業が最も難しいですが、コツをつかむと上手く剥がせて感動しますよ。
花弁を組み合わせて花を完成させたら、オアシス入りの花器にアレンジします。完成品はその場でお持ち帰りいただけます。
編集部
繭玉を扱ったことがない初心者でも体験できますか?
横井さん
はい、初心者の方も大歓迎です。繭玉は修正が効く素晴らしい素材なので、失敗を恐れる必要はありません。ハサミが使えれば、就学前のお子様でも体験可能ですよ。
蚕の飼育も見学可能!「朝日村まゆの花の会」ならではの体験
編集部
「朝日村まゆの花の会」ならではの魅力は、どういったところにありますか?
横井さん
ここにいるスタッフは、全員が元養蚕農家です。
▲「朝日村まゆの花の会」会員の皆さん。
体験中には蚕や桑の葉についてなど、楽しい話がいっぱい聞けるのが魅力ですね。制作中、繭玉の中にサナギが入っていることで驚きもありますよ。
リピート体験していただくことで、まゆクラフトの奥深さが分かり、オリジナル作品を作れるようになっていきます。
また6月は工房内で蚕の飼育をしているので、桑を食べる蚕の様子が観察できる貴重な機会ではないでしょうか。
▲蚕が食べる桑の葉。卵からふ化した蚕の幼虫は1週間くらいで糸を吐いて繭を作るように。
ほかにも年に1回程度、養蚕農家への見学もできます。繭玉を作り出す蚕の魅力も知ることができると思いますよ。
▲養蚕農家を見学する様子。桑の葉を蚕にプレゼント?する子供たち。
見学の時期は、その時の蚕の成長具合で変わるので、興味のある方は6月に入ってからお問い合わせください。
自宅でも楽しめる まゆクラフト作品と制作キットの販売
編集部
工房の方が作成した商品を購入することは可能ですか?
横井さん
はい、購入可能です。
また、「体験で作ったら思いのほか上手にでき、自宅でもう一度作りたい」という方もいらっしゃいます。そういった方のために、体験で使用したものと同じ体験セットを購入することもできるようになっています。
▲花の体験キット。繭玉と花弁に使うパーツ。
「母の日のプレゼントにしたい」「おばあちゃんと一緒に作りたい」など、さまざまな目的で活用していただければ嬉しいですね。家族や大切な人との時間を楽しむきっかけになれば幸いです。
カップルで楽しむ「朝日村まゆの花の会」の魅力
▲繭玉で作るコサージュ。リボンとレースを付けて可愛らしい仕上がりに。
それでは、「朝日村まゆの花の会」でカップルがどのように楽しめるのか、具体的な体験内容について詳しく聞いていきましょう。
協力して作品を作る喜び カップルでのブライダルブーケ制作も
編集部
デートで訪れたカップルには、どのような体験がおすすめでしょうか?
横井さん
お二人でひとつの作品を作ることをおすすめしています。例えば、カップルでブライダルブーケを作ることも可能です。
一緒に作ることで優しさや思いやりの気持ちが生まれ、自然といい雰囲気になって会話も弾むでしょう。真剣に作業する中でお互いの性格や素の部分が表れたりして、パートナーの新たな一面を発見できるかもしれませんよ。
編集部
体験中に写真撮影をしても大丈夫でしょうか?
横井さん
はい、写真撮影は工房内のどこでも自由にしていただけます。バラのリースを使った撮影スポットも用意していますので、ぜひご活用ください。
▲バラのリースのフォトスポット。
作業中は下を向きがちですので、お顔がよく写るアングルで撮影するとよいでしょう。カップルで一緒に写真に写りたい場合は、スタッフが撮影のお手伝いもさせていただきます。
「朝日村まゆの花の会」周辺のデートスポット
体験の前後で立ち寄れるデートスポットについても伺ってみました。カップルで楽しめる周辺の観光地や飲食店など、体験をより充実させる情報を聞いてみましょう。
お土産、食事、スパも楽しめる!複合観光施設「朝日みどりの里」
編集部
近くでカップルが休憩できるようなスポットがあったら教えてください。
横井さん
「朝日村まゆの花の会」の工房がある一帯は、「朝日みどりの里」という複合観光施設になっています。施設内にはカップルがデートで楽しめるスポットが数多く揃っていますよ。
公式:朝日みどりの里
施設内の物産会館では、村上市の特産品や朝日地区の珍しい商品などをお土産に買うことができます。地元の味や文化を感じられる商品が豊富に取り揃えられています。
公式:朝日みどりの里物産館
ランチには食堂のメニューがおすすめですね。料理は自慢のコシヒカリと、直売所から毎朝仕入れる新鮮な地元野菜を使用しています。村上牛、朝日豚、塩引き鮭、はらこ丼は絶品なので、ぜひお試しください。地元の食材を使った季節感あふれる料理を楽しめます。
公式:朝日みどりの里食堂
さらに、日帰り温泉や温水プールなどのスパリゾートもあるので、カップルでゆっくりとくつろぐこともできます。温泉に浸かりながら、自然豊かな景色を眺めるのもおすすめですよ。
公式:まほろば温泉
公式:朝日きれい館(スパリゾート)
「朝日村まゆの花の会」からカップルへのメッセージ
編集部
これから訪れるカップルへメッセージをお願いします。
横井さん
以前、ブライダルブーケを作られたカップルのエピソードが印象に残っています。ご両親への花束を作る際、お二人がそれぞれ自分の親のために別々の花束を作ることになりました。
「好きな花が違うから、同じでなくてもいいよね」とオリジナルの花束を作られ、ご両親にとても喜んでいただいたのが印象的でした。オーダーメイドだからこそできる体験ですね。
オリジナル作品を作りたい場合は、誰のために、どんな思いを込めて作りたいのかを、ぜひご相談ください。
予約が必要な体験とすぐにできる体験がありますので、詳しくはお問い合わせください。お二人でのご来店を心よりお待ちしています。
編集部
素敵なエピソードですね。今回は、まゆクラフト体験についてお話を聞かせていただき、ありがとうございました。
「朝日村まゆの花の会」の口コミ・感想
編集部では、「朝日村まゆの花の会」でシルクフラワー体験をされた方々の感想や口コミを調査し、その要点をまとめてご紹介します。
- 手軽に楽しめる体験で最高だった!
- 繭玉から花を作る過程が特に楽しかった
- シルクの優しく柔らかい風合いで、素敵な作品が完成した
- 丁寧な指導とアットホームな雰囲気が印象的だった
これらの感想や口コミから、繭玉の優しい色合いや心地よい感触が参加者に好評だったことがわかります。また、講師の方の親切な指導とアットホームな雰囲気も高く評価されており、カップルでのデートにも最適な体験になりそうです。
体験料金・持ち物・予約など
体験料金 | かご花体験:1,500円 所要時間:約1時間 |
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持ち物 | 不要(普段着で参加可能) |
予約 | 体験内容により必要 予約フォーム |
※最新の情報はホームページなどでご確認ください。
※記事中の金額は全て税込表示です。
「朝日村まゆの花の会」の基本情報(アクセス・営業時間)
住所 | 【朝日シルクフラワー製作工房】 〒958-0261 新潟県村上市猿沢1215 |
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連絡先 | 0254-72-0387 |
アクセス | 【車】 ・日本海東北自動車道「朝日まほろばIC」から約1分 【公共交通機関】 ・JR羽越本線「村上駅」からバスに乗り「猿沢上町バス停」で下車、徒歩約5分 |
営業時間・定休日 | 9:00~17:00 定休日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日が振替定休日)、年末年始 |
駐車場 | 約100台(「道の駅朝日」内駐車場) 大型バス駐車可 |
公式サイト | https://www.mayuhana.com/ |
※最新の情報は公式ホームページ等でご確認をお願いいたします。
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