食中酒にピッタリ!久保田酒造の「相模灘」でおうちディナーデート

今回、紹介するのは神奈川県・相模原で地酒を作り続ける酒蔵「久保田酒造」です。

久保田酒造は、「米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒」をコンセプトに、高次元の美味しさを追求し続けている酒蔵です。

久保田酒造で造られているのは銘酒「相模灘」です。相模川のバランスのよい清らかな水とこだわりの原料米を使い、ひとつひとつの工程を丁寧に重ねて造られる日本酒は絶品です!

微発泡の飲みやすいタイプもラインナップされているので、「これから日本酒の美味しさに目覚めたい」というカップルにもぴったりですよ。

飲酒は二十歳になってから

飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。

創業1844年から続く「久保田酒造」

神奈川県相模原市にある「久保田酒造」の外観

久保田酒造は、神奈川の奥地にある歴史ある酒蔵です。

山間部に位置し蔵の南側には森が広がるため、通年で直射日光に当たることなく、昼夜を問わず気温の変化が少ないのが特徴です。酒造りの最盛期となる12~2月には例年氷点下まで冷え込み、低温でじっくりと発酵させることができるのだそう。

そんな酒造りに適した環境と伝統に支えられながら、より美味しい日本酒を常に追求し続けているのが久保田酒造です。

今回は、久保田酒造で女将を務める久保田さんに、酒造りへの想いやおすすめの銘柄を教えていただきました。

丹沢山系の湧水を使い、常に高い次元での美味しさを追求している

編集部

久保田酒造の周囲には、豊かな自然が広がっているのも特徴的ですね。酒造りを始めたきっかけや歴史について教えてください。

久保田さん

創業は1844年です。江戸時代の末期に酒造りを始め、2023年で創業180年目です

蔵の周囲には創業当初と変わらない豊かな自然が残っており、春は筍や山菜に恵まれ、夏には蛍が飛び交う姿が見られます。伝統ある酒蔵の歴史を守るとともに、常により高い次元での美味しさを追求していく酒蔵でありたいと思っています。

仕込み水には、蔵の裏山で湧き出る水を使っています。丹沢山系の湧水でして、年間を通して豊かな水量を誇ります。水質は適度なミネラル分を含む中硬水で、当酒造の酒造りの要となっています。

編集部

酒蔵は、創業当初の木造の蔵を今でも使っているのだそうですね。そのように、先代の思いやノウハウを重んじつつ、高みを目指し続けているのが久保田酒造らしさなのですね。

公式サイトで「次世代を醸す」という表現を拝見しました。よりよいものを目指そうとする覚悟が込められているようで感銘を受けました。

日本酒の約80%は水なのだそうですが、とすると、水質に恵まれている点は久保田酒造にとって大きなメリットと言えそうです。

ミネラルが少ないと口当たりの優しい味に、逆にミネラルが多いと飲み応えのある味に仕上がるのだと聞いたことがあります。久保田酒造の日本酒に使われているのは中硬水ということですので、さまざまなシーンに対応するバランスのよい味わいが期待できそうですね。

久保田酒造の看板商品は「相模灘」

久保田酒造の代表銘柄は「相模灘(さがみなだ)」です。「米の旨味を生かしたバランスの良い食中酒」を目指して仕込んでいるのが特徴です。

食中酒としては、料理と合わせたときにバランスのよい味であることはもちろんのこと、冷酒から燗酒まで、幅広い温度帯に対応できるバランスのよさを持った日本酒が理想とされるのだそう。

相模灘には「美山錦」「雄町」「山田錦」という3種類の酒造好適米が使用されています。

美山錦を使うと上品で口当たりの優しい日本酒に、雄町を使うとふくよかな味わいの日本酒に仕上がります。そして山田錦は美山錦と雄町のいいとこどりをしたような原料米なのだそうです。

「米の旨味をしっかりと引き出した時にも雑味が出てこないように」と丹念に米を磨き、それぞれの特徴を生かしながら仕込まれているのが相模灘です。

相模灘の一番人気は「相模灘 純米吟醸美山錦」

「相模灘 純米吟醸美山錦」は、長野産の美山錦を50%まで磨き上げて仕込んだ贅沢な純米吟醸です。

軽快な口あたりと爽やかな吟醸香で、自然と杯が進みます。相模灘の定番商品と言える渾身の銘柄で、通年で最も人気がある商品です。

久保田酒造で一番人気の「相模灘 純米吟醸美山錦」
日本酒度 +2(やや辛口)
酸度 1.6
商品価格 3,056円(一升瓶)

丁寧に仕込んだ「相模灘 梅酒」も人気

久保田酒造では、相模灘の名を冠した梅酒も造られています。神奈川県産の梅を使い純米吟醸酒で仕込んだ梅酒で、氷砂糖の使用を控えめにしているのが特徴なのだそう。

梅本来の酸味が感じられる、甘みと酸味のバランスが絶妙な爽やかな味わいです。

久保田酒造が丁寧に仕込んだ「相模灘 梅酒」
商品価格 3,769円(一升瓶)

日本酒好きにおすすめのお酒

久保田酒造の相模灘はどの銘柄も、「米の旨味を生かしたバランスのよい食中酒」を目指して造られています。冷酒から燗酒まで幅広い温度帯で、料理に合わせて飲めるバランスのよさが特徴です。

これから紹介する日本酒はどちらも、焼き魚など和食全般とよく合います。凝った料理でなくてもいつもの料理に久保田酒造のお酒をプラスするだけで、いつもと違う居酒屋デート気分を味わえるのが魅力です。おうちだからこそ色んな温度で試すことができるので、自分たちに合った飲み方を探してみてくださいね。

飲みごたえがある「相模灘 純米吟醸雄町」

岡山産の雄町が100%の純米吟醸です。雄町らしいコクのある豊潤さが際立った1本で、相模灘の中では最も華やかなタイプなのだそう。

新酒のうちから味のふくらみを堪能することができます。

飲みごたえがある「相模灘 純米吟醸雄町」
日本酒度 +2
酸度 1.6
商品価格 3,565円(一升瓶)

芳醇な旨みがある「相模灘 純米吟醸山田錦」

兵庫産の山田錦を50%まで磨き上げて仕込んだ純米吟醸です。

山田錦の豊潤な旨みと透明感のある味わいが特徴で、熟成が進むほどに風格が増していきます。

芳醇な旨みがある「相模灘 純米吟醸山田錦」
日本酒度 +2
酸度 1.6
商品価格 3,769円(一升瓶)

日本酒初心者におすすめのお酒

「相模灘」には、次はふだん日本酒を飲まない方でも飲みやすいお酒があります。これから紹介する2つのお酒は、どちらもシュワッとする感覚があり、スパークリングワインのようなに飲みやすさです。

カップルのどちらかが「あまり日本酒を飲んだことがない」という場合に、初めての日本酒として選んでほしいお酒です。あまりの美味しさに、もしかすると日本酒が大好きになってしまうかも知れません。どちらも食中酒として楽しめるお酒なので、美味しい食事と一緒に味わうことで悪酔いもしにくいですよ!

微炭酸で飲み口爽やかな「相模灘 しぼりたて」

「相模灘 しぼりたて」は、搾ったばかりの新酒です。まだ発酵しており微炭酸の状態をいただくことができます。

生酒なので、冷蔵庫で冷やして飲むのがおすすめです。こちらも焼き魚など、和食全般とよく合います。

微炭酸で飲み口爽やかな「相模灘 しぼりたて」
日本酒度 +3
酸度 1.4
商品価格 2,398円(一升瓶)

シュワっとしていて飲みやすい「相模灘 特別本醸造活性にごり酒」

「相模灘 特別本醸造活性にごり酒」は、一切加熱処理をしていない本生にごり酒です。

瓶の中で酵母が発酵し続けており、シュワっとした微発泡感が感じられます。米由来の自然な甘味もあり、初心者にもぴったりな1本です

シュワっとしていて飲みやすい「相模灘 特別本醸造活性にごり酒」
商品価格 2,398円(一升瓶)

相模灘の購入方法

久保田酒造の相模灘は、関東近辺の酒販店で購入できます。酒造に問い合わせると、近くの取り扱い酒販店を紹介してくれるそうですよ。

また、すぐに注文したいう方は公式オンラインショップが便利です。

今回ご紹介いただいたおすすめの銘柄を含む相模灘の全ラインナップが集まっていて、相模灘のロゴ入りお猪口などのオリジナルグッズを購入することもできます。

タンクで仕込み半年ほど寝かせて熟成させた酒粕や、相模灘の純米吟醸酒で漬けた梅の実も販売されています。それぞれを使って料理やデザートを作ったら、相模灘と合わせる最高のおつまみになりそうですね。

>>久保田酒造のオンラインショップを見る

まとめ:蔵人の気概までたっぷりと堪能しよう

最後に、女将を務める久保田さんからメッセージをいただきました。

久保田さんからのコメント

日本酒の魅力のひとつとして、5度~55度の幅広い温度で美味しく飲める点が挙げられます。温度によって味わいの違いがあるので、好みの飲み方を見つけるもの日本酒の楽しみのひとつです。
ぜひおうちデートで色々と試してみて、お気に入りを見つけてみてくださいね。

おうちデートだからこその日本酒の楽しみ方、ぜひ試してみたいですね。

久保田酒造は、歴史を重んじつつも常に新たなステージの美味しさを追求し続ける酒蔵です。その意気込みを封じ込めるように造られた1本1本には、それぞれの奥深い味わいがあります。

ぜひ、二人で相模灘の定番である「相模灘 純米吟醸美山錦」とともに、新酒も味わってみてください。年月とともにチャレンジが重ねられる様子は、毎年の二人の楽しみとなるはずです。

久保田酒造の基本情報

住所 〒252-0153
神奈川県相模原市緑区根小屋702
お問合せ TEL:042-784-0045
FAX:042-784-2225
問い合わせフォーム:https://www.tsukui.ne.jp/kubota
/contact.html
営業時間 直売所10:00~17:00
年中無休
公式サイト https://www.tsukui.ne.jp/kubota/