北島酒造の日本酒で愉しむ!カップルのおうち居酒屋デートプラン|滋賀県の銘酒
"おうち居酒屋デート"をおすすめする本記事では、滋賀県湖南市にある酒造「北島酒造」を紹介します。北島酒造では、定番の「御代栄」、挑戦の「北島」という2つのブランドを展開し、初心者も日本酒好きも満足できる銘柄を提供しています。
今回は北島酒造の歴史・お酒造りへのこだわり、初心者やカップルにおすすめの銘柄、それぞれの銘柄に合った料理やおつまみも紹介しています。カップルで家飲みデートを計画している方はぜひ参考にしてみてください。
飲酒は二十歳になってから
飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。
琵琶湖近くにある創業220年の老舗酒造「北島酒造」
滋賀県湖南市にある北島酒造は、1805年創業で鈴鹿山系の山から流れる伏流水と近江米(滋賀県でとれたお米)を利用した酒造りを200年以上行っている老舗酒造です。
絶滅していた"幻の酒米"「渡船(わたりぶね)」の醸造にもいち早く取り組み、酒造りの原点ともされる伝統的な「生酛(きもと)造り」で酒造りをするなど、伝統を守りながら、新しいチャレンジをし続けています。
北島酒造には定番のブランド「御代栄(みよさかえ)」、挑戦のブランド「北島」の2つのブランドがあり、アルコール度数が高く酒質もしっかりとしている「御代栄 しぼったそのまま一番酒」などが人気です。
今回は北島酒造の代表取締役社長である北島さんに、酒蔵の歴史やおすすめの日本酒についてお話を聞きました。
伝統を守りながらも「時代に合せて進化する」
▲櫂入れする北島酒造の代表取締役社長 北島輝人氏
編集部
北島酒造の歴史について教えていただけますか?
北島さん
北島酒造は創業から約220年、日本酒一筋にやってまいりました。先人の知恵の結晶と風土によって生まれた伝統を受け継ぎ、時代に合った日本酒造りのあるべき姿を追い求めています。
今後も日本酒にしかないデリケートな味わいを追求し、食との美味しい組み合わせなどを伝え続けていきます。
編集部
時代が変われば、食事も変わるし日本酒の好みも変化しそうです。そんな中約220年も続いているのは凄いですよね。伝統を守りながら、今も人気の日本酒を生み出している秘訣は何でしょうか?
北島さん
新しい日本酒の世界を皆さまと共に歩むために「伝統は守るだけでなく進化させる」ことを意識しています。日本酒はおもしろいんです!
編集部
伝統を守りつつも、進化させていく過程を楽しんでいらっしゃる気持ちが伝わってきます。その熱い想いが多くのファンを生んでいるのですね。
こだわりの原料は、鈴鹿山系の伏流水・近江米
▲酒の仕込みに使われる鈴鹿山系の伏流水はまろやかな軟水
編集部
お酒造りに使用する「水」に対してのこだわりを教えて頂けますか?
北島さん
どの蔵元も最高の酒米と高度な技術で酒を醸していますが、その味に差が出るのは、まさに水の違いと言えます。
当蔵の仕込み水は、琵琶湖の東に広がる鈴鹿山系の伏流水です。非常にまろやかな軟水で、米のうまみを優しく引き出します。
編集部
やはり美味しいお酒には、美味しい水が欠かせないんですね。滋賀県は鈴鹿山などの山に囲まれた盆地だからこその、良質な地下水が味の違いを生み出している訳ですね。
編集部
原料米へのこだわりを教えて頂けますか。
北島さん
当蔵で使用する酒米はほぼ地元の近江米です。琵琶湖を有する滋賀県は環境意識の高い農家さんが多く、当蔵でもそうした契約農家さんに作っていただいています。
近年には、絶滅していた幻の酒米「渡船(わたりふね)」の復活にいち早く取り組み、今では滋賀の酒米と言えば「渡船」と言われるほどに定着させました。
▲北島酒造で使用する酒米は地元の近江米
編集部
酒米の王とされる「山田錦」の親系統の酒米で、あらゆる米の元祖ともされるのが「渡船」だそうですね。渡船の醸造にいち早く取り組んだ所も、原料米への強いこだわりを感じます。
日本酒の原点とも言える「生酛造り」へのこだわりと想い
▲北島酒造「生酛造り」の様子
編集部
歴史がある酒造ですが、お酒造りに対するこだわりを教えいただけますか?
北島さん
酒蔵に自然に生息する乳酸菌を利用し、多大な時間と手間をかけて醸す「生酛(きもと)造り」という製法があります。この日本酒の原点とも言える「生酛造り」からの学びを全ての造りにおいて応用し、実践しています。ラベル表示に記されない部分にこそこだわりを持ち、一切の妥協を許しません。
編集部
インタビュー前に公式サイトを読ませて頂いたのですが生酛造りは、現存する酒造りの中でももっとも伝統的な技だそうですね。効率性ではなく、時間も手間もかけてあえて伝統的な技を取り入れていらっしゃるのが素晴らしいと感じました。
▲麹室での酒造りの様子
編集部
様々なラインナップがありますが、お酒に込めている想いがあれば教えていただけますか?
北島さん
甘いながらもキリっと、辛いながらも柔らかく、嬉しい時も哀しい時も、そっと皆さまの心に寄り添える酒でありたいと願っています。
編集部
特別な節目だけでなく、嬉しい時、落ち込んだ時などに寄り添ってくれるお酒は、日々の生活に彩りを与えてくれますね。大事なパートナーと家で過ごす時間も充実しそうです。
北島酒造の主なラインナップを紹介
ここからは北島酒造が販売している日本酒のラインナップについて紹介します。北島酒造には定番のブランド「御代栄(みよさかえ)」、挑戦のブランド「北島」の2つのブランドがあります。多くのファンに親しまれる銘柄ばかりですので、ぜひチェックしてみてください。
北島酒造の一番人気の看板酒「御代栄 しぼったそのまま一番酒」
一番人気は、「御代栄 しぼったそのまま一番酒」です。とろっとした甘味とコクが舌いっぱいに広がります。旨味が強いのに後味スッキリです。
原料米 | 滋賀県産 | |
---|---|---|
アルコール分 | 19度 | |
価格 | 180ml(カップ酒):366円 300ml :702円 720ml :1,571円 1,800ml :3,143円 |
北島さんからのコメント
これぞ当蔵の看板酒!一番人気、の通称「一番酒」です。しぼったそのままを生で低温貯蔵。美味しく熟成させてから火入れをして瓶詰めした自慢のお酒です。アルコール度数が高く酒質もしっかりしているので、オンザロックもおすすめです。
日本酒好きカップルにおすすめの銘柄ランキング
日本酒好きカップルにおすすめの銘柄を、北島さんにランキング形式で教えていただきました。それぞれのお酒に合ったおつまみ・料理も紹介してくださっているので、まずお酒を選んでからお酒に合う料理をカップルで一緒に作るのも良いですし、料理に合うお酒を選んでも良いですね。
二人の時間を充実させるお家デートにぜひ活かしてみてください。
1位:まっすぐな味わいの辛口酒「北島 完全発酵辛口生」
日本酒好きに特におすすめなのが「北島 完全発酵辛口生」です。爽やかな口あたり、ドライなキレ味はどんなお料理にも合いそうです。
精米歩合 | 55% | |
---|---|---|
日本酒度 | +10 | |
アルコール分 | 15度 | |
価格 | 720ml:1,352円 1,800ml:2,703円 |
|
味わい | 大辛口 | |
飲み方 | 冷酒 小ぶりのグラスかガラスの盃がおすすめ |
北島さんからのコメント
まっすぐな味わいの辛口酒です。ドライなキレ味はお食事の名脇役となります。
濾過に頼らず造りの段階から超淡麗辛口に醸した、針葉樹のようにまっすぐでシンプルな酒です。モロミ後半でも鈍らない強靭な酵母を育成し、糖分がなくなるまで日本酒度を切らせて造りました。小ぶりのグラスかガラスの盃でどうぞ。
「北島 完全発酵辛口生」に合うシンプルな和食おつまみ
「北島 完全発酵辛口生」は、鮎の塩焼き、天ぷらの抹茶塩、塩系(シンプルな味付けの和食、イタリアンなど)のお食事、又は軽いおつまみがおすすめです。
2位:濃醇な味わい「御代栄 純米吟醸 近江米のしずく」
北島さんが選ぶ日本酒好きにおすすめの銘柄2位は「御代栄 純米吟醸 近江米のしずく」です。深みのある芳醇な香り(吟醸香)が特徴的な純米吟醸酒で、飲みごたえがあります。味噌、醤油系の濃いめの和食、しっかりしたソースのフレンチにもおすすめです。
原材米 | 近江産酒造好適米 | |
---|---|---|
精米歩合 | 55% | |
アルコール分 | 17度 | |
価格 | 150ml:396円 720ml:1,705円 1,800ml:3,300円 |
|
味わい | やや辛口 | |
飲み方 | 冷酒からぬる燗 磁器や陶器のやや深さのある盃がおすすめ |
3位:ほど良い酸味の「御代栄 純米吟醸 太陽の一滴」
北島さんが選ぶ日本酒好きにおすすめの銘柄3位は「御代栄 純米吟醸 太陽の一滴」です。適度な酸味が肉料理などのお料理の味を引き立てます。
原材米 | 近江産酒造好適米 | |
---|---|---|
精米歩合 | 55% | |
アルコール分 | 15度 | |
価格 | 720ml:1,485円 1,800ml:2,750円 |
|
味わい | 辛口 | |
飲み方 | 冷酒からぬる燗 色々な器で違いをお楽しみください |
北島さんからのコメント
「御代栄 純米吟醸 太陽の一滴」は、お日さまの光をいっぱいに浴びた稲穂を想像しながら飲んでみて下さい。ほど良い酸味がお食事を引き立てる、すっきり辛口の純米吟醸酒です。
日本酒初心者カップルにおすすめの銘柄
ふだん日本酒をあまり飲まない初心者カップルにおすすめの銘柄ベスト3を、北島さんに教えて頂きました。
1番のおすすめである「塩ゆず」はアルコール分7度なので、強いお酒が苦手な人の日本酒デビューにはピッタリです。「本当にこれが日本酒なの?」と驚いてしまうほど飲みやすいので、つい飲みすぎてしまわないように2人でゆっくり味わって飲んでくださいね。
北島さんに"美味しい飲み方とおつまみ"も教えて頂いたので、お家での日本酒デビューにぜひ参考にしてみてください。
1位:大人のかき氷にもなる?!「塩ゆず」
日本酒初心者におすすめの銘柄1位は「塩ゆず」です。濃厚なゆずの味は、炭酸で割っても良いですね。まろやかな口当たりのため、初心者でも飲みやすいです。
アルコール分 | 7度 | |
---|---|---|
価格 | 720ml:1,650円 1,800ml:3,190円 |
|
味わい | 甘口 |
北島さんからのコメント
天然のミネラルたっぷりの塩をほんのひとつまみ。ゆずの柑橘特有の酸味と相まって、なんとも言えない旨味に変わり感動の瞬間が生まれます。
ストレートも良し、ロックやソーダ割もおすすめです。夏にはかき氷のシロップの代わりに氷にかけて頂くと、大人のかき氷になります。冬は鍋料理がおすすめです。
2位:シャーベットにしても美味しい「御代栄 もろみあらごし純米どぶ」
北島さんが選ぶ日本酒初心者におすすめの銘柄2位は「御代栄 もろみあらごし純米どぶ」です。フルーティで濃厚な甘さが特徴的。どろっとした口当たりで飲みごたえがあるので、冷酒でいただくのがおすすめです。暑い夏には凍らせてシャーベットにするのも良いですね。
原料米 | 滋賀県産 | |
---|---|---|
精米歩合 | 65% | |
アルコール分 | 15度 | |
価格 | 720ml:1,430円 1,800ml:2,860円 |
|
味わい | 大甘口 |
北島さんからのコメント
「にごり酒」と聞くと、さらっと上品なうすにごりを想像される方も多いのではないでしょうか。しかし当蔵のにごりは田舎風の超濃密にごり。飲むと言うより食べるに近い、どろっと美味しい純米酒です。
対外的には食前酒に、、、とおすすめしていますが、このにごりの沼にハマると、どのお料理にでも欲しくなります。
3位:ありえへんほどおいしい「びわこのくじら」
北島さんが選ぶ日本酒初心者におすすめの銘柄3位は「びわこのくじら」です。ガツンとくる酒感がありながらも柔らかい飲み口が初心者にもおすすめ。豊かな風味も楽しめます。
ユニークなネーミングとかわいいラベルで女性でも気軽に手に取りやすそうですね。
原料米 | 滋賀県産 | |
---|---|---|
アルコール分 | 20度 | |
価格 | 720ml:1,540円 | |
味わい | やや甘口 | |
飲み方 | オンザロック |
北島さんからのコメント
びわこにくじら?!もちろんいません。ありえません。ありえへんほどおいしいお酒…ということで命名したお酒です。アルコール度数20度のとっておきの生原酒で、濃いお味はガツンとオンザロックもおすすめです。
オリーブオイルやガーリック、トマトソースのお料理などに。冬はしっかり濃い味の鍋料理などにも良いです。
「北島酒造」のお酒の購入方法
「御代栄」ブランドは、主に関西のスーパー、百貨店、小売店、蔵元、公式サイトから購入できます。「北島」ブランドに関しては、特約店のみの販売なので、詳しくはお問合せ下さい。
▼北島酒造の公式オンラインショップはこちら
https://kitajima.shop-pro.jp/
まとめ:伝統と革新の北島酒造でカップルのおうちデートを楽しもう
最後に、北島さんから日本酒の購入を検討している読者・カップルへのメッセージを頂きました。
北島さんからのコメント
小難しいことを考えずに、ぜひ気楽に飲んでみて頂きたいです。
お酒によって、蔵によって、器によって、温度によって、全く違う顔を見せる日本酒。この多彩で繊細な味わいをぜひ楽しんで頂けたら、と思います。
200年以上続いている北島酒造。代表取締役社長の北島さんからは、長く受け継がれた「伝統」を守りつつも、さらに「進化」していくという強い想いを感じました。
北島酒造の日本酒は、食事しながら楽しむ「食中酒」に合った銘柄がたくさんあります。特別な記念日はもちろん、普段の食卓にもおすすめ。二人で感想を交わしながら、楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
「北島酒造」の基本情報
住所 | 〒520-3231 滋賀県湖南市針756 |
---|---|
お問合せ | TEL:0748-72-0012 |
営業時間 | 平日9時~17時 定休日:日・祝 ※夏季は上記に加え、水曜も定休、土曜不定休 |
公式サイト | https://kitajima-shuzo.jp/ |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。