京都芸術センターで芸術の魅力を堪能!カップルで楽しむアート鑑賞デート|京都市
この記事では、京都市にある「京都芸術センター」を中心に、京都の中心部の名所をめぐるデートプランをご紹介します。
京都芸術センターは、芸術活動に関わる様々な支援や、創作、発表の場を提供している施設です。常に最新のアート作品に触れることができ、アーティストによる展覧会や、演劇公演、パフォーマンスなどが活発に開催されています。
アートに触れた後は、縁結びで有名な聖徳太子ゆかりの古刹や、京都の象徴である鴨川付近を散策し、京都観光を満喫しましょう。
今回は、アート体験や縁結びスポット、散策スポットをめぐり、新たな発見や感動を共有できるデートプランをご紹介します。
おすすめカップル:新しいものに出会いたいカップル、アートに関心のあるカップル
どんなデート?:アート、遊び
目安時間:半日
目安予算:2人で2,000〜5,000円
概要:京都芸術センターで芸術に触れ、新たな発見を分かち合うデート
▲NEW INCUBATION 8 伊藤隆介×中田有美『ジオラマとパノラマ ――Diverting Realities』(2016年)アーティストトーク風景
今回メインに紹介する京都芸術センターは、京都市の室町通にあります。アートに触れた後、京都の中心部の魅力を満喫しながらゆっくりと過ごすデートプランを紹介します。
10:30~12:00 | 京都芸術センター見学。日程によっては公演などを鑑賞する。 |
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12:00~13:00 | 「前田珈琲」明倫店にてランチ |
13:00~14:30 | 紫雲山頂法寺(六角堂)を散策 |
14:30~16:30 | 鴨川沿いを散策 |
まずは、京都芸術センターを訪れます。館内の展覧会を見学しつつ、図書室に立ち寄りながら、歴史ある建築を堪能しましょう。目当ての公演や展覧会があれば鑑賞するのもおすすめです。
ランチは「前田珈琲」明倫店で美味しい食事を楽しみます。その後、六角堂の通称で知られる紫雲山頂法寺(しうんざんちょうほうじ)を散策します。六角堂には、縁結びの柳があるので、おみくじを引いてカップルで結びつけましょう。
最後に立ち寄るのは、デートスポットとして人気の鴨川です。美しい川と京都らしい街並みを眺めながら散歩をしたり、川べりに座ったりしながら、二人でゆっくりと語り合うのがおすすめです。
ここからは、このデートプランの中心となる京都芸術センターについて、詳しく紹介していきます。
多彩な芸術活動が集う京都芸術センターの魅力
京都芸術センターは、京都市における芸術の総合的な振興を目指して開設された施設です。芸術に関する活動の支援や情報の発信、市民と芸術家の交流などを目的として、展覧会、公演、ワークショップ、制作室の提供、芸術家の支援などの事業を行っています。
建物は明治2年(1869年)に開校し昭和6年(1931年)に改築された、元明倫小学校を活用しています。国の登録有形文化財に登録されており、その歴史ある風情は一見の価値があります。
常時、様々な芸術活動が行われているため、展覧会や公演を鑑賞するだけでなく、芸術の創作現場の雰囲気を直接感じることができます。また、アートに関する資料が充実している図書室や、店舗自体が彫刻作品になっているユニークなカフェも併設されています。芸術を愛する方々やカップルにとって、魅力的な施設といえるでしょう。
今回は「京都芸術センター」の広報担当のスタッフさんにインタビュー取材を行い、施設の魅力や周辺の見どころなどについてのお話を伺いました。
アーティストたちが作品を作り発表している、活気ある場所
▲Jay Kochel "Air Study", 2014
編集部
昭和初期に改築された建物が、現役で活躍しているのを目の当たりにして驚きました。たくさんの人が出入りする、活気がある施設なのですね。
改めて、京都芸術センターの特徴や活動内容を教えてください。
広報担当:スタッフさん
京都芸術センターは京都市の創造活動拠点として2000年にオープンしました。館内では日々制作活動が行われており、国内外の新進アーティストの作品を、展示や公演といったかたちでご覧いただけます。
新人からベテランまで、さまざまな段階のアーティストが新しい表現方法やテーマ、先駆的・実験的な表現に挑戦しています。アーティストと芸術センターが協力して、既存の価値観を更新していく取り組みを行っています。
展覧会や公演の鑑賞、館内の散策を通じて、現代のアーティストたちが、この場所やまちで、さまざまな想いを巡らせながら制作している雰囲気を感じていただけたら嬉しいです。
編集部
アートは自分とは関わりのあまりないところで作られているもの、というイメージがありましたが、実は身近なところで作られているものなのですね。
他にも京都芸術センターならではの魅力を教えていただけますか?
広報担当:スタッフさん
単なる「発表の場」ではなく、実際に作品を「つくっている場所」であることが京都芸術センターのおもしろいところです。館内では、芝居の稽古の声が聞こえたり、作品制作中のアーティストやスタッフとすれ違ったりすることがあります。
変化し続ける「芸術の現場」でありながら、歴史的空間としての魅力も兼ね備え、地域の人々の生活の一部でもあります。様々な要素が共存するこの場所で、皆さんそれぞれの過ごし方を見つけていただければ、きっと居心地の良い空間になるはずです。
編集部
伝統芸能やダンス、音楽、演劇公演、前衛的なインスタレーションなど、様々なアートの最前線が見られるそうですね。カップルで気になる公演を見に来て、最新のアートに触れることで、素敵な体験ができそうです。
公演やイベント内容についても、詳しく教えてください。
広報担当:スタッフさん
館内の2つのホワイトキューブギャラリーでは、1~2か月ごとに様々なジャンルの展覧会を無料で開催しています。また、元小学校の講堂や体操場だった広いスペースでは、演劇やダンス、音楽の公演を行っています。
▲風水のこえをきく#1 ヤニック・パジェ音楽公演『Vent et Eau(風と水)』(2016年)撮影:金サジ
伝統芸能などは敷居が高く感じるかもしれませんが、初心者から玄人まで楽しめる工夫を凝らした公演も用意しています。未知の芸術に出会う冒険を、カップルで体験してみるのはいかがでしょうか。
また、京都芸術センターは「ニュイ・ブランシュ」(毎年10月開催)や「京都国際舞台芸術祭 KYOTO EXPERIMENT」(毎秋開催)などのフェスティバル会場としても機能しています。
鑑賞だけでなく参加型のワークショップも実施しています。情報コーナーには京都内外の芸術イベントのフライヤーを多数用意していますので、次回のお出かけ計画にお役立てください。
▲情報コーナーには、アートに関する情報が集まっています
編集部
確かに、好みのものだけではなく、今まで見たことのないような作品にあえてチャレンジしてみるというのも、世界が広がって楽しめるかもしれませんね。カップルで、ワークショップに参加してみるのも良さそうです。
京都が誇るレトロな小学校建築をそのまま活用
編集部
広報担当として思う、京都芸術センターの魅力についても教えてください。
広報担当:スタッフさん
京都芸術センターは、元明倫小学校の校舎を活用しています。昭和6年(1931年)に竣工した校舎をほぼそのまま残しており、油引きの廊下や教室を利用したカフェ、図書室、情報コーナーなどがあります。京都が誇るレトロな小学校建築の魅力も楽しんでいただけます。
▲図書室も古風な趣があります
元明倫小学校は明治2年(1869年)に開校した、日本初の学区制小学校である「番組小学校」のひとつです。番組小学校は役所の分室のような機能や消防分団、町会所の機能を兼ね備えており、地域のコミュニティーセンターとして年齢や性別に関係なく誰もが出入りできる生活の中心的な場所でした。
▲細部にまでこだわった小学校建築も楽しめます
芸術センターとなった今でも、新しい表現や未知の物事に触れる学びの場であり、それぞれが様々な目的で訪れる活動の場であることに変わりはありません。気負わずに、通りすがりにちょっと立ち寄ってみようかなと、気軽にお越しいただきたいです。
現代美術作家とコラボして改装した楽しいカフェ
編集部
京都芸術センターを訪れる人の中には、ショップやカフェを目当てに来る方もいるそうですね。それぞれの施設について詳しく教えていただけますか。
広報担当:スタッフさん
まず、事務所脇にあるレトロな小窓がショップ(チケット窓口)です。ここでは、京都芸術センターで開催するイベントや、制作室を利用しているアーティストの公演チケット、展覧会の記録冊子を販売しています。また、京都芸術センター開設20周年を記念したグッズも取り扱っています。
カフェは、明倫学区に本店を構える「前田珈琲」さんの明倫店が南館1階にあります。現代美術作家とのコラボレーションにより、元教室を大胆に改装した店内は非常に魅力的です。公演前の待ち合わせや、芸術鑑賞後のくつろぎの時間を過ごすのに最適な空間となっていますよ。
編集部
館内でおすすめの撮影スポットはありますか?
広報担当:スタッフさん
特に撮影用のスポットを設けているわけではありませんが、館内には90年前の意匠(デザイン)が施された魅力的な場所が点在しています。ご自身の感性を頼りに、心に響くスポットを探してみてください。
▲細部まで凝った意匠(デザイン)の小学校の内部です
ただし、制作室ではアーティストが制作に集中しているため、通常は中をご覧いただけません。オープンスタジオ等で公開されることもありますが、快適な制作環境の維持にご協力ください。
また、イベント等で入場制限をしている場所や、搬入出のための物の移動など、記念撮影を優先できない状況が多々ありますので、ご了承ください。撮影目的でのご来館の場合は、事前に「撮影許可申請」が必要です。
編集部
天井、壁、窓、床など、あちこちの細部に魅力的なデザインがたくさんありますね。特に、梁に施されたデザインが素敵でした。昔の小学校の造りは本当に贅沢なので、素晴らしい記念
京都芸術センターの感想・口コミ評価
編集部
京都芸術センターに来館された方からは、どのような感想をいただいていますか?
広報担当:スタッフさん
「入るのをためらう」「入るのに料金がいるの?」というお声をよくお聴きします。しかし、京都芸術センターは公共施設ですので、どなたでも無料で入館いただけます。実際に入館された方からは「入ってみたら居心地がいい」という感想をいただいています。一度踏み込んでみれば、きっとお気に入りの場所のひとつになると思います!
編集部
京都芸術センターは入館料無料なんですね。外観からとても素敵な施設なので、無料で入館できるとは思わない方が多いのかもしれません。これだけ多様な芸術に触れることができる施設はとても貴重です。ただし、一部の公演やイベントは有料の場合もありますので、ご注意ください。
「校舎の雰囲気がいい」「カフェが素敵」という声がたくさん
編集部でインターネット上の口コミを調査し、要約して紹介します。
- 懐かしい教室の雰囲気に心が和みました。校舎のモダンなデザインが芸術的です。
- 最新のアート作品に触れられ、とても刺激的な体験でした。
- 地元の方々が多く利用するカフェは、ランチもコーヒーも美味しくおすすめです。
多くの口コミで、校舎の懐かしくも素敵な雰囲気や、落ち着けるカフェが高評価でした。また、公演やアート作品を楽しんだという感想も多数寄せられています。ぜひ実際に足を運んで、ご自身の目で魅力を確かめてみてください。
京都芸術センターからカップルへのメッセージ
編集部
これから京都芸術センターを訪れようとしているカップルへメッセージをお願いします。
広報担当:スタッフさん
カップルで京都芸術センターを訪れると、思いがけない効果があるかもしれません。例えば、難解なコンセプチュアル・アートを一緒に鑑賞したり、前衛的な表現に驚きながら「吊り橋効果」を体験したりすることで、お互いの価値観に新しい発見があるかもしれません。また、賑やかな雰囲気を期待して来ても、意外と静かな館内でゆっくりと過ごすことになるかもしれません。
芸術センターのボランティアスタッフには、ご夫婦で活動されている方もいらっしゃいます。二人だけの時間を過ごすのも素敵ですが、一緒に誰かと何かに取り組むというのも、素敵な時間の過ごし方のひとつだと思います。
編集部
アートといっても、難しく考えずに、カップルで思い切って飛び込んでみるというのもいいかもしれないと思いました。日常を離れて新しいことに挑戦すれば、二人の関係もいっそう進展するかもしれませんね。
本日はありがとうございました。
京都芸術センターへのアクセス・駐車場・入場料
住所 | 〒604-8156 京都府京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2 |
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アクセス | 【電車】 ・地下鉄烏丸線「四条駅」から徒歩5分 ・阪急京都線「烏丸駅」から徒歩5分 ・地下鉄東西線「烏丸御池駅」から徒歩10分 【市バス】 「四条烏丸駅」下車、徒歩5分(3、5、201、203、207系統など) |
営業時間 | ・ギャラリー、図書室、情報コーナー:10:00~20:00 ・カフェ:10:00~20:00 ・制作室、事務室:10:00~22:00 ※緊急事態宣言等の発令により、開館時間が変更になる場合があります。 |
休館日 | 12月28日から1月4日 ※施設メンテナンス等による臨時休館がある場合があります。お出かけ前にご確認ください。 ※緊急事態宣言等の発令により、臨時休館する場合があります。 |
料金 | 入館料:無料 ※展覧会は入場無料。公演等のイベントは料金が異なります。各イベントの料金は公式サイトのイベントスケジュールでご確認ください。 |
駐車場 | なし ・駐輪場は建物の北側にあります(京都芸術センター利用時のみ使用可)。 |
電話番号 | 075-213-1000 |
公式サイト | https://www.kac.or.jp/ |
※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
京都芸術センター周辺で楽しむ!カップルにおすすめの観光スポット
京都芸術センターの滞在時間は、カフェでの休憩を含めて2〜3時間程度です。周辺には多くの飲食店やお買い物スポットがあるので、芸術センターを堪能した後は京都の街を散策するのがおすすめです。
ここからは、カップルで一緒に巡れるおすすめのデートスポットを紹介します。大切な人と素敵な時間を過ごしてください。
聖徳太子が創建したと伝えられる紫雲山頂法寺(六角堂)
紫雲山頂法寺(六角堂)は、京都芸術センターから徒歩約5分の場所にあります。聖徳太子が587年に創建したとされる由緒ある寺院です。かつて京都の都の中心地点とされたことから、「へそ石」と呼ばれる六角形の石碑も境内に設置されています。
六角堂の境内にある「六角柳」は、「縁結びの柳」として知られています。カップルで訪れ、良縁を願うのもおすすめです。
さらに、六角堂はいけばな発祥の地として有名です。隣接する華道家元池坊には、六角堂といけばなの歴史を詳しく紹介した「いけばな資料館」が併設されています。歴史と文化に触れる貴重な機会となるでしょう。
六角堂公式サイト:https://www.ikenobo.jp/rokkakudo/
ロマンチックな鴨川散策:京都の風情を楽しむカップルの癒やしスポット
鴨川は、京都芸術センターから徒歩約10分の場所にあります。鴨川沿いに進むと祇園などを通過し、京都の中心部である四条付近に到着します。デートスポットとしても人気があり、特に夕方になると美しい夕日と川の景色が織りなすロマンチックな雰囲気を楽しむことができます。
夏季には「納涼床」が登場します。これは料亭や料理店が川の上や川沿いに特設の座敷を設け、涼しい川風を感じながら食事を楽しめる京都の伝統的な夏の風物詩です。
カップルや友人同士で、鴨川の穏やかな流れを眺めながらゆったりと散策するのもおすすめです。四季折々の景色や京都の風情を感じることができるでしょう。
京都府公式サイト:https://www.pref.kyoto.jp/kamogawa/
まとめ:京都芸術センターで最先端のアートに触れ、感動を語り合うデートをしよう
今回は、京都芸術センターとその周辺の六角堂や鴨川を巡るデートプランを紹介しました。
京都芸術センターは、歴史ある小学校の建物を改装して、最先端の芸術文化を発信している施設です。建物自体の魅力を楽しみながら、アート展示や公演を鑑賞することができます。また、周辺には六角堂や鴨川など、カップルで巡るのにぴったりなデートスポットがありますので、ぜひ一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
カップルでアートの世界に触れることで、互いの新しい一面を発見できるかもしれません。次回のデートの参考にしてみてください。