京都の地酒「城陽」で乾杯!城陽酒造の日本酒&梅酒で楽しむおうちデートプラン

今回は自宅でのディナーのとき、料理と一緒に楽しみたい京都府城陽市の「城陽酒造(じょうようしゅぞう)」のお酒を紹介します。同社は看板銘柄「城陽」をはじめ、日本酒だけでなく梅酒やノンアルコールの梅ジュース、生こうじ・梅酒漬の梅の実「梅ごこち」といった食品類なども取り扱っています。少量生産のため近隣地域以外ではあまり流通しておらず、隠れた地元の銘酒として知られています

本記事では、城陽酒造の魅力やこだわり、おすすめの銘柄と相性のよいおつまみなどを紹介します。自宅でのディナーを彩る銘柄ばかりですので、ぜひ参考にしてみてください。

飲酒は二十歳になってから

飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。

城陽酒造:京都城陽市が誇る地元密着型の知る人ぞ知る銘酒蔵

木枡に注がれた日本酒の画像

城陽酒造は、京都府城陽市にある酒蔵です。一級河川・木津川沿いに位置し、良質で豊富な地下水を活用しています。地元の天然資源を贅沢に使用し、京都・大阪・奈良の中継地としての歴史に培われた技術をもとに、常に新しい挑戦を続けています。

看板銘柄「城陽」は、地元城陽市の地名から命名されました。フレッシュなお米の風味とすっきりとしたキレの良さが特徴です。また、城陽市内の青谷梅林でのみ栽培される「城州白」という梅を使用した梅酒や、ノンアルコールの梅ジュースも製造しています。

城陽酒造の魅力は、醸造方法への強いこだわりにあります。例えば、1度の醸造に使用する仕込みの量を少なくして丁寧に作業を行ったり、銘柄によっては蔵出しまでの保存温度を低温で一定に保ったりと、細やかな配慮がなされています。

京都市内や南部地域以外ではあまり市販されていませんが、少量生産ながら高品質な銘柄を多数取り扱っています。まさに「知る人ぞ知る地元の銘酒」と言えるでしょう。お酒好きのカップルはもちろん、日本酒初心者の方にもぜひ体験していただきたい酒蔵です。

今回は営業部課長の大野さんに、酒造りへの想いやおすすめの銘柄、相性の良いおつまみなどについて詳しくお話を伺いました。

伝統と革新の融合:城陽酒造の丁寧な酒造り

城陽酒造の代表取締役社長・島本稔大さんの写真
▲城陽酒造の代表取締役社長・島本稔大さん

編集部

城陽酒造の歴史を教えていただけますか?

営業部課長・大野さん

城陽酒造の歴史は1895年に遡ります。当時、金融業を営んでいた島本家の分家として島本酒造部を創業し、本格的な酒造りを始めました。その後、1973年に城陽酒造株式会社を設立しました。現在は京都府南部山城地域唯一の酒蔵として、歴史と伝統に育まれた酒造りを継承しております。

編集部

城陽酒造には、お客様から特に好評なサービスはありますか?

営業部課長・大野さん

日本酒だけでなく、食品類も取り扱っているところです。酒造期には、期間限定で新酒酒粕や造り酒屋の生こうじなどを販売しております。

また、通年販売している地元青谷梅林産の梅「城州白」を使った商品も大好評です。例えば、ノンアルコールの梅ジュース(5倍希釈)、青谷の梅サイダー、梅酒漬の梅の実「梅ごこち」などの梅関連食品が人気です。

城陽酒造の直売店の様子
▲城陽酒造の直売店。直売店限定で量り売りも行っています。

編集部

城陽酒造では、どのような想いでお酒づくりをされていますか?

営業部課長・大野さん

城陽酒造のこだわりは、地元の豊かな自然と気候風土を大切にし、豊富で良質な軟水を用いて安心安全かつ高品質な原料を使用することです。杜氏を中心とした丁寧な酒造りを行い、蔵全体で一丸となり手間ひまかけた品質管理を行っております。

酒造りの仕込み・タンクの櫂入れの作業の様子
▲酒造りの仕込み・タンクの櫂入れの作業。成人男性よりも大きなタンクを一つひとつ丁寧にかき混ぜます。

朝4時頃の城陽酒造の様子
▲朝4時頃の城陽酒造の様子。仕込み期間は毎朝早朝からの作業があります。

蔵出しして「日本酒本来の味わいを大切に飲み飽きしない京の食中酒」をモットーに、地域に根差し長く愛される美酒を目指しています。毎年新たな課題にチャレンジし、酒造りと真摯に向き合っています。

地元の軟水と厳選された酒造好適米:城陽酒造のこだわり

編集部

城陽酒造の酒造りで使用している、お水と原料米へのこだわりを教えてください。

営業部課長・大野さん

京都府城陽市は非常に優れた地下水があることで知られています。我々の蔵では、地下100mから汲み上げた軟水「木津川の伏流水」を醸造過程の全てに用いて酒造りに取り組んでいます。城陽酒造の地下水の硬度は18mg/lで、非常に軟らかい水質です。

また、城陽酒造は全量酒造好適米を使用しており、京都府独自の「祝」や京都府産の「五百万石」、さらに酒米の王として名高い「山田錦」を使用しています。

「山田錦」については、兵庫県の酒米農家様と契約栽培を行い、原料の安全性に細心の注意を払いながら酒造りに取り組んでいます。

城陽酒造の契約栽培米の農家・桐畑さんと城陽酒造社長の島本さん
▲城陽酒造の契約栽培米の農家・桐畑さんと城陽酒造社長の島本さん

城陽酒造の契約栽培米「山田錦」を栽培している田んぼの風景
▲「山田錦」の稲。この酒米からおいしい日本酒が造られます。

2020年からは兵庫県三木市吉川町の特A地区で大切に育てられた契約栽培米「山田錦」「愛山」という希少品を用いた酒造りにもチャレンジしています。

編集部

山城地域の資源を使うことと、品質管理にこだわっているのですね。常にチャレンジする姿勢を大切にしている城陽酒造ですが、お酒造りに対するこだわりは何でしょうか?

営業部課長・大野さん

こだわりは、酒を造るにあたり酒米の総重量を1t以下にしているところです。1t以下の小仕込みにすることで、目の届く範囲内で丁寧に醸造できます。

城陽酒造のお酒の醸造作業・蒸米掘りの様子
▲城陽酒造のお酒の醸造作業・蒸米掘りの様子。甑(こしき)には数百キロの酒米が入っており、相当な力仕事です。

城陽酒造の麴室での作業風景
▲麴室での作業風景。お酒造りの重要な工程のため、非常に細やかな配慮が必要です。

城陽酒造の麴室で麹菌を振りかける作業・種切りを行っている様子
▲麹菌を振りかける作業・種切りを行っている様子。昔ながらの製法を用いて手作業で行っています。

また、お酒の瓶詰と火入れ酒の瓶燗火入れにもこだわっております。圧力をかけすぎずにやわらかく搾ったお酒は全て原酒です。ろ過せずに瓶詰をするため、お米そのものの香りを堪能できます。火入れのお酒は全て瓶燗火入れで加熱殺菌を行い、その後の品質管理に注意を払っています。専用の冷蔵庫に貯蔵したお酒を、蔵出しまでの期間は-5度に保って保管します。

城陽酒造の冷蔵瓶貯蔵の風景
▲冷蔵瓶貯蔵の風景。醸造した日本酒を細心の注意を払って保管します。

城陽酒造は醸造方法や保管の仕方に独自の強いこだわりを持っているため、販売店は地元を中心に、お酒や我々の酒質にご理解いただいた特約販売店様を中心に展開しております。

城陽酒造からカップルへのメッセージ

編集部

自宅デートで日本酒を楽しみたいカップルへのメッセージをお願いします。

営業部課長・大野さん

我々は普段あまり日本酒を飲む機会がない方々にも親しんでもらえるよう、お酒本来の味わいを大切にしながら、お酒臭さのないフレッシュな味わいを追求しています。手間ひまかけた手造りと徹底した品質管理でお酒を製造しているのが私たちのこだわりです。

日本酒は近年、高級ワインやシャンパンに並ぶ、特別なお酒として楽しまれる方が増えています。単に酔うために飲むのではなく、美味しいお料理と合わせて、ワイングラスなど大ぶりのグラスで上品にお召し上がりいただくと、新たな魅力を発見できるでしょう。日本酒は和食に限らず、様々な料理と合わせてお楽しみいただけます。ぜひ、自宅デートで新しい日本酒の楽しみ方を見つけてください。

「城陽」:城陽酒造が誇る看板銘柄の魅力

城陽酒造の代表銘柄「城陽」シリーズを並べた画像

「城陽」:城陽酒造が誇る看板銘柄の魅力という日本酒をご紹介します。この銘柄は、城陽酒造の蔵がある地元・城陽市にちなんで名づけられました。お米の種類や精米歩合などにより、多彩なバリエーションを展開しています。

城陽酒造のこだわりは、「日本酒本来の味わいを大切に、飲み飽きしない京の食中酒」を実現すること。原料米には全て酒造好適米を使用し、一度の仕込み量を1t以下に抑えて丁寧に醸造しています。製造から貯蔵までの全工程において細心の注意を払い、こだわりぬいた銘柄として知られています。

味わいはスッキリとキレが良く、新鮮な米の風味を感じられるのが魅力です。フレッシュで飲みやすい特徴があり、お酒を楽しむ方に寄り添うとともに、料理の味を引き立てる食中酒として人気があります。

インターナショナルワインチャレンジ2021では、「城陽」シリーズの1つ「城陽 特別純米酒60」が、SAKE部門・純米酒カテゴリで金賞を受賞しました。世界的に権威のあるこのコンペティションでの評価は、その品質の高さを証明しています。

今回は、城陽酒造の看板銘柄「城陽」の中でも特におすすめの4銘柄を大野さんに教えていただきました。どれを選ぶか迷った方は、まずはこの4銘柄から試してみることをおすすめします。

城陽酒造イチオシ:「城陽 純米吟醸55(山田錦)」の特徴

兵庫県神崎郡市川町の酒米農家である前川さんが丹念に育てた酒造好適米「山田錦」を55%まで精米し、京都オリジナルの酵母で丁寧に醸した蔵の看板商品です。

爽やかな青りんごを思わせる吟醸香があり、抜栓直後はフレッシュなガス感が心地よく清々しさを感じさせます。スッキリとした米の旨味と上品な酸が全体を引き締め、バランスの取れた味わいを生み出しています

和食はもちろん洋食にも合わせやすく、日本酒初心者から愛好家まで幅広い層に人気の銘柄です。城陽酒造のモットーである「飲み飽きしない味わい」と「食中酒」の特徴を最大限に表現した日本酒といえるでしょう。

城陽酒造おすすめの銘柄「城陽純米吟醸55(山田錦)」の商品画像 原料米 兵庫県産山田錦100%
日本酒度 +5.0
アルコール分 15度
価格 300ml:907円
720ml:1,815円
800ml:3,630円
味わい 辛口
飲み方 冷酒、常温、ぬる燗

辛口愛好家に人気:「城陽 特別純米酒60」の魅力

京都府産の酒造好適米「祝」を使用した銘柄です。京都オリジナルの酒米「祝」の特徴を最大限に活かした味わいはマスカットのような爽やかな香りで、口に含むとしっかりとした米の旨味があり、全体をスッキリと引き締めるシャープな酸味が絶妙。

焼き物・煮物・洋食系のホワイトソースやトマトソース・お肉など、幅広いジャンルの料理と相性抜群の、辛口食中酒です。

城陽酒造の辛口の人気銘柄「城陽特別純米酒60」 原料米 京都府産「祝」100%
日本酒度 +5.0
アルコール分 15度
価格 720ml:1,430円
1800ml:2,860円
味わい 辛口
飲み方 冷酒、常温、ぬる燗や熱燗まで幅広くおすすめ

甘口派におすすめ:「城陽 純米大吟醸40(山田錦)」の味わい

「城陽 純米大吟醸40(山田錦)」は、程よい甘さとフルーティーな口当たりが大人気の日本酒です。酒米の最高峰である「山田錦」を40%まで磨き上げ、熟練の杜氏が小仕込みで丁寧に醸した逸品です。

華やかな果実を思わせる吟醸香に包まれ、お米だけで造られたとは思えないほど豊かな果実味が広がり、エレガントな余韻が楽しめる贅沢な一本です。

大野さんからのコメント

あまり冷やし過ぎず、15度前後の温度でワイングラスなどの香りが広がるグラスで飲むのがおすすめです。香りと味わいを最大限に楽しめます。

城陽酒造の甘口の人気銘柄「城陽純米大吟醸40(山田錦)」 原料米 兵庫県産山田錦100%
日本酒度 +2.0
アルコール分 16度
価格 300ml:1,815円
720ml:3,630円
1800ml:7,260円
味わい 普通
飲み方 冷やし過ぎず、15度前後の冷酒
常温

城陽酒造の逸品:長期熟成梅酒「城州」の魅力

城陽酒造では1991年にリキュール製造免許を取得し、地元農家が育てた「城州白」を100%使用した、こだわりの長期熟成梅酒を製造しています。当時、この免許の取得は難しいとされていました。

「城州白」は城陽市にある広大な青谷梅林でのみ栽培される、大変人気の高い希少な梅です。

「城州」は、城州白の特徴である桃のような香りと大粒で肉厚な果肉を活かし、原料の味わいを大切に漬け込み、じっくりと3年以上熟成させてから瓶詰めします。

大野さんからのコメント

香り豊かで、甘さ控えめかつ上品な味わいが魅力です。唯一無二の銘柄として、食前酒として楽しんだり、食後のスイーツと合わせたりするのがおすすめです。

城陽酒造の日本酒以外の人気銘柄「城州」 原材料 ・梅果実(京都府産)
・醸造アルコール
・ぶどう糖果糖液糖
日本酒度 非公開
アルコール分 12度
価格 300ml:715円
720ml:1,430円
1800ml:2,860円
味わい 控えめな甘さ
飲み方 ロックやストレート、ソーダ割り、お湯割り

日本酒通も唸る:城陽酒造のおすすめ銘柄3選

木枡に日本酒を注ぐ様子

自宅デートでは、普段試せないようなお酒の飲み方に挑戦できます。様々な日本酒を飲み比べて、二人で好みの銘柄を見つける楽しみがあります。

ここでは大野さんに教えていただいた、日本酒好きのカップルにおすすめの銘柄ベスト3をご紹介します。これらの銘柄は、味わいの違いを楽しめるように選ばれています。

1位:看板銘柄「城陽 純米吟醸55(山田錦)」の魅力

第1位は城陽酒造を代表する看板商品「城陽 純米吟醸55(山田錦)」です。爽やかな青りんごを思わせる吟醸香が特徴で、抜栓直後はフレッシュな炭酸のような心地よい刺激があります。清々しくスッキリとした米の旨味と上品な酸味が調和し、お酒全体の風味を引き締めています。日本酒初心者から愛好家まで幅広く楽しめる一品です。

日本酒好きにおすすめの銘柄1位「城陽純米吟醸55(山田錦)」 原料米 兵庫県産山田錦100%
日本酒度 +5.0
アルコール分 15度
価格 300ml:907円
720ml:1,815円
1800ml:3,630円
味わい 辛口
飲み方 冷酒、常温、ぬる燗

前菜系のおつまみとの相性が良好

鮮魚のカルパッチョなどの前菜系が、お酒の上品な味わいとの相性が良いです。特に、新鮮な白身魚や貝類を使ったカルパッチョは、お酒の風味を引き立てます。また、あっさりとした味わいの煮炊きものや焼き物にもよく合います。例えば、鯛の煮付けや鶏の塩焼きなどがおすすめです。辛口の日本酒は、おつまみの優しい味わいを引き立てる効果があります。薄味の煮物やみぞれ煮など、あっさりとしたメニューを作ってみましょう。具体的には、大根と鶏肉のみぞれ煮や、野菜の含め煮などが日本酒との相性が良いでしょう。

2位:「城陽 純米大吟醸40(五百万石)」の上品な味わい

2位は玄人好みの逸品「城陽 純米大吟醸40(五百万石)」です。上品な口当たりとエレガントな旨みを併せ持っているのが特徴で、和食の料理人にも高く評価される究極の食中酒です。繊細な香りと深みのある味わいが、様々な和食との相性を引き立てます。

日本酒好きにおすすめの銘柄2位「城陽純米大吟醸40(五百万石)」 原料米 京都府産「五百万石」
日本酒度 +2.0
アルコール分 15度
価格 720ml:3,300円
1800ml:6,600円
味わい やや辛口
飲み方 冷酒、常温

淡白な味付けのおつまみでお酒の香りを楽しもう

白身魚のお造りや淡白な味付けの野菜、タケノコなどの和え物、煮物など、上品な味わいのお料理との相性が抜群です。

具体的には、タイのお刺身や筑前煮、カツオ和えなどがおすすめです。これらのお料理と合わせると、お酒の旨味がよく引き立ち、杯が進むことでしょう。

3位:限定醸造酒「城陽 特A地区産愛山」で味わう米の旨み

「城陽 特A地区産愛山」は、2020酒造年度から展開する限定醸造酒です。兵庫県三木市吉川町の酒米農家が丹精込めて育てた契約栽培米「愛山」を使用しています。しっかりと骨太な米の旨みと奥深い味わいが特徴で、日本酒通にも高く評価されています。

限定醸造酒のため、公式サイトには掲載されていません。興味のある方は京都府内の特約販売店か直売所を訪れることをおすすめします。入手困難な銘柄ですので、見つけたら是非お試しください。※限定酒のため品切れの際はご了承ください。

日本酒好きにおすすめの銘柄3位「城陽特A地区産愛山」 原料米 兵庫県三木市吉川町「愛山」
日本酒度 非公開
アルコール分 非公開
価格 720ml:2,200円
1800ml:3,300円
味わい 辛口
飲み方 あまり冷やし過ぎず、15度くらいから常温

下味やソースの味がしっかりとした料理がおすすめ

「城陽 特A地区産愛山」は、しっかりとした味わいの料理との相性が良いお酒です。鶏肉や豚肉の炒め物、餃子、和風ソースのステーキやホワイトソース系の洋食、チーズなどとよく合います。

辛口の日本酒と濃い味のお料理の組み合わせは、口の中がこってりすると思われがちですが、実は相性が良いのです。この日本酒のピリリとした口当たりが、焼き物やチーズの脂分をさっぱりとリセットしてくれます。そのため、濃厚な料理を楽しみながら、飽きずに食事を続けることができます。

日本酒デビューにぴったり:城陽酒造の初心者向け3選

徳利からお猪口に日本酒を注ぐ様子

城陽酒造では300mlの、小さな缶チューハイくらいの容量のお酒も販売しています。日本酒に慣れていないカップルでも、この少量のお酒を2人で分けあって飲み比べることができます。これは、お互いの日本酒の好みを知る絶好の機会となるでしょう。

ここからは、大野さんに紹介していただいた、日本酒初心者におすすめの銘柄ベスト3について、その基本情報や魅力を詳しく解説していきます。

1位:フルーティーな「城陽 純米大吟醸40(山田錦)」

甘口の人気銘柄で紹介された「城陽 純米大吟醸40(山田錦)」が、日本酒初心者におすすめの銘柄にもランクインしています。一口飲むと、お米から造られたとは思えないほどフルーティーで、華やかな果実のような香りが口いっぱいに広がります。初めて日本酒を飲む方でも楽しめる、爽やかな味わいが特徴です。

日本酒初心者におすすめの銘柄1位「城陽純米大吟醸40(山田錦)」 原料米 兵庫県産山田錦100%
日本酒度 +2.0
アルコール分 16度
価格 300ml:1,815円
720ml:3,630円
1800ml:7,260円
味わい 普通
飲み方 冷やし過ぎず、15度前後の冷酒
常温

さっぱりとしたホワイトソース系のおつまみがおすすめ

「城陽 純米大吟醸40(山田錦)」は、幅広い料理と相性が良い日本酒です。シーザーサラダやクリーミーなチーズといった洋風の前菜はもちろん、ホワイトソース系の洋食とも好相性です。和食では、赤身魚の刺身や鶏肉を使った料理とも美味しくいただけます。

特におすすめなのは、トマトとカマンベールチーズを使ったカプレーゼのような、クリーミーでありながらさっぱりとした味わいのおつまみです。このような料理と一緒に「城陽 純米大吟醸40(山田錦)」を楽しむことで、お酒の繊細な風味をより一層引き立てることができます。

2位:初心者でも楽しめる辛口「城陽 特別純米酒60」

辛口でおすすめの日本酒として紹介した「城陽 特別純米酒60」が、初心者におすすめの日本酒にも選ばれています。マスカットのような爽やかな香りと、舌にしっかりと伝わる米の豊かな旨みが特徴で、辛口の日本酒に初めて挑戦する方にぴったりの銘柄です。飲みやすさと本格的な味わいのバランスが絶妙で、日本酒の魅力を存分に感じられます。

日本酒初心者におすすめの銘柄2位「城陽純米大吟醸40(山田錦)」 原料米 京都府産「祝」100%
日本酒度 +5.0
アルコール分 15度
価格 720ml:1,430円
1800ml:2,860円
味わい 辛口
飲み方 冷酒、常温、ぬる燗や熱燗まで幅広くおすすめ

おつまみは味の濃い肉料理や濃厚なチーズを試してみよう

「城陽 特別純米酒60」は、甘口のお酒と比べると味わいに力強さがあります。一口飲むごとに口中をリフレッシュでき、お酒と濃厚な料理の両方の味わいや風味を引き立てる特徴があります。

日本酒の魅力の一つは、濃い味の料理を食べた後、辛口の日本酒で口中をすっきりさせるさっぱり感です。「城陽 特別純米酒60」は辛口タイプのため、日本酒に慣れていない方は、まずはお猪口一杯から試してみることをおすすめします。

大野さんからのコメント

おつまみとしては、和食の焼き物や煮物、洋食ならホワイトソースやトマトソース系の料理、塩味の強いチーズや濃厚なチーズ、さらに牛肉のステーキやローストポークなどのお肉料理とも相性抜群です。幅広い料理と楽しめるのが特徴です。

3位:日本酒の香りを堪能したいなら「城陽 山田錦”Expressive”」

「城陽 山田錦"Expressive"」は、2020酒造年度から城陽酒造が展開する限定醸造酒です。商品名の"Expressive"はワインの味わい表現で、「芳醇」「力強い」などを意味します。その名の通り、華やかで豊かな香りと芳醇な味わいが魅力で、一口飲んだだけで鮮烈な印象が残ります。日本酒初心者の方でも楽しめる、個性的な味わいが特徴です。

限定醸造酒のため、公式サイトには掲載されていません。興味のある方は、京都府内の特約販売店を訪れてみましょう。事前に電話で在庫確認をすることをおすすめします。

日本酒初心者におすすめの銘柄3位「城陽山田錦 原料米 山田錦
日本酒度 非公開
アルコール分 非公開
価格 720ml:2,200円
1800ml:3,300円
味わい やや甘口
飲み方 キリっと冷やして、オンザロック

イタリアンやフレンチなおつまみと合わせてみよう

大野さんからのコメント

ドライフルーツや生ハムメロン、生ハム無花果などの前菜、バルサミコ酢を使ったソース系のラム肉・鴨肉・牛肉・豚肉料理とよく合います。特に、生ハムメロンは甘みと塩味のバランスが絶妙で、お酒の味わいを引き立てます。

生ハムサラダやバルサミコ酢を使ったソテーなど、イタリアンやフレンチ風のおつまみと合わせてみましょう。ワイングラスに入れて飲むとよりムードが高まりますし、「城陽 山田錦"Expressive"」の華やかな香りを存分に楽しめます。グラスの形状が香りを閉じ込め、口に運ぶたびに豊かな香りが広がります。

城陽酒造のお酒:購入方法とオンラインストア情報

城陽酒造のお酒を購入できるのは、京都府内の特約販売店もしくはオンラインストアのいずれかです。遠方にお住まいの方も、オンラインストアからお取り寄せできるので便利です。京都の地酒を自宅で楽しみたい方や、お土産として購入したい方にもおすすめです。興味のある方はぜひ公式オンラインストアをチェックしてみてください。

>>城陽酒造オンラインストアはこちら

まとめ:城陽酒造の銘酒で彩る至福のディナーデート

今回は、京都府城陽市の「城陽酒造」のお酒の魅力やこだわり、おすすめの銘柄を紹介しました。城陽酒造は、市内の地下水や地元でしか採れない貴重な梅「城州白」を使ったお酒を醸造する地域密着型の酒蔵です。

醸造や品質管理は独自のこだわりを持って行っており、少量生産ながら高品質な銘柄が揃っているのが特徴です。主に城陽市周辺でしか購入できない銘柄が多く、「京都府城陽市にこんなお酒があるんだね」と食事中の会話を盛り上げるきっかけにもなります。

銘柄のバリエーションが豊富で、あっさり系からこってり系まで、和食洋食問わず幅広い料理に合わせられます。おうちデートで楽しむ料理の味わいを、より一層引き立ててくれることでしょう。

もちろん、お酒を中心とした晩酌タイムにもぴったりです。おうちデートのために日本酒の購入を検討している方は、地元の味わいが楽しめる「城陽酒造」の銘柄をぜひ試してみてください。

城陽酒造:アクセス・営業時間・問い合わせ先

住所 〒610-0116
京都府城陽市奈島久保野34-1
営業時間 【城陽酒造株式会社】
8:30~17:30

【城陽酒造直売店】
・平日:8:30~17:30
・土曜日:9:00~17:00
休業日 【城陽酒造株式会社】
・3月中旬~10月中旬:土曜日、日曜日、祝日
・10月中旬~3月中旬:日曜日、祝日

【城陽酒造直売店】
日曜日、祝日
お問い合わせ ・電話番号:0774-52-0003
・問い合わせフォーム:
https://joyo-shuzo.co.jp/contact.html
公式サイト https://joyo-shuzo.co.jp/index.html