【日本橋】人形町のギャラリー「galerieH」で現代アートを楽しむデートプラン
この記事では東京・日本橋にある企画展ギャラリー「galerieH(ガルリアッシュ)」を中心に、日本橋・人形町界隈を散歩するデートプランをご紹介します。
galerieHは、日本橋小舟町にある現代アートギャラリーで、主に若手立体作家を中心とした企画展が催されています。「現代アートなんて難しそう、自分たちには理解できないかも」と思ってしまう2人でも、自分たちと同じ年代の若者が作った芸術作品と思えば気軽に鑑賞できますよ。
galerieHで現代アートを鑑賞した後に、昔の文化がまだ残る東京の下町・日本橋や人形町の老舗をめぐる楽しみもあります。伝統や歴史に触れ、温故知新を体感してはいかがでしょう。
今回はアートギャラリーgalerieHの見どころと、日本橋・人形町のデートスポットをご紹介していきます。
おすすめカップル:現代アートに興味があるカップル
どんなデート?:アートな時間、老舗グルメ
概要:若手現代アートと下町の老舗グルメをめぐるデート
現代アートギャラリー・galerieHのある日本橋・人形町界隈は、画廊やギャラリーが比較的多い地域です。中でもこのgalerieHは、若手芸術家が個展を開いており、若い才能ある作家を育てていこうという思いがあるのが魅力です。
またgalerieHのあるこのエリアは江戸や明治創業の老舗もまだ残っており、下町情緒を感じることができる場所でもあります。そこで、galerieHで現代アートを鑑賞する前後に、この街の歴史とグルメを感じるデートプランを考えてみました。
今回のデートのメイン |
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galerieH |
周辺のデートスポット |
・小網神社 ・人形焼本舗 板倉屋 |
ランチにおすすめのお店 |
・高嶋屋 ・玉ひで |
galerieHの前後には、せっかく日本橋・人形町に来たなら訪れたい場所をデートプランにチョイスしました。強運厄除けにご利益があるとされる「小網神社」や、老舗の「人形焼本舗 板倉屋」などです。一度は味わってみたい老舗の鰻屋「高嶋屋」や親子丼の名店「玉ひで」など…見どころ、味どころには事欠きません。
それでは早速、今回のデートのメインであるgalerieHがどんなギャラリーなのかをご紹介します。
若い作家の作品を感じられる「galerieH」
galerieHは東京の日本橋小舟町にあるアートギャラリーです。galerieHは、周囲にビルが立ち並ぶ中、れんが色のビルの2階にあります。月2回ほど入れ替わる企画展の内容はアーティストによってさまざまで、床や壁面をキャンバスのように使って置かれた立体作品もあれば、壁面に飾られた平面作品もあります。
すでに有名な芸術家の作品が展示された美術館と違って、galerieHには、これから世に出ていく若くてフレッシュな作家を発掘するワクワク感があります。
開催されている個展によって全く雰囲気の変わった空間になるgalerieHの楽しみ方を、ディレクターの重冨さんにお伺いしました。
若手の現代立体造形作家が中心の個展を開催
▲平田星司展「線の手触り 崩れゆく風景」の入口看板です。これだけでもアートな雰囲気漂います
編集部
galerieHで展示されている作品はどのようなものでしょうか。
重冨さん
galerieHでは、若手の現代立体造形作家を中心に企画展を行っています。各展覧会は基本的に2週間を会期としており、個展として・作家一人の空間芸術として発表しています。
展覧会は個展形式が中心で、個々の作家名が展覧会名となっています。サブタイトルとして展覧会で表現していることを簡単なフレーズにして表示しているので、どんな展覧会が中で行われているかの参考になるかと思います。
企画展は年間で13〜15企画ほど行い、そのほとんどが個展ですので、年間13人〜15人の作家の発表を行っていることになりますね。
編集部
galerieHの公式サイトを見てみると、展覧会の内容が掲載されていて参考になりました。デートの前に事前に公式サイトをチェックして、芸術作品の実物を見てみたいな、と思った展覧会に行ってもいいですね。
ちなみにgalerieHでは、それぞれの個展をどんなふうに楽しめるのでしょうか。
重冨さん
galerieHでの個展は立体作家の展覧会が多いので、来館される方は、空間に展示された立体作品と一体感を持つことができます。同時に、作家本人から作品に対する想いや制作過程の話が聴けるアーティストトークも実施しています。
編集部
なるほど、まずはgalerieHの空間に入りさえすれば、未知なる世界が広がっているということですね。
galerieHのあるエリアにはさまざまな画廊やギャラリーが点在しているようですが、他のギャラリーとの違いはどこにあるのでしょうか。
重冨さん
立体作品を主に扱っているギャラリーは、日本にはそんなにないんです。galerieHは、将来が期待される若い作家たちに数少ない表現の場を提供し、立体作品の展覧会を開催してもらうことで、若い才能を応援しています。
作品の素材は木、金属、陶、石など様々で、将来に向かってエネルギッシュに創作活動をしている若い作家たちの旬な作品の数々を見られるのが最大の特徴ですね。
編集部
若い才能を応援しているギャラリーなのだと聞くと、さらに見に行きたくなりました。まだ知らないアーティストであっても、カップルで応援したくなるようないい作品に出会えるかもしれませんね。
展示空間に入ったら、作家のエネルギーを感じてみる
▲冨岡奈津江展「陶のいきもの〜ひたむきに ひたすらに〜」の展示の様子です。こちらを向くゴリラの表情がユニーク
編集部
現代アート初心者のカップルもいると思うのですが、どんなふうに作品を鑑賞すればいいのでしょうか。楽しみ方のヒントなどはありますか。
重冨さん
現代アートは分かりづらい、敷居が高いなどと言われがちですが、皆さんと同じ世代の作家たちの考えていることや世代を通じて表現したいことが作品になっています。
同じ時代に生きている表現者と話したり、時間を共有することで、作家たちが今をどのように感じているかを体感していただくといいと思います。
また展示されている作品ひとつひとつを鑑賞することも大事ですが、現代アートは空間芸術でもあるので、展示空間に足を踏み入れたときに感じる空気も大事なんです。難しいことは考えず、まずはその空間に身を置き、作家のエネルギーと空気を感じていただければと思います。
編集部
1人で初めてのギャラリーを訪れるのは勇気がいりそうですが、カップルで一緒に入れるなら、気負わずにgalerieHに足を踏み入れられそうだなと思いました。
重冨さんのおすすめの展覧会があったらぜひ教えていただきたいです。
重冨さん
galerieHは企画展ギャラリーなので、見どころは各展覧会によってさまざまですが、ここで開催している全ての展覧会が大好きですし、全ておすすめです。
編集部
なるほど!開催されている展覧会どれもおすすめと聞くと、いつ行っても楽しめそうですね。
galerieHにはカップルで来館される方も多いのでしょうか?
重冨さん
最近は現代ギャラリー巡りをしている若いカップルが増えました。galerieHにもよくカップルでいらっしゃいます。
来廊されるカップルは、作家が在廊している場合は作品たちとともに自撮りをしたり、作家のインタビュー風景を撮影したりして、思い思いに楽しんでいかれますよ。
編集部
芸術だからと身構えすぎないで、作者に話しかけてみたり、ただ個展の雰囲気を楽しむつもりで行けばいいのですね。
galerieHの口コミ・評判
編集部
来館される方はどのような感想を残していかれるのでしょうか。
重冨さん
来館された方からは、以下のような感想をよく聞きます。
- 現代アートの見方について教えてもらえたり、作品についての話を聞けて良かったです。
- 作家と話せて良かったです。
編集部
芸術を難しく考えなくて大丈夫だと思える感想ばかりでほっとしました。作品を見たり、空間に足を踏み入れて何かを感じるだけでも、芸術の楽しみ方としては正解なのかもしれませんね。
▲髙山瑞展「余白のありて」の様子。タイトル通り余白を感じる雰囲気になっていますね。モノクロの空間に置かれた作品のベージュが際立ちます。
編集部で調査!galerieHはネットでも好評
編集部
編集部でも独自にgalerieHの評判をネットで調べてみましたので、要約して紹介します。
- いろいろな作品を楽しむことができます。
- 若い作家を育てようとしているところに好感が持てます。
galerieHに来廊する人の平均的な滞在時間は15~30分ということで、少しの時間でも作品を味わうことができます。デートで現代アートに触れると、お互いの価値観や感性を改めて知るいい機会になりそうです。
galerieHを訪れるカップルへのメッセージ
編集部
galerieHのあるこの辺りは歴史のあるお店が多くあるとお伺いしました。デートスポットもたくさんありそうですね。
重冨さん
ギャラリーがある地域は江戸時代の中心地・日本橋です。現在は再開発が盛んに行われていて、江戸情緒を再現されながら未来都市との共存を図っている地域でもあります。
簡単な食事からスイーツ、ランチ、ディナーまで幅広くお店があります。もちろん江戸時代にもあった居酒屋も盛況ですので、galerieHのあとにいろいろと訪れていただけると思います。
編集部
なるほど、現代アート以外にもワクワクするスポットがあるなら、訪れるのが余計に待ち遠しくなりました。デートでgalerieHに来ようとしているカップルにメッセージをいただけますか。
重冨さん
空間芸術を楽しむのも現代アートの楽しみです。日常空間からギャラリーに1歩踏み込んだ時点で非日常が待っています。芸術は人それぞれの感性で感じていいんですよ。
カップルやご夫婦お2人でお越しいただいても、芸術のある空間に身を置けば、感じ方はそれぞれの感性によるのです。感性のままに芸術を感じ、あとで感想を話し合うのも楽しみの1つだと思います。
▲小林絵里佳展「ambiguous」の作品です。立体芸術の波を打つようなフォルム、色彩に、なんだか心がざわめきます。
編集部
そういってくださると、身構えずに自分の感じたままに作品を楽しんでいいんだなと思えてホッとします。ひとつの作品を見て2人の感じ方が違ったとしても、それもカップルにとってはいい刺激になる気がします。
重冨さん、今日はどうもありがとうございました。
galerieHの基本情報
住所 | 〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町7-13 東海日本橋ハイツ2F |
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アクセス |
【車】 【電車】 |
営業時間 | 12:00〜19:00 |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日) |
駐車場 | 周辺に数か所コインパーキングあり |
比較的空いている日 | 平日午後の早い時間帯 |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
galerieHの前後に訪れるデートスポット
日本橋や人形町には昔ながらの老舗が点在しています。galerieHで若手の現代アートに触れ、新鮮な気持ちになったあとは、ご利益があると評判の神社や老舗グルメを訪れてみるのも面白いのではないかと思います。
この街に息づく古いものと新しいもの、今回のデートで両方を感じてみるのはいかがでしょう。
おすすめのデートスポット
2人で行きたい東京のパワースポット「小網神社」
小網神社は、第二次世界大戦で、小網神社のお守りを受けた出征兵士全員が無事生還し、東京大空襲でも建物が戦災を逃れたというエピソードから、強運厄除けの神様として有名になりました。メディアにも取り上げられ、東京のパワースポットとして多くの人が参拝に訪れています。
公式URL:小網神社
焼き立ての人形焼を2人で食べよう!「人形焼本舗 板倉屋」
「人形焼本舗 板倉屋」は明治40年(1907年)創業の老舗人形焼店です。板倉屋では焼き立ての人形焼が食べられるので、カップルで訪れて熱々をほおばってはいかがでしょう。1個から買うことができますよ。
夕方には売り切れることもあるそうなのでご注意を。
公式URL:人形焼本舗 板倉屋
創業明治8年の老舗の鰻屋さん「高嶋家」
明治8年に東京・神楽坂で創業し、その後小舟町へ移ってきたという老舗の鰻屋さんです。紀州産備長炭で焼き上げる鰻を、絶品のタレでいただきます。せっかくの日本橋デート、贅沢ランチなら老舗の鰻屋さんを味わいたいですよね。鰻重箱は2,700円(竹)からです。
公式URL:高嶋屋
一度は食べてみたい絶品親子丼「玉ひで」(本店は2024年秋まで休業)
人形町駅近くの鳥料理の玉ひでも、創業宝暦10年(1760年)と歴史あるお店です。ここは親子丼で有名なお店で、ランチは鶏肉なしの玉子丼「玉丼」なら1,400円、「炙り鶏」という名前の親子丼が1,800円で食べられます。並ぶ価値のある美味しさです。
公式URL:玉ひで
まとめ:現代アートと歴史ある神社、老舗グルメを味わうデート
現代アートギャラリーとして個展が次々開催されているgalerieH。私たちと同じくらいの年齢の作家なら、会って話すことで、より作品が身近に感じられることでしょう。芸術を鑑賞した後は強運祈願で神社にお参りし、その後下町グルメに舌鼓。深い味わいに、歴史の重みを実感するはずです。
古いもの、新しいものの融合を感じる日本橋・人形町で、心もお腹も大満足のデートを楽しんでくださいね。