三宅島デートスポット5選!火山絶景と海を満喫するカップルプラン|東京都
この記事では、三宅島観光協会の福井さんにお尋ねした情報を元に考えた、東京都三宅島(東京都三宅村)の人気フォトスポットを巡る、“映え”デートプランをご紹介します。
都心から南へ約180キロメートル離れた位置にある三宅島は、富士火山帯に含まれる活火山島です。火山島ならではの迫力ある景観は見ごたえがあります。
岬や展望台など、見晴らしが良いスポットも多いので、海・山ともに満喫しながら、美しい自然のパノラマ風景を撮影することができます。
力強い大自然の風景を巡りながらリフレッシュできるデートプランになっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
三宅島の絶景スポット巡りおすすめデートコース
三宅島では黒潮の影響も大きく、サンゴの群集や熱帯性の魚、大型の回遊魚からウミガメまで様々な海の生き物を観察することができます。ダイビングや魚釣りも通年で楽しめます。
また伊豆諸島でしか見られない野鳥などを求めて、世界中から多くのバードウォッチャーが訪れることから、海も山も楽しめる島として親しまれています。
▲三宅島の全景(©三宅島観光協会)
今回ご紹介するのは、そんな三宅島を満喫するためのモデルコースです。
三宅島に定期船が到着するのは早朝5時。一方で、帰りの定期船は昼過ぎには出発するため、基本的には宿泊込みのプランがおすすめです。
参考:三宅島観光協会(三宅島への行き方)
島に着いたらまずは宿泊施設にチェックインして、出かける準備を整えましょう。三宅島には3つの定期船到着港(錆ヶ浜港、伊ヶ谷港、三池港)があり、当日に入港先が決まります。
早朝からチェックインできる「アーリーチェックイン」を事前に予約すれば、その日の到着港まで宿のスタッフが迎えにきてくれるので安心です。
参考:三宅島観光協会(泊まる)
なお、三宅島はアップダウンの激しい道が多いため、移動手段のレンタカーは必ず事前に予約しておくことをおすすめします。レンタサイクルも利用できます。
参考:三宅島観光協会(アクセス:三宅島内の移動)
準備が済んだら、まずは絶景のパノラマ景観が広がる「七島展望台(しちとうてんぼうだい)」へ向かいます。空気の澄んだ日には八丈島や富士山も望むことができます。
▲七島展望台からは、清々しいパノラマ景観を楽しめる(©三宅島観光協会)
素晴らしい眺めを堪能した後は、地質が月の表面に似ていると言われている「新鼻新山(にっぱなしんざん)」で、“ムーンウォーキング”を体験してみてはいかがでしょうか。
▲特有の断面と海・空のコントラストが美しい新鼻新山(©三宅島観光協会)
ランチは三宅島の南東に位置する「Terrace cafe Restaurant GIZMO(ギズモ)」がおすすめです。目の前に海原が広がるロケーションで、素敵な創作料理を楽しみましょう。
▲「Terrace cafe Restaurant GIZMO(ギズモ)」のサンドイッチ(©三宅島観光協会)
午後は「富賀神社(とがじんじゃ)」をはじめとする三宅島のパワースポット巡りへ。三宅島は神社信仰が盛んなことで有名で、伊豆諸島に23座あるといわれる(諸説あり)式内社(※)のうち、実に12座が三宅島にあります。
(※)しきないしゃ:延長5年(927年)にまとめられた『延喜式神名帳』に記載されている、由緒ある神社
▲三宅島には富賀神社をはじめとして、歴史ある神社が多く残る(©三宅島観光協会)
最後はその昔、太宰治も心を癒やしに訪れた伊豆諸島最大の淡水湖「大路池(たいろいけ)」を散策します。遊歩道が整備されており、三宅島ならではの野鳥が観察できる絶好のバードウォッチングポイントでもあります。
▲バードウォッチングポイントとして国内外から注目されている大路池(©三宅島観光協会)
このほか「サタドー岬」や「伊豆岬」などもおすすめです。お好みに合わせながら、さらに三宅島の自然を満喫してください。
それでは、各スポットの詳細について、順に見ていきましょう。
絶景デートスポット1:パノラマビューの「七島展望台」
©三宅島観光協会
七島展望台(しちとうてんぼうだい)は、三宅島の中央にそびえる雄山の中腹にある展望台です。
空気の澄んだ日には伊豆諸島の島々や富士山まで望むことができます。ダイナミックな景色を背景とした写真が撮れる、記念撮影におすすめのスポットです。
季節としては、4月から9月あたりの夏場がおすすめ。その他では12月から3月の冬場は、強風の日が多くて寒いものの、空気が澄んでいるので夜間の星空観察には最適です。
また七島展望台付近は黄金の穂を実らせるハチジョウススキの群集地でもあり、秋から冬にかけて黄金色の山へと姿を変えます。
▲七島展望台周辺に広がるハチジョウススキが、神秘的な風景を生み出す(©三宅島観光協会)
七島展望台のアクセスと利用情報
住所 | 東京都三宅村阿古地区 |
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電話番号 | 04994-5-1144 (三宅島観光協会) |
営業時間 | 年中無休 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://www.miyakejima.gr.jp/see/shichitoutenboudai/ |
絶景デートスポット2:月面のような景観「新鼻新山」
©三宅島観光協会
新鼻新山(にっぱなしんざん)は、1983年の噴火時、海底爆発により一夜で誕生した噴石丘です。誕生した当時は中心が凹んだドーナツ状でしたが、風波による浸食で現在の姿となりました。
一面に黒いスコリア(※)の広がる独特な景観から、数々のCMや写真集撮影に使われたこともある、三宅島を代表するジオスポットの一つです。
(※)マグマが火柱となって噴出した際の飛沫が、冷えて固まったもの
特に4月から11月にかけては、黒潮が流れる紺碧の海と赤が際立つ海蝕関壁、黒いスコリア丘のコントラストが際立つため、撮影におすすめです。
新鼻新山周辺のおすすめデートスポット
三宅島の中でも、新鼻新山の近くにあるおすすめの観光スポットをご紹介します。
神秘的な火口湖「大路池」でバードウォッチング
©三宅島観光協会
「大路池(たいろいけ)」は、約2,500年前の噴火跡にできたと言われる火口湖です。
長い年月によって火口湖を中心とする深い森が形成されているのが特徴で、新鼻新山と同じ島の景色とは思えないほどの、ギャップのある景観を楽しむことができます。
美しい湖面を囲む原生林は小鳥の楽園となっており、文豪・太宰治が憩いに訪れた記録も残っています。
▲三宅島など伊豆諸島南部に周年生息する、日本固有種のアカコッコ(©三宅島観光協会)
公式サイト:三宅島観光協会(大路池)
新鮮な海の幸を堪能「割烹 いけ吉」の寿司ランチ
©三宅島観光協会
「割烹 いけ吉」は、鮮魚を中心とした島の食材を提供する日本料理店です。ランチには、旬の鮮魚を活かした贅沢な握り寿司や、彩り豊かな海鮮ちらし寿司を楽しむことができます。
なお、利用する場合は前日までの予約が必要です。また宿泊施設が併設されているので、併せて利用することも可能です。
公式サイト:割烹 いけ吉
新鼻新山のアクセスと利用情報
住所 | 東京都三宅村坪田地区 |
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電話番号 | 04994-5-1144 (三宅島観光協会) |
営業時間 | 年中無休 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://www.miyakejima.gr.jp/see/nippana/ |
絶景デートスポット3:断崖絶壁の「サタドー岬」
©三宅島観光協会
「サタドー岬」は、厚い溶岩流が海に流れ込んで誕生した、高さ20~30メートルの断崖絶壁です。
柱状節理と呼ばれる、マグマが冷えて固まる際に全体が収縮することで生じた、五角形や六角形の柱状の割れ目は絶景。また運が良ければ、海をのぞき込むとウミガメが見えることもあります。
初夏の見どころは、崖下スレスレを飛び回るアマツバメの群れ。特に夏場は、灯台付近に群生するスカシユリやハマカンゾウのオレンジと灯台の白、さらに抜けるような青空のコントラストが映えます。
また冬場には、荒々しい大波が打ち寄せる音と迫力を体感できます。
サタドー岬近くのランチスポット「サンライズ」のハンバーグ定食
©三宅島観光協会
「サンライズ」は、焼肉およびハンバーグ定食にこだわり、10年にわたって提供し続けている洋食店です。ボリューム満点の定食は食べ応え抜群で、付け合わせの明日葉も美味です。
公式サイト:三宅島観光協会(サンライズ)
サタドー岬のアクセスと利用情報
住所 | 東京都三宅村坪田地区 |
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電話番号 | 04994-5-1144 (三宅島観光協会) |
営業時間 | 年中無休 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://www.miyakejima.gr.jp/see/satado-misaki/ |
絶景デートスポット4:夕日と星空の名所「伊豆岬」
©三宅島観光協会
伊豆岬は、過去の噴火で堆積した地層を観察できる岬です。明治時代に建造された伊豆諸島最古の灯台も見どころで、灯台周辺に設置されているベンチや見晴らし台はフォトスポットとしておすすめです。
©三宅島観光協会
特に太陽が西に沈む時間帯には、全てがオレンジ色に染まる特別な空間を味わえます。また夏場は夜空が美しく、天の川をはじめとする数多の星を鑑賞することができます。
▲美しい夕暮れの風景にも出合える(©三宅島観光協会)
伊豆岬近くのカフェ「ギャラリー カフェ カノン」でおしゃれランチ
©三宅島観光協会
「ギャラリー カフェ カノン」は、三宅島の光と風を感じながら、手作りのパンやスイーツを味わえるカフェです。ウッドハウス調のお洒落な空間は、デートにぴったりです。
公式サイト:三宅島観光協会(ギャラリー カフェ カノン)
伊豆岬のアクセスと利用情報
住所 | 東京都三宅村阿古地区 |
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電話番号 | 04994-5-1144 (三宅島観光協会) |
営業時間 | 年中無休 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://www.miyakejima.gr.jp/see/izumisaki/ |
絶景デートスポット5:パワースポット「富賀神社」
©三宅島観光協会
富賀神社(とがじんじゃ)は三宅島の神社信仰の中心であり、伊豆諸島の総鎮守ともいえる格式ある神社です。吹き抜ける風が心地よい春と秋の散策が特におすすめです。
「阿米都和氣命神社(あめつわけのみこと・じんじゃ)」として延喜式内社に数えられており、境内からは古墳時代の土器や勾玉、鏡などが見つかっています。
8月に行われる「富賀神社の巡り神輿」は東京都指定無形民俗文化財に指定されており、三宅島の阿古・伊ヶ谷・伊豆・神着・坪田の5地区を各1泊しながら時計回りに1周します。
富賀神社近くの「火山体験遊歩道」で溶岩の迫力を体感
©三宅島観光協会
火山体験遊歩道は、1983年の噴火時に阿古集落をのみ込んだ溶岩流に敷設された、木製の遊歩道です。
荒々しく固まった溶岩流の上を歩くことで、噴火の脅威とともに、そこに新しく芽吹いていく自然の再生力を感じることができるスポットです。
公式サイト:三宅島観光協会(火山体験遊歩道)
富賀神社のアクセスと利用情報
住所 | 東京都三宅村阿古地区 |
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電話番号 | 04994-8-5467 (壬生:みぶ) |
営業時間 | 年中無休 ※御祈祷・御朱印については要予約 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://miyakejima-jinja.jimdofree.com/ |
絶景ランチスポット1:海を一望「Terrace cafe Restaurant GIZMO」
©三宅島観光協会
「Terrace cafe Restaurant GIZMO(ギズモ)」は、目の前に海原の広がるロケーションで創作料理を楽しむことができるお店です。新鼻新山からは車で約10分と近い場所にあります。
三宅島産の野菜をふんだんに使ったサンドウィッチ(GIZMOサンド)は食べごたえがあり、写真映えもするのでおすすめです。
▲看板メニューのGIZMOサンド(©三宅島観光協会)
また、三宅島産の旬の地魚・野菜を使ったカルパッチョや、地魚のソテーもおすすめです。
「Terrace cafe Restaurant GIZMO」のアクセスと利用情報
住所 | 東京都三宅村坪田2891 |
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電話番号 | 04994-8-5853 |
営業時間 | 11:30~14:00(ラストオーダー13:30) ※土日祝は12:00から、かつテイクアウトのみ |
定休日 | 月・火曜日 ※祝日の場合は翌日振替 |
公式サイト | https://www.miyakejima.gr.jp/eatbuy/terrace-cafe-restaurant-gizmo/ |
©三宅島観光協会
ココナッツガーデンは、島の食材を取り入れた豊富なメニューが人気の中華料理店です。ペンションも併設されています。
特に「南国チャーハン」は、島唐辛子の辛さと風味がやみつきになる美味しさです。辛さはお好みで変えられるので、辛いもの好きにはたまらないメニューです。
▲島唐辛子を使用した人気メニュー「南国チャーハン」は、トロピカルな見た目も印象的(©三宅島観光協会)
また、とれたての旬の魚を数日間熟成させたものを、手作りドレッシングでいただく「地魚のカルパッチョ」や、歯ごたえのある独特の食感や磯の香りが特徴の「はばのり」を使った「はんばチャーハン」もおすすめです。
ココナッツガーデンのアクセスと利用情報
住所 | 東京都三宅村阿古531 |
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電話番号 | 04994-5-0006 |
営業時間 | 【ランチ】11:00~14:00 【ディナー】17:00~22:00 |
定休日 | 火曜日 |
公式サイト | https://www.miyakejima.gr.jp/eatbuy/coconutgarden/ |
取材協力:三宅島観光協会(https://www.miyakejima.gr.jp/)