秋田内陸縦貫鉄道で山里の絶景と人情に癒されるデートプラン

この記事では、北秋田市鷹巣駅~仙北市角館駅を結ぶローカル線「秋田内陸縦貫鉄道」を中心にめぐる、山里の恵みと心からのおもてなしを感じるデートプランを紹介します。

秋田内陸縦貫鉄道は、秋田のほぼ真ん中を南北に走る、全長94.2kmの第三セクター鉄道です。車窓からは季節ごとに異なる山の景色が楽しめ、沿線の地域では里山の暮らしやマタギ(※)の文化に触れることができたり、武家屋敷や縄文遺跡などを訪れたり、温泉にゆっくりつかったりと、たくさんの見どころがあります。
(※)東北・北海道〜北関東・甲信越地方の山岳地帯で古い手法で狩猟を行うものを指す

途中下車しながら楽しめば、山の自然や地域の人たちの温かさに癒される大満足の旅になりますよ

今回はそんな秋田内陸縦貫鉄道の魅力について、たっぷりご紹介します。秋田内陸縦貫鉄道の沿線地域でデートを検討しているカップルはぜひ参考にしてみてください。

こんなカップルにおすすめ!
おすすめ年代:20代~50代
おすすめカップル:鉄道が好きなカップル、自然や山に興味のあるカップル
どんなデート?:鉄道乗車、地元グルメ、散策

概要:イベント列車で絶景とおもてなしの心を感じるデート

今回のデートのメインは秋田内陸縦貫鉄道のイベント列車です。
列車内でのおもてなしや沿線の人の温かさもぜひ楽しんでください。

今回のデートのメイン
秋田内陸縦貫鉄道(あきたないりくじゅうかんてつどう)
周辺のデートスポット
・阿仁合駅(あにあいえき)(周辺散策含む)
・大又川橋梁(おおまたかわきょうりょう)
・角館(かくのだて)の武家屋敷
ランチにおすすめのお店
・里山レストラン&カフェ こぐま亭(阿仁合駅舎内)
・しあわせの鉄めし(車内販売)
・いな穂(鷹巣駅から徒歩3分)

イベント列車で車窓からの景観や美味しい食事を楽しんだあとは、阿仁合駅の近くにある阿仁異人館の建物や数多く残る寺社、河川公園を巡り、鉱山の街だった阿仁の歴史に触れてみるのがおすすめです。

時季的にイベント列車に乗ることが難しい場合は、阿仁合駅から急行もりよしに乗り、角館方面へ向かいましょう。

それではさっそく、デートのメインである秋田内陸縦貫鉄道について詳しく紹介しましょう。

バラエティ豊かなイベント列車が人気の秋田内陸縦貫鉄道

鉄道の両脇に田んぼが広がる風景

秋田県内陸部のローカル線「秋田内陸縦貫鉄道」の名物は、観光アテンダントと呼ばれる車窓から見える観光名所の案内とおもてなしを担当するガイドさんです。急行列車に乗務し、約2時間の列車の旅を独特のアナウンスで楽しませてくれます。

また「秋田犬っこ列車」をはじめとする沿線文化にちなんだ特別な車両や、地元のおかあさんの手料理を味わえるイベント列車などは、秋田内陸縦貫鉄道ならではです。楽しい列車での旅をより一層思い出深いものにしてくれますよ。

沿線には「みちのくの小京都」と呼ばれる角館や、マタギの文化に触れることのできる阿仁など、魅力的な観光スポットも多くあり、車窓から春夏秋冬のさまざまな里山の景色が楽しめることも魅力です。

今回はそんな秋田内陸縦貫鉄道の魅力について、運輸営業課渉外係の斎藤さんにたっぷりお話をうかがいました。

「四季折々の景観」と「沿線の観光スポットの多さ」が魅力

紅葉の山の中を走る秋田内陸縦貫鉄道
▲紅葉のなかを埋もれるように走る列車

編集部

「秋田内陸縦貫鉄道」は秋田の自然の中を走り抜ける鉄道だとうかがいました。どんな鉄道なのか、詳しく教えてください。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田内陸縦貫鉄道は、秋田県北秋田市鷹巣駅と仙北市角館駅を結ぶ、秋田県の内部の深い山の中を南北に走る全長94.2mのローカル線です。

列車からは四季折々の自然をはじめ、のどかな日本の里山の原風景を見ることができます。また沿線には角館の武家文化、西木の里山文化、阿仁のマタギ文化と鉱山文化、沿線各所の縄文文化という5つの文化があります。

これらの歴史深い建物や建ち並ぶ名所に加え、地元の特産品を使った美味しいグルメ、寒い季節に嬉しい温泉など、非日常が味わえる魅力いっぱいの路線となっております。

編集部

日常と離れた特別な時間は、素敵な思い出になりますよね。

具体的には、どのようなルートを走行するのでしょうか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

始発駅である鷹巣駅がある町は、ギネスにも登録されている世界一の大太鼓(※)と、世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産の一つである「伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡」があります。
※参考:秋田犬ツーリズム

伊勢堂岱(いせどうたい)遺跡の展示物
▲伊勢堂岱縄文館に展示されている板状土偶の巨大モニュメント

(画像:秋田内陸縦貫鉄道株式会社より提供)

編集部

世界一の大太鼓がある大太鼓の館へは、鷹巣駅から車で8分ほどだそうですね。いくつもの大太鼓があるそうですが、最大のもので直径4m近くもあると耳にしました。こんなに大きな太鼓が見られる機会はなかなかないので、ぜひ時間をとって見てみたいです。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

移りゆく車窓からの景色も見どころです。

鷹巣駅から列車に乗るとしばらく田園風景が続き、次第に山間へと入っていきます。中間地点を過ぎた阿仁マタギ駅から戸沢駅の間には、秋田県最長のトンネルである十二段トンネルを通過します。

全部で20のトンネルと322の橋を通って、再び山から里へと南下し終点の「みちのく小京都」角館駅へと進みます。

編集部

短時間でそんなに多くのトンネルと橋を通過するというのは驚きました。内陸部の山地を走り抜ける秋田内陸縦貫鉄道ならではの乗車体験になりそうだなと思います。それだけたくさんの橋の上から見られる渓流の景色も楽しみですね。

名物「観光アテンダント」のアナウンスで列車の旅がより楽しめる!

編集部

沿線に観光スポットが多いということがわかりましたが、そんな秋田内陸縦貫鉄道ならではサービスはありますか?

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田内陸線の名物として、沿線の魅力や観光スポットなどを秋田弁でご案内する「観光アテンダント」がいます。ひとりひとり個性派揃いで、全国各地にファンも多いです。

急行もりよしに乗務し、急行で2時間の乗車時間を楽しく快適で思い出に残る旅となるよう、さまざまな工夫をしておもてなしをしております。夏には窓から乗車してくる虫たちからお客様を守るため、ハエたたきを持って乗務しているかもしれません。

編集部

地元に精通したかたが秋田弁で案内してくださるという点に、秋田内陸縦貫鉄道のおもてなしレベルの高さを感じます

運輸営業課渉外係 斎藤さん

おもてなしとは言えないかもしれませんが、御朱印の鉄道版「鉄印」もご用意しています。観光アテンダントが日付の墨書きや押印を行いますよ。

阿仁合駅で鉄印帳のお渡しと鉄印の記帳が可能なので、ご希望のかたは観光案内窓口にお越しください。※鉄印帳および鉄印記帳はどちらも有料です

編集部

鉄印は秋田内陸縦貫鉄道を含む全国40社のローカル鉄道でもらえるそうですね。40社すべての鉄印を揃えると、シリアルナンバー入りの「鉄印帳マイスターカード」を発行してもらえると伺いました。

秋田犬だらけの「秋田犬っこ列車」は遊び心いっぱい

秋田犬っこ列車の車内

編集部

秋田内陸縦貫鉄道では、普通車両のほかに特別な車両があると伺ったのですが、詳しく教えていただけますか?

運輸営業課渉外係 斎藤さん

いくつかあるのですが、中でも人気が高いのは、普通車両として運行している「秋田犬っこ列車」です。こちらは、秋田犬の写真やイラストを車両内外にあしらった遊び心あふれる車両です。約50枚の秋田犬の写真が車内のあちこちに飾られ、座席のシートの柄まで小さな秋田犬の形になっています。たくさんの可愛い秋田犬たちが、旅のお供をしますよ。

また観光車両として、「秋田マタギ号」「笑EMI」「秋田縄文号」があります。沿線の文化をそれぞれのコンセプトとしており、イベント列車や貸切列車としてご乗車いただけます。

小又川鉄橋を走る秋田マタギ号
▲小又川鉄橋を走る秋田マタギ号。赤と黒の車体デザインが景色に映える

編集部

「秋田犬っこ列車」は、犬好きの私にはたまらないです!
外観のにこだわられている観光列車の3両とも自然の中を走る姿はとてもかっこいいです!
列車に乗るのも良いですが、走る姿を外から撮影する、そんなデートも楽しそうですね。

バラエティ豊かなイベント列車!地元料理や利き酒、絶景を楽しむ列車など

ごっつお玉手箱列車の料理の例
▲ごっつお玉手箱列車でいただける手料理の例。駅に到着するごとに少しずつ品数がそろっていきます

編集部

さきほどイベント列車があると伺いましたが、もっと詳しく教えていただけますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田内陸縦貫鉄道では、年に数回、イベント列車を運行しています。その中でも「ごっつお玉手箱列車」は10年以上続く人気のイベント列車です。「ごっつお」というのは秋田弁で「ごちそう」という意味で、車内で地元のおいしい家庭料理を味わっていただけます

お料理は車内で作ることはできないので、農家のおかあさんたちが到着時刻にあわせて作った手料理を最寄りの駅へ運び、車内へ積み込み、お客様にお届けします。

当日は、車内係に任命されたおかあさんが同乗し、自ら料理の説明までしてくれるんですよ。

ごっつお玉手箱列車の配膳の様子
▲手料理を運んでくれる地元のおかあさんとの交流も楽しみの一つ

使われる食材の収穫の仕方、季節の行事に欠かせない食材、代々伝わる調理方法等、沿線の暮らしや食文化を垣間見ることができますし、おかあさんたちの心地よい秋田弁も大きな魅力です。

編集部

地元のおかあさんの手料理、ぜひ食べてみたいですね。地元で採れた食材を使った農家の家庭料理が、作りたての状態で運ばれてきて、お料理の説明を直接おかあさんから聞きながら列車の中で食べることができるなんて、なんと贅沢なんでしょう。

列車内でいただく食事はちょっと特別な感じがしますが、これはますます楽しいですね。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

ほかにも様々なイベント列車があり、どれも地域の魅力を体験していただけるイベント列車です。

  • 秋田のお酒とおつまみに舌鼓を打つ「利き酒列車」
  • 超低速運行で普段見ることのできない絶景や見どころを逃さず楽しむ「時間(とき)のまほろば列車」
  • 沿線5か所の田んぼアートを鑑賞いただける「田んぼアート鑑賞列車」 など

時間のまほろば列車の乗車の様子
▲時間のまほろば列車では通常より遅いスピードで車窓の景色をじっくり楽しめる

秋田内陸縦貫鉄道の利き酒列車で楽しめる日本酒とお弁当
▲利き酒列車で楽しめる日本酒とお弁当

編集部

個人的には利き酒列車がとても気になります。2人でどのお酒が好きかなどを話しながら、楽しく旅をすることができそうです。気に入ったら帰りに買って帰るのも良さそうですね。

秋田産食材にこだわった優雅なレストラン列車はカップルにもおすすめ

レストラン列車の秋のメニュー例
▲優雅なひとときを過ごせるレストラン列車の秋のメニュー例

編集部

秋田内陸縦貫鉄道のイベント列車の中で、とくにデートにぴったりのものやカップルに人気の高い列車はありますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

カップルにおすすめしたいのは、2021年度からスタートした「レストラン列車」(不定期に運行)です。

秋田市で結婚式場を手掛けている、センティール・ラ・セゾン千秋公園さんのご協力をいただき、高井総料理長監修のもと、秋田県産食材にこだわったフレンチを車内で提供するという特別な列車です。式場のサービスクリエイターも同行するので、ローカルな列車でとびきりのおもてなしを味わうことができます。

デートでしたら、とくに女性には、想像もしないようなサプライズになるのではないでしょうか。食事の妨げにならないよう、列車もゆっくりのんびりと進みます。ぜひ、二人だけの思い出になる車窓の景色を見つけてみてはいかがでしょうか。

編集部

列車の旅をとうして二人の仲も深まりそうです。それにしても、手料理から本格的なフレンチまで、イベント列車で楽しめるグルメの幅の広さには驚きました。

他にも、カップルにおすすめのサービスはありますか?

運輸営業課渉外係 斎藤さん

列車の前面に掲げるヘッドマークにご希望の字句をお入れする「ワンデーオーナー号」のサービスはカップルにおすすめです。あわせて、リクエストに沿った内容の車内放送もいたしますよ。

そういえば、列車の貸切とワンデーオーナー号を併用して、プロポーズされたお客様がいらっしゃいました。事前に車内アナウンスの打ち合せを行い、駅弁の積み込みやグッズの準備等、全力でお手伝いさせていただきました。

列車旅で知り合ったお二人ならではの特別な日を演出することができ、光栄に感じたできごとでした。

編集部

二人だけのために列車が運行し、その中でのプロポーズなんて、誰もが感動しそうなエピソードだなと思いました。

秋田内陸縦貫鉄道のスタッフのみなさんのおもてなし精神にも、心が温かくなりました。

イベント列車などを通じて快適で楽しい旅を支えてくださっているので、サプライズも安心してお願いができますね。

夏から秋にかけて行くなら、「田んぼアート」を楽しもう!

編集部

秋田内陸縦貫鉄道では、季節限定のイベントもありますか?

運輸営業課渉外係 斎藤さん

7月~9月上旬に見頃を迎える「田んぼアート」がおすすめです。毎年地域のかたの協力により、沿線の5か所でご覧いただけます。

秋田犬や沿線の文化にまつわる図柄がデザインされた巨大絵画は、多くの方の感動を誘います。秋田内陸縦貫鉄道の車窓からよく見えるように設計されて作られているんですよ。

田んぼアートと笑EMI列車
▲田んぼアートと「笑EMI」

秋田犬を描いた田んぼアートと秋田内陸縦貫鉄道
▲かわいい秋田犬の図柄も列車からきれいに見えるようになっています

秋田内陸縦貫鉄道の公式WebサイトやFacebookで情報発信しています。予約方法などについても記載していますので、気になるイベントがありましたら、サイトの情報を確認してみてください。

編集部

古代米など色の違う稲を植えることによって、田んぼに絵を描くんですよね。秋田犬と沿線文化の絵などもあるようで、楽しいなと思いました!5か所あるので、シーズンに乗車する場合はぜひ全種類の田んぼアートを写真に収めたいです。

乗車前には忘れずに、公式サイトやSNSをチェックしておこうと思います。

乗客一人ひとりの人生とともにある鉄道

編集部

イベント列車を運行されている上で、思い出深いエピソードなどはありますか?

運輸営業課渉外係 斎藤さん

エピソードではないのですが、とあるお客様の話をさせてください。

はじめは一人で参加されていたのですが、そのうちご結婚されてお二人で乗車されるようになりました。さらにある年にはご両親も一緒に利用いただくようになり、近年ではお子さんも一緒に乗車していただくようになりました。そんな変化を私共もとても嬉しく思っています。

編集部

秋田内陸縦貫鉄道が長く深く愛されていることがわかる、とても印象的なお話ですね。カップルで一緒に楽しんだイベント列車に、いつか家族になって子供も含めみんなで一緒に乗車する。そんなひとときが過ごせる日を想像してしまいたくなりました。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

「ごっつお玉手箱列車」には毎年常連で参加してくださる方が数組います。地域のおかあさんたちにとっても、次回またお会いできることが楽しみですし、継続への大きな励みにもなっているようです。

編集部

乗客が乗って楽しませてもらっているだけでなく、毎年お客さんが喜ぶ顔を見ることで、運営なさっているおかあさんたちにも励みになっているんですね。

単にお客さんとして利用するというより、いっしょに楽しい場を作っているようなイメージが浮かんで、あらためてとても素敵なイベントだと思いました。

通常列車でも!「しあわせの鉄めし」と「マタギの笑EMI御膳」

しあわせの鉄めしの一つ「しあわせ鉄道御膳」
▲しあわせの鉄めしの一つ「しあわせ鉄道御膳」(1,200円)

編集部

これまでイベント列車について詳しく話を伺いましたが、定期列車についても教えてください。お弁当の販売をされているのでしょうか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田内陸縦貫鉄道オリジナル弁当として「しあわせの鉄めし」4種類を販売しています。毎週土曜・日曜の急行もりよしでの車内販売では、車両に合わせた駅弁をご用意しています。食数の相談が必要となりますが、事前にご予約も可能です。

しあわせの鉄めしの一つ「ほほ笑みこまち弁当」
▲しあわせの鉄めしの一つ「ほほ笑みこまち弁当」(1,080円)

また、しあわせの駅「阿仁合駅」にある「里山レストラン&カフェこぐま亭」では、地元密着にこだわり、北秋田市や仙北市の食材を使用した“秋田ならではの味”を提供しています。

カフェメニューとしては、濃厚なソフトクリームに沿線にある上桧木内産のキイチゴを添えたミニパフェがおすすめですよ。デートのアクセントにどうぞ。

編集部

列車の中で食べるお弁当は特別感がありますが、とくに秋田内陸縦貫鉄道の移りゆく車窓の景色を見ながら味わうオリジナル弁当は格別でしょうね。一方で、阿仁合駅でいったん下車してレストランでのランチも捨てがたいです。

ちなみに、デートで行くと考えたときに斎藤さんのランチのおすすめはありますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

とくにデートらしいランチタイムをということでしたら、「里山レストラン&カフェこぐま亭」で提供している「マタギの笑EMI御膳」はいかがでしょうか。お日にち・数量限定で事前予約が必要ですが、季節の食材をふんだんに使った、阿仁ならではのお食事です。

料理長がより腕によりをかけて調理した、秋田県らしいお洒落ランチをデートにチョイスしてもらえれば、きっとその後のデートも楽しく過ごせるのではないでしょうか。

2021年夏の笑EMI御膳
▲夏の笑EMI御膳(一例)

好評のお土産はもちもち食感のバター餅

編集部

旅といえば欠かせないのがお土産だと思いますが、秋田内陸縦貫鉄道でしか買えないお土産はありますか?

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田内陸縦貫鉄道の車両や駅名に関連する商品をはじめ、沿線の企業にこだわった商品があります。

なかでも、北秋田市の特産品10品を詰め合わせたお土産セット「マタギの玉手箱」は、山の恵みに感謝し最大限に生かすというマタギ文化にならい、山菜や果物の加工品や味噌・米などのこだわりの逸品が詰まっています。

マタギの玉手箱の全商品
▲玉手箱の中には北秋田の山の恵みがぎっしり

編集部

お土産に1つ購入することで、いつでもおうちデートで秋田の味を楽しめるのが嬉しいです。

また鉄道にちなんだグッズを2人お揃いで購入するのはデートの楽しみの一つでもありますし、乗車記念にもなって良いですね。

他にもよく購入される人気のお土産はありますか?

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田県の名物「バター餅」は、駅でも車内販売でも好評のおやつです。秋田内陸縦貫鉄道で販売しているのは、みうら庵さんの「もちもち三角バター餅」です。

秋田県産のもち米を使用し、バターのコクと、プニプニふわふわの柔らかい食感がたまりません。運がよければ積み込まれたばかりの出来立てのお餅を味わうことができますよ。

秋田内陸縦貫鉄道で販売しているバター餅
▲バターのコクと柔らか食感がたまらないバター餅

編集部

バター餅は全国放送のテレビでも紹介されて、北秋田市の代表的なお菓子として知られるようになったそうですね。お餅にバターの味というのはあまりほかのお菓子で味わうことがない組み合わせなので、ぜひ一度食べてみたくなりました。

乗車中にできたてを二人でつまんでも、お土産に持って帰るのにもよさそうですね。

車窓からの非日常的な景色を2人で眺め、互いの感性や価値観を知ろう

大又川橋梁を渡る3つの特別車両

編集部

斎藤さんが思う、カップルでの列車旅の楽しみ方があれば教えていただけますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

やはりまずは、車窓から見える景色をいっしょに見て楽しむことだと思います。秋田内陸縦貫鉄道の旅にはたくさんの魅力があります。二人で計画を立てて二人のペースで乗るのもいいですし、イベント列車に参加するのも素敵な思い出作りになることでしょう。

さらに、沿線のお宿に泊まってゆっくりしたり、途中下車して観光スポットへ立ち寄ったりとさまざまな楽しみ方があります。

知らない土地でドキドキワクワクする経験を通じて、相手がどんな感性や価値観なのかを知ることができる、そんな良い機会になるのではないでしょうか。

編集部

日常と違う場所に行くからこそ、相手の新しい一面が見られ、お互いのことを知る時間を過ごせそうです。

大又川橋梁の視界いっぱいに広がる絶景は必見!

夏の大又川橋梁
▲夏の深い緑と赤い橋梁、青空のコントラストが美しい

編集部

列車の車窓から眺められる景色のなかで、特におすすめのものがあれば教えてください。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田内陸線の写真やポスターに度々登場する「大又川(おおまたがわ)橋梁」は、撮影スポットとして大変人気があります。

人気の理由は、橋の上に鉄骨で組んだ骨組みがないためです。列車の中から視界を遮られずに左右に広がる景観を見渡せることで、大自然の美しさを堪能することができます。

また橋の下に流れる阿仁川は、川から橋まで約28mほどの高さがあるにもかかわらず、川底の石ころまで見えるくらい澄んだ清流として有名です。ぜひ車窓から覗き込んでみてくださいね。

編集部

鉄骨に邪魔されない大空と澄んだ川を電車の中から堪能できるなんて贅沢です。

ちなみに季節によって、車窓からの眺めは変わりますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

変わりますよ。阿仁川は7月から10月の鮎釣りシーズンになると、全国各地から釣りを楽しむ方々が集まり賑やかになります。また、春の新緑から夏の深緑秋は紅葉冬は白と黒の水墨画のような世界が広がる幻想的な景観をお楽しみいただけますよ。

編集部

季節を変えれば何度でも新し体験ができるなんて素敵です。

「しあわせの駅」阿仁合駅はカップルで立ち寄りたい駅

阿仁合駅駅舎

編集部

秋田内陸縦貫鉄道のなかでも、特に「寄ってほしい」というおすすめの駅はありますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

しあわせの駅とも呼ばれる「阿仁合駅」です。

全29駅のうちのほぼ中間にあるこの駅は、北緯40度にあり、駅舎の屋根は数字の「4」を二つ背中合わせにした三角屋根になっています。「4合わせ」から「しあわせの駅」とも呼ばれているんです。

駅にはしあわせの鐘も設置しており、ここを訪れた方は、幸せを願って鐘を鳴らしています。

編集部

カップルで訪れるのにぴったりの駅ですね。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

駅だけでなく、駅の周辺にも見どころが多いです。

阿仁合駅のある阿仁地区は鉱山で栄えた地域で、江戸時代には銅の採掘が日本一になり、伊予(愛知県)の別子銅山と並び日本随一の銅山として日本経済を支えていました。

そんな当時の歴史や郷土文化を知ることのできる「阿仁伝承館」や、秋田県および東北では最も古いとされている明治初期の洋風建築「異人館」、他にもお寺や神社も多数現存しているため街歩きをお楽しみいただけます。

阿仁異人館
▲レンガ造りの阿仁異人館

編集部

景色だけではなくて、歴史や文化も知れて魅力がたくさんありますね。
私は異国情緒あふれる「異人館」で写真撮りたいです。

秋田内陸縦貫鉄道で紅葉・スキーなど年中楽しめる森吉山へ行こう

草花が咲く森吉山
▲野の花が咲き乱れる森吉山

編集部

秋田内陸縦貫鉄道を利用して行くことができる観光名所はありますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

アクティブなカップルでしたら、阿仁合駅から乗合タクシーで20分のところにある森吉山はいかがでしょうか。

四季をとおして楽しめる、標高1,454mの山です。花の百名山の一つとなっており、春から夏にかけて、高山帯では多くの高山植物が咲き乱れます。秋は紅葉、冬はスキーと日本三大樹氷がご覧いただけます。

森吉山の樹氷
▲冬は樹氷がそびえる

また山麓駅から山頂駅へはゴンドラが運行しているので、地元の幼稚園生や小学生でもトレッキングに行くことができます。そのため、普段はあまり山に出掛けることがない方でも大丈夫だと思いますよ。

編集部

初心者でもトレッキングできる山とは嬉しいですね。冬の日本三大樹氷もぜひ見てみたいです。

 車窓の景色を楽しむ喜びを思い出させてくれる秋田内陸縦貫鉄道

米内沢~桂瀬間の水田を照らす夕陽
▲米内沢~桂瀬間で夕陽に照らされる水田

編集部

あらためて、斎藤さんが感じる秋田内陸縦貫鉄道の一番の魅力は何でしょうか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

やはり、一番の魅力は車窓から見える景色だと思います。秋田内陸縦貫鉄道に出会うまでは、私にとって鉄道は通勤や通学に使うものであり、地下鉄や電車の窓から景色を楽しむという感覚はありませんでした。

ですが、ここ秋田に来て、里山の時間の流れ、都会の喧騒から離れた生活の中にある秋田内陸縦貫鉄道は、私の癒しの場所の一つになりました。列車に乗って眺めることのできるこの四季折々の豊かな景色は後世に残したい地域資源だと感じています。

私自身、線路のようにどこまでも続くお客様とのご縁に感謝しており、お客様の笑顔に触れることが私の喜びでありやりがいに繋がっていると感じています。それも「スマイルレール」と呼ばれる秋田内陸縦貫鉄道の魅力の1つなのかもしれません。

編集部

わかる気がします。私も日頃、電車に乗って通勤していても、手元のスマホに夢中になっていて景色を眺めることはほとんどありません。でもそれは、眺めるに値する景色が車窓から見られないことも関係しているのかも知れません。

四季を通じて異なる自然の中を走る秋田内陸縦貫鉄道なら、単なる移動手段としてではなく、乗車自体を楽しむものとして利用することができそうですね。

秋田内陸縦貫鉄道からの景観を「走る美術館」と絶賛する人も!

編集部

秋田内陸縦貫鉄道からよく聞く声や感想があれば教えてください。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

なかには「走る美術館」と言ってくださるお客さんもいらっしゃいます。また乗り鉄、撮り鉄、呑み鉄、お湯鉄のように、いろいろな楽しみ方をされるお客様がいらっしゃり、季節をかえて2度、3度とお越しいただいています。

編集部

「お湯鉄」というのは初めて聞いたのですが、鉄道で湯めぐりを楽しむ人のことを言うそうですね。好きな鉄道と温泉を一緒に楽しめるって、ある意味では贅沢な趣味だなと思いました。趣味とまでいかずとも、デートの楽しみ方としてとても良いですよね。

何度もリピートされるお客様が多いという点からも、秋田内陸縦貫鉄道に対する満足度が伺えました。

秋田内陸縦貫鉄道に乗った人の感想・口コミ

実際に秋田内陸縦貫鉄道に乗った人がどのような感想をもたれているのか、編集部にて口コミや評価を調査しましたので、いくつか紹介します。

アイコン
角館から鷹巣まで雪景色の田園風景を堪能。大変すばらしかった。
アイコン
のどかな田園地帯や森の中を走り抜けて、とても気持ちがよかったです。
アイコン
係の方がみんな優しかったです。こんな山奥何もないと思ってたけど、列車には笑顔がいっぱいでした!
アイコン
阿仁合駅はふんだんに陽の光が入り、地元の方々の笑顔も相まって温かな気持ちになれる空間。

やはり秋田内陸縦貫鉄道の一番の魅力である、季節ごとに変わってゆく車窓からの景色のすばらしさに満足したという感想が多数見られました。実際に乗車してみると、想像以上に豊かな自然の中を走り抜ける鉄道に心動かされるようです。

また、観光アテンダントをはじめとする鉄道スタッフのおもてなしに触れられている口コミが多いのも印象的でした。乗車して見られる名所や景色だけでなく、そこでの心地よいサービスや地元の人たちの温かさこそが秋田内陸縦貫鉄道の大きな魅力になっているということがわかります。

秋田内陸縦貫鉄道からカップルへのメッセージ

上杉駅から角館方面に続く「緑のトンネル」
▲上杉駅から角館方面に続く「緑のトンネル」。こんな景色にたくさん出会えます

編集部

最後に、これから秋田内陸縦貫鉄道に乗車するカップルへメッセージをいただけますか。

運輸営業課渉外係 斎藤さん

秋田新幹線で角館駅を下車してすぐに秋田内陸縦貫鉄道の角館駅があるため、都心からのアクセスは良いです。

ですが、少し列車に揺られるだけでタイムスリップしたような長閑な原風景が広がっていき、別世界に来たような非日常的な気分を味わえると思います。これからの二人の人生の旅をイメージしながら、秋田内陸縦貫鉄道での旅をお楽しみください

1日乗り放題で急行列車も利用できる「秋田内陸ワンデーパス」(2日間乗り放題の「秋田内陸ツーデーパス」もあります)なら、途中下車しながら秋田内陸線をめいっぱいお楽しみいただけます。さらに、沿線にある指定温泉施設のご利用で帰りの運賃が無料になる「湯けむりクーポン」があります。

ほかにもさまざまな企画乗車券がございますので、お越しの際は駅係員にご相談いただければと思います。お越しをお待ちしております。

編集部

魅力的な駅や観光スポットがたくさんありそうなので、ワンデーパスやツーデーパスを活用して途中下車も楽しみたいですね。また、旅の疲れを温泉に入って癒したいと思ったら、「湯けむりクーポン」はありがたいなと思いました。

本日はたくさんのお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

秋田内陸縦貫鉄道株式会社の基本情報

社名 秋田内陸縦貫鉄道株式会社
鉄道営業所 秋田県北秋田市阿仁銀山字下新町41-1
連絡先 0186-82-3231
営業区間 鷹巣駅~角館駅
運行時間 (始発)阿仁合駅発05:02
(最終)鷹巣駅発20:55
運賃 ・大人普通運賃:1区間170円、鷹巣駅~角館駅1,700円
・ワンデーパス【全線タイプ】大人2,500円、小人1,250円
公式サイト https://www.akita-nairiku.com/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

途中下車におすすめのデートスポット

ここでは、秋田内陸縦貫鉄道の途中下車におすすめのスポット、食事におすすめのお店について詳しく紹介します。

おすすめのデートスポット

阿仁合駅は周辺散策とセットで鉱山文化にも触れよう

秋田内陸縦貫鉄道の全路線のほぼ中間にあり、急行もりよし号も停車する重要な駅の一つ。「東北の駅100選」にも選ばれており、ぜひ立ち寄りたい駅です。

駅舎内にある「里山レストラン&カフェ こぐま亭」では地元の食材を使った料理がいただけます。食事につくお米は阿仁でとれたあきたこまち、お味噌汁には阿仁味噌が使われているんですよ。

駅の周辺には、鉱物の採掘で繁栄した歴史を感じられるスポットが多くあります。駅の東側にある銀山紙神社、長福院をはじめとする多数の寺社は、全国から労働者が集まり住んでいたことの名残なのだとか。

また、阿仁異人館は明治時代に来日したドイツ人鉱山技師の居宅として建てられたもので、レンガ造りの風格ある建物です。

さらに、駅付近には銅を精製したあとの不純物を活用した「カラミレンガ」が見られる場所がいくつかあります。通常のレンガとは異なる独特の光沢と色合いがあります。どこにあるか、探しながら散策するのも楽しいですね。

公式URL:秋田内陸縦貫鉄道(営業所)

列車の中からも外からも見たい大又川橋梁の絶景

萱草駅から笑内駅方面に徒歩10分ほど離れたところにある大又川橋梁は、秋田内陸縦貫鉄道の沿線でも随一の人気の絶景スポットです。列車に乗って眺める車窓ポイントとしても要チェックの名所といえますが、列車を降りて橋を渡る列車を外から見るのもおすすめです。

阿仁川のはるか上にかかる赤い橋梁を渡っていく列車と、山と清流と空の美しいコントラストは、秋田内陸縦貫鉄道のパンフレットなどにも使われるほどの絶景です。

春は鮮やかな新緑、夏は抜けるような青空と山の深い緑、秋は川沿いに続く紅葉、冬は雪景色と、どの季節もきれいな写真が撮れますよ。

以下の「秋田内陸縦貫鉄道公式ブログ」では、たびたび大又川橋梁の写真がアップされているので、チェックしてみてください。

参考URL:秋田内陸縦貫鉄道公式ブログ

比内地鶏の親子丼と地酒が味わえる「手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂」

お弁当や御膳よりももっと軽く食事をしたいという場合は、鷹巣駅から歩いて3分ほどのところにある「手打ち蕎麦と比内地鶏 いな穂」はいかがでしょうか。

ランチには比内地鶏の親子丼や手打ちそば、ディナータイムは比内地鶏の一品料理、焼き鳥のほか、秋田の地酒が味わえます。

ランチタイムのメニューだけでも、十割そば、比内地鶏そばなどの各種手打ちそばや、大人気の比内地鶏の親子丼、比内地鶏の焼き鳥丼、ランチセットなど、豊富な選択肢から選べます。焼き鳥は備長炭でじっくりと焼き上げているのが自慢の一品です。

カップルなら別々のメニューを頼んで味見しあうのもいいですね。

参考URL:食べログ「いな穂」

まとめ:秋田内陸の山を走る列車でいつもと違うデートを

今回は北秋田市鷹巣駅と仙北市角館駅の間を結ぶ「秋田内陸縦貫鉄道」を中心に、山里の恵みと心からのおもてなしを感じるデートプランを紹介しました。

秋田内陸縦貫鉄道では、秋田県の内部の豊かな山あいの景色を車窓から楽しむことができます。沿線には里山の文化やマタギの文化といった多様な地域文化があり、歴史を感じることのできる観光スポットもあります。地元のおいしい食材を使った料理や、温泉も魅力です。

ぜひ秋田内陸縦貫鉄道に乗って、山の景観や地域のおもてなしの心に癒される非日常の一日を楽しんでくださいね。

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