青森公立大学国際芸術センター青森で楽しむ自然×アートの非日常デート|安藤忠雄建築も魅力

「美術館めぐりデート特集」第16弾でご紹介するのは、青森県青森市にある「青森公立大学国際芸術センター青森」さんです。

青森公立大学国際芸術センター青森は、世界的に有名な建築家・安藤忠雄氏が設計した建物です。

アーティストと実際に出会えるワークショップや公演を多数開催しているほか、さまざまなアーティストの現代アート作品を楽しむことができます。

現代アートに興味がある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。

自然と現代アートが融合する青森公立大学国際芸術センター青森の魅力

青森公立大学国際芸術センター青森の創作棟テラス

「青森公立大学国際芸術センター青森」は、雄大な自然の中で野外彫刻などのアートを鑑賞できる施設です。JR青森駅からJRバスまたは青森市営バスで約40分の八甲田山麓に位置しています。

建物の設計は世界的に有名な建築家・安藤忠雄さんが手掛けており、周辺の豊かな自然環境を巧みに取り入れたモダンで独創的な外観が特徴的です。

施設では「芸術と自然」をテーマに、世界各国から集まった芸術家が青森で制作した現代アートの野外彫刻作品を鑑賞できます。インスタ映えするフォトスポットも多数あり、散策しながら自然とアートを楽しむデートにぴったりです。

また、定期的に企画されている展覧会をはじめ、芸術家と直接交流できるイベントやワークショップも開催しています。訪れる度に新しい芸術体験ができる魅力があります。

今回は、青森公立大学国際芸術センター青森の学芸員である金子由紀子さんに、展示物の内容や建物について詳しくお話を伺いました。

アーティスト・イン・レジデンス:世界の芸術家が滞在しながら創作

インタビュアー

青森公立大学国際芸術センター青森のコンセプトや、展示されている作品について教えてください。

金子さん

当センターは、世界各国のアーティストが滞在しながら創作活動を行う「アーティスト・イン・レジデンス」を中心に運営しています。この取り組みに加えて、展覧会やワークショップ、アーティストによるトークイベントなども定期的に開催しています。

建築は世界的に有名な建築家、安藤忠雄氏による設計で、「見えない建築」をコンセプトにしています。森の中に溶け込むように建てられており、訪れる人々は青森の四季の移り変わりを身近に感じることができます。

また、敷地内には散策路が整備されており、そこには様々な野外彫刻が点在しています。散歩をしながら自然とアートを同時に楽しむことができる、独特な空間となっています。

青森の自然と歴史に触発される独自の創作環境

青森公立大学国際芸術センター青森のギャラリーA

インタビュアー

青森公立大学国際芸術センター青森ならではの魅力を教えてください。

金子さん

現代アートの領域で活躍する芸術家が国内外から集まり、青森の自然や歴史を感じながら創作活動を行っています。

ワークショップやトークなど芸術家と直接出会うプログラムもありますよ。

また、壁面の長さが約60m、天井高が約6mと巨大な展示室は芸術家や訪れる人を刺激し、実験的な作品も数多く生まれてきました。

インタビュアー

青森の豊かな緑に囲まれていると、自然とインスピレーションがわいてきそうですね。創作活動の場所としてもとても魅力的だと思います。

また、芸術家と直接交流できるプログラムがあるのはいいですね。作り手と会う機会というのは中々ありませんから、貴重な体験になりそうです。

巨大展示室も先ほど拝見いたしましたが、広さはもちろん差し込む光のコントラストがとても美しく、思わず見とれてしまいました。

緩やかなカーブを描く、円形状の建物というのもユニークですね。

オンラインで楽しむ:YouTubeチャンネルと公式サイトの活用法

インタビュアー

オンラインで展示物を紹介されているものがあれば教えてください。

金子さん

YouTubeチャンネルや作品解説・写真掲載しているホームページなどがあります。これらのオンラインコンテンツでは、展示作品の詳細や背景情報を提供しています。

インタビュアー

YouTubeチャンネルを拝見しました。様々なアーティストのトーク会や展示品の紹介が見られるのが魅力的ですね。内容も非常に勉強になります。これらのオンラインコンテンツは、来館前の予習としても活用できそうです。例えば、展示作品の背景や作家の意図を事前に理解することで、実際の鑑賞がより深まりそうですね。

幅広い世代に人気:家族連れからカップルまで楽しめる美術館

自然豊かな青森公立大学国際芸術センター青森

インタビュアー

どのような利用者が多いでしょうか?

金子さん

家族連れが多いですね。特に週末は、子供と一緒に芸術作品を楽しむ家族の姿をよく見かけます。

インタビュアー

さまざまなアート作品を目の前にして、「自分はこう思う」「これはこんなイメージかな」と会話も弾みそうですね。全体的に静かな雰囲気なので、落ち着いたデートがしたいというカップルにも向いていると思います。

青森公立大学国際芸術センター青森の見どころとデートスポット

青森公立大学国際芸術センター青森の野外ギャラリー

インタビュアー

主にどのような展示物を拝見できますか?

金子さん

現代アートの領域で活動する、国内外の芸術家が青森で制作した作品を見ることができます。これらの作品は、青森の文化や自然環境に影響を受けた独自のものが多いです。

また、散策路に点在する野外彫刻も四季折々の自然と共に楽しむことができます。春には桜、夏には緑豊かな木々、秋には紅葉、冬には雪景色と、季節ごとに異なる表情を見せる彫刻を楽しめます。

散策路では野鳥や、運が良ければリスなどの小動物にも出会えますよ。自然豊かな環境ならではの魅力です。

インタビュアー

青森で制作された、ここだけにしかないアートを鑑賞できるというところが魅力的ですね。野外彫刻も見事で、気分もリフレッシュできそうです。自然の中でゆったり過ごしたいカップルにもおすすめですね。

年間を通じて楽しめる多彩な企画展

インタビュアー

常時閲覧できる展示物以外に、企画展なども開催されていますか?

金子さん

常時鑑賞できるのは野外彫刻のみです。

展覧会はすべて企画展になります。年間3~5本程度の展覧会を企画しています。これらの企画展は、季節や時期に応じてテーマを変えて開催しています。

インタビュアー

毎年コンスタントに企画展を開催されているんですね。来館を検討している方は、開催中の展覧会や今後の予定を確認するために、公式サイトをチェックしておくと良さそうです。

カップルに人気の撮影スポット:光と影が織りなす四季のアーケード

青森公立大学国際芸術センター青森にある四季のアーケード

インタビュアー

展示物以外の見どころやデートでのおすすめスポットはありますか?

金子さん

安藤忠雄による建築は時間や季節によって異なる表情を見せます。例えば、朝昼夕で光の当たり方が変わり、建物の印象が大きく変化します。また、春夏秋冬で周囲の景色と建物の調和が楽しめます。

また、トンネル状の四季のアーケードは光と影のコントラストが美しいです。晴れの日にはぜひ立ち寄ってみてください。アーケード内を歩くと、光と影が織りなす幻想的な空間を体験できます。

インタビュアー

光によって刻一刻と変化していく姿を見ることができるのは、魅力的ですね。夏と冬では陽の長さが異なりますから、足を運ぶ際は時間帯なども気にしておくといいかもしれません。

アーケードもデートスポットとして素敵ですね。流線形のアーチがスタイリッシュで、とても印象的です。恋人と一緒に記念写真を撮るのもおすすめです。

インスタ映えする野外彫刻:撮影自由のアートスポット

インタビュアー

館内で記念撮影ができるエリアはありますか?

金子さん

野外はすべて個人使用に限り撮影可能です。館内の展示室や特定のエリアでは撮影に制限がありますが、野外に展示されている彫刻作品の周辺では自由に撮影を楽しんでいただけます。

インタビュアー

青森公立大学国際芸術センター青森には、素敵な野外彫刻作品がたくさんあるので、撮影可能なのは嬉しいですね。カップルの記念写真にもぴったりそうです。

アートを体験する:多彩なワークショップとイベント情報

インタビュアー

イベントや催しなどの開催はありますか?

金子さん

はい、さまざまなプログラムを企画しています。展覧会、ワークショップ、公演、トークなど、幅広いジャンルのイベントを用意しています。例えば、版画のワークショップや特定のテーマに基づいたトーク会なども開催しています。最新の情報はホームページで随時紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

インタビュアー

アートに興味がある方であれば、存分に楽しむことができそうですね。

施設案内:青森公立大学国際芸術センター青森の利用方法

インタビュアー

館内に食事や軽食などがいただけるレストランやカフェはありますか?

金子さん

ありません。ただ、飲食物の持ち込みができるラウンジがあります。こちらのラウンジでは、お客様が持参した飲み物やお菓子などを自由にお楽しみいただけます。

インタビュアー

館内を見て回っているうちに喉が渇くこともあるので、飲食物の持ち込みができる場所があるのはとても便利ですね。デートの際は、ラウンジで休憩する時間を設けるのもおすすめです。ゆっくりと会話を楽しみながら、疲れを癒すことができそうです。

アーティストのための宿泊施設:創作活動を支える環境

インタビュアー

一般客でも宿泊棟の利用は可能でしょうか?

金子さん

創作活動を行う方に限り有料で利用可能です。

ただし、当館の自主事業を実施している場合は利用できないことがありますので、事前にご相談ください。創作活動の内容や滞在期間などについても、お問い合わせ時にお伝えいただくとスムーズです。

インタビュアー

創作活動をしたい方は利用できるのですね。利用を検討している場合は、直接問い合わせて詳細を確認しておくことをおすすめします。

来館情報:予約方法と入館料について

青森公立大学国際芸術センター青森の外観

インタビュアー

予約は必要ですか?

金子さん

展覧会は予約不要ですが、イベントについては内容に応じて予約が必要です。例えば、ワークショップや講演会などは参加人数に制限がある場合があるため、事前予約が求められることがあります。

無料で楽しめる現代アート:入館料不要の美術館

インタビュアー

入館料や展覧会のチケットなどの料金を教えてください。

金子さん

無料です。常設展示も企画展示もすべて無料でご覧いただけます。

インタビュアー

無料でこれだけの展示が楽しめるのはとてもお得ですね。デートの予算を抑えつつ、質の高い時間を過ごせそうです。

アクセスガイド:公共交通機関と車でのお越し方

インタビュアー

公共交通機関で行く場合の最寄り駅とアクセス方法を教えてください。

金子さん

JR青森駅からJRバスまたは青森市営バスにて約40分かかります。

「モヤヒルズ、青森公立大学行」のバスに乗車し、「青森公立大学」で下車してください。

また、東北自動車道を利用する場合は、青森中央ICから約5kmの距離です。

青森空港からは、タクシーで約20分ほどでアクセスできます。

インタビュアー

駅からは少し距離がありますが、バス1本で行けるのは便利ですね。実際に利用してみると、外の景色を楽しみながら行けるので、そこまで距離を感じませんでした。

カップルであれば、バスでの移動時間を利用してこのあとの予定などを話し合うのもいいかもしれません。

また、高速道路からのアクセスもしやすいので、ドライブデートでもスムーズに利用できそうですね。

車での来館に便利:100台収容の無料駐車場

インタビュアー

車で行く場合、駐車場はありますか?収容可能台数も教えてください。

金子さん

無料駐車場がございます。収容台数は100台です。ご来園の際は、お車でも安心してお越しいただけます。

美術館でのマナーと服装:快適に鑑賞するためのポイント

青森公立大学国際芸術センター青森のラウンジの中

インタビュアー

美術館を楽しむ上でのマナーがあれば教えてください。

金子さん

展示作品は壊れやすいものがとても多いので、基本的にはお手を触れずにご覧ください。作品保護のため、鑑賞の際は適切な距離を保つことをお勧めします。

また、写真・動画撮影は可能な場合とお断りする場合がありますので、不明な際は会場スタッフにおたずねください。撮影可能な場合でも、フラッシュ使用は控えめにしましょう。

さらに、他の来館者への配慮として、大きな声でのおしゃべりは控え、静かな環境で鑑賞を楽しむようにしてください。携帯電話は、マナーモードに設定するか電源をお切りいただくのがよいでしょう。

散策に適した服装:動きやすさと機能性を重視

インタビュアー

美術館デートにおける服装のマナーなどがあれば教えてください。

金子さん

立ちっぱなしになったり、歩いたりすることが多いので、疲れない服装でいらしてください。例えば、動きやすいパンツスタイルやゆったりとしたワンピースなどがおすすめです。

散策を希望される場合はスニーカーなど歩きやすく、汚れてもよい靴をご用意ください。ヒールの高い靴は避けたほうが良いでしょう。

また、リュックなどの大きなカバンは気づかないうちに作品に当たってしまうことがあるので、前に抱えるか、会場受付で預けていただくようお願いいたします。小さめのショルダーバッグやハンドバッグがおすすめです。

周辺観光ガイド:美術館周辺のおすすめスポット

青森公立大学国際芸術センター青森の風景

インタビュアー

近くでおすすめの食事処や観光スポットなどがあれば教えてください。

金子さん

八甲田ロープウェー城ヶ倉大橋酸ヶ湯温泉などがあります。

また、モヤヒルズや喫茶店「こすもす」などもおすすめですよ。

インタビュアー

美術館の周辺にデートで利用しやすい観光スポットがたくさんあるのはいいですね。

八甲田ロープウェーで自然を満喫するのもいいですし、アーチ支間長が日本一の長さを誇る城ヶ倉大橋を歩くも良さそうです。

酸ヶ湯温泉でゆったりくつろぐのも良いリフレッシュになりますね♪

アクティビティーを楽しみたい場合はモヤヒルズを利用してもいいですね。

また、アートめぐりでほっと一息つきたいときは喫茶店「こすもす」に足を運ぶのも良さそうです。鑑賞した作品について語らうのもいい思い出になりそうです。

学芸員推奨:アートと自然を楽しむ青森デートプラン

インタビュアー

カップルにおすすめのデートプランなどあれば教えてください。

金子さん

当館で展覧会を鑑賞したあと、八甲田山中をドライブするのはいかがでしょうか。美術鑑賞で感性を刺激された後、豊かな自然を楽しむことができます。また、酸ヶ湯温泉でゆっくり過ごすのもおすすめです。温泉につかりながら、展覧会や景色について語り合うことで、より親密な時間を過ごせるでしょう。

インタビュアー

素敵なドライブデートプランですね。酸ヶ湯温泉で宿泊すれば、プチ旅行気分も味わえそうです

アートと自然を思う存分楽しむことができる、充実したデートになりそうですね。

カップルへのアドバイス:美術館デートを楽しむコツ

青森公立大学国際芸術センター青森のエキシビジョンホール

金子さん

一緒に来館した人と、周囲に迷惑にならない程度の声の大きさで、感想を言い合いながら作品を鑑賞してみてください。例えば、「この作品の色使いが印象的だね」や「この形から何を感じる?」といった具合です。

同じ作品を見ても、見ているポイントや感じることが違うとわかると、より作品が楽しめますよ。これにより、お互いの新しい一面を発見できるかもしれません。

インタビュアー

アート作品をきっかけに、お互いの感性や考え方をより深く知ることができそうですね。青森公立大学国際芸術センター青森さんは、アートだけでなく自然も豊かで、心身ともにリラックスできる雰囲気が魅力的です。デートにもぴったりの場所だと感じました。

本日はお忙しい中、貴重なお話をありがとうございました。

施設概要:青森公立大学国際芸術センター青森の基本情報

住所 〒030-0134
青森県青森市大字合子沢字山崎152-6
電話番号 017-764-5200
開館時間 9:00~19:00(展覧会開催時間:10:00~18:00)
休館日 年末年始(12月29日~1月3日)、大学入学共通テスト実施日
公式サイト http://www.acac-aomori.jp/

美術館デートの締めくくりに:周辺のおすすめデートスポット

青森公立大学国際芸術センター青森と併せて訪れたい、おすすめスポットを3つ紹介します。今回インタビューに応じてくださった金子さんおすすめの場所も含まれていますので、ぜひ参考にしてください。

空中散歩:八甲田ロープウェーで楽しむ四季折々の絶景

青森を訪れたら、ぜひ「八甲田ロープウェー」に乗ってみてください。山麓駅からわずか10分程の乗車で、四季折々の八甲田の絶景を一望できます。

季節によって様々に表情が変化する雄大な景色は、何度も訪れたくなるほどの美しさを見せてくれます。春には新緑、夏には高山植物、秋には紅葉、冬には樹氷と、年間を通じて異なる魅力を楽しめます。山頂公園駅には、山頂広場や展望デッキがあり、絶景の写真撮影スポットとしても人気です。レストランも併設されているので、ゆったりと1日を過ごすのがおすすめです。

URL:http://www.hakkoda-ropeway.jp/

歴史ある温泉で癒しのひととき:酸ヶ湯温泉でレトロな雰囲気を満喫

混浴のヒバ千人風呂で有名な「酸ヶ湯温泉」で旅の疲れを癒すのはいかがでしょうか?混浴に抵抗がある方は、午前と午後の8時~9時の女性専用時間に利用するのがおすすめです。この時間帯なら、気兼ねなく温泉を楽しめます。

また小浴場である玉の湯は常時男女別なので、時間を気にせずにゆったりと入浴できます。立ち寄り入浴は1,000円とリーズナブルで、日帰りでも気軽に利用できます。昭和にタイムスリップしたようなレトロな空間で、懐かしさを感じながら温泉デートを楽しめますよ。

URL:http://www.sukayu.jp/

地元グルメを堪能:鬼面庵で味わう名物酸ヶ湯そばとB級グルメ

酸ヶ湯温泉内にあるお食事処「鬼面庵」では名物「酸ヶ湯そば」が味わえます。酸ヶ湯そばは雲谷地区に古くから伝わる製法で、そば粉100%で打った純粋な日本そばのことを指します。細打ちで喉越しがよく、香り高いのが特徴です。

「だし汁が格別に美味しい」「ここでしか味わえない独特の風味がある」と口コミでも高評価を得ています。さらに、青森市の郷土料理である「生姜味噌筍おでん」も提供しています。カップルで一緒に注文して、地元の味を楽しむのはいかがでしょうか?

URL:https://tabelog.com/aomori/A0201/A020104/2000327/