【青森】大間町「おおま宿坊 普賢院」で心身を浄め無になれる宿坊体験デート

本記事では、青森県下北郡にある「おおま宿坊 普賢院(ふげんいん)」の宿坊体験を中心とするデートプランをご紹介します。お寺に泊まる「宿坊」を開いている寺院は昔からありますが、「おおま宿坊 普賢院」は全く新しい感覚の宿坊です。

「おおま宿坊 普賢院」の一番の魅力は、1日1組限定で広い境内とお坊さんを独占できるところです。さらに、夕食では本州最北の地で獲れる高級マグロをいただけます。広い境内を2人だけで独占して過ごす宿坊体験は、想像を超えるような心の変化をもたらしてくれると思いますよ。

周辺には海岸沿いの絶景スポットもありますので、こちらも合わせてご紹介します。宿坊体験に興味のあるカップルは、ぜひデートプランの参考にしてみてくださいね。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳〜59歳
おすすめカップル:お寺好き、宿坊体験をしてみたいカップル
どんなデート?:お寺に泊まる、坐禅や写経の体験

概要:宿坊体験で身も心もリセットするデート

今回ご紹介するのは「おおま宿坊 普賢院」で宿坊体験をするデートプランです。

宿坊ではチェックイン(上山)後、坐禅、写経などの禅体験をしたり、境内をゆっくり散策したりして過ごします。温泉施設での入浴を終え、夕食を堪能した後は、就寝までカップルでゆったりと過ごしましょう。

今回のデートのメイン
おおま宿坊 普賢院
周辺のデートスポット
・大間崎
・仏ヶ浦
・津軽海峡文化館アルサス
食事
おおま宿坊 普賢院

時にはお坊さんのお話に耳を傾けたり、心の内を聞いてもらうこともできます。時間を気にせず、じっくりと自分自身や相手に向かいあうことができますよ。

夜は静かな宿坊でぐっすり眠り、朝は境内の自然の音で目覚めます。体にやさしい精進料理をいただき、禅体験や境内の動植物とふれあいながら過ごしてチェックアウト(下山)となります。

その後は、下北半島の絶景スポット巡りなどはいかがでしょうか。

本州最北の「大間崎(おおまざき)」では津軽海峡を挟んで函館の地が望め、景勝地「仏ヶ浦(ほとけがうら)」では巨岩群の美しさに息を飲むことでしょう。

「津軽海峡文化館アルサス」に立ち寄れば、おみやげを買うこともできますよ。

ここからは「おおま宿坊 普賢院」の魅力について、詳しくご紹介していきます。

禅体験と海の幸で癒される「おおま宿坊 普賢院」

「おおま宿坊 普賢院」の宿坊棟

「おおま宿坊 普賢院」は、青森県下北郡大間町にある宿坊です。お寺に泊まり、写経や坐禅などを体験できる「宿坊」を目的として、2018年に開山しました。

大間町は本州最北端の下北半島にあり、マグロの一本釣りで有名です。その立地を活かして、大間のマグロを宿坊で堪能できるというのが「おおま宿坊 普賢院」の大きな魅力の一つです。

自然の木々に囲まれた3,000坪の境内には野生のシカやリスが姿を見せることもあります。

その広い境内を独り占めにして、豪華な海の幸を味わうというスタイルは、新しく開かれた宿坊としてメディアでも話題になっています。

永代供養や樹木葬など、お寺の役割を果たしつつも、寺ヨガ、音楽フェスを行う「おおま宿坊 普賢院」は、地域活性化のお手本として学校の教材にも取り上げられました。

宿坊を通して地域を盛り上げたいという、若き僧侶の挑戦が続いています。

そんな「おおま宿坊 普賢院」での他では得られない究極の癒しを求めて、全国からリピーターが訪れます。

初めて宿坊を体験するカップルや、静寂と厳粛な世界を堪能してみたいカップルにもおすすめの宿坊ですよ。

今回は「おおま宿坊 普賢院」院代の菊池雄大さん(大澗山福蔵寺副住職)にお話をお聞きしました。

廃寺となっていた寺院を再建!10年で日本一の「宿坊」を目指す

「おおま宿坊 普賢院」の入口
(引用:公式Facebook

編集部

「おおま宿坊 普賢院」は新しくできた宿坊だとうかがいました。どのようなコンセプトがあるのか、教えていただけますか?

菊池さん

当院は、本州最北端、マグロで有名な青森県大間町の山奥に伽藍を構えます、1日1組限定の禅宿坊です。

3,000坪の境内に宿坊できるのは1組様だけ。日本でも類を見ないお寺、僧侶を1日貸し切れることをコンセプトにした新しい宿坊となっております。

編集部

「お寺の境内と僧侶を貸し切る」という発想は画期的です!本州最北端で新しい取り組みに挑戦する「禅宿坊」として、メディアでも注目されているとうかがっています。

宿坊としては2018年に始められたとのことですが、このきっかけについて聞かせていただけますか?

菊池さん

当院は曹洞宗大澗山福蔵寺(だいかんさんふくぞうじ)の別院にあたります。南無普賢延命菩薩、薬師瑠璃光如来、成田山不動明王を御本尊とし、福蔵寺は宝暦4(1754)年開創、普賢院は平成2(1990)年に開山しました。

青森県下北半島の観光地、恐山と仏ヶ浦の中間にあり、開山当初は大変栄えていましたが、先代和尚の遷化(*1)に伴い長らく廃寺の期間がありました。

(*1)遷化=(せんげ)現世での教化を終えて別の世に遷ること、高僧の死。

「おおま宿坊 普賢院」の境内
▲朝の境内の様子。広い境内を2人きりで歩き、贅沢なひと時が過ごせます。

その廃寺を宿坊に生まれ変わらせたいと一念発起しました。10年で日本一の宿坊にすることを目標に、現在5年目のシーズンを迎え着々と進化し続けております。

編集部

菊池さんは、曹洞宗の大本山永平寺で修行された後、各地のお寺を経て、地元の大間に戻られたとうかがいました。お寺の再建には、地元に対するさまざまな思いもあったそうですね。

廃寺について、あらためて調べてみたのですが、住職不在などで空き寺となっている寺院が現在も少なくないことを知りました。それを再建されるのには大変なご苦労があったと思います。

5年目を迎えられて、お寺を訪れる方にも変化があったのではないでしょうか?

菊池さん

はい。宿坊開山前は、年間参拝者が50人にも満たなかったのですが、2021年には参拝者が5000人まで増えるなど、たくさんの方々に足を運んでいただけるお寺に生まれ変わりました。

編集部

参拝者が100倍に増えたというのはすごいことですね。「10年で日本一に!」と一念発起された菊池さんの宿坊にかける思いが実りつつあるのがわかります。

3,000坪の境内とお坊さんを貸し切れる「宿坊」

「おおま宿坊 普賢院」の受付
(引用:公式Facebook

編集部

宿坊の運営に関しては、どのような点にこだわっていらっしゃいますか?

菊池さん

当院は1日1組にこだわっています。自然豊かな境内でたった1組という環境のなか、禅体験をしていただき、今を生きる活力を養っていただいております。

日本には数多くの宿坊がございますが、3,000坪を超える境内、僧侶を1日貸し切っていただく宿坊は、あまりないと思います。

編集部

以前、坐禅をする機会がありましたが、ほんの短い時間でも、おおきな安らぎを得られたのを覚えています。自分の存在価値や、畏敬の念といったものに向かいあう、貴重な体験でした。

お寺というと、厳粛、静寂、魂、といったワードが連想されますが、禅体験では、そうしたイメージを超えるものが得られると思います。

境内もお坊さんも独占して体験できるとなると、心にどのような変化が生まれるのか、ちょっと想像がつきませんね。

宿坊に関心があるカップルにとっては、大変興味を引かれる環境だと思います。訪れたカップルには、どのように過ごしてもらいたいとお考えですか?

菊池さん

禅体験をすることで、心と身体を整えていただきます。2人でゆっくりとした時間を過ごし、今後の2人の人生を見つめ直すきっかけにしていただければと思います。

当院をご利用いただくお客様の中には、3年先の結婚記念日までご予約をいただいてるお客様もいらっしゃるんですよ。

編集部

1組限定という魅力は、大きいようですね。ここで過ごす時間が、いかに特別なものになるかが想像できます。

「おおま宿坊 普賢院」で過ごす醍醐味を知ったカップルとのご縁が、この先も続いていくのは素晴らしいことですね。こうしたご縁が、菊池さんの目指される日本一の宿坊へとつながっていくのだと感じました。

相手と向かい合いきる!お坊さんは全てを受け止めてくれる

「おおま宿坊 普賢院」の花手水

編集部

どのようなときに「宿坊をやっていて良かった」と感じられますか?

菊池さん

当院には、誰にも打ち明けられない悩みを持った方もいらっしゃいます。学校へ通えないお子様を持つ親御さん、どうしても生きづらいと感じている方……。

そういった方々と向かい合うのではなく、”向かい合いきる”こと。これが当院の存在する意義だと思っております。

ある時は一晩中向かい合います。当院で心の奥底にある悩みを全て打ち明けられ、今では毎年、遠路はるばる訪れてくださっている方もおられます。

これぞ正しく仏縁であると信じておりますし、僧侶冥利に尽きると思っております。

編集部

菊池さんが、じっくりとお話を聞いてくださるのですね。「宿坊」の意義が、少しずつわかってきたような気がします。カップルでお寺に泊まるだけでも新鮮ですが、こちらの話をじっくり聞いてもらうというのも、なかなかない機会だと思います。

お坊さんを前にすると緊張しそうですが、出演されたメディアを拝見すると、菊池さんの気さくなお人柄が伝わってきますね。お寺のFacebookも拝見しましたが、菊池さんの温かい日常にとても癒やされました。

真剣な話を受け止めてくださるのはもちろんだと思いますが、地元の大間の話や、いろいろな話題を聞かせていただき、楽しいひと時を過ごせるのではないかと感じられました。

菊池さん

そうですね。人生において、僧侶の友人が1人いたら面白い。そんなゆるい気持ちで訪れていただけたらと思います。利用していただいたお客様いわく、当院は、ゆるい宿坊「ゆる坊」と言われております。

編集部

「ゆる坊」、それをうかがって、少し緊張がほぐれました。宿坊を初めて体験するカップルも、リラックスした気分で訪れることができそうですね。

心が整う禅体験

「おおま宿坊 普賢院」の坐禅体験の様子

編集部

「おおま宿坊 普賢院」では、どのような体験ができるのか、教えてください。

菊池さん

当院では、お好きな体験を選んでいただいています。体験できるものには、祈祷、供養、坐禅、写経、御朱印帳作り、法話があります。

全て住職が自ら説明をし、共に体験いたします。体験を通じ、心を整える。そんな時間を一緒に過ごしていただきたいと思います。

「おおま宿坊 普賢院」の写経体験の様子
▲写経体験の様子。約1時間かけて「摩訶般若波羅蜜多心経(般若心経)」を写経します。

「おおま宿坊 普賢院」の御朱印帳作りの様子
▲御朱印帳作りの様子。自分だけのオリジナル御朱印帳が出来上がります。

編集部

写経は経験がありませんが、ただ筆を動かす時間は、何も考えずにとても集中できると聞きます。好きなことに没頭できる時間とは、また違った集中力で、心を整えることができそうですね。

御朱印帳は、素敵な和紙を使うのですね。これは思い出に残りそうです。和紙のやさしい感触は、触れているだけでも心が落ち着きますね。カップルでお気に入りの柄を選ぶところから、心が和んでいきそうです。

山小屋風の宿坊棟は究極の癒し空間

「おおま宿坊 普賢院」宿坊棟のベッド

編集部

お寺で体験できるのはもちろんですが、やはり泊まるお部屋も気になります。宿坊のお部屋はどのような感じなのでしょうか。

菊池さん

宿坊のお部屋は、和モダンな作りとなっており、ベッドはシモンズ社の高級ベッドを採用しています。木の温もりを感じられる上質な山小屋をイメージしたサンルームがあります。

テレビやWi-Fiといったものから離れ、静かな環境でお過ごしいただけることと思います。

「おおま宿坊 普賢院」宿坊棟のサンルーム
▲宿坊棟のサンルーム。こだわりが感じられるソファに座り、庭一面に広がる木々に癒やされる空間。

編集部

これが宿坊棟なのですね。とてもリラックスできそうなお部屋です。ベッドにサンルームというのは想像できませんでしたが、木の温もりが感じられる内装がとても落ち着きますね。

2人で禅体験をして、その余韻に浸りながら過ごすには、ぴったりの空間だと思います。あまりの居心地の良さに、時間が止まってほしい、そんな思いが湧き上がってきそうです。

それぞれの思いにふけながら、まったりと過ごす、そんなカップルの姿が浮かんできます。 宿坊棟の隅々まで、さまざまな気配りが感じられますね。

菊池さん

そうですね。当院利用のお客様は8割方が女性ですから、お部屋も料理もお風呂も、女性の方が喜んでいただけるよう配慮を重ねております。

なお当院でご用意しているアメニティーは以下の通りです。

宿坊棟「佛光庵」のアメニティーグッズ

作務衣、バスタオル、ミニタオル、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、歯ブラシ、ドライヤー、茶菓子

編集部

女性が喜ぶ要素が揃っていると聞くと、カップルで訪れても安心ですね。宿坊棟では入浴もできるのですか?

菊池さん

宿坊にはシャワールームがございますが、ご入浴には近くの天然温泉をご案内しています。

近隣には、本州最北の出湯「おおま温泉海峡保養センター」と「大間温泉養老センター」の2種類の温泉がございます。ご希望を聞いて、オススメの入浴施設へご案内させていただいております。本州最北の出湯をご堪能ください。

>>おおま温泉海峡保養センター
>>大間温泉養老センター

編集部

近くで温泉に入れるのは嬉しいですね。それぞれ「おおま宿坊 普賢院」から車で1~2分ということですから、温泉で温まった体で戻ってくることができますね。お風呂上りに、このサンルームでくつろげたら、最高に気持ちいいと思います。

感謝しながらいただく海の幸!朝は豪華な精進料理

編集部

宿坊でもう一つ楽しみなのが、お料理ですね。「おおま宿坊 普賢院」では、大間ならではの料理を楽しみに訪れる方も多いと聞きました。

菊池さん

はい。四季折々の旬の地のものを提供しております。通常の宿坊では2食とも精進料理であることが多いのですが、当院では精進料理は朝食のみ、夜は大間マグロをはじめとした海の幸を提供しています。

「おおま宿坊 普賢院」の朝の精進料理
▲朝食の精進料理。お粥に種類豊富な副菜が、とても豪華です。

夕食は豪華に、大間マグロの大トロ、中トロ、赤身の食べ比べがメインです。加えて、アワビ、もずく、帆立、マグロの胃袋や心臓の珍味盛り、マツモのしゃぶしゃぶなど、津軽海峡の海の幸の盛り合わせを提供しております。

その中でも、大間町より門外不出の希少な高級岩海苔を使ったおむすびは人気メニューです。おむすびを食べにリピートする方もいるほどなんです。

「おおま宿坊 普賢院」の夕食
▲大間マグロをメインに地元の食材が並んだ豪華な夕食。

編集部

これは驚きました。色鮮やかな精進料理にも感激しますが、この夕食の盛大さはびっくりですね。これは料理を楽しみに訪れる方が多いのもうなずけます。

大間のマグロは、築地市場でも高値で取引される高級品ですからね。大きな切り身のマグロを贅沢にいただける宿坊は、他にはないと思います。これは「おおま宿坊 普賢院」の大きな魅力ですね。

菊池さん

はい。世界に誇る大間産マグロを提供できる唯一無二の宿坊です。宿坊という概念を一旦置いていただき、新しい宿坊の在り方を食事を通じて感じていただけたらと思います。

食事を薬の如く頂く。命を頂くに値する1日を過ごす。普段の食事にも禅の教えを感じるだけでも、尊い味になることと思います。

編集部

食を通じて感じることも、宿坊体験の一つなのですね。食をいただくということは、命をいただくことですからね。神聖なマグロを前に、感謝でいただく、そんな心になれると思いました。

提供されるお食事には、何か特別な配慮をされることはありますか?

菊池さん

素材の味を最大限に生かすことを心がけております。基本のコースのみになりますが、訪れる方の出身地を聞いて味付けを変えるなど、細かな気配りに重きを置いております。

編集部

料理を作る過程においても、丁寧な心遣いをされているのですね。そうした思いを知ってあらためて料理に向き合うと、大切に味わって食べる、そうした姿勢になります。

食事を楽しみにしているカップルは大満足な時間を過ごせると思います。五感を通して体験できる宿坊の奥深さに、あらためて感動しています。

ここだけの”寺ヨガ”を貸し切り

「おおま宿坊 普賢院」の四阿からの風景
(引用:公式Facebook

編集部

他にも何か、特別な催しなどはありますか?

菊池さん

お寺で貸し切りヨガを行っています。当院では宿坊利用のお客様のみ、1組限定のヨガを体験することができます。

宿坊でヨガというのは、日本でここだけの体験です。講師は青森県各地で活躍の古畑夏希先生を招いて行われます。

境内貸切の中、1組限定でヨガインストラクター独り占めです。贅沢な演出で心と身体を癒す、そんなひとときをお過ごしください。

寺ヨガは事前予約が必要です。ご希望の方は、ご予約の際に忘れずに、寺ヨガ希望の旨をお伝えください。

編集部

とても贅沢な試みですね。2人のためにヨガ、という特別感は、ぜひ体験しないともったいないと思いました。

体験を全部こなしたいカップルだと、1泊では足りませんね。あっという間に時間が過ぎていきそうです。

自然豊かな境内は見どころいっぱい!

「おおま宿坊 普賢院」の境内
(引用:公式Facebook

編集部

素敵な境内ですが、菊池さんおすすめのスポットはありますか?

菊池さん

私の1番のおすすめは、高台に設置してある四阿(あずまや)から見下ろす境内です。周りが自然に囲まれている環境だからこそ、自然の立派さに気付くことでしょう。

編集部

この一面の緑を、自分の庭のように感じられるのは、かなり贅沢な瞬間だと思います。2人で四阿に座って自然の中に身を置いたら、体の中からリフレッシュできそうですね。

実際に1泊してみると、広い境内を独り占めという感覚が実感できるのだと思います。

カップルがゆっくり過ごせるとしたら、どこが一番おすすめですか?

菊池さん

お部屋のサンルームですね。境内に広がる自然を見ることができます。坐禅をしながら、読書をしながら、晴れた日も雨の日も、どのような時でもくつろげる場所です。

その都度見せてくれる自然の表情に、穏やかな気持ちになることと思います。

編集部

宿坊棟の周りは木々に囲まれていますからね。キャンプをしているような感覚も味わえそうです。アウトドア派のカップルにも喜んでもらえそうな一角ですね。

季節が変われば、周りの木々の移り変わりも楽しめると思いますが、境内ではどのような植物が見られるのですか?

菊池さん

3,000坪の境内には四季折々の花々が咲き誇り、以下のように季節によって様々な表情を見せてくれます。

境内で見られる四季の風景

春・・・桜、梅、福寿草、満作
夏・・・新緑のツツジ、サツキ、紫陽花、大手毬、小手毬、菖蒲
秋・・・沢山のもみじの紅葉
冬・・・パウダースノーの雪

自分だけのお気に入りのスポットをお探しください。

「おおま宿坊 普賢院」の境内の小径
▲境内を歩けば、木々や花々が迎えてくれます。(引用:公式Facebook

編集部

境内には見どころがいっぱいですね。2人占めできるとはいえ、とても一泊では満喫しきれないと思います。

自然豊かな一帯ですから、動物も姿を現すのではないでしょうか?

菊池さん

はい。四季折々の表情も魅力ですが、自然いっぱいの境内には沢山の野生動物たちが遊んでおり、時折見せてくれる姿は必見です。

天然記念物の最北のサルやニホンカモシカ、リス、ウサギなど、沢山の野鳥を見ることができますよ。

「おおま宿坊」の境内に現れたカモシカ
▲境内に現れるニホンカモシカ。(引用:公式Facebook

編集部

なるほど、境内には野生の動物も訪れるのですね。野生動物に出会えたとしたら、この境内で歓迎されているような気持ちになります。とても贅沢な環境ですね。

貸し切りの境内の魅力は無限ですね。こんな非日常な空間で過ごしたら、現実世界に戻りたくなくなってしまいそうです。

「おおま宿坊 普賢院」を訪れた方の感想や口コミ

編集部

宿坊を体験された方からは、どのような感想が寄せられますか?

菊池さん

いろいろなご感想をいただきます。

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只管打坐(しかんたざ)の精神の元、意味を考えず仏様と相対して坐る坐禅だった。
アイコン
本格的な坐禅を体験できる。
アイコン
ここは禅体験を通じて自らの人生を見つめ直し、生きた証になるであろう自分自身の宝物に気付く場所になる。

当院を利用の方の多くは、リピーターとして毎年訪れていただいている方々です。

その魅力としては、1日1組限定ということで、密とは無縁な環境であること、人生の節目に心を整えて、明日を生きる活力を養えること、などが挙げられます。

当院は檀家制度ではなくファン制度です。「おおま宿坊 普賢院」のファンとなっていただき、自分のマイ寺として通っていただいていることは、寺院を護らせていただく立場としてはとてもありがたいことです。

編集部

ファン制度の寺院、というのが素敵ですね。ファンによって支えられ、それをまたファンに還元していく。その繰り返しが連綿と続いていくことで、多くの方との絆がより太く、より確かなものになっていくのだと感じられました。

人には教えたくない宿坊!料理に感激

編集部でも「おおま宿坊 普賢院」の口コミを探してみましたので、要約してご紹介します。

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美味しい料理にびっくりした
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広い境内を貸切できる満足感がすごい
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丁寧なおもてなしに感激

料理が美味しいという声が多く、リピートで訪れたい、内緒にしておきたい場所、という感想も見られました。訪れた方が宿坊体験を高く評価されている印象です。

「おおま宿坊普賢院」からカップルへのメッセージ

編集部

宿坊体験を考えているカップルへのメッセージをお願いできますか?

菊池さん

1日1組限定の禅宿坊に泊まり、自らの人生、パートナーとの人生を見つめ直す。当院には、そんな環境が整っております。

心と身体を整える。当院から帰路に着く際には、また違う心持ちで人生を歩むことと思います。お寺と僧侶を貸し切れる。そんな特別な日をパートナーと過ごしてみませんか?

まずはお会いできます日を心より楽しみにしております。

編集部

今回は、とても貴重なお話を聞かせていただき、ありがとうございました。

「おおま宿坊 普賢院」の基本情報

住所 〒039-4601
青森県下北郡大間町大字大間字内山48−137
アクセス 最寄り駅「下北駅」より車で1時間
最寄りバス停・下北交通バス「七郎平」
駐車場 あり
送迎 なし
 電話番号 0175-37-4649
利用時間 チェックイン:14時から(18時までにご来山ください)
チェックアウト:10時まで
宿泊料金 宿坊体験プラン(完全予約制1組)
大人1泊1名 18,000円
室内設備 坐禅専用椅子、エアコン、ドルチェグスト、ウォシュレット付き便座、仏教本多数
公式サイト https://www.ooma-fugenin.jp/shukubou

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

「おおま宿坊普賢院」周辺のデートスポット

下北半島の二大観光地、「恐山」と「仏ヶ浦」のちょうど真ん中に位置する「おおま宿坊 普賢院」は、観光拠点としてのロケーションも抜群です。

下北半島ならではの景色を楽しむには、海岸沿いの「大間崎」や「仏ヶ浦」に向かうのがおすすめです。本州の北の最果ての絶景を堪能してみてくださいね。

周辺のおすすめデートスポット

大きなマグロのモニュメントが迎えてくれる「大間崎」

本州最北端の地「大間崎」までは「おおま宿坊 普賢院」から車で10分です。

目の前には津軽海峡が広がり、その先には函館市汐首岬が確認できます。その距離わずか17.5km。

大きなマグロのモニュメントにまたがって、2人で記念写真を撮るのもおすすめですよ。

函館と大間を繋ぐ津軽海峡フェリー乗り場までも、車で10分のアクセスの良さです。

公式URL:大間観光情報サイト(大間崎)

美しい巨岩群に目を奪われる「仏ヶ浦」

下北半島国定公園「仏ヶ浦」は、日本の秘境百選にも選ばれている絶景スポットです。数百万年の時をかけて風雨と波によって削られた巨岩が、不思議な形を連ねています。

白緑色の美しく神秘的な巨岩群は一見の価値があります。感動的な絶景は2人の忘れられない思い出になることでしょう。遊覧船による観光もおすすめですよ。

「おおま宿坊 普賢院」から「仏ヶ浦」まではやや距離がありますが、遊覧船乗り場までは、それほど遠くありません。1時間半の遊覧コースの乗船料金は2,500円(往復)です。

公式URL:仏ヶ浦海上観光公式サイト

お土産品を買うなら「津軽海峡文化館アルサス」

「津軽海峡文化館アルサス」は、下北半島の西側に位置する文化施設です。仏ヶ浦の遊覧観光のチケット売り場があり、遊覧船の発着場所にもなっています。

レストランや工芸品店、展望室などがあります。お土産品を見つけたいカップルは、立ち寄ってみると良いでしょう。

参考サイト:仏ヶ浦海上観光公式サイト(津軽海峡文化館アルサス)

まとめ:宿坊体験で自分と相手に向き合うデート

今回ご紹介した「おおま宿坊 普賢院」には、新しい宿坊の魅力が満載でしたね。自然の中に身を置いて自分たちを見つめ直す時間は、2人にとってかけがえのない思い出になることでしょう。

大間マグロのお刺身や、菊池院代の包み込んでくれるような温かさにも心惹かれますね。

五感で吸収したパワーによって身も心も浄められ、新たな道が開かれていく、そんな非日常な体験をしてみたいカップルは、ぜひ「おおま宿坊 普賢院」を訪れてみてください。

2人の幸せ度がアップする秘訣が得られると思いますよ。