
【徳島】阿波市「わんさんぼん」の干菓子作り体験で和のひとときを楽しむデートプラン
今回は、徳島県阿波市にある干菓子のお店「わんさんぼん」での干菓子作り体験と、干菓子を手にゆったりとした時間を楽しむお散歩デートをご紹介します。
「わんさんぼん」は元治元年(1864年)創業の服部製糖所がプロデュースしている和三盆の専門店です。現在は干菓子の魅力をよく知らない人も多く、「干菓子とは?和三盆とは?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。
和三盆は日本独自の製法で作られた高級砂糖の一種です。名称の由来は「盆の上で砂糖を三度研ぐ」ことで、西洋の砂糖にはない繊細な味わいと口溶けで、高級和菓子の素材としても使われています。
そんな高級な和三盆を固めたお菓子は、“干菓子”と呼ばれています。「わんさんぼん」ではいかにも和風と思われがちな干菓子を、ハート型やわんこの肉球、バラなどのかわいらしい形に加工し、ポップで優しい雰囲気のお菓子を作り上げています。
もちろん伝統的な和風の形もあり、二人のセンスですてきな干菓子ができることは間違いないでしょう。江戸時代から続く伝統のお菓子づくりと、和三盆のやさしい甘みを体験できる、ちょっぴり和風でエレガントな体験デートを楽しんでください。
※「わんさんぼん」での体験は2022年1月現在、受付中止となっています。4月以降に再開予定です。
おすすめカップル:創作が好き、和風のものが好き
どんなデート?:手作り、スイーツ、散策
概要:「和」と伝統を満喫!しっとりとしたオトナのデート
徳島県は古くから続く和三盆の一大産地の1つです。今回メインで訪れる「わんさんぼん」では、和三盆を使った干菓子作りを楽しめます。
そこで今回は、和三盆にちなみ、味覚、視覚などさまざまな方向性から「和」を楽しむオトナのデートプランをご紹介します。
今回のデートのメイン |
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わんさんぼん |
周辺のデートスポット(サブ施設) |
・徳島中央公園 ・徳島城跡 ・徳島市立徳島城博物館 |
ランチにおすすめのお店 |
JRホテルクレメント徳島・日本料理「藍彩」 |
「わんさんぼん」での干菓子作り体験は、60分のコースです。午前中に体験を行えば、お昼から午後までは余韻にひたりながら、2人でゆっくりと過ごすことができますね。
昼食の後は、広い徳島中央公園で「和」を感じながらの散策がおすすめです。徳島城下に広がる徳島中央公園では、日本庭園、鷲の門、徳島城にゆかりのものが見られる博物館もあり、知的な時間を過ごせるでしょう。
なお「わんさんぼん」から徳島市街までの距離は車で30分ほどです。車かタクシーでの移動をおすすめします。
伝統の技を丁寧に受け継いでいる和三盆専門店「わんさんぼん」
▲「わんさんぼん」の入口。かわいいログハウスにわくわくします!
「わんさんぼん」は、閑静な郊外に位置する「服部製糖所」の一角にあります。建物はログハウス仕様でかわいらしい洋風の印象ですが、日本の誇る伝統の砂糖菓子である和三盆を専門に取り扱う、体験施設を兼ねたショップですよ。
現在、日本で和三盆を生産している代表的な生産地域は、2つしかありません。1つめは香川県で、香川の和三盆は讃岐和三盆と呼ばれます。もう1つが今回ご紹介する、徳島県の阿波和三盆です。
服部製糖所は阿波和三盆の生産を担う柱の1本で、「わんさんぼん」で作られた最上質の干菓子はG20大阪サミット2019でも提供され、話題を呼びました。
今回はそんな「わんさんぼん」の代表、服部さんに、和三盆の魅力と体験の概要について詳しくお話を伺いました。
サトウキビ畑に隣接する環境、江戸期から続く製糖所
編集部
「わんさんぼん」のロケーションは、徳島市内からは車で30分と少し離れていることもあり、開けていて空も広く非常に良い場所ですね。
さっそくですが、和三盆を使ったワークショップ、体験コースを始めたきっかけや理由を教えてください。
服部さん
服部製糖所の和三盆の美味しさを皆様に知っていただきたく、ワークショップを実施しております。和三盆は徳島・香川のみで作られていますが、製糖所ごとに味が異なります。
当店は昔ながらの味を守るため竹糖(サトウキビ)のみを使用し、和三盆を作っております。
編集部
製糖所ごとに味が違うという事実に、和三盆という食べ物のデリケートさを感じます。
服部さん
また、店舗の周りには服部製糖所が栽培をしているサトウキビ畑があります。夏頃はまだ成長しきっていないので、9~11月中旬がおすすめの季節です。
編集部
サトウキビは和三盆の素材ということなので、和三盆作りには最高の環境ですね。
またサトウキビは暖かいところで育つイメージだったので夏が旬だと思っていましたが、夏の終わりから秋にかけてがおすすめなのですね。覚えておきます!
ちなみに、体験コースはどのような年齢層の方が参加されているのでしょうか?
服部さん
干菓子作り体験は難しい作業ではないので、小さなお子様から年配の方まで参加されています。
編集部
もちろんデートで参加しても大丈夫ということですね。時間はどれくらいかかりますか?
服部さん
体験の所要時間は約1時間ほどです。綺麗に作れるようにサポートもしております。
編集部
伝統の技ですから難しそうな印象でしたが、しっかりサポートもしていただけるのですね。小さなお子様でもできるということですので、ぜひ挑戦してみたいですね!
形はさまざま!伝統のお菓子「干菓子」作り体験で江戸の職人さん気分
▲柔らかな粉の和三盆が固まりへ……ひっくり返した後の形がとても楽しみです!
編集部
では、干菓子作りの体験について教えてください。「わんさんぼん」ならではの体験が可能なのは、どのような部分なのでしょうか?
服部さん
和三盆のみで干菓子を作っているのが当店の特徴です。干菓子を作る型も約40種類ほどあり、難易度も型により違います。
編集部
一切まじりものなし、昔の人が召し上がったのと同じ味をいただけるのは、わんさんぼんだけということですね。
具体的には、ワークショップではどのようなものを作りますか?
服部さん
和三盆のみを使用し「干菓子」を作っていただきます。肉球・大黒天など様々な形を作ることが可能です。
▲伝統的なおめでたい形もあれば、バラやクローバーといったおしゃれなものまでさまざまですね!
編集部
形もさまざまということですが、肉球のようなかわいらしい形は話題性も高くキュンとしてしまうので、デート向きだと思います。まさに「わん」さんぼんさんで作る和三盆という感じがしますね。
干菓子作りの流れはどのような形になるのか、詳しく教えてください。
服部さん
和三盆に水を加え、ふるいでこし、型に詰めるだけの簡単な作業です。干菓子は10個前後作れます。
編集部
10個もあると食べ応えもありそうです!干菓子作りを教えてくださるのはどなたでしょうか?
服部さん
代表の私が丁寧に作れるようにサポートいたします。
編集部
プロの目とアドバイスがあれば心強いですが、まったくの初心者でも参加は可能ですか?
服部さん
初心者でも可能です。当店の体験をなさる方は9割9分が初心者の方です。干菓子は失敗しても作り直すことが可能ですので、成功するまで作り直せます。
編集部
ほとんどが初心者とのことですね!少し崩れたりしても、デートでは楽しい思い出になりますね。
体験の場所は、どのような雰囲気ですか?
服部さん
まだ木の香りがほんのりと香るログハウスで体験していただきます。
編集部
リラックスのできる空間で、ほっこりとしたお菓子が作れるのはとても貴重な体験になりそうです。
体験中に写真撮影などは行っても大丈夫でしょうか?また、おすすめの撮影ポイントはありますか?
服部さん
写真撮影は自由です。サトウキビ畑を背景に写真を撮るのがおすすめです。まるで沖縄に来たような感覚になります。
編集部
ちょっとした非日常感も味わえてしまうんですね!
体験コースで作ったものは、その場でみんなで食べることができますか?
服部さん
体験終了後、そのまま召し上がっていただくことができます。
編集部
持ち帰るか食べるかで迷ってしまうでしょうね。あとで大事に食べるのもいいかもしれません!
オンラインショップでも干菓子を購入できる
編集部
後日「わんさんぼん」の干菓子の味が懐かしくなったら、オンラインショップで購入することもできるそうですね。オンラインショップで人気の商品を教えてください。
▲オンラインショップで大人気の「Attirant」。Attirantとは、フランス語で「魅力」という意味!
服部さん
「小春」は友禅の箱に入っており、1cmほどの干菓子が40個も入っているため、ちょっとしたお土産にご利用いただいております。「Attirant」は徳島の魅力を形にした商品です。
徳島出身の方が購入していただいたり、徳島の魅力を知りたい方などに購入していただいております。
編集部
オンラインショップには贈答用のセットなどがあり、中でも「小春」は箱までもが美しくて食べるのがもったいなくなってしまいそうです!
またオンラインショップでは他に、糖蜜や干菓子になっていない和三盆なども販売されているので、日本の伝統を味わいたいときにぜひ利用したいですね。
「わんさんぼん」の口コミ・評判
編集部
「わんさんぼん」に訪れた方や、ワークショップを体験された方からよく聞くメッセージがあれば教えてください。
服部さん
干菓子を嫌いな方がいらっしゃいますが、当店の干菓子なら食べられるとおっしゃることが多いです。当店は和三盆と少量の水のみで作っているため、和三盆の味だけを楽しんでいただけます。
編集部
確かに干菓子は現代人にとってあまり馴染みのない存在で、たまに食べると物珍しく感じることがあるかもしれませんが、素材が厳選されているとすっきりと甘くて食べやすいのですね!
編集部でも「わんさんぼん」の口コミを探してみましたところ、以下のような声が聞かれました。
- 干菓子が届いた!これでお仕事頑張れます!
- 小袋だったけれど、一人で全部食べてしまいました。
- コロンと型から出てきたときは嬉しくて、とても楽しかった!
オンラインショップを利用して購入し、日々の心の支えにしている方から、実際に干菓子作りを体験して楽しんだ方まで、さまざまな口コミの中から優しい甘さの干菓子の魅力が伝わってきました。
「わんさんぼん」代表からカップルへのメッセージ
編集部
では、干菓子作り体験が気になっているお二人へ、メッセージをひとことお願いいたします。
服部さん
竹糖のみで作られた和三盆の美味しさを体験しにお越しください。
編集部
カップルで和三盆の奥深さに触れるのはすばらしい体験になると思います!たくさんのお話をありがとうございました。
「和三盆専門店わんさんぼん」の基本情報
住所 | 〒771-1402 徳島県阿波市吉野町西条字東姥御前271-2 |
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電話番号 | 090-4500-7117 |
アクセス | ・土成ICより車で10分 ・徳島市内より車で30分 ・JR牛島駅より車で10分 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 |
木曜日・金曜日・毎月最終日曜日(とくしまマルシェ出店のため) その他、臨時休業有り ※お休みについてはSNS(主にTwitter)で発信 |
駐車場 | 4~5台駐車可能 |
料金 |
干菓子作り体験は2,200円/1人 |
公式ページ | https://wansanbon.jimdofree.com/ |
公式SNS | 〈Twitter〉https://twitter.com/wansanbon0122 |
※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です
「わんさんぼん」の後に訪れたいデートスポット
「わんさんぼん」での干菓子作り体験の後に訪れたいスポットについてご紹介します。
せっかく、和の伝統を楽しんだ後のひとときです。引き続き、日本の伝統に親しむ時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
訪れたいスポット一覧
徳島中央公園・徳島城跡・徳島市立徳島城博物館
徳島城跡(徳島中央公園)の木々も紅葉が見ごろを迎えています。写真は北御蔵跡周辺(公園東側駐車場すぐ)です。#徳島城博物館 の特別展「住吉派の興隆と阿波徳島の画人たち」もいよいよ明日21日(日)まで。#紅葉https://t.co/WBf3wloovo pic.twitter.com/6otCMPijln
— 徳島市立徳島城博物館(公式) (@tjm_johaku) November 20, 2021
— 徳島市立徳島城博物館(公式) (@tjm_johaku) November 20, 2021
「わんさんぼん」から車でおよそ30分、JR徳島駅の前に広がるのが「徳島中央公園」です。園内には徳島城跡の石垣が並ぶほか、徳島城の城門として再建された鷲の門、旧徳島城表御殿庭園などを散策することができます。
春にはお堀端に桜が舞い散り、秋には紅葉を楽しむことのできる公園です。また徳島城博物館には蜂須賀家ゆかりの美術品や歴史的な資料が常設展示されていますので、すぐには回りきれません!この機会に徳島の「和」の世界をゆっくりと体感してみてはいかがでしょうか。
公式URL:https://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisetsu/park/chuo.html
JRホテルクレメント徳島・日本料理「藍彩」
10月しか味わえない「甘味御膳 小町」を
— JRホテルクレメント徳島 (@HOTELCLEMENT) October 18, 2021
日本料理藍彩で販売中。
手まり寿司などの一口サイズのお料理に
モンブランやほうじ茶ようかんなど7種類の甘味をご用意。
見た目も味もお楽しみいただけます。
詳しくはホテルHPでご確認いただけます。https://t.co/gzzLRDzAYh pic.twitter.com/CMeKIMfNzn
徳島中央公園のすぐ前にたたずむ、JRホテルクレメント徳島では、3つのレストランでデートにぴったりのお食事をいただくことができます。
とりわけ今回の「和」デートでおすすめしたいのは、6Fの日本料理「藍彩」でいただく和食です。6Fにも関わらず日本庭園を眺めながら味わう御膳料理で、大切な人とのぜいたくな時間を共有しましょう。
公式URL:https://www.jrclement.co.jp/tokushima/restaurant/aisai/
まとめ:和のひとときを楽しむデートで気分はタイムトラベル!
日本人とはいえ、日本の過去や丁寧な和の心を体感できる機会は決して多くありません。和三盆は江戸時代に技術が確立した、日本ならではの丁寧な精神によって作られた砂糖です。今回ご紹介した「わんさんぼん」での干菓子作り体験は、その古き良き精神を体感できるまたとない機会と言えます。
60分という濃密な体験の時間を過ごしたら、ぜひ徳島中央公園で、和と歴史の世界を体感してみてください。ずっと続いてきたものを目の当たりにすることで、歴史好きの人もそうでない人も、昔にさかのぼったかのような気分が味わえるかもしれません。
優しい味の和三盆が食べたくなったら、オンラインショップの利用や、二度目の干菓子作り体験もおすすめです。お二人で貴重な時間を共有し、楽しい思い出作りをしてくださいね。