【徳島デート】阿波市「わんさんぼん」で和三盆の干菓子作り体験と周辺観光を満喫

今回は、徳島県阿波市にある干菓子のお店「わんさんぼん」での干菓子作り体験と、干菓子を手にゆったりとした時間を楽しむお散歩デートをご紹介します。

「わんさんぼん」は元治元年(1864年)創業の服部製糖所がプロデュースしている和三盆の専門店です。干菓子や和三盆についてあまり知らない方も多いかもしれませんが、これらは日本の伝統的なお菓子文化の一部です。

和三盆は日本独自の製法で作られた高級砂糖の一種です。名称の由来は「盆の上で砂糖を三度研ぐ」ことで、西洋の砂糖にはない繊細な味わいと口溶けで、高級和菓子の素材としても使われています。この和三盆を固めたお菓子が"干菓子"です。

「わんさんぼん」では、伝統的な和風の形だけでなく、ハート型やわんこの肉球、バラなどのかわいらしい形の干菓子も作っています。これにより、伝統的なイメージを持つ干菓子がポップで親しみやすい雰囲気のお菓子に生まれ変わっています。

二人で協力して作る干菓子は、きっと素敵な思い出になることでしょう。江戸時代から続く伝統のお菓子づくりと、和三盆の優しい甘みを体験できる、和風でありながらモダンな要素も取り入れたエレガントな体験デートをお楽しみください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:20歳〜49歳
おすすめカップル:創作が好き、和風のものが好き
どんなデート?:手作り、スイーツ、散策

概要:伝統の和三盆を使った干菓子作りと徳島の魅力を満喫するデート

徳島県は古くから続く和三盆の一大産地の1つです。今回メインで訪れる「わんさんぼん」では、和三盆を使った干菓子作りを体験できます。

そこで今回は、和三盆にちなみ、味覚、視覚などさまざまな角度から「和」を楽しむオトナのデートプランをご紹介します。

今回のデートのメイン
わんさんぼん
周辺のデートスポット(サブ施設)
・徳島中央公園
・徳島城跡
・徳島市立徳島城博物館
ランチにおすすめのお店
JRホテルクレメント徳島の日本料理「藍彩」で優雅なランチ

「わんさんぼん」での干菓子作り体験は、60分のコースです。午前中に体験を行えば、お昼から午後までは和三盆の甘い余韻にひたりながら、2人でゆっくりと過ごすことができます。

昼食の後は、広大な徳島中央公園で「和」の雰囲気を感じながらの散策がおすすめです。徳島城下に広がる徳島中央公園では、日本庭園、鷲の門、徳島城にゆかりのある展示品が見られる徳島市立徳島城博物館もあり、歴史と文化に触れる知的な時間を過ごせるでしょう。

なお「わんさんぼん」から徳島市街までの距離は車で30分ほどです。移動には車かタクシーの利用をおすすめします。

阿波和三盆の伝統を守る「わんさんぼん」の魅力

濃い茶色のかわいらしい、山小屋のようなログハウスがわんさんぼんの体験施設
▲「わんさんぼん」の入口。かわいいログハウスにわくわくします!

「わんさんぼん」は、閑静な郊外に位置する「服部製糖所」の一角にあります。建物はログハウス仕様でかわいらしい洋風の印象ですが、日本の伝統的な砂糖菓子である和三盆を専門に扱う、体験施設を兼ねたショップです。

現在、日本で和三盆を生産している代表的な地域は2つしかありません。1つは香川県の讃岐和三盆、もう1つが今回ご紹介する徳島県の阿波和三盆です。

服部製糖所は阿波和三盆の主要な生産者の1つで、「わんさんぼん」で作られた最高品質の干菓子はG20大阪サミット2019でも提供され、注目を集めました

今回は「わんさんぼん」の代表である服部さんに、和三盆の魅力と体験内容について詳しくお話を伺いました。

江戸時代から続く製糖所とサトウキビ畑に囲まれた「わんさんぼん」

編集部

「わんさんぼん」は徳島市内から車で約30分の場所にあり、開放的で空も広く素晴らしいロケーションですね。

早速ですが、和三盆を使ったワークショップや体験コースを始めたきっかけや理由を教えてください。

服部さん

服部製糖所の和三盆の美味しさを皆様に知っていただきたく、ワークショップを実施しております。和三盆は徳島・香川のみで作られていますが、製糖所ごとに味が異なります。

当店は昔ながらの味を守るため、サトウキビのみを使用して和三盆を作っております。

服部さん

また、店舗の周りには服部製糖所が栽培しているサトウキビ畑があります。サトウキビの成長が最も良い9~11月中旬がおすすめの季節です。

編集部

サトウキビ畑に囲まれた環境は、和三盆作りには最適ですね。秋口がおすすめとのことで、訪問時期の参考になります。

体験コースはどのような年齢層の方が参加されているのでしょうか?

服部さん

干菓子作り体験は難しい作業ではないので、小さなお子様から年配の方まで幅広い年齢層の方が参加されています。

編集部

幅広い年齢層の方が参加できるのですね。体験の所要時間はどれくらいでしょうか?

服部さん

体験の所要時間は約1時間ほどです。綺麗に作れるようにスタッフがサポートもしております。

編集部

1時間程度で体験でき、しっかりサポートもしていただけるのですね。伝統工芸に触れる貴重な機会ですので、ぜひ多くの方に体験していただきたいです。

多彩な型から選べる!干菓子作り体験で江戸時代の職人気分を味わう

粉末状の和三盆を型に詰めて干菓子へと成形しているところの写真
▲柔らかな粉の和三盆が固まりへ……ひっくり返した後の形がとても楽しみです!

編集部

では、干菓子作りの体験について教えてください。「わんさんぼん」ならではの体験が可能なのは、どのような部分なのでしょうか?

服部さん

和三盆のみで干菓子を作っているのが当店の特徴です。干菓子を作る型も約40種類ほどあり、難易度も型により違います。純粋な和三盆だけを使用するため、昔ながらの本物の味を楽しむことができます。

編集部

具体的には、ワークショップではどのようなものを作りますか?

服部さん

和三盆のみを使用し「干菓子」を作っていただきます。肉球・大黒天など様々な形を作ることが可能です。

さまざまな形の和三盆の写真
▲伝統的なおめでたい形もあれば、バラやクローバーといったおしゃれなものまでさまざまですね!

編集部

干菓子作りの流れはどのような形になるのか、詳しく教えてください。

服部さん

和三盆に水を加え、ふるいでこし、型に詰めるだけの簡単な作業です。干菓子は10個前後作れます

編集部

干菓子作りを教えてくださるのはどなたでしょうか?

服部さん

代表の私が丁寧に作れるようにサポートいたします。

編集部

まったくの初心者でも参加は可能ですか?

服部さん

初心者でも可能です。当店の体験をなさる方は9割9分が初心者の方です。干菓子は失敗しても作り直すことが可能ですので、成功するまで作り直せます。

編集部

体験の場所は、どのような雰囲気ですか?

服部さん

まだ木の香りがほんのりと香るログハウスで体験していただきます。

編集部

体験中に写真撮影などは行っても大丈夫でしょうか?また、おすすめの撮影ポイントはありますか?

服部さん

写真撮影は自由です。サトウキビ畑を背景に写真を撮るのがおすすめです。まるで沖縄に来たような感覚になります。

編集部

体験コースで作ったものは、その場で食べることができますか?

服部さん

体験終了後、そのまま召し上がっていただくことができます。

オンラインショップで人気の干菓子商品

編集部

「わんさんぼん」の干菓子が恋しくなった際は、オンラインショップでも購入できるそうですね。オンラインショップの人気商品について教えてください。

オンラインショップの人気商品、アティロンの写真。おしゃれなブルーの箱に入った和三盆のセット
▲オンラインショップで大人気の「Attirant」。Attirantとは、フランス語で「魅力」という意味です。

服部さん

「小春」は友禅の箱に入っており、1cmほどの干菓子が40個入っているため、ちょっとしたお土産として人気です。「Attirant」は徳島の魅力を形にした商品で、徳島出身の方や徳島の魅力を知りたい方に多くご購入いただいております。

編集部

オンラインショップには贈答用のセットもあり、「小春」は箱自体も美しいですね。他にも糖蜜や和三盆の原料など、日本の伝統を味わえる商品が豊富に揃っているようです。和菓子ファンにはたまらないラインナップですね。

利用者の声:「わんさんぼん」の干菓子体験の評判

編集部

「わんさんぼん」に訪れた方や、ワークショップを体験された方からよく聞くメッセージがあれば教えてください。

服部さん

干菓子を苦手とする方でも、当店の干菓子なら美味しく食べられるとおっしゃることが多いです。当店は和三盆と少量の水のみで作っているため、和三盆本来の繊細な味わいを楽しんでいただけます。

編集部

素材にこだわることで、すっきりとした甘さで食べやすい干菓子ができるのですね。「わんさんぼん」の口コミを調べたところ、以下のような声がありました。

アイコン
干菓子が届いた!これでお仕事頑張れます!
アイコン
小袋だったけれど、一人で全部食べてしまいました。
アイコン
コロンと型から出てきたときは嬉しくて、とても楽しかった!

オンラインショップでの購入者から、実際に干菓子作りを体験した方まで、さまざまな口コミから和三盆を使った干菓子の優しい甘さと魅力が伝わってきました。

「わんさんぼん」代表からカップルへのメッセージ

編集部

では、干菓子作り体験に興味をお持ちの方々へ、メッセージをひとことお願いいたします。

服部さん

竹糖のみで作られた和三盆の美味しさを体験しにお越しください。和三盆は香り高く、口の中でとろけるような繊細な味わいが特徴です。ぜひ、その魅力を直接感じていただきたいと思います。

編集部

和三盆の奥深さに触れる体験は、きっと素晴らしい思い出になることでしょう。本日は貴重なお話をありがとうございました。

「和三盆専門店わんさんぼん」の基本情報

住所 〒771-1402
徳島県阿波市吉野町西条字東姥御前271-2
電話番号 090-4500-7117
アクセス ・土成ICより車で10分
・徳島市内より車で30分
・JR牛島駅より車で10分
営業時間 9:00~17:00
定休日

木曜日・金曜日・毎月最終日曜日(とくしまマルシェ出店のため)

その他、臨時休業あり

※休業日については主にTwitterで情報発信しています

駐車場 4~5台駐車可能
料金

干菓子作り体験は2,200円/1人
各回5名様程度(要予約)。6名以上の場合は、別の施設で実施します。

公式ページ https://wansanbon.jimdofree.com/
公式SNS 〈Twitter〉https://twitter.com/wansanbon0122

※最新の情報は公式ホームページやSNSでご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

「わんさんぼん」体験後におすすめのデートスポット

「わんさんぼん」での干菓子作り体験の後に訪れたいスポットについてご紹介します。

和の伝統を楽しんだ後は、引き続き日本の文化に触れる時間を過ごすのがおすすめです。徳島の歴史や食文化を体験できる場所をご紹介します。

訪れたいスポット一覧

徳島中央公園:徳島城跡と博物館で歴史散策

「わんさんぼん」から車でおよそ30分、JR徳島駅の前に広がるのが「徳島中央公園」です。園内には徳島城跡の石垣が並び、徳島城の城門として再建された鷲の門、旧徳島城表御殿庭園などを散策することができます。

春にはお堀端に桜が舞い散り、秋には紅葉を楽しむことのできる公園です。また徳島城博物館には蜂須賀家ゆかりの美術品や歴史的な資料が常設展示されています。この機会に徳島の「和」の世界をゆっくりと体感してみてはいかがでしょうか。

公式URL:https://www.city.tokushima.tokushima.jp/shisetsu/park/chuo.html

JRホテルクレメント徳島の日本料理「藍彩」で優雅なランチ

徳島中央公園の目の前に位置する、JRホテルクレメント徳島では、3つのレストランでデートに最適なお食事を楽しむことができます。

特に「和」のデートにおすすめなのが、6階にある日本料理「藍彩」での和食です。高層階にいながら日本庭園を眺めながら味わう御膳料理で、大切な人と贅沢なひとときを過ごしましょう。

公式URL:https://www.jrclement.co.jp/tokushima/restaurant/aisai/

まとめ:伝統の和菓子作りと徳島観光で楽しむ非日常デート

日本人であっても、日本の伝統や丁寧な「和」の心を体感できる機会は多くありません。和三盆は江戸時代に技術が確立した、日本独特の繊細な精神によって作られた砂糖です。今回ご紹介した「わんさんぼん」での干菓子作り体験は、その古き良き精神を直に感じられる貴重な機会と言えるでしょう。

60分という充実した体験の時間を過ごした後は、ぜひ徳島中央公園で和の文化と歴史の世界を堪能してみてください。長い年月を経て受け継がれてきたものを目の当たりにすることで、歴史愛好家もそうでない方も、まるで時代を遡ったかのような感覚を味わえるかもしれません。

上品な甘さの和三盆をもっと味わいたくなったら、オンラインショップの利用や、再度の干菓子作り体験もおすすめです。大切な人と共に貴重な時間を共有し、心に残る思い出を作ってくださいね。