
焼酎×料理の魅力を堪能!直売所「天盃」で本格麦焼酎を楽しむ大人デート
今回大人のデートスポットとしてご紹介するのは、福岡県朝倉郡筑前町にある「天盃」です。天盃は明治時代からの歴史を持つ焼酎一筋の蔵元で、フランスで行われる焼酎・泡盛コンテスト・クラマスターで金賞を受賞した「クラフトマン多田」をはじめとする、こだわりの本格麦焼酎を製造しています。
天盃は事務所を併設した直売所のため、焼酎のつくり手の方とコミュニケーションを取りながら焼酎を選ぶことができるのが魅力です。また食中酒である焼酎だからこそ、天盃の直売所では焼酎に合う料理の組み合わせなどのアドバイスをもらうこともできます。
そんな天盃の五代目・専務取締役の多田匠さんに、天盃の歴史やこだわり、直売所だからこそできる体験などについてお話を伺いました。
飲酒は二十歳になってから
飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。
「世界に誇れる本格麦焼酎」を目指す天盃
「天盃」は福岡県の中南部に位置する筑前町にある、明治31年創業の麦焼酎専門の蔵元です。三代目の代に生まれた自社オリジナルの蒸溜器と独自の理論は現代に引き継がれており、「世界に誇れる本格麦焼酎づくり」に向けこだわりの焼酎づくりを進めています。
まずは天盃五代目の多田さんに、天盃の焼酎の歴史やこだわり、看板商品である「クラフトマン多田」の特徴、そして天盃の焼酎づくりの今後の方向性を伺いました。
独自の製造方法で磨きをかけてきた「本格麦焼酎」
▲三代目の代に導入されたオリジナルの蒸溜器(公式サイトから引用)
編集部
まずは天盃の歴史や特徴について簡単に教えてください。
多田さん
天盃は明治31年に創業した120年以上の歴史を持つ蔵元で、「世界に誇れる本格麦焼酎づくり」を目標に掲げて焼酎を製造しています。
昔、焼酎は日本酒などに比べて低級なお酒であるとされていました。「本格焼酎」の明確な基準もなく、粗悪なものも多かったようです。しかし天盃の三代目の代に、今に続く独自理論やオリジナルの蒸溜器を取り入れ、日本で初めて常圧蒸溜の手法で麦と麦麹だけで造る無添加麦焼酎の製造に成功しました。つまり天盃は、先駆けて本格焼酎の歴史をつくってきた蔵元なんです。
編集部
天盃のつくる焼酎の、他とは違う魅力はどのようなところにあるのでしょうか。
多田さん
天盃の焼酎の具体的な特徴としては「常圧2回蒸溜」という製法が挙げられます。「常圧2回蒸溜」は、三代目がヨーロッパの蒸溜所に何度も足を運び辿り着いた製法です。原料の持ち味を残す「常圧蒸溜」にこだわり、さらに初溜器でできた焼酎をさらに溜器で磨きをかける天盃ならではの技です。これにより、原料の風味味わいを残すことができ、麦焼酎のコクをお楽しみいただけます。
また焼酎の味を決める原料には、福岡県や佐賀県で栽培された二条大麦を100%使用しています。地元の恵みをふんだんに詰め込んだ旨味を味わっていただけるものとなっています。
焼酎というと度数が高いので敬遠される方もいるのですが、天盃の焼酎は度数が高くても飲みやすいと言っていただけます。飲みやすい中にもしっかりとした味わいと香りがあるのが天盃の焼酎の魅力です。
クラマスター金賞をW受賞!天盃の看板商品「クラフトマン多田」のこだわり
▲天盃の看板商品「クラフトマン多田」(天盃公式Instagramから引用)
編集部
天盃では多くの本格焼酎を製造されていますが、看板商品というとどの商品になりますか?
多田さん
天盃の看板商品は「クラフトマン多田」です!四代目である父が麦焼酎業界で初めて確立した『乳酸発酵』技術によって生み出された麦焼酎です。
クラフトマン多田の特徴は、料理との相性をメインに考えた食中酒であること。そのため、出汁や調味料・調理方法によって相性のいいタイプを選ぶことができるよう、「スパニッシュオレンジ」「キャンディブラウン」の2種類をご用意しています。
「スパニッシュオレンジ」は塩味やポン酢などの味に合う焼酎、「キャンディブラウン」は醤油やタレなど熟成系の味に合う焼酎です。
クラフトマン多田は、フランスで行われている「Kura Master(クラマスター)」という本格焼酎・泡盛コンクールで、2種類いずれも金賞を受賞することができました。和食に合う"究極のペアリング体験”ができる食中酒として、ぜひお料理と一緒にお楽しみいただけたらと思います。
時代に合わせてアップデートしながら、独自の世界観も突き詰めた焼酎づくりを
▲インタビューに応じてくれた五代目の多田さん(写真右)と四代目であるお父様(天盃公式Instagramから引用)
編集部
「世界に誇れる本格麦焼酎づくり」を目標に掲げていらっしゃるという天盃ですが、今後の焼酎づくりの方向性を教えていただけますか?
多田さん
蔵元さんによっては100年間味を変えないというポリシーを持っているところもありますが、天盃は良い意味でどんどんと変化していきアップデートをしていけたらと思っています。
天盃がつくっている焼酎がお客様の手に渡るまで、実は3年くらいのギャップがあります。製造する前年にはレシピを決めて原料の発注を出して、製造してからまた貯蔵熟成させる。要するに、製造段階でこれがベストなレシピだろうと思っても、お客様の手に渡る3年後にはどうなっているか分からないんです。
だからこそ、日々アップデートを繰り返しながら新しい取り組みをしていかないといけないと思っています。世の中の食文化や生活スタイルも変わっているので、焼酎としての味をおいしくしていくのはもちろんのこと、時代に合わせたものを提供できるスピード感を大切にしていきたいです。
とはいえ、流行りに乗って流行っているものばかりつくっていけば良いというわけではありません。天盃独自の世界観を突き詰めて、自分たちの尖った部分を打ち出していくことも大切にしながら焼酎づくりを進めていけたらと思います。
直売所だからこその楽しみ方ができる「天盃」の魅力
天盃では、こだわりの自社製の機械を入れていることもあり、一般の方は酒蔵に入ることはできません。しかし直売所では、多田さんをはじめとしたつくり手の方とコミュニケーションを取りながら焼酎の魅力に触れることができます。
ここからはそんな天盃での楽しみ方について紹介していきます。
コーヒーや胡椒が広げる焼酎の多様な味わいを楽しめる!
▲クラウドファンディングから生まれ焼酎の新たな可能性を開拓した「珈琲」×「焼酎」のコーヒースペシャリテ(天盃公式Instagramから引用)
編集部
天盃の直売所では、どのようなところを楽しめるのでしょうか。
多田さん
まず、直売所にある天盃の焼酎は一通り試飲できます。気になった商品を実際にお試しいただけるところは魅力なのではないでしょうか。
ただしカップルでお越しいただいた際に、どちらかが焼酎好きで、もう一方はそんなに…という場合もありますよね。そんなときに天盃では「コーヒースペシャリテ」というコーヒーリキュールや、黒胡椒を使用したスピリッツなど、焼酎だけではない多様なラインナップをお楽しみいただけます。コアな焼酎好きの方はもちろん、焼酎がそこまで好きではない方も、焼酎のさまざまな可能性を楽しんでいただくことができると思いますよ。
つくり手とのコミュニケーションで焼酎の魅力を深く知る!焼酎に合うお料理のアドバイスも
編集部
天盃の直売所では、お店の方にいろいろと聞きながら焼酎を選ぶこともできるのでしょうか。
多田さん
もちろんです!天盃の直売所は事務所併設のため、私が事務所にいる場合はできる限り接客を行っています。つくり手とコミュニケーションを取りながら焼酎を選ぶことができるというのは、直売所ならではの楽しみ方だと思います。
また小規模な蔵元でもあるので、いわゆる工場見学のような形ではなく、タイミングがあえば比較的ゆったりとお話をすることができるのも天盃ならではの魅力ですね。
先ほどお話したような、天盃がつくり続けている新しい焼酎の特徴や魅力も、直売所で我々が説明するからこそ価値のあるものになると思います。アップデートを続ける天盃だからこその焼酎の魅力を伝えていけたらとお思います。
また焼酎は食中酒であり、特に「クラフトマン多田」は「究極のペアリング体験」を謳っているので、直売所に来た人にはおすすめ料理のレシピを紹介しているんですよ。焼酎って、日本酒と違って季節ごとの変化がないので、いつでも楽しめる分、楽しみ方が分からないという方も多いんです。だからこそ「今の季節はこういうお料理と一緒にこう楽しんで」というところをお客様には伝えていきたいなと思っています。
このレシピはインターネットなどでは公開していない、直売所でしか見ることができないものです。ぜひ直売所に来たら見てみてくださいね!もちろんレシピ以外にも、気になる焼酎があればおすすめのペアリングもお伝えします。
蔵の仕込み水や手作り柚子胡椒など、直売所ならではの特典もたくさん
編集部
他にも、天盃の直売所だからこそのおすすめポイントがあれば教えてください。
多田さん
天盃の直売所では、蔵の仕込み水を汲んで帰っていただくことができます。ぜひ容器をご持参いただき、美味しいお水で焼酎の水割りなどをお楽しみください!
また天盃の直売所では、お買い上げ金額ごとにオリジナルグラスやキーホルダー、手作り柚子胡椒などをプレゼントしています。この手作り柚子胡椒も天盃の皆でつくったもの。焼酎とお料理を楽しむ際にも、ぜひご活用いただければと思います。
天盃に訪れた人の声
編集部
天盃のいらっしゃった方から聞く声などはありますか?
多田さん
天盃はいわゆる観光蔵のような形ではないので、「あまり混み合うことなくゆったり見ることができる」という声をいただいています。それだけに、私が事務所にいるときはしっかりとコミュニケーションを取って、天盃の焼酎の情報をしっかりとお伝えすることを大切にしています。
こちらとしてもお客様から商品に対するご意見をダイレクトにいただける良い機会であるため、それを天盃の焼酎のアップデートにもどんどん活かしていきたいと思います。
天盃からカップルへのメッセージ
▲天盃の直売所はリニューアルも予定しているそう(天盃公式Instagramから引用)
編集部
最後に、天盃にデートで訪れたいと思っているカップルへのメッセージをお願いします。
多田さん
天盃の直売所ではこれからも、実際に焼酎をつくっている我々だからこそわかる焼酎の魅力を伝えていきたいと思っています。また、2024年には直売所のフルリニューアルも予定しています。直売所でしか買えないような商品などもつくっていこうと思っていますので、楽しみにしていただけたらと思います。
編集部
直売所でつくり手の方の思いに触れることで、天盃の焼酎をより楽しむことができそうです。また焼酎と言うとどの料理に合わせようかな?と迷う部分もありますが、焼酎に合わせた料理のアドバイスをいただけるのも嬉しいポイントですね。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
天盃の直売所と一緒に楽しめる、周辺のおすすめデートスポット
天盃のある福岡県筑前町は、豊かな自然や歴史ある街並みが魅力のまちです。ここからは天盃の前後に訪れたいおすすめスポットを紹介していきます。
麦畑に小京都「秋月」…筑前町ならではの街並みを満喫
▲天盃の前に広がる麦畑(天盃公式Instagramから引用)
天盃に向かう道中の国道からは、麦畑が広がる田園風景を見ることができます。4月から5月にかけて黄金色になる麦畑の絨毯の眺めは、天盃の蔵の風景と相まって壮観ですよ。
また“筑前の小京都”と呼ばれる城下町「秋月」もおすすめ。周囲を山に囲まれた自然豊かな中にある昔懐かしい街並みは、ゆったりとデートを楽しむのにぴったりです。
天盃から車で3分!地元の食材が買える道の駅「筑前みなみの里」
天盃から車で3分のところにあるのが、道の駅「筑前みなみの里」です。
みなみの里の中にある直売所では、地元で生産されている旬の野菜や果物を購入できます。天盃で焼酎に合う料理を教えてもらった後にみなみの里に行って食材を選んでみてはいかがでしょうか。
「筑前みなみの里」公式サイト:http://chikuzen-minaminosato.jp/
天盃の基本情報(アクセス・営業時間)
住所 | 【株式会社天盃】 〒838-0804福岡県朝倉郡筑前町森山978 |
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アクセス・最寄駅 | 西鉄大牟田線「朝倉街道」駅で下車。西鉄バスに乗り換え、駅前バス停より甘木・杷木行き(40番・41番)に乗車。 「当所」下車…徒歩約15分、「篠隈」下車…タクシー約6~7分 |
駐車場 | あり |
電話番号 | 0946-22-1717 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
定休日 | 土曜日・日曜日 ※ただし土日・祝日の特別営業あり |
公式URL | http://www.tenpai.co.jp/ |
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