鎮國寺で悠久の歴史と四季の花を楽しむ癒しのデートプラン|福岡県宗像市
この記事では、福岡県宗像市にある「鎮國寺(ちんこくじ)」を中心に、周辺スポットを巡るデートプランを紹介しています。
鎮國寺は、別名「花の寺」と呼ばれるほど、境内にたくさんの花や樹木が植えられています。四季折々に美しい花が咲き誇り、訪れる人々の目を楽しませてくれます。
周辺には、玄界灘に面した宗像らしいランチスポットやお散歩デートにぴったりの場所もあります。鎮國寺への参拝と合わせて、ぜひこれらのスポットも訪れてみてください。
自然豊かでリラックスできるエリアですので、ふたりでのんびり過ごしたいというカップルには特におすすめです。
おすすめカップル:静かな場所が好きなカップル
どんなデート?:花や自然に癒され、宗像の魅力を味わう一日
鎮國寺を中心に宗像の歴史と自然を満喫するデート
鎮國寺は、真言宗の開祖である弘法大師(空海)にゆかりのある寺院で、国の重要文化財も安置されている歴史ある寺院です。
境内には、季節ごとに美しい花や木々、石像・仏像が点在し、見どころがたくさんあります。ゆっくりと散策しながら、寺院の雰囲気を楽しんでみましょう。
今回のデートのメイン |
---|
鎮國寺 |
周辺のデートスポット |
・道の駅むなかた ・北斗の水くみ海浜公園 |
ランチにおすすめのお店 |
・おふくろ食堂はまゆう(道の駅むなかた内) ・魚料理の店 達(だるま) |
道の駅むなかたは、鎮國寺から車で約7分の場所にあり、宗像の海の幸と山の幸をたっぷり味わえるスポットです。新鮮な水産物や農産物が豊富に並び、見て回るだけでも楽しめます。
北斗の水くみ海浜公園は、道の駅むなかたのすぐ近くにあります。海水浴場に面しているので、砂浜で遊んだり、海を眺めたりしてのんびり過ごせます。
魚料理の店 達(だるま)は、地元で獲れた新鮮なお魚料理が食べられるお店として人気があります。特にランチはお得な内容なので、ぜひ立ち寄ってみてください。
それでは、今回のメインスポットである鎮國寺について、詳しくご紹介していきます。
弘法大師ゆかりの「鎮國寺」で歴史と四季の花を楽しむ
鎮國寺は、平成29年に世界遺産に登録された宗像大社※・辺津宮(へつぐう)の北東約500mに位置します。
※)日本神話に登場する日本最古の神社の一つ。沖津宮、中津宮、辺津宮の三宮の総称
福岡市、北九州市の両都市圏から車で1時間程度とアクセスしやすく、大型駐車場も完備しているため、観光やデートに便利です。
弘法大師(空海)が、遣唐使として唐から帰国後、最初に建立した寺院と伝えられています。弘法大師が作ったとされる仏像も複数安置されており、平安時代からの長い歴史を感じることができます。
境内には四季折々の花や樹木が植栽されており、いつ訪れても季節の花を楽しむことができるのも魅力の一つです。
今回は、鎮國寺の住職である立部さんにインタビューを行い、お寺の特徴や魅力について詳しく伺いました。
荒れ狂う波から弘法大師を救った不動明王の伝説がご由緒
編集部
まずは鎮國寺の歴史、ご由緒について教えてください。
立部さん
鎮國寺は真言宗御室派の寺院で、本山は京都の総本山仁和寺(にんなじ※)です。
※)真言宗御室派の総本山。888年創建、世界遺産に登録されている寺院
鎮國寺の歴史は平安時代に遡ります。中国の長安で密教を学んだ弘法大師(空海)は、帰国後に宗像大社にお参りしました。
その際、屏風山に瑞雲(ずいうん※)が棚引いているのを見て足を運び、岩窟を発見しました。そこでしばらく加持祈祷を行ったところ、
※)めでたい時にかかると言われる紫色の雲
「この地こそは鎮護国家の根本道場たる霊地である」とのお告げを受けました。そこでお堂を建て鎮國寺と名づけたのが当寺院の始まりで、西暦806年とされています。
また、その2年前、弘法大師は唐への渡航中に海難に遭遇しましたが、一心に祈ると不思議にも波間に不動明王が現れました。
弘法大師が右手の鋭利な刀剣で荒れ狂う波を切り払うと、嵐は静まり無事に唐に到着できました。
この体験から、弘法大師は「今の自分があるのは不動明王尊のおかげである」との思いを抱き、不動明王立像を造作し安置しました。
現在、この不動明王立像は護摩堂のお厨子に安置され、秘仏として年に一度4月28日だけ御開帳されています。
▲大切な秘仏「不動明王立像」が安置されている護摩堂
▲国指定重要文化財になっている貴重な「不動明王立像」
7種類の御朱印とオリジナル御朱印帳で参拝の記念に
編集部
ここからは御朱印について伺っていきます。鎮國寺で受けることのできる御朱印には、どのような種類がありますか?
立部さん
鎮國寺の御朱印には、大日如来、身代り不動明王、如意輪観音、聖観音、波切不動明王、宗像のテンちゃん、弘法大師(21日のみ)の7種類あります。
また、新たに宗像五社本地仏※の御朱印(5種類)が増える予定です。
※)鎮國寺に安置されている大日如来・釈迦如来・薬師如来・阿弥陀如来・如意輪観音の五仏
▲大日如来(だいにちにょらい)坐像
▲如意輪観世音菩薩(にょいりんかんぜおんぼさつ)坐像
▲天然キャラで大人気の「宗像のテンちゃん」
立部さん
宗像のテンちゃんはゆるキャラとして人気者なので、コラボして鎮國寺オリジナルの御朱印帳も作りました。とてもかわいくて大人気ですよ。
編集部
御朱印を集めている方は多くいらっしゃいますが、鎮國寺では昔から御朱印を授与されていたのですか?
立部さん
鎮國寺では本来、納経(写経を納める)のしるしとして授与していたものでしたが、やがて納経をしなくても参拝したしるしとして授与するようになったようです。
御朱印の右側に「奉拝」と書くことが多いですが、写経を納められた時には「納経」と書きます。
編集部
続いて、御朱印をいただく際の料金、受け付けている時間について教えてください。
立部さん
御朱印は、鎮國寺境内にある護摩堂にて受け付けており、300円と500円があります。
9時~16時の間で受け付けていますので、お気軽にお申し付けください。
編集部
御朱印帳は持参した方が良いのでしょうか?
立部さん
そうですね、お持ちの御朱印帳があればお出しください。もしお忘れの場合は、用紙に墨書したものをお渡ししています。
鎮國寺では、御朱印帳も十数種ありますし、御朱印帳袋もご用意していますよ。
編集部
後から郵送で御朱印をいただくことも可能なのでしょうか?
立部さん
可能です。送料や振込手数料などが別途かかりますので結構割高になりますが、よろしければお申し込みください。
編集部
御朱印をたくさん集めて保管する場合、何か気を付けるべきことはありますか?
立部さん
お好きになさって結構ですよ。大切にしていただけると幸いです。
カップルでゆっくり巡りたい境内の見どころスポット
編集部
鎮國寺にデートや観光で訪れた際の、見どころをご紹介ください。
立部さん
鎮國寺の境内は広く、ゆったりとお過ごしいただけます。本堂の宗像五社本地仏は、間近でご覧いただけるのでおすすめです。
▲「宗像五社本地仏」すべて県指定文化財の貴重なもの
編集部
立部さんイチオシのカップルの過ごし方をお聞かせください。
立部さん
本堂や、大師堂の奥にある池のあたりは、静かでお二人で散策するのにぴったりです。四季折々の花を眺めながら、ゆっくりと会話を楽しんでいただくのがおすすめです。
▲池の周りはひときわ絵になるポイント
▲大小カラフルな鯉がゆったりと泳ぐ姿に癒される
また、奥の院参道の左右に四国八十八ヶ所のミニチュア石仏がありますので、それを辿りながら散策するのも楽しいですよ。
▲奥の院まで約180段、途中の石仏を数えながら登ろう
編集部
貴重な仏像を見学したり、池や起伏のある境内を巡ると、充実した時間を過ごせそうですね。
甘酒と銘菓「鎮國饅頭」で一息つくおすすめスポット
編集部
鎮國寺の境内をお散歩中、ちょっと休憩するのにおすすめの場所はありますか?
立部さん
鎮國寺の境内にある売店「一休庵」で甘酒(ノンアルコール)が飲めます。売店では宗像の名物「銘菓鎮国饅頭」も販売しています。ゆっくりと休憩しながら、地元の味を楽しむことができますよ。
▲ずっと変わらぬ美味しさでリピーターも多い鎮国饅頭
銘菓鎮國饅頭は、宗像の和菓子専門店「鼓家(つづみや)」の先代さんにより昭和36年(1961年)に作られました。先代は「宗像の名物を作りたい」と情熱を持って試作を繰り返し、この美味しい和菓子が誕生したのです。
編集部
宗像への愛情がこもった、優しいお味がしそうですね。デートの途中のおやつにもちょうど良さそうです。
四季折々の花が楽しめる「花の寺」鎮國寺の魅力
編集部
鎮國寺は、「花の寺」とも呼ばれるほど様々な花が見られると伺いました。季節ごとに、どんな景色が楽しめますか?
立部さん
屏風山の中腹に広がる鎮國寺境内では、新春の早咲きの梅に始まり、四季折々の風景を楽しむことができます。
▲早咲きの淡紅梅。
1~2月に見頃を迎えるあたみ桜が咲く1月下旬頃には、花の蜜を求めてメジロが飛び交う姿も見られ、心が和みます。
▲一足早い春の訪れを告げる「あたみ桜」
境内には40種類もの桜が植えられているんですよ。
▲枝ぶりに趣がある「紅枝たれ桜」
桜のほかにも、シャクナゲ、ツツジ、ツバキなどが鮮やかに咲き誇ります。
▲モザイクアートのように美しいツツジ
例年6月10日頃になると、菩提樹の花が満開になります。あまり目にすることのない花ですが、見た目も香りも素晴らしいので、ぜひご覧になっていただきたいです。
▲お釈迦様が樹の下で悟りを開いたと云われる菩提樹の花
梅雨の時期には紫陽花や花ハスが咲き誇ります。
▲瑞々しい紫陽花は梅雨時期の気持ちを明るくしてくれる
▲お寺とハスの花は相性抜群!
夏が過ぎると彼岸花が咲き、11月~12月には紅葉が楽しめます。
▲燃えるような赤に染まった紅葉が見られる
編集部
春はもちろん、初夏や秋も素敵で、季節を変えて何度も訪れたくなりますね!写真もたくさん撮りたくなりますが、撮影可能な範囲など決まりごとはありますか?
立部さん
特に制限はないので、お好きなところで撮影して大丈夫ですよ。
編集部
そうなんですね!カメラやスマートフォンで、お互いの写真を撮り合って、楽しい撮影デートができますね。
100種以上の授与品からカップルで選ぶ思い出の品
編集部
カップルでデートで鎮國寺へ訪れた場合に、おすすめの授与品はありますか?
立部さん
授与品はかるく100種類以上ありますので、おふたりでじっくりお選びいただけますよ。
▲身代わり不動明王様のお守りは災難から守ってくださる
▲いつも身につけていられる腕輪念珠守もたくさんの種類がある
編集部
あれこれ迷いながら選ぶのが楽しそうですね。カップルでお互いに持ってほしいお守りを選んで贈り合うのも素敵だなと思いました。
鎮國寺の口コミや評判・評価
編集部
鎮國寺に観光で訪れた方からは、どんな感想が寄せられますか?
立部さん
次のような感想をよくいただきます。
- こんなところにこんな素晴らしいお寺があるのを知らなかった
- もっと早く知りたかった
- 今度は家族や友人を連れて来たい
鎮國寺の「気」が良いのでしょう。悩みがあるときはここに来て気分転換をして帰るという方もいらっしゃいます。お寺の静かな雰囲気や自然に囲まれた環境が、心を落ち着かせるのに役立っているようです。
「また訪れたい」と思えるお寺
編集部で鎮國寺の口コミをGoogleマップなどで調査した結果、以下のような評価が多く見られました。
- 花の種類が豊富で見応えがある
- 境内に線香の香りが漂い、厳かな雰囲気を感じられる
- 心身がリフレッシュされた
梅、桜、ツツジなど、四季折々の花々に彩られた美しい景観に感動したという声が多数寄せられていました。
また、初めて訪れた後、その魅力に惹かれて毎年足を運ぶようになったという感想も複数見られ、鎮國寺が多くの人を魅了する特別な魅力を持つお寺であることが再確認できました。
鎮國寺からカップルへのメッセージ
編集部
最後に、鎮國寺でのデートを検討しているカップルへ、メッセージをお願いします!
立部さん
四季折々に彩られた鎮國寺の境内は、清浄な気に満ちています。カップルで境内を巡れば、相手を思う気持ちがより一層高まると思います。
また、自然豊かな境内の各所は、美しい写真が撮れるスポットとして結婚式の前撮りにも利用されています。おふたりでゆっくり写真を撮りながら、お散歩デートを楽しんでください。
身代り不動明王のご利益によって、様々な願い事が叶うかもしれません。ぜひおふたりでお越しください。
編集部
ふたりでゆっくりと、お互いを思いやる素敵な時間が過ごせる場所だと分かりました。
本日はたくさんお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。
鎮國寺の基本情報
住所 | 〒811-3506 福岡県宗像市吉田966 |
---|---|
電話番号 | 0940-62-0111 |
受付時間 | 9:00~17:00 |
アクセス | 【電車】 ・JR「東郷駅」よりバスで約10分、その後徒歩15分(タクシー利用の場合は10分) 【車】 ・「若宮インターチェンジ」から約25分 ・「古賀インターチェンジ」から約30分 |
駐車場 | 大駐車場完備 (大型バス・乗用車含む140台収容可能) |
飲食施設 | 『一休庵』 ・甘酒(ノンアルコール)と青汁を提供 ・宗像の銘菓「鎮国饅頭」を販売 |
予約の有無 | 予約不要 |
公式サイト | https://www.chinkokuji.or.jp/# |
※最新の情報は公式ホームページ等でご確認ください。
鎮國寺の周辺にあるおすすめのデートスポット
鎮國寺の参拝前後におすすめの場所をご紹介します。これらの場所はすべて鎮國寺から車で10分以内にあります。ふたりのタイムスケジュールに合わせて、ぜひ足を運んでみてください。
おすすめのデートスポット
地元グルメと絶景が楽しめる「道の駅むなかた」
福岡市と北九州市を結ぶ国道495号線沿いにある「道の駅むなかた」には、宗像の特産品やお土産が豊富にそろう物販コーナー、郷土色豊かな料理が味わえるレストランなどがあり、ショッピングやグルメをたっぷり楽しめます。
レストランでは、宗像の海と山の幸をふんだんに使った、手作りのおふくろの味が食べられますので、ランチをここでとるのもおすすめですよ。
また、玄界灘が一望できる美しい眺望、樹齢200年以上の黒松の並木が5km以上も続く「さつき松原」と隣接したロケーションも魅力です。
公式サイト:道の駅むなかた
カップルの縁を結ぶ「北斗の水くみ海浜公園」
「北斗の水くみ海浜公園」は、北斗七星の星座が水平線へ沈む際、ひしゃくが海の水を汲むように見えることから名付けられた海浜公園です。この光景は、特に夏から秋にかけて見られる珍しい現象です。
公園から見える離島・大島には七夕にちなんだ伝説があります。大島の方向を向いて公園内にある「幸せの鐘」を鳴らすと、「織姫と彦星のように永遠に結ばれ幸せになれる」と言い伝えられています。この鐘は、恋人たちの間で人気のスポットとなっています。
カップルで訪れる際は、ぜひ一緒に幸せの鐘を鳴らしてみてください。美しい景色を眺めながら、二人の絆を深める素敵な思い出になるでしょう。
公式サイト:北斗の水くみ海浜公園(宗像市)
地元で人気の海鮮料理店「魚料理の店 達」
「魚料理の店 達(だるま)」は、新鮮で美味しい魚料理がリーズナブルに味わえる、と地元で人気のお店です。座席は仕切りのある個室風になっているので、周りを気にせずゆっくり落ち着いて食事を楽しむことができます。
ランチメニューでは寿司定食と刺身定食が特に人気です。味の良さはもちろんのこと、ボリュームも十分にあり、海の幸をたっぷり堪能できます。さらに、食後にはコーヒーが付いてきます。前日までに予約をすると、デザートも追加されるお得なサービスがあります。
公式サイト:民宿しらいし・魚料理の店 達(だるま)
まとめ:鎮國寺で過ごす心安らぐ非日常デート
今回は、福岡県宗像市にある鎮國寺を中心にしたデートプランをご紹介しました。
鎮國寺は、四季を通じて美しい花や豊かな緑に囲まれ、心から癒される穏やかな雰囲気に包まれています。
日々の忙しさから離れ、静かな境内をゆっくりと肩を並べて散策すれば、ふたりの絆がさらに深まることでしょう。
福岡県内でデートスポットを探しているカップルの皆さんは、ぜひ鎮國寺への訪問を検討してみてください。