水戸市立博物館で歴史と文化を学ぶ!街歩きデートプラン|茨城県

この記事では、茨城県水戸市にある「水戸市立博物館」を訪れるデートプランをご紹介します。

水戸市立博物館は、歴史と自然を満喫できる水戸市にある博物館で、水戸の魅力を様々な角度から知ることができるスポットです。古代から現代までの水戸の歴史や文化、自然環境について学べる展示が充実しています。

観光地や地元の人気グルメ店などが集まる水戸駅周辺からのアクセスも良好で、徒歩圏内にあるため、街歩きデートの途中に立ち寄るのにも最適です。

今回は、水戸市立博物館の学芸員である藤井さんに詳しくお話を伺いました。博物館の魅力や、カップルでの楽しみ方について詳しく解説していただきます。

水戸市立博物館の魅力:いまとむかしを伝える多彩な展示

水戸市立博物館は、水戸市の自然・民俗・歴史・美術に関わる資料を収集・展示し、独自の視点から水戸の過去と現在を紹介している総合博物館です。

生き物から美術まで、扱う資料の幅は県内随一を誇ります。水戸の中心部に位置し、水戸駅からも近いため、街の散策と合わせて訪れるのに最適です。

街中にありながら無料駐車場も完備しており、周辺の大通りにはバスの便も多く、アクセスの良さも魅力の一つです。

それでは、水戸市立博物館の具体的な展示内容についてお聞きしていきましょう。

年々進化する常設展:毎年新しい発見がある水戸市立博物館

編集部

まず、水戸市立博物館の常設展について教えてください。

藤井さん

水戸市立博物館のメインの見どころは常設展示です。博物館の常設展示というと、いつ行っても変わらないというイメージがある方も多いと思いますが、当館の常設展は毎年新しいテーマを設定し、展示替えを行っているため、何度訪れても新しい魅力に出会えます。

カップルで鑑賞いただき、一年後にまた訪れても新鮮な気持ちで楽しめるので、毎年違った思い出を作ることができますよ。例えば、去年は水戸の自然をテーマにした展示だったのに、今年は水戸の歴史をテーマにしているといった具合です。

編集部

なかでも藤井さんが特に好きな展示やコレクションがあれば教えてください。

藤井さん

水戸市立博物館入口にある「Double Face」という彫刻作品です。入口階段を昇ると、不思議な顔のオブジェが現れます。

水戸市立博物館入口にある水戸市立博物館入口にある「Double Face」という彫刻作品
▲ちょっと奇妙な「Double Face」。様々な角度から見てみて!

よく見ると2つの顔がついていて、子供たちにも大人気の、博物館のシンボルのような作品です。ぜひ一緒に写真も撮っていただきたいですね。例えば、カップルでそれぞれの顔と同じポーズをして撮影するのも面白いかもしれません。

編集部

常設展の鑑賞のポイントなどはありますか?

藤井さん

水戸市立博物館には、美術・自然・歴史・民俗の4部門があり、常設展で各部門の収蔵資料を公開しています。それぞれの部門に担当の学芸員がいるので、専門性の高い資料をじっくりと鑑賞いただけると思います。

例えば、自然部門では水戸市内の動植物や地質について学べ、歴史部門では水戸藩の歴史や水戸空襲の資料が展示されています。民俗部門では昔の生活道具を通して、地域の暮らしの変遷を知ることができます。カップルで興味のある部門を選んで見学するのもいいでしょう。

水戸市立博物館の常設展の自然部門の展示
▲常設展・自然部門/水戸市内の自然環境を知ることができる

水戸市立博物館の常設展の自然部門の展示
▲常設展・自然部門/水戸市内で拾得された生物のはく製もある

水戸市立博物館の常設展の自然部門の展示
▲常設展・自然部門/生物の生息状況を詳しく展示

水戸市立博物館の常設展の歴史部門の展示
▲常設展・歴史部門/焼夷弾など水戸空襲に関する展示も観られる

水戸市立博物館の常設展の歴史部門の展示
▲常設展・歴史部門/水戸城の模型

水戸市立博物館の常設展の歴史部門の展示
▲常設展・歴史部門/水戸藩の事業として編纂された大日本史

水戸市立博物館の常設展の民族部門の展示
▲常設展・民俗部門/暮らしの移り変わりが分かる展示品

水戸市立博物館の常設展の民族部門の展示
▲常設展・民俗部門/昔の生活道具の展示が充実している

話題の特別展:水戸市立博物館の創意工夫あふれる企画展

編集部

水戸市立博物館の特別展について教えてください。これまでどのような展示を企画されてきましたか?

藤井さん

年に3回程度、夏・秋・冬に特別展示を開催しており、毎回学芸員が力を入れて準備した企画を楽しむことができます

直近の数年では、「昭和時代をテーマにした展示」「妖怪をモチーフにした展示」「水戸城を取り上げた展示」「生き物のおもしろい性質を紹介した展示」などが特に好評でした。これらの展示は、地域の歴史や文化、自然科学など幅広いテーマを扱っています。

水戸市立博物館の特別展示の様子
▲特別展「昭和ラプソディ」/昭和レトロブームもあり大人気の企画展

水戸市立博物館の特別展示の様子
▲特別展「昭和ラプソディ」/中高年には懐かしく、若い世代には新鮮な昭和時代のカルチャー

水戸市立博物館の特別展示の様子
▲特別展「昭和ラプソディ」/昭和30年代~40年代の喫茶店のロゴデザイン

水戸市立博物館の特別展示の様子
▲特別展「昭和ラプソディ」/水戸の街の移り変わりがよく分かる

編集部

タイトルだけ聞いても、分野が幅広く、興味をそそられますね。人気がある特別展は、どんなところがポイントだと思われますか?

藤井さん

来場者のニーズに合わせたものや、旬のテーマを取り上げたものは、多くの方に足を運んでいただけています。例えば、昭和時代の展示は幅広い世代の関心を集め、妖怪をテーマにした展示は地域の伝承文化に触れる機会となりました。

これからも「行ってみたい、楽しそう」と思ってもらえる展覧会を企画していきたいです。来場者の方々に新しい発見や感動を提供できるよう、工夫を重ねていきます。

コンパクトながら充実:短時間で楽しめる水戸市立博物館の魅力

編集部

藤井さんが思う、水戸市立博物館の魅力はどんなところだと思われますか?

藤井さん

水戸市立博物館は、地域密着型の博物館として、独自の切り口から水戸の姿を紹介しています。そのため、水戸に住んでいる方はもちろん、他の地域から訪れた方々にも、水戸の持つ歴史や文化の魅力を知ってもらえる場所になっています。

水戸市立博物館で水戸の背景を学んでから街に繰り出していただくと、より水戸の街を深く楽しめると思いますよ。例えば、博物館で学んだ歴史的な出来事や人物に関連する場所を実際に訪れることができます。

編集部

水戸市立博物館の「ここが自慢!」「ここは他と違う」という部分があれば教えてください。

藤井さん

展示室の広さが「広すぎずかつ狭すぎずちょうどよい」のが魅力だと思います。

規模の大きい博物館だと、多くの展示物を観ることができますが、歩きっぱなしで疲れてしまいがちです。その点、水戸市立博物館はほどよい広さなので、1時間程度でも十分楽しむことができます。これは、デートの際に時間配分を考えやすいという利点にもなります。

規模が小さくても「展示室が大きくない=その分展示が充実していない」ということではありません。来場者からも、「展示室の広さ以上に充実した見応えのある展示」と満足の声をいただいています。展示内容の質の高さと効率的な配置が、コンパクトな空間での豊かな学びを可能にしているのです。

カップルで楽しむ水戸市立博物館:デートプランのアイデア

ここまでは、水戸市立博物館の展示内容や見どころを中心にお話を伺ってきました。これからは、カップルの皆さまに向けて、水戸市立博物館でのデートの楽しみ方について詳しくお聞きしていきます。博物館デートならではの魅力や、おすすめのポイントなどを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

二人で参加しよう:水戸市立博物館のカップル向けイベント&ワークショップ

編集部

カップルで楽しめるようなイベントやワークショップはありますか?

藤井さん

はい、特別展示会の開催時期に合わせて、様々なイベントやワークショップを行っています。最近開催した内容をいくつかご紹介します。

内容
春の植物観察会 街なかにある自然豊かな緑地を散策し、春の植物を観察します。季節の植物について学べる良い機会です。
わくわく金属彫刻 自分でデザインした形に金属を流し込み、小さな金属彫刻作品を作ります。二人で協力して作品を作れます。
押し花アート 押し花を使って鮮やかなアート作品を制作します。お互いのセンスを活かして素敵な思い出を作れます。
ギャラリートーク 担当学芸員が展示の見どころを詳しく紹介します。展示をより深く理解できる機会です。

これらのイベントは二人で参加できるものも多いので、来館前にチェックしていただくことをおすすめします。カップルで楽しめる内容が豊富にありますよ。

>>イベントについてはこちら

水戸市立博物館周辺のデートスポット

編集部

水戸市立博物館の前後に行く、おすすめのデートスポットがあれば教えてください。

藤井さん

水戸市立博物館の近くには「水戸芸術館」があり、現代アートの展示を観ることができます。演劇・音楽・寄席などのホールイベントや野外での行事も行っているので、日常とは違った特別な時間を過ごすことができます。

>>水戸芸術館公式サイト

また当館は、水戸を代表する観光地「偕楽園」と「弘道館」のちょうど中間地点に位置しています。そのため、水戸市立博物館を鑑賞した後に、これらの水戸の観光名所を巡るコースがおすすめです。

偕楽園には緑豊かな千波湖があり、四季折々の自然を楽しめます。弘道館には歴史を感じる水戸城跡があり、江戸時代の学問所の雰囲気を味わえます。どちらも落ち着いた雰囲気でゆっくりお散歩デートを堪能できるでしょう。

>>偕楽園公式サイト
>>弘道館について(水戸市公式サイト)

水戸市立博物館からのメッセージ

編集部

これから水戸市立博物館へのデートを考えているカップルへメッセージをお願いします。

藤井さん

デートでまず観光地やショッピングに出かけるのもいいですが、その前にほんの少しでも街のことを知っておくと、より水戸を深く楽しめるのではないでしょうか。

水戸市立博物館では、ここでしか出会えない、水戸にまつわる素敵な資料が展示されています。例えば、江戸時代の水戸藩に関する貴重な展示品や、地域の伝統工芸品などがあります。水戸を散策するのに合わせて、ぜひお気軽に立ち寄ってみてください。博物館での学びを通じて、街歩きがより魅力的なものになるはずです。

編集部

藤井さん、本日は参考になるお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

水戸市立博物館の口コミや評判

編集部では、実際に水戸市立博物館を訪れた方の感想や口コミをSNSで調べてみました。多くの参考になる意見があり、その一部を要約してご紹介します。

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展示が充実していて見応えがあった
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気軽に立ち寄ったが、予想以上に楽しめた!
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弘道館、偕楽園、歴史館と合わせて巡りやすい立地
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常設展は無料なのに内容のレベルが高い
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混雑も無くゆっくりした時間を過ごせた

常設展が無料のため、あまり期待せずにふらりと立ち寄った方も多く見られました。しかし、「良い意味で想像と違った」という声が多く聞かれ、印象的でした。

また、「水戸黄門で有名な徳川光圀にまつわる水戸藩の歴史を知ることができた」という感想もあり、時代劇好きな方にも楽しめる要素が豊富にあるようです。歴史ファンのカップルにとって、魅力的なデートスポットになりそうです。

お得に楽しむコツ:水戸市立博物館の入場料と空いている時間帯

常設展・企画展入場料 無料
特別展 各展覧会による

展覧会が開催されていない時期は、比較的空いているそうです。展覧会会期中でも、平日であれば落ち着いた雰囲気の中で会話を楽しみながら、ゆっくりと展示を鑑賞することができます。カップルで訪れる際は、互いの感想を共有しながら芸術作品を楽しむことができるでしょう。

水戸市立博物館の基本情報(アクセス・開館時間)

住所 〒310-0062
茨城県水戸市大町3-3-20
連絡先 029-226-6521
アクセス

【電車】
JR「水戸駅」北口からバス乗車、「南町三丁目」下車、徒歩約10分

【車】
常磐自動車道水戸インターチェンジから約20分

営業時間 9:30~16:45
休館日 毎週月曜日・祝日(ただし、祝日が日曜日と重なる場合と特別展会期中は開館)
年末年始(12月29日~1月3日)、くん蒸・館内展示替え期間
駐車場 博物館地下に無料駐車場あり
公式URL http://shihaku1.hs.plala.or.jp/

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