大阪市平野区「全興寺」で体験する!地獄から極楽までの和デートプラン
「日本の良さを再認識できるお寺回りを楽しもう♪」 第5弾でご紹介するのは、大阪市平野区にある全興寺(せんこうじ)です。
1400年前に聖徳太子が薬師如来を安置したことが始まりと言われる全興寺は、平野地域の発祥の地とも言われており、大阪府下で最も古い木造建築物の一つとして歴史を重ねています。
そんな全興寺には、さまざまな体験が用意されています。スマートフォンを使用する「鬼ハンター」や、30分間の「瞑想体験」など、体験を通して仏の世界を知ることができるのが特徴です。カップルで一緒に挑戦することで、思い出深いデートになるのではないでしょうか。
お菓子やポストカードなど、全興寺らしい鬼や地獄にちなんだお土産もおすすめです。名物の「厄除け鬼まんじゅう」には、リアルな鬼の顔が描かれていて、思わず写真を撮りたくなってしまいますよ。
お寺が好きだという方や、他にない面白い体験がしたいというカップルの方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
1400年の歴史と現代アートが融合する全興寺の魅力
「全興寺」は、地下鉄谷町線およびJRの平野駅から徒歩13分ほどの場所にあります。無料駐車場が5台分用意されており、車でのアクセスもしやすいお寺です。
今回は全興寺の住職である川口さんに、地獄から極楽までを体験できる全興寺の見どころや魅力についてお伺いしました。
聖徳太子ゆかりの地:全興寺の1400年の歴史
インタビュアー
全興寺とはどのようなお寺でしょうか。
川口さん
今から1400年前の昔、聖徳太子が平野の野中の地に小宇を建立して、薬師如来の像を安置されたと寺伝にあります。これが全興寺の草創です。
その薬師堂を中心に、次第に街が形づくられたことから、「平野」発祥の地とも言われています。
本堂は江戸時代の初めの1615年、大坂夏の陣で一部を焼失しました。その後1661年に再建され、今では大阪府下で最も古い木造建築物の一つです。
インタビュアー
聖徳太子が、全興寺の長い歴史の始まりとなっているんですね。
全興寺が焼失などの惨事に見舞われながらも、現在までその歴史を刻んでいることから、街のみなさんのシンボルのように大切にされてきたというのが伝わってきます。
また、こちらでは高野山真言宗である摂津八十八ヶ所第39番霊場と、おおさか十三仏第7番霊場の御朱印を頂くこともできるそうで、参拝客も多いのではないでしょうか。
現代アートな仏像:ガラスの涅槃仏と一願不動尊の雲海
インタビュアー
全興寺を訪れた際の見どころは何でしょうか。
川口さん
ガラスの涅槃仏(ねはんぶつ)は、ガラスでできた現代アートのお釈迦さまの寝姿です。水に浮かび、背景の色が徐々に変化し、安らぎの空間を形作っています。
そして一願不動尊(いちがんふどうそん)の雲海では、中央に立っておられるお不動さまの池に鯉が泳ぎ、時折白い水蒸気の雲海がたなびきます。
インタビュアー
涅槃仏とは、お釈迦さまが横たわりお亡くなりになられたときのお姿だそうですね。こちらでは総ガラスの涅槃仏が見られるとのことで、貴重な体験ですね。
そして一願不動尊の雲海もとても神秘的な光景ですね!密教の最高位である大日如来の化身とも言われる不動明王ですが、額にしわを寄せた厳しい顔つきでいながらも、慈悲深さに満ちている存在だと感じます。
何も考えずにお不動様の前に立つことで、パワーをもらったり煩悩が取り払われたりと、様々なご利益があると言われています。
カップルにおすすめ!全興寺の体験型アクティビティ
インタビュアー
一般の人も参加できる全興寺の体験などはありますか?
川口さん
鬼ハンター | ライセンス券100円 |
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修行体験 | 300円 |
「鬼ハンター」は境内に隠れている4匹の鬼を探してスマホで捕まえるゲームです。
その他にも3分でできる写仏や写経のミニ体験があります。こちらはほんの数分でできる観音さまの写仏と般若心経の写経となっております。
インタビュアー
お寺の中でスマホを使って行うゲームができるのは、とても珍しいですよね。なんでも、4匹の鬼を捕まえると幸せ(四逢わせ)の仏様が訪れるんだとか…。
鬼をハントするためにはQRコードをカメラで読み取ってハントするそうですが、スマホをお持ちの方は誰でも楽しめますね!
また、お寺の体験によくある写仏や写経が、3分というコンパクトな時間で体験できるというのも驚きです。短い時間でも本格的な体験をすることができるので、デート中にもふらりと修行体験コーナーに寄ってみたくなります。
挑戦しやすい体験メニューのラインナップばかりで、全興寺さんが参拝客のみなさんを思う気持ちや遊び心を感じます。
地獄から極楽まで:全興寺の体験型アトラクション
インタビュアー
デートで全興寺を訪れる場合は、どのように周るのがおすすめですか。
川口さん
全興寺は、以下のような順番で周っていただけます。
- 本堂でご本尊「薬師如来」にごあいさつ
- 寺務所で「地獄通行手形」を100円で購入
- 地獄堂
- 地獄の釜の音が聴こえる石
- 賽の川原で石積み体験
- 仏さまと赤い糸で縁結び
- 「ほとけのくに」で瞑想
本堂でご本尊「薬師如来」にごあいさつした後、まず寺務所で「地獄通行手形」を100円でご購入ください。
次に向かうのは地獄堂です。地獄堂に入る前に、あなたが将来地獄へ行くのか極楽へ行けるのか判定する「地獄度・極楽度チェック」にチャレンジしてみてください。その後、通行手形のQRコードをかざして扉の前に立つと、地獄の門が開きます。
地獄堂の中に入ってドラを叩くと、6分間の音と映像による地獄ストーリーを視聴することができます。
地獄堂を出ると、「地獄の釜の音が聴こえる石」があります。穴の開いた石に首を入れると、地獄の釜の音が聴こえます。人によって地獄の釜の音の聴こえ方がさまざまなのが不思議です。
その後に待ち構えているのは、「賽の川原で行う石積み体験」です。ひとつ積んでは父のため、ふたつ積んでは母のため…と、いくつ石を積めるかチャレンジしてみてください。
さらに進むと、仏さまと赤い糸で縁結びができるスポットがあります。
本来仏教では、生きている間に早く仏さまと縁を結んで、自分自身の生き方を見つめることを目的としています。
仏さまの横に座って、仏さまの小指と自分の小指を赤い糸で結んでご縁をいただき、幸せな人生をお祈りしましょう。
一人で仏さまとご縁を結ぶも良し、二人で赤い糸のご縁も結ぶこともできます。
最後に待ち構えているのは、「ほとけのくに」です。「ほとけのくに」には中央に丸いチベット曼荼羅(まんだら)のステンドガラスがあり、周りには四国八十八ヶ所霊場の各寺院の仏さまが安置されています。
曼荼羅に座って瞑想していると、水琴窟の清らかな音の共に心が澄んで、安らかな心地よいひとときがおとずれます。これが極楽浄土の世界です。
インタビュアー
地獄度チェックや地獄ストーリーの視聴などは、全興寺さんならではですね!少し背筋がヒヤッとするような「地獄体験」は、夏のデートにもピッタリではないでしょうか。
「賽の川原で行う石積み体験」では、石を積み上げると鬼がバラバラに崩してしまうという、地獄堂のお話を体験できるそうですね。忍耐や集中力が試されて、面白そうです。また、令和池にバランスよく石を積み上げた「ロック・バランシング」も面白いですね。
赤い糸での縁結びスポットや「ほとけのくに」は、仏教の本来の目的や心地よさに浸ることができるので、ぜひ寄ってみたいスポットですね。
季節を彩る全興寺のイベント情報
インタビュアー
デートにおすすめの時期や季節はいつでしょうか。
川口さん
節分の時期には、本堂において四国八十八ヶ所霊場のお砂ふみ体験を行います。厄除け護摩祈祷を行ったり、お札や福豆、お多福面の授与をしたりします。
毎年中秋の名月の夜19時からは、「月と仏とコンサート」を実施しています。ご本尊をご開帳して仏さまを拝み、お月様を拝んで、最後に本堂でコンサートを行います。
他にも、色々なメダカが泳ぐビオトープの「令和池」では、7月に蓮と睡蓮が咲きますよ。
インタビュアー
節分祭のお砂踏みでは、四国八十八ケ所霊場のお砂を入れた座布団を踏むことで無事息災を祈願するそうですね。厄除け護摩祈祷も、開運のパワーにも満ち溢れる行事です。
「月と仏とコンサート」は無料で参加できるとのことで、暑さの和らいだ秋デートを楽しみたい方にもピッタリですね。
一方で、年間行事のないときでも、ビオトープのように、全興寺の雰囲気と共に四季の情緒を感じられるスポットがあるのも魅力的です。
年中無休:全興寺の拝観時間
インタビュアー
全興寺の拝観時間を教えてください。
川口さん
全興寺は年中無休です。
拝観時間は8時30分から17時までとなっております。
インタビュアー
年中無休で訪れることができるとのことで、フラッと立ち寄りたい方にもオススメですね!
そして午前中の早い時間帯から拝観可能なので、ゆったりと時間をかけて拝観したいという方も、自分のペースで境内を巡ることができます。
全興寺へのアクセス方法と駐車場情報
インタビュアー
車や公共交通機関を使う場合はどのように行けばよいでしょうか。
川口さん
地下鉄 | 地下鉄谷町線「平野」駅で下車、徒歩13分 |
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JR | 大和路線「平野」駅で下車、徒歩13分 |
車 | 阪神高速「駒川」出口、東へ10分 |
駐車場5台分は無料でご利用いただけます。
インタビュアー
公共交通機関の場合も車で訪れる場合もアクセスしやすいですね。
カップルにおすすめ:全興寺の縁結びアイテム
インタビュアー
お守りなどを受けることはできますか。
川口さん
全興寺には、以下のような授与品があります。
恋みくじ | 100円 |
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ミサンガ | 500円 |
鬼に金棒お守り | 500円 |
地獄みくじ | 100円 |
良いご縁がありますよう「恋みくじ」をひいて、赤い糸の「ミサンガ」を身に付けていると、素晴らしい出会いがおとずれるかも知れません。
また、「地獄みくじ」は凶しか出ません。閻魔さまの怖ーいお裁きがあります。
鬼に金棒お守りは、持っていると鬼が災難から身を守ってくれます。
インタビュアー
「恋みくじ」や「ミサンガ」は、可愛らしさの中にも前向きな気持ちになれるようなパワーがありますね。
そして、なんといっても全興寺さんらしい「地獄みくじ」は、カップル同士でクスッと笑いながら楽しめそうです。
また、恐ろしい存在でありながらも私達を守ってくれる鬼をよく知ることで、お土産に「鬼に金棒お守り」をGETしたくなります。
全興寺境内で楽しむグルメとスイーツ
インタビュアー
近くにおすすめの食事処や観光地はありますか。
川口さん
境内に様々な飲食施設があります。
門前茶屋「おもろ庵」は、煎茶を始め日本茶を中心とした町屋を生かした和風喫茶です。パズルが200以上おいてあり、ゆっくりとお茶を飲みながら楽しめます。
また、熟成させた紅はるかなどのお芋を、壺の中で備長炭でじっくりと焼いた、濃密壺焼き芋を境内で販売しています。
もはやお芋というよりはスウィーツケーキを食べているような味です。毎週水曜、土曜、日曜日に販売しております。
また、福は内、鬼も内ということで、鬼の顔の厄除けまんじゅうも境内で販売しています。一つ195円(税込み)です。
その他にも、境内には「駄菓子屋さん博物館」があります。平野には住民が運営する博物館が16ヶ所あるのですが、そのうちのひとつです。
昭和20年、30年代に駄菓子屋で売っていた駄玩具と、懐かしい昭和のジオラマが展示されています。おばあちゃんの部屋も覗いて見てください。
インタビュアー
門前茶屋「おもろ庵」では、玉露や深蒸し茶といった本格的なお茶はもちろん、甘酒やひやしあめといったバラエティ豊かなメニューが味わえるのですね。
境内でいただける焼き芋や厄除け鬼まんじゅうなどの全興寺グルメも、味がおいしいだけでなく、お寺でいただくと雰囲気も高まって、デートにオススメですね。
さらに、懐かしのおもちゃや駄菓子が並ぶ「駄菓子屋さん博物館」は、まるで昭和時代にタイムスリップしたかのような感覚で楽しめそうです。
どれも全興寺の境内の一角にあるということで、全興寺さんの魅力の幅広さが伝わってきます。
全興寺住職からカップルへのメッセージ
川口さん
全興寺のコンセプトは「ゲーム感覚で遊び心で来てください」です。
いろいろ体験して、帰りに何か感じるものが一つでもあれば嬉しいです。
ぜひお子さん連れでも来てほしいと思います。
インタビュアー
聖徳太子に始まり、その後も長い歴史を重ねるなかで、今では街のみなさんの憩いの場にもなっているというのがとても素敵ですよね。
歴史ある木造の建築物や、四季を存分に感じられる行事、バラエティ豊かで遊び心のある展示やゲームなど、心ゆくまで楽しめる場所だと思います。
また、全興寺さんの親しみやすさがきっかけとなって、仏教の教えや目的などを学ぶこともできるのではないでしょうか。
本日は貴重なお話をありがとうございました!
全興寺の基本情報とアクセス
住所 | 〒547-0044 大阪市平野区平野本町4-12-21 |
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電話番号 | 06-6791-2680 |
公式サイト | https://www.senkouji.net/ |
全興寺周辺のおすすめデートスポット
全興寺の境内やその周辺で、おすすめのデートスポットをご紹介します。
昭和レトロを体験:境内の「小さな駄菓子屋さん博物館」
「小さな駄菓子屋さん博物館」は、全興寺の境内にあります。ここは、昭和の雰囲気を感じることができる博物館です。
博物館内には、昭和の駄菓子屋で販売されていた玩具たちが、壁一面に並んでいます。コマやめんこ、リリアンなど、懐かしく感じる方も多いのではないでしょうか。
昭和レトロジオラマ展では、昭和らしい駄菓子屋や、部屋の中の様子などを見ることができます。ランドセルや駄菓子が、ひとつひとつ丁寧に手作りされており、思わず見入ってしまいます。
公式サイト:https://www.senkouji.net/
日本茶を堪能:門前茶屋「おもろ庵」のおすすめメニュー
門前茶屋「おもろ庵」は、全興寺の門前に位置しています。ここは、日本茶を中心に、飲み物やお食事を堪能できる古民家カフェです。
ドリンクメニューには、玉露や煎茶、梅しそ茶など、数多くのお茶が揃えられています。お茶は日本人には馴染み深い飲み物ですが、改めてゆっくりと味わうことができるのは嬉しいですよね。カップルでお茶を飲み比べてみるのも楽しそうです。
また、ほうじ茶で炊いた白米をお粥にした「門前がゆ」や、3種類から味を選べるチキンラーメン、ぜんざいなど、食事や甘味メニューも豊富です。ぜひカップルで楽しみながら休憩してみてはいかがでしょうか。
公式サイト:https://www.omoroan.com/
緑豊かな都市オアシス:天王寺公園「てんしば」の魅力
天王寺公園は、地下鉄御堂筋線・天王寺駅から徒歩すぐの場所にあります。電車、車ともに全興寺から30分ほどでアクセスできる公園です。
そんな天王寺公園のエントランスエリア「てんしば」には、広大な芝生広場を囲むように、数々のお店が並んでいます。カフェやレストランをはじめ、手ぶらで行けるバーベキューのお店などがあり、カップルでの休憩にぴったりなスポットです。近隣には、動物園など観光スポットがたくさんあるので、デートプランを立てやすく、おすすめですよ。