【山梨県】様々な縁に結ばれた甲州市の「栖雲寺」で写経やパワースポットを楽しむデート|縁結び大学

「日本の良さを再認識できるお寺回りを楽しもう♪」でご紹介するのは、山梨県甲州市にある「栖雲寺(せいうんじ)」です。

栖雲寺は、1348年に業海和尚により開かれた禅寺です。良縁を祈願できるコラボ写経や良縁成就の禅語を記すうちわ作り、パワースポットである石庭など、デートにぴったりの行事や体験、スポットが満載なので、カップルでも楽しめます。

パワーチャージしたい方や、自然の中で過ごすのが好きなカップルにぴったりです!

ぜひこちらの記事を次のデートの参考にしてみてください。

歴史と自然が豊かな栖雲寺

栖雲寺は山梨県甲州市にあり、1348年に業海和尚によって開かれたお寺です。

裏山には、業海和尚がありのままの岩を活かして作った巨石の庭園があり、リアルで迫力のある山の自然を見ることができます

栖雲寺は車で行くことができますが、駅から神社までハイキングコースが続いているので、自然豊かな川沿いを2人で散策しながら行くのがおすすめです。

この度は、栖雲寺の住職である青柳真元さんのご厚意により、お寺の歴史や見どころについてお話を伺いました。

1348年に業海和尚によって開かれた禅寺

山梨県甲州市の栖雲寺の本堂の外観

インタビュアー

栖雲寺(せいうんじ)はどのようなお寺か教えてください。

青柳さん

貞和4年(1348年)に業海和尚によって開かれ、正面に富士を望む禅庭の石上、岩窟、木陰で日夜坐禅をされた禅寺です。

武田信玄より六代前にあたる第十三代当主を務めた武田信満が天目山で自害した後は、その菩提寺となりました。

以降は武田家の外護で広大な寺領を持ち大いに栄えましたが、信玄の没後は勝頼が天目山の戦いで織田信長に敗れ、同日に栖雲寺も全焼の難を受けます。

しかし徳川家康の寺領寄進を受けて伽藍を再建、旧観を取り戻しました。

戦火を免れた本尊の宝冠釈迦如来坐像、開山像など、多くの文化財を有する古刹として現在に至ります。

インタビュアー

この趣深さは、室町時代の初期から続く歴史の中で培われてきたものなのですね!

武田家や徳川家と深い繋がりを持ちながら、地域の人たちに長きにわたって大切にされてきたことがわかります。

苦難がありながらも、たくさんの文化財が残っているのは実に貴重なことですね。

そういったエピソードからも、栖雲寺に宿るパワーが感じられます。

石庭道場や豊かな自然が残された寺院

インタビュアー

栖雲寺を訪れた際の見どころはどこでしょうか。

青柳さん

武田勝頼が最期にめざしたのは先祖が眠る場所です。そんな武田家ゆかりの宝物が多く残されており、それが見どころのひとつです。

また、貴重な石庭道場も見どころです。昔お釈迦様やだるま大師が実践されていたのは、畳の上で横一列に並ぶ誰もが知る坐禅ではなく、自然の中での、樹下や岩窟での修行でした。そうした修行に使われていた道場のことを言います。

周囲の山々が、春にはまばゆい新緑、秋には鮮やかな紅葉と、四季折々の禅風景を見せてくれます。

インタビュアー

武田家のご先祖様が眠る場所を目指されていたからこそ、織田信長による戦禍を受けてしまったのでしょうか。

武田家が守ってきた宝物を拝観できるとは、とても恐れ多く身震いしてしまいそうです。

木々や岩窟など、ありのままの自然が豊かでいらっしゃるのも栖雲寺ならではの特長ですね。

今こうしてお話を伺いながらも、木々の鮮やかな緑が視界に入ってきて心が潤うようです。

この風景が、季節が巡るにつれて変化していく情景は見事でしょうね。

栖雲寺はアクティビティが豊富でデートにぴったり

山梨県甲州市にある栖雲寺の庫裏の内観

インタビュアー

一般の人も参加できる行事や体験などはありますか?

青柳さん

次のようなものがあります。

  • 毎月の最終日曜日の坐禅会 朝7時から8時30分
  • 4月中旬の摩利支天大祭・御開帳
  • 6月上旬のお茶会
  • 11月上旬の宝物展

宝物展では、文化財の展示、囲炉裏カフェ、新そばのふるまいなどが行われます。

そのほか、写経、写仏、お寺の作法で精進料理をいただく催しなどもあります。

インタビュアー

思っていた以上に盛りだくさんで驚きました!

実施時期の限られるお祭りやお茶会なども楽しそうですが、坐禅でしたら毎月参加するチャンスがあるのですね。

写経や写仏も心を静めて没頭できそうなので、人気が高そうです。

お寺の作法でいただく精進料理というのも気になりますね!

デートで訪れたらコラボ写経にチャレンジしよう

インタビュアー

デートでおすすめの見どころや行事などがあれば教えてください。

青柳さん

行事ではありませんが、予約いただければデート向きのことがいろいろできます。

まずおすすめなのは、コラボ写経です。

1枚の紙に薄く書かれたお経と菩薩像をなぞるのですが、絵は女性・字は男性、そしてもう1枚はその逆で一緒に書き、二人の願いごとを書きます

どちらか1枚は持ち帰り、1枚はお寺に奉納して二人の恋愛成就をご祈祷します。

こちらの所要時間は30~40分程度です。

オリジナルの御朱印うちわ作りもできます。

白無地のうちわに良縁成就に関する禅語を書いて持ち帰ってもらいます。

こちらは15分程度になります。

インタビュアー

コラボ写経というのは初めて聞きました!

二人で協力して書くのはすごく楽しそうですし、その後、恋愛成就をご祈祷いただけるのも魅力的ですね。

良縁成就に関する禅語を書くうちわ作りというのもユニークで素敵です!

持ち帰った後も、うちわで仰ぐたびに栖雲寺デートのことを思い出して楽しめそうですね。

パワースポットの石庭も散策しよう

山梨県甲州市の栖雲寺内の巨大な岩と岩坐禅をする様子

インタビュアー

お寺の敷地内や近隣でおすすめの場所はありますか?

青柳さん

駅からの竜門峡ハイキングコースは主に川沿いを歩くので気持ちよく二人で歩けます。

それほど険しくないので服装もこだわりません。

寺にある石庭も広く、ゆっくり散策することができます。

石には摩崖仏なども彫られ、すべての石に命が宿る巨石の庭園はいわゆるパワースポットです。

石庭内には縁結びの岩があります。

インタビュアー

川沿いのハイキング、気持ちが良さそうですね!

お散歩をするような気軽な気持ちで楽しめるのも嬉しいです。

そしてパワースポットである石庭はぜひ散策したいですね!

私も先ほどお伺いしましたが、荒々しい大きな石が連なっていて、そのダイナミックさに圧倒されました。

凄まじいパワーが宿っていそうな感じを受けました…!

カップルにはぜひ縁結びの岩へも訪れてほしいですね。

栖雲寺へは5〜11月に訪れよう

インタビュアー

デートにおすすめの時期や季節はいつでしょうか。

青柳さん

5~11月に限ります。

それ以外は寒すぎるのと山に緑も紅葉もなく、さみしすぎるかと思います。

5~6月の新緑が一番おすすめです。

標高が1,050メートルなので涼しく、夏もよいですね。

インタビュアー

5〜11月でしたら、ありのままの自然の美しさを存分に楽しめそうですね。

そして本日はまさにベストなタイミングだったのですね。

惚れ惚れするほどに美しい新緑にまみえることができて、非常にラッキーでした。

栖雲寺は、涼をとりたい夏のデートにもぴったりですね。

宝物の拝観や体験を希望する場合は事前に連絡を

山梨県甲州市の栖雲寺に祀られる北斗七星の鉄製軍配
※写真:信玄公が奉納したと言い伝えられている鉄製軍配

インタビュアー

拝観時間と拝観ができない日を教えてください。

青柳さん

石庭拝観は朝9時~15時で年中無休です。

宝物拝観や写経、うちわ作りは、土日は人がいるので対応可能ですが、平日と祝日は不定期での実施となります。

平日、土日どちらにしても事前にご一報ください。

インタビュアー

この見事な石庭を一年中、拝観できるとは感激です!

宝物の拝観や体験については、事前にご連絡してご対応が可能かどうか確認する必要があるということですね。

鉄製軍配について

この軍配には妙見菩薩(みょうけんぼさつ)の化身とされる北斗七星と北極星が描かれ、特に中央には北極星になぞらえた水晶がはめ込まれ、信玄公が奉納したと言い伝えられています。北斗七星はすぐそばにいて北極星を守る星であり、お互いに助け合う恋人のような関係です。そんなペアの象徴である星の軍配と、両星を神格化した妙見菩薩様にもお参りいただけます。

電車の場合はハイキングを楽しみながら向かおう

インタビュアー

駐車場の有無や、公共交通機関を使った際のアクセスについて教えてください。

青柳さん

駐車場はあります。

公共交通機関はJR甲斐大和駅からバスですと約15分、ハイキングコースを利用すると徒歩で約2時間です。

都内の方も普通に日帰りされます。

バスは本数が少ないので、車でドライブでいらっしゃるか、ハイキング前提でお出かけいただいたほうがよいと思います。

インタビュアー

ドライブを楽しみながら車で伺うのがスムーズそうですね。

駅から栖雲寺までのハイキングコースはそこまで険しくないとのことですし、初めてでしたら1日楽しむつもりでハイキング込みのプランにするのもよさそうです。

栖雲寺の近くでは蕎麦や温泉なども楽しめる

インタビュアー

栖雲寺の近くには、おすすめの食事処や観光地などはありますか?

青柳さん

蕎麦切り発祥の地という説があり、蕎麦屋は数軒あります。

車で5分の日川渓谷レジャーセンターでは、釣りやバーベキューなどができます。

天目山温泉は全国でも有数の高アルカリ泉で、サラサラのお湯なのに入った瞬間油を塗ったように肌がツルツルになり、地元では美肌の湯と言われています。

インタビュアー

蕎麦切り発祥の地と言われているとは、蕎麦好きにはたまらないですね!何軒か巡って食べ比べるのも楽しそうです。

アウトドアが好きなカップルには、日川渓谷レジャーセンターも良さそうですね。

美肌の湯も気になりますし、そうすると宿泊付きのデートプランを検討したくなってきますね。

栖雲寺デートを考えているカップルへのメッセージ

山梨県甲州市の栖雲寺内の荒々しい岩の上で坐禅をする様子

インタビュアー

最後に、栖雲寺でのデートを考えているカップルにメッセージをお願いします。

青柳さん

お寺はデートで行く場所ではないと思っていたあなた、ちょっと待ってください。

栖雲寺こそデートにふさわしい縁結びのお寺です。

二人で訪れればきっと人生観が変わりますよ。

これからの二人にとっても欠かせない有意義な体験をしていただけます

日本でここだけしかない岩坐禅の道場にはだるま大師とのご縁、残された宝物には武田信玄とのご縁があります。

武田勝頼と織田信長の争いで廃墟と化した栖雲寺を再建した徳川家康とのご縁や、当地がロケ地となったTBSドラマ『ぶっせん』で初の主役を演じ出世した俳優・吉沢亮とのご縁もあります。

様々な縁によって結ばれた栖雲寺に、ぜひデートでお出かけください。

インタビュアー

恋愛成就を祈願していただけるコラボ写経や、良縁成就の禅語を記すうちわ作りなどができることは、大変魅力的ですね。

石庭には縁結びの岩もありますし、素敵なご縁を授かりたい方や、ご縁を続けたいカップルには最適なお出かけスポットですよね。

パワーがみなぎる巨大な石に豊かな自然にと、散策中も話題につきず、思い出深いひと時が過ごせそうだなと思いました。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

栖雲寺の基本情報

住所 〒409-1201
山梨県甲州市大和町木賊122
電話番号 0553-48-2797
公式サイト http://www.tenmokusan.or.jp/

よくあるQ&A

どのような服装で参拝すればよいでしょうか?

特に決まりはありませんので、ご自由に参拝なさってください。

拝観料はおいくらでしょうか?

石庭拝観は300円、宝物館も含めると500円です。

お守りやお札などを受けることはできますか?

お札、お守り、おみくじと用意しています。

栖雲寺と合せて行きたいおすすめのデートスポット

栖雲寺と合せて行って欲しい、おすすめのデートスポットを3つご紹介いたします。

このスポットは、今回お話ししてくださった青柳さんがおすすめしているスポットでもあります。

「日川渓谷レジャーセンター」でアクティビティを満喫

日川渓谷レジャーセンターは、甲府市大和町にあるレジャー施設です。バーベキューや釣り、バンガローでの宿泊など、アウトドアを思う存分満喫できます

日川渓谷レジャーセンターでは、釣った魚をさばいてバーベキューで食べることもできるので、普段はなかなかない食べられない新鮮な魚を堪能できます。

釣りやバーベキューは全て手ぶらで大丈夫なので、気軽に楽しめます。アウトドアが好きなカップルに、おすすめのスポットです。

公式URLhttps://daibosatsu-kankou.com/leisure/

「やまと天目山温泉」1日の疲れを癒す

やまと天目山温泉は、標高1000mの深山にある温泉です。日本でも数少ない高アルカリ性温泉は、肌触りがよく、美肌効果が期待できます。

また、疲労回復効果もあると言われているので、ハイキングや釣り、バーベキューなどのアクティビティの疲れを癒すのにもぴったりです。

さらに、やまと天目山温泉は、春の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の美しい自然を楽しめるので、シーズンごとに違う景色を満喫できます。

せっかく山梨県まで来たのでしたら、大自然の中でのんびりと温泉に浸かって、日々の疲れを癒してみてはいかがでしょうか?

公式URLhttp://www.daibosatsu-kankou.com/facility/yamato_tenmoku_hotspring.php

「天目庵」で蕎麦切り発祥の地の本場の味を堪能

天目庵は、栖雲寺から車で5分ほどの日川渓谷レジャーセンターにある蕎麦屋さんです。店内はかなり広く、窓からは鮮やかな木々の緑を眺めることができます。

天目庵のお蕎麦は、細くて喉越しがよく、女性でもさらっと食べられます。また、地元産マイタケの天ぷらやとりもつ煮も大人気なので、2人でシェアするのもおすすめです。

ぜひ天目庵で自然を眺めながら、蕎麦切り発祥の地ならではの本場の味を堪能してくださいね。

公式URLhttps://tabelog.com/yamanashi/A1901/A190104/19005708/