西都原古墳群で一面のコスモスやヒマワリに癒されるフォト映えデート|宮崎県西都市

この記事では、西都市(さいとし)観光協会の大木さんへのインタビューを元に作成した、宮崎県西都市の撮影スポットをめぐる“映え”デートプランをご紹介します。

西都市には、西都原古墳群(さいとばる・こふんぐん)を中心に、歴史的なスポットや写真映えする花畑のエリアが広がっています。

そこで今回は、西都市でデートにおすすめの場所や季節、イベントなどをまとめました。

西都市の映えスポット巡りおすすめルート

西都市は宮崎県のほぼ中央に位置し、車で宮崎市街地から約40分、宮崎空港から約50分のところにあります。公共交通機関が少ないエリアなので、車で訪れるのがおすすめです。

かつては「日向の都」として栄えた歴史をもち、『古事記』『日本書紀』に登場する伝承地が多く残ることが特徴です。今回取り上げるのは、季節の花も美しい、国の特別史跡「西都原(さいとばる)古墳群」を中心に巡る、歴史ロマンあふれるルートです。

おすすめ“映え”スポット「西都原古墳群」

宮崎県西都市にある西都原古墳群

西都原古墳群(さいとばるこふんぐん)は、319基が点在する日本最大級の古墳群です。その広さは東西約2.6キロメートル、南北4.2キロメートルにも及び、昭和27年には、国の特別史跡に指定されています。

国内最大の帆立貝形古墳「男狭穂塚(おさほづか)」や、九州最大規模の前方後円墳「女狭穂塚(めさほづか)」など貴重な古墳が多く、それぞれニニギノミコト、コノハナサクヤヒメの墓との言い伝えも残っています。

また花の景勝地としても知られており、春の桜と菜の花、夏のヒマワリ、秋のコスモスなど、一年を通して美しい景色が広がります。

男性スタッフのアイコン
大木さん

花を楽しむのであれば春、夏、秋がおすすめです。一方の冬は雑草が少ないため、古墳見学や記紀の道のウォーキングに適しています。

西都原古墳群のおすすめスポット

デートでぜひ訪れたい、西都原古墳群のおすすめスポットをご紹介します。

西都市の観光拠点「西都原ガイダンスセンターこのはな館」

宮崎県西都市にある西都原ガイダンスセンターこのはな館の外観

「西都原ガイダンスセンターこのはな館」は西都原古墳群内にある、観光案内や物販、レストラン、レンタサイクルなどの機能をもった複合施設です。

大きな特徴は、前方後円墳を縦に割ったような独特の形です。広々としたガラス面から自然光がたっぷりと取り込まれており、建材になっている宮崎県産の杉からは温かみが感じられます。

館内のレストラン「旬菜家」では、創作和風料理「旬菜膳」(要予約)をはじめ、定食・丼やうどん・そばなどを提供しています。古代より食べられている赤米・黒米を用いた雑穀米を使っているのも特徴です。

西都原ガイダンスセンターこのはな館にあるレストランのメニューの一例
▲このはな館のレストラン「旬菜家」では、地元の新鮮な素材を生かした、創作和風料理などを味わえる

さらに物産販売では、地元で採れた新鮮な野菜・果物が手ごろな価格で販売されており、西都原焼きまんじゅう、マンゴープリン、西都原せんべいといった宮崎県のお菓子・お土産も充実しています。

その他にも、ゆず加工製品、ソフトクリーム、茶、焼酎、陶芸品など、多彩な商品が並んでいます。

また、西都原ガイダンスセンターこのはな館には「観光案内所」が隣接しており、西都市観光ボランティア協議会の会員の方々の案内を受けることもできます。

参考:西都市観光協会(西都原ガイダンスセンターこのはな館

周囲を季節の花が彩る「鬼の窟」

宮崎県西都市にある鬼の窟と星空

「鬼の窟(おにのいわや)」は、西都原古墳群で唯一、開口している横穴式石室があり、古墳群では最も新しい首長墓だと考えられています。特に夏は一帯にヒマワリが咲き誇ることから、フォトスポットとしても人気です。

墳丘の周囲には二重の堀と土塁(高い外堤)がめぐらされており、全国でも非常に珍しい構造なのだそうです。石室の天井に使われている、畳3枚ほどのサイズの大石も見どころです。

また伝承では、コノハナサクヤヒメを嫁に請うた鬼が、オオヤマツミノカミの要求によって一夜で完成させたものとも伝わっています。

参考:西都市観光協会(鬼の窟

「西都原古墳群」の季節ごとの見どころ&イベント

西都原古墳群に広がる桜と菜の花

西都原古墳群は、四季折々の花の風景も魅力です。春は2,000本の桜と30万本の菜の花、夏は100万本のヒマワリ、秋は300万本のコスモスが咲き広がり、人気のフォトスポットになっています。

また春と秋には、古墳群内で「西都花まつり」や「西都古墳まつり」などの関連イベントが行われます。ここからは、各季節の花の見どころやイベントについて見ていきましょう。

なお、西都市の各種開花情報については、西都市観光協会の公式サイトをご確認ください。

公式:西都市観光協会(おいでよ 花のまち 西都市へ

約3万人が訪れる桜と菜の花のシーズン

西都原古墳群での花まつりの様子

観光客に一番人気のシーズンは、2,000本の桜と30万本の菜の花が咲く春です。

毎年3月下旬から4月上旬には、桜の見ごろにあわせて「花まつり」が開催され、期間中は3万人もの観光客が訪れます。シーズン中は、夜桜も楽しめます。

桜や菜の花が多いエリアの一つが、西都原イベント広場の周辺です。また、考古博物館へ向かう桜並木も人気のエリアです。

爽やかな夏の景色を演出するヒマワリ畑

西都原古墳群に広がるヒマワリ畑

7月中旬から8月中旬にかけては、約100万本ものヒマワリ畑が広がるため、とても夏らしい、映える写真を撮ることができます。

西都原イベント広場や、鬼の窟の周辺が特に見どころです。

古墳を鮮やかに彩る300万本のコスモスと「西都古墳まつり」

西都原古墳群に広がる一面のコスモス

秋にひときわ美しい景観を見せてくれるのがコスモスです。西都原古墳群を埋め尽くすように広がる、約300万本のコスモスは圧巻です。こちらも、西都原イベント広場の周りが見どころです。

この季節は、「西都古墳まつり」が11月の第1土曜・日曜に開催されることもあり、西都原が特に賑わいを見せます。

西都古墳まつりは「西都4大まつり」の一つで、たいまつ行列や炎の祭典を通して古代の神話を表現します。たいまつ行列には一般参加も可能で、約4キロの道のりを練り歩きます。

西都古墳まつりの様子
▲西都古墳まつりの「炎の祭典」のワンシーン

西都古墳まつりのたいまつ行列の様子
▲たいまつ行列には一般参加も可能

参考:西都市観光協会(西都古墳まつり

西都原古墳群周辺のおすすめ観光スポット

西都市には、西都原古墳群を中心に、歴史を感じられるさまざまなスポットがあります。ここでは、ぜひ訪れてみたい人気スポットをご紹介します。

神話の世界をたどる「記紀の道」

宮崎県西都市にある記紀の道にある無戸室跡

「記紀の道(ききのみち)」は、全長約4キロメートルにわたる散策路です。

記紀とは『古事記』と『日本書紀』のことを指す言葉で、双方に記されるニニギノミコトとコノハナサクヤヒメの恋にまつわる伝承地をつないでいることから名付けられました。

二人が初めて出会った「逢初川(あいそめがわ)」をはじめ、「八尋殿(やひろでん)」「無戸室(うつむろ)」「児湯の池(こゆのいけ)」などのゆかりの地を、順に散策することができます。

なお、ルート上の要所である、西都原ガイダンスセンターこのはな館や都萬(つま)神社には、道順などの案内もあります。

公式サイト:記紀の道

コノハナサクヤヒメゆかりの「都萬神社」で縁結び祈願

宮崎県西都市にある都萬神社

都萬神社(つま・じんじゃ)は、コノハナサクヤヒメを祭神とする神社です。縁結びや安産、子育てにご利益があると言われており、デートにおすすめのスポットです。西都原古墳群からは車で約5分です。

また「記紀の道」のスタート地点としても知られていて、ここから約4キロの散策を楽しむこともできます。

公式サイト:都萬神社

西都原古墳群を一望できる「高取山公園」

宮崎県西都市にある高取山公園に咲くツツジ

高取山公園は、4月の初旬に約6,500本ものツツジを楽しめる公園です。特にミツバツツジは、西都市の花としても知られています。

また、10分ほどの遊歩道コースを登れば、高さ約40メートルの展望台に到着します。ツツジはもちろん、一面に広がる西都原古墳群を眺めながら、カップルでゆったりと過ごすことができます。

参考サイト:西都市観光協会(高取山公園

西都原古墳群の基本情報(アクセス)

住所 宮崎県西都市三宅4941番地1
電話番号 0983-41-1557
(西都市観光協会)
アクセス 東九州自動車道「西都IC」より約10分
営業時間 10:00~17:00
(西都原ガイダンスセンターこのはな館)
定休日 なし
※西都原ガイダンスセンターこのはな館は月曜定休
(月曜日が祝日にあたる場合はその翌日)
公式サイト https://mppf.or.jp/saito/

取材協力:西都市観光協会(https://www.saito-kanko.jp/