【旭川観光】男山酒造り資料舘で日本酒を学び、動物園も楽しむカップルの1日プラン
「男山酒造り資料舘」は、旭川を代表する地酒「男山」で知られる男山株式会社が運営する、日本のお酒造りに特化した資料館です。
旭川市旭山動物園から車で約15分のところにあり、日本酒に興味のあるカップルにとって魅力的なスポットです。蔵元限定のお酒を試飲できるほか、お酒造りの歴史や日本酒の製造工程について詳しく学ぶことができます。
この記事では、男山酒造り資料舘の現場責任者である菊地倫紀さんにお話を伺い、施設の見どころや男山酒造り資料舘前後に訪れたいデートスポットについてもご紹介します。
ぜひ次回の旭川デートの参考にしてみてください。
おすすめカップル:日本酒が好き、自然が好き、動物が好き
どんなデート?:お酒の歴史が学べる、お酒にまつわるグッズが買える、動物園を満喫
目安時間:約5時間
目安予算:2人で4,000円~
概要:男山酒造り資料舘と旭山動物園を巡る旭川1日デートプラン
今回は、男山酒造り資料館でお酒にまつわる歴史を学んだあと、旭川市旭山動物園を見てまわるデートプランをご紹介します。
移動時間の短縮のため、車を使ったデートプランになります。
11:30~12:00 | 男山酒造り資料館の展示物を見学 ※車移動のため試飲は控えめに 売店でお土産を購入 |
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12:10~13:10 | あさひかわラーメン村でランチ |
13:25~16:25 | 旭川市旭山動物園を見学 |
※空白の時間は移動時間です
男山酒造り資料館の入館料は無料です。予算としてお土産代・ランチ代・旭川市旭山動物園の入園料(大人1人1,000円)が必要になります。
男山酒造り資料館の試飲を十分に楽しみたい場合は、公共交通機関の利用をおすすめします。男山酒造り資料館から旭川市旭山動物園までは、バスで1時間程度(乗り換え1回あり)かかります。
お土産をたくさん買いたい場合は、午前中に旭川市旭山動物園を訪れてから男山酒造り資料館に行くのもよいでしょう。また、時間の都合がつく場合は、旭川市旭山動物園内にあるレストランでランチを楽しむこともできます。
では、男山酒造り資料館について詳しく解説します。
江戸時代から続く日本酒の歴史を体感!男山酒造り資料舘の魅力
旭川の地酒として有名な「男山」は、江戸幕府の公認酒「御免酒」として知られ、浮世絵や歌舞伎などにも描かれた歴史あるお酒です。1887年に男山株式会社の前身である山崎酒造が北海道で創業して以来、北海道の豊かな自然の恵みを活かしたお酒を生み出し続けています。
男山酒造り資料舘は、男山株式会社が運営する資料館で、江戸時代の酒造りに関する貴重な資料を展示している点が特徴的です。また、実際の酒の仕込み作業を見学することもできます。
春から夏にかけては、前庭でエゾヤマザクラやフジ(フジ棚)、アジサイなどの季節の花を鑑賞でき、池の鯉にエサをやることも楽しめます。さらに、毎年2月第2日曜日には「酒蔵開放」イベントが開催され、造りたての新酒を味わえる機会があります。
今回は、男山酒造り資料舘の現場責任者である菊地さんに、施設の魅力について詳しくお話を伺いました。
蔵元限定酒を含む季節のお酒が楽しめる試飲コーナー
編集部
男山酒造り資料舘では、江戸時代の貴重な資料や酒器などを展示していると伺いました。男山酒造り資料舘で体験できることについて、詳しく教えていただけますか?
菊地さん
1階の試飲コーナーでは蔵元限定や季節限定のお酒などの試飲ができます。混雑を避けるため、「整理番号札」を用意しています。
有料試飲では、「純米大吟醸」と蔵元限定大吟醸酒「木綿屋 七ツ梅」を各30mlで100円(税込)にてお楽しみいただけます。
2階と3階は展示施設となっており、ガラス越しに蔵の中をご覧いただけます。冬場の仕込み時期には、実際の仕込み作業を一部見学できる場合もあります。
3階では、昔の酒造り道具の展示に加え、日本酒の製造工程と男山の歴史を紹介するVTR(約8分間)を5か国語(日本語、英語、中国語、韓国語、タイ語)でご覧いただけます。
▲お酒造りの道具を間近で見られるのはレア
編集部
男山酒造り資料舘では、男山のお酒の無料試飲ができるのが魅力的ですね。カップルで別々のお酒を選んで感想を言い合うのも楽しそうです。
蔵元限定の「木綿屋 七ツ梅」は、この機会に是非試していただきたい一品です。
また、酒造りの過程や道具を間近で見られる機会は貴重です。「お酒ってこういう風にできるんだ」「色んな道具を使うのね」と会話も弾みそうですね。
5か国語対応のVTRもあり、国際カップルにも対応しています。
日本庭園風の前庭で四季の風情を楽しむ
編集部
菊地さんが思う、施設の魅力や見どころを教えていただけますか?
菊地さん
日本酒に興味がある方や日本酒が好きな方はもちろん、そうでない方にも楽しんでいただける施設作りを心がけています。
売店では、お酒以外にもお菓子や酒器、前掛け、Tシャツなどの男山グッズ、甘酒(190g缶)、酒粕アイスなど多彩な商品を取り揃えています。
資料舘前には前庭(日本庭園)があり、季節に応じてエゾヤマザクラやフジ(フジ棚)、アジサイなどの花々が咲き誇ります。前庭の池には鯉が泳いでおり、気温によって変動しますが、例年5月頃から9月頃まで鯉へのエサやりを楽しむことができます。
※エサ1袋10円、1日あたり数に限りあり、雨天中止
▲天気の良い日であれば「ひょうたん池」で鯉にエサをあげることも!
冬季には、この前庭の一部に雪の滑り台を設置し、チューブ滑りを楽しんでいただいています。
編集部
売店の商品についてもう少し詳しく教えていただけますか?
菊地さん
当館1階の売店では、弊社のほとんどのお酒をお買い求めいただけます。蔵元限定商品として、お酒や食品、雑貨を取り揃えています。
食品では、原料のお米を精米する際に発生する米粉で作った「蔵おこし」や、酒粕を使ったカップアイスなどがあります。雑貨では酒器や前掛け、男山オリジナルグッズなども販売しています。
▲とにかく商品の種類が豊富!
編集部
試飲して気に入ったお酒や、思い出に残るお酒を購入できるのは素晴らしいですね。蔵おこしは軽い食感で美味しいと聞いています。男山酒造り資料舘を訪れたら、ぜひ手に入れたいお菓子ですね。
お酒にまつわる多様なグッズや食品があるのは魅力的です。日本酒が苦手な方でも、酒粕を使ったアイスや蔵おこしを通じて、日本酒やお米の魅力を感じることができそうです。
喜多川歌麿の浮世絵制作過程を再現した貴重な展示
編集部
菊地さんから見て、特に好きな展示やコレクションなどがあれば教えてください。
菊地さん
当館2階にある江戸時代資料室には、「男山」の由来や当時の人気などを裏付ける歴史的資料を展示しています。
その中で、喜多川歌麿の浮世絵「名取酒六家選 若那屋内白露 木綿屋乃男山」の制作過程がわかる「順序摺(じゅんじょずり)」を、パネル22枚で再現して公開しております。多色刷りの繊細さや正確さ、色の鮮やかさなど、とても興味深い展示です。
編集部
名取酒六家選は、人気の遊女と銘酒を組み合わせて描かれた浮世絵ですね。「名取酒六家選 若那屋内白露 木綿屋乃男山」では、ほっそりとした優美な雰囲気の遊女・白露の佇まいが印象的です。江戸幕府の官用酒(御免酒)であった男山の歴史の深さを感じさせる貴重な資料だと思います。
また、浮世絵の順序摺は日本の伝統的な木版画制作の過程が学べて興味深いです。美術愛好家の方々にもおすすめできる展示ですね。
酒造り職人気分を味わえる記念撮影スポット
編集部
思い出の写真を撮影できるスポットはありますか?
菊地さん
資料館の正面入り口の両サイドに写真スポットをご用意しております。入り口に向かって左側には、木製の「大桶」がございます。桶の中には「櫂棒(かいぼう)」という米、米麹、水などの原料を混ぜる時に使う道具も設置しているので、お酒を造っているような雰囲気で撮影いただけます。
▲インパクトのある写真を撮るなら大桶がおすすめ
また向かって右側には大きな「酒林(さかばやし)」が吊るされており、その下にベンチがありますので、こちらでも記念撮影をしていただけます。館内には「はっぴ」と「前掛け」、それから4.5Lサイズのお酒の瓶をご用意しておりますので、撮影の際に自由にお使いください。これらを使って、酒蔵の雰囲気を存分に楽しんでいただけると思います。
▲ベンチに座って写真を撮るのもおすすめ
来館者の声:男山酒造り資料舘の魅力と評価
編集部
来館者さんからよく聞く感想などがあれば教えてください。
菊地さん
お酒の仕込み時期なら特に館内に入られた直後、「お酒の匂いがする!」と驚かれるお客様が多いです。日本酒造りの雰囲気を肌で感じられるのが特徴ですね。
編集部
編集部で口コミを調査したところ、以下のようなお声がありました。
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色々な資料が展示されていて日本酒の勉強になった。
- 前庭がとてもキレイ!
- お土産も買えて楽しかったです。
- 試飲コーナーの内容が充実していてよかった。
「施設内容がよい」と感じている方が多い印象です。また、男山酒造り資料舘では「延命長寿の水」と呼ばれる男山の仕込み水を無料開放しています。多くの方がこのお水を汲みに来ており、デートの際にも水筒を持参してお水を汲んで帰るのがおすすめです。
男山酒造り資料舘からカップルへのメッセージ
編集部
最後に、デートでの来館を検討しているカップルやご夫婦へのメッセージがあれば教えてください。
菊地さん
蔵元限定酒や季節限定酒、お酒が苦手な方向けの甘口タイプや低アルコールのものなど、様々な種類のお酒をご用意しております。お酒選びを通して、お互いの好みを話し合いながら、お二人の関係をより深めていただければ嬉しい限りです。
また、お気に入りのお酒をお土産にお持ち帰りいただき、ご自宅でも一緒に楽しいひと時をお過ごしいただければと思います。
編集部
本日はお忙しい中、ありがとうございました。
男山酒造り資料舘へのアクセスと基本情報
住所 | 〒079-8412 北海道旭川市永山2条7丁目1番33号 |
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アクセス | 【車】 ・旭川空港から30分/旭山動物園から15分 ・ラーメン村から5分/鷹栖インターチェンジから15分 【公共交通機関】 ・道北バス「永山2条6丁目バス停」下車徒歩2分 |
営業時間 | 9:00〜17:00 ※酒蔵開放:2月第2日曜日は10:00〜15:00 ※延命長寿の水は1人18リットルまで、9:00〜17:00に提供 |
休館日 | 年末年始(12月31日、1月1日〜3日) |
駐車場 | あり(バス8台、自家用車50台) |
料金 | 無料 |
問い合わせ | 0166-47-7080(酒造り資料館) |
予約 | 不要 |
混雑状況 | 9:00台・13:00前後・16:00台は空いている傾向 土日祝日は混雑 |
公式サイト | https://www.otokoyama.com/museum/ |
※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
男山酒造り資料舘の後に訪れたい観光スポット&グルメ
男山酒造り資料館は、自由見学形式で楽しめます。試飲コーナーが混雑している場合は少し時間がかかることがありますが、通常の場合滞在時間は約30分です。
デートプランに組み込む際は、前後に観光スポットや食事ができる場所を事前に選んでおくと、より充実した時間を過ごせるでしょう。
おすすめのデートスポット
「行動展示」で人気の旭川市旭山動物園
年間約140万人が訪れる日本最北の動物園、旭川市旭山動物園。旭川市民はもとより、日本全国から観光客が訪れる旭川きっての観光スポットです。フラミンゴやペンギン、ホッキョクグマ、レッサーパンダ、爬虫類、さる、きりんなどさまざまな動物を飼育しています。
旭川市旭山動物園では「行動展示」に力を入れており、飼育動物それぞれの特徴がしっかり発揮されるよう、施設設計などにも工夫を凝らしています。
園内には休憩できるレストランなどもあり、デートでも利用しやすいスポットといえるでしょう。
公式サイト:https://www.city.asahikawa.hokkaido.jp/asahiyamazoo/
旭川ラーメンを食べ比べ「あさひかわラーメン村」
ラーメン文化で有名な旭川。あさひかわラーメン村では7つの個性豊かな店舗が集まり、旭川ラーメンの魅力を存分に伝えています。
- 青葉:昭和22年創業。化学調味料を使用せず、自然の恵みを活かしたスープが特徴
- いってつ庵 まつ田:魚だしと豚骨をブレンドした和風テイストのスープが人気
- いし田:厳選素材で作られた「すね骨」の豚骨スープは絶品
- 天金:豚骨・鶏ガラスープで昔ながらの味を再現
- 山頭火:「ただひたすら飽きない」をモットーに、食べやすいラーメンを追求
- さいじょう:烏骨鶏を丸ごと煮込んだコクのあるあっさりスープが特徴
- 梅光軒:旭川ラーメンの代表格。自家製中細ちぢれ麺と秘伝スープの絶妙な組み合わせ
公式サイトにはそれぞれの店舗のメニューが掲載されています。事前に確認して、どのお店に行くか決めておくと便利です。
公式サイト:https://www.ramenmura.com/
まとめ:日本酒の歴史と旭川の魅力を満喫するカップルデート
男山酒造り資料館では、貴重な資料を通じて日本のお酒造りに関する歴史や製造工程を詳しく学ぶことができます。日本酒が造られる過程を知ることで、普段何気なく飲んでいる日本酒の奥深さや魅力を再発見することができるでしょう。
また、デートの記念として男山のお酒や、蔵おこし、オリジナルグッズなどを購入するのもおすすめです。帰宅後、ふたりでデートの思い出を語りながら杯を傾けるというのも趣があり、特別な時間を過ごせます。
さらに、旭川市内では旭山動物園で動物園デートも楽しめます。ランチには地元の名物である旭川ラーメンを味わい、旭川の魅力を存分に満喫してみてください。きっと心に残る素敵な思い出になるはずです。