小樽市の映えスポットを巡りロマンティックな気分に酔いしれるデート|北海道

今回ご紹介するのは、小樽観光協会の秋村さんからの情報を元に提案する、小樽市の撮影スポットをめぐる“映え”デートプランです。

北海道の中部に位置する小樽市は湾岸都市として栄え、その名残がある小樽運河を中心に、魅力的な街並みが広がっています。夜のライトアップされた運河はロマンティックな雰囲気が漂い、街のシンボルの天狗山からの夜景は2人の素晴らしい思い出に残ることでしょう。

グルメの映えメニューもご紹介しますので、ぜひデートプランの参考にして素敵な時間を過ごしてくださいね。

小樽市の映えスポット巡りおすすめルート

小樽市の中心部へは新千歳空港から電車1本でアクセスできます。今回ご紹介するスポットは、小樽駅から歩いて回るのがおすすめですよ。

小樽の魅力はなんと言ってもその街並みです。小樽運河、旧銀行街、石造りの倉庫群など、小樽が栄えていた明治時代から昭和初期に建築された大型の歴史的建造物が広範囲に残り、現在では美術館、レストラン、土産物店などの施設として再活用されています。

特にもともと銀行だった建物はヨーロッパ風の建築で、建物を前にするとまるで海外に来たような雰囲気さえも感じられますよ。

小樽芸術村の似鳥美術館
▲似鳥美術館に生まれ変わった(旧北海道拓殖銀行小樽支店)の建物外観。(引用:小樽観光協会公式サイト

まずは、小樽駅から海へ向かう道を進んで小樽運河に向かいましょう。運河沿いの倉庫群を眺めながら水辺の散策路を歩くと、ゆったりとした気分になれますよ。

小樽運河を散策したあとは、小樽運河の浅草橋街園から徒歩2分の小樽芸術村を訪れてみましょう。ステンドグラス美術館では、館内いっぱいに広がるステンドグラスに魅了されます。

買い物や食べ歩きをしたい方は、堺町通りがおすすめです。レトロ感のあるおしゃれな建造物が立ち並ぶ通りは、歩くだけでもデート気分が高まりますよ。

街並みを堪能したら天狗山へ向かいます。運河付近や駅前から出ているバスで、天狗山ロープウエイ乗り場までは15~20分程。ロープウエイで山頂まで行って、小樽の街と海を一望できる景色を堪能しましょう。

天狗山で過ごしたあとは市内の中心部へもどり、ディナーを楽しむのもいいですね。おしゃれなバーでデートを締めくくると素敵ですよ。

おすすめ“映え”スポット1「小樽運河」

北海道小樽市の小樽運河▲浅草橋街園の欄干から見た小樽運河と石造り倉庫

小樽運河は、小樽港からのはしけ(台船)が接岸できるよう、海岸線を埋め立てて造られた全長1,140mの水路です。大正12年に完成し、戦後にその役目を終えてからは、運河の保存を巡る長い論争の末に整備され、南側は運河の幅の半分が散策路として生まれ変わりました。

小樽運河の撮影スポットとなるのが、浅草橋街園付近です。ここからは石造りの倉庫が運河沿いに立ち並ぶ、壮観な景色を見ることができます。欄干の前に並んで、運河と建物をバックに撮影するのがおすすめですよ。

また浅草橋街園とは反対方向、北側に位置する北運河は、小樽運河の本来の幅のまま残っているエリアです。にぎやかな浅草橋街園付近とは対照的に旅情感にあふれ、穏やかな雰囲気が流れているので、カップルでゆっくり散策できるのではないでしょうか。

北運河エリアにある旧北海製罐(きゅうほっかいせいかん)小樽工場第3倉庫は、夜になるとライトアップされます。夜の訪問も違った雰囲気が感じられますよ。

小樽運河の旧北海製罐小樽工場第三倉庫
▲ライトアップされた、旧北海製罐小樽工場第3倉庫の建物。

女性スタッフのアイコン
秋村さん

どの時間に訪れても映える小樽運河ですが、ぜひ夜景も楽しんでほしいです。石造り倉庫がライトアップされ、ガス灯が灯る散策路はとてもロマンティックですよ。

小樽運河の夜景
▲ガス灯が浮かび上がりムードいっぱいの小樽運河の夜景。

また、毎年2月中旬に開催されるイベント「小樽雪あかりの路」の会場にもなります。雪に覆われた運河が無数のろうそくに灯される光景は大変幻想的で、訪れた人の心を癒やしてくれますよ。

おしゃれな欄干と一緒に撮るのがおすすめ!

小樽運河のインスタ画面
▲運河と倉庫をバックにした撮影がおすすめ!(引用:インスタグラム

浅草橋街園の欄干から、運河と倉庫をバックに撮った写真が多くアップされています。夜のライトアップされた光景は、昼間とはガラリと違った雰囲気ですね。

小樽運河周辺の観光スポット

小樽運河周辺には立ち寄りたくなる観光スポットがたくさんありますが、なかでもおすすめのお店をご紹介します。

石造りが印象的な建物「小樽倉庫No.1」

小樽倉庫No.1の内観

「小樽倉庫No.1」は、小樽運河沿いの石造りの倉庫の一つにある「小樽ビール」に併設されたレストランです。小樽で作っている地ビールと共に、ビールによく合うドイツ料理を味わうことができますよ。

運河の景色と石造りの建物は、海外にいるような雰囲気を醸し出し、カップルのデート気分も高まることでしょう。

公式:小樽ビール「小樽倉庫No.1」

小樽運河の基本情報(アクセス)

住所 〒047-0007
北海道小樽市港町5(浅草橋街園)
電話番号 0134-33-2510(小樽観光協会)
営業時間・定休日 通年散策可能
【ガス灯点灯時間】
・小樽運河散策路:日没~24:00(6月~8月は18:00~24:00)
・北運河散策路:光センサーで点灯・消灯(6月~8月は18:00~翌朝4:00)
・運河プラザ前ガス灯:日没~24:00
・運河倉庫群ライトアップ:日没~22:30
アクセス 小樽駅より徒歩約10分
公式サイト https://otaru.gr.jp/shop/otarucanal

おすすめ“映え”スポット2「小樽芸術村 ステンドグラス美術館」

小樽市の映えスポット「小樽芸術村」ステンドグラス美術館

小樽芸術村は、20世紀前半に建造された5つの建物に、その時代を華やかに彩ってきた国内外の美術品、工芸品を展示公開しているエリアです。

ステンドグラス美術館はそのうちの一つ、旧荒田商会・旧高橋倉庫の建物で、館内には高い天井の上から下までステンドグラスが取り囲むように展示されています。

ステンドグラス美術館の館内

どこから撮影してもステンドグラスが写り込むので、ステンドグラスの前に立つようにして撮影するのがおすすめですよ。

屋内施設なので季節や時間に左右されず、2人でゆっくりと楽しめるスポットです。

館内で写真を撮る際は以下の点に注意してください。

  • 作品を鑑賞している他のお客さんへの配慮。
  • 館内の動画撮影、セルフィ―スティックや三脚の使用は禁止。

また、長時間の撮影を希望する場合は、貸切も可能なので、問い合わせてみてくださいね。

ステンドグラスの前に立ちシルエットでの撮影がおすすめ!

ステンドグラス美術館のインスタ画面
▲お気に入りのステンドグラスの前でポーズをとって撮影したい(引用:インスタグラム

ステンドグラスの光に、人物がシルエットで浮かび上がるような1枚が印象的です。

女性スタッフのアイコン
秋村さん

ステンドグラスを眺めるようにして斜め後ろから撮ると、幻想的な空間の中にいる様子を上手く撮影できると思いますよ。

ステンドグラス美術館周辺の観光スポット

小樽芸術村には、ステンドグラス美術館のほかに、旧三井銀行小樽支店、似鳥美術館(旧北海道拓殖銀行小樽支店)、西洋美術館(旧浪華倉庫)があります。いずれも小樽運河の浅草橋付近にあるので、合わせて見て回ると良いでしょう。

公式:小樽芸術村アクセス

プロジェクションマッピングに感動する「小樽芸術村 旧三井銀行小樽支店」

旧三井銀行小樽支店

旧三井銀行小樽支店は芸術村の建物の一つで、小樽市最後の都市銀行として2002年まで営業していました。2022年に国の重要文化財に指定され、建物内部は見学することができます。

おすすめは毎日上映しているプロジェクションマッピングで、広い屋内の天井に映し出される映像は、大変躍動感があり感動しますよ。

公式:旧三井銀行小樽支店(小樽芸術村)

観光客でにぎわう「小樽堺町通り商店街」

小樽堺町通り商店街

小樽芸術村近くの「小樽堺町通り商店街」は、飲食店をはじめ、たくさんのお店が立ち並ぶ観光スポットです。カップルで休憩をしたり、ガラス工芸やオルゴールなどのお土産選びをするのもいいですね。観光案内所もあるので、小樽の穴場スポットも教えてもらえますよ。

公式:小樽堺町通り商店街

「小樽芸術村 ステンドグラス美術館」の基本情報(アクセス)

住所 〒047-0031
北海道小樽市色内1丁目2-16
電話番号 0134-31-1033
営業時間 5~10月:9:30〜17:00
11~4月:10:00~16:00
※入場は閉館30分前まで。最新の開館状況はHPにて要確認。
休館日 5~10月:毎月第4水曜日
11~4月:毎週水曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始
※企画展の開催・展示替えにより臨時休館や休館日変更あり。
アクセス 小樽駅より徒歩約10分
入館料 一般1,000円
※4館共通券:一般2,900円
公式サイト https://www.nitorihd.co.jp/otaru-art-base/stained-glass-museum/

おすすめ“映え”スポット3「小樽天狗山ロープウエイ」

小樽市の映えスポット「天狗山ロープウェイ」の山頂景色
▲山頂から望む小樽の街と青い海。

天狗山ロープウエイは、小樽のシンボルである天狗山の山頂へ約4分でアクセスするルートです。小樽駅から山麓駅まではバスで15分~20分ほど。なんと言ってもきれいなのが山頂からの景色です。眼下には小樽の街と青い海が広がり、天気の良い時には積丹半島や対岸の暑寒別連峰(しょかんべつれんぽう)まで見渡すことができます。

2022年にNetflixで配信された人気のドラマ「First Love 初恋」に登場する場面としても話題となりました。山頂はドラマでも重要シーンの一つで、ドラマと同じ場面で撮影する人の姿も見かけますよ。

天狗山からの夜景は、北海道三大夜景の内の一つです。小樽の街の灯りをダイナミックに見ることができる映えスポットなので、ぜひカップルでその美しい景観に浸ってほしいですね。

小樽天狗山ロープウェイの夜景
▲宝石のようにキラキラ輝く小樽の美しい夜景。

冬にはゲレンデで、山頂からの滑りを楽しむこともできますよ。

小樽の街に続く青い海と空にロープウエイも入れたい!

天狗山ロープウェイのインスタ画面
▲山頂からの眺めをバックにダイナミックな1枚を撮りたい(引用:インスタグラム

山頂からの雄大な眺めを収めたショットが目をひきますね。夜景はもちろん素敵ですが、空に浮かぶようなロープウエイの写真も絵になります。

小樽の街と海と空、それにロープウエイも入れたショットで、天狗山山頂を訪れた思い出の1枚にしたいですね。

小樽天狗山ロープウエイ周辺の観光スポット

天狗山ロープウエイ周辺にはカップルが立ち寄れるスポットがあるので、あわせてご紹介しておきます。

制作体験ができるガラス工房「ザ・グラス・スタジオ イン オタル」

「ザ・グラス・スタジオ イン オタル」の外観

ロープウエイの山麓駅近くには、「ザ・グラス・スタジオ イン オタル」というガラス工房があります。制作体験もしているので、カップルでおそろいのコップを作るのもいいですね。

参考:ザ・グラス・スタジオ イン オタル

縁結び大学では「ザ・グラス・スタジオ イン オタル」へのインタビューも行いました。見どころなどを紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください。

絶景を眺めながら語り合える「TENGUU CAFE」

TENGUU CAFEからの眺め

ロープウエイ山頂駅に併設されている「TENGUU CAFE」では、山頂から絶景を眺めながらオリジナル料理がいただけますよ。ランチでの利用はもちろん、ドリンクやスイーツを楽しみながら2人で語り合うのにぴったりのスポットです。

公式:TENGUU CAFE

小樽天狗山ロープウエイの基本情報(アクセス)

住所 〒047-0023
北海道小樽市最上2丁目16番15号(山麓駅)
電話番号 0134-33-7381
営業時間・休館日 2023年4月15日(土)~11月5日(日)
9時00分~21時00分(上り最終20時48分)
アクセス ・JR小樽駅からバスで約17分
・小樽ターミナル4番のりばから「天狗山」バス停にて下車
料金 往復:大人1,600円
片道:大人960円
公式サイト https://tenguyama.ckk.chuo-bus.co.jp/

食べる“映え”スポット4「小樽ISO」

小樽市の食べる映えスポット「ISO」

「小樽ISO(イソ)」は、小樽駅から徒歩10分ほど、赤煉瓦の「旧磯野商店倉庫」を改装したレストランです。店内は歴史を感じる造りながらも、とてもシックでおしゃれな雰囲気に満ちています。デートを演出してくれる映えスポットですよ。

小樽ISOの店内
▲シックな雰囲気が漂う店内

小樽ISOはパスタが有名で、海鮮を大胆に使用したメニューがたくさん味わえるのが魅力です。

贅沢すぎるほどのトッピングが映える「生ウニとズワイガニといくらのパスタ」

小樽ISOの料理
▲生ウニとズワイガニが堂々と乗せられた「生ウニとズワイガニといくらのパスタ」

小樽ISOで特に好評なのが「生ウニとズワイガニといくらのパスタ」です。パスタの上に、贅沢すぎる!と感じてしまう程の生ウニとズワイガニといくらが乗った一皿は、写真映えもバッチリですね。

女性スタッフのアイコン
秋村さん

パスタはクリームベースとバター醬油ベースがありますが、個人的にはバター醬油ベースがおすすめです。ちょうどよい塩味にバターの風味が豊かですよ。

また、「小樽産ニシン切り込み 自家製カッテージチーズ」もおすすめの一品です。塩味の強いニシンの切り込みと、さっぱりとしたカッテージチーズがよく合います。

小樽を代表する魚でもあるニシンが洋風アレンジされ、おいしく食べることができますよ。

カップルにおすすめの映えスイーツ、きれいな陶器に入った「抹茶パフェ」

ISOの抹茶パフェ
▲きれいな青緑色の陶器が写真映えする「抹茶パフェ」。

映えメニューとしてカップルにおすすめなのは、小樽焼きの陶器に盛り付けられた「抹茶パフェ」です。小樽焼は海のような青緑色が特徴で、小樽で長い歴史を持つ焼き物でしたが、今はもう作られていません。

美しい色合いと和の雰囲気が感じられる映えメニューで、目でも楽しませてくれることでしょう。

小樽ISOの基本情報(アクセス)

住所 〒047-0031
北海道小樽市色内2-2-14
電話番号 0134-31-1888
営業時間・定休日 ランチタイム:11:30~15:00(L.O.14:00)
ディナータイム:17:00〜22:00(L.O.フード21:00、ドリンク21:30)
定休日:水曜日
アクセス JR小樽駅より徒歩約9分
公式SNS https://www.instagram.com/isootaru0111/

食べる“映え”スポット5「Bar Duomo Rosso」

小樽市の食べる映えスポット「Bar Duomo Rosso」

「Bar Duomo Rosso(バードゥオモロッソ)」は、小樽駅から歩いて7分ほどにある「ホテルノルド小樽」の7階にあるバーラウンジです。

赤いドームの天井と、窓から見える小樽の街並みがとてもロマンティックで、デートにもおすすめの空間です。カラフルなカクテルがさらにムードを盛り上げてくれますよ。

映えドリンクは「おたる生ワインボールナイヤガラ」

Bar Duomo Rossoのカクテル
▲カラフルな色合いがSNS映えする「おたる生ワインボールナイヤガラ」(右端)。

映えるドリンクとしておすすめなのは、小樽のワイン会社である北海道ワインの「ナイヤガラ」を使用したカクテル「おたる生ワインボール」です。

ナイヤガラはブドウをそのまま飲んでいるかのような甘みと香りが特徴のワインです。「おたる生ワインボール」は、そのナイヤガラをブルーキュラソーとジンジャーエールで割ったカクテルで、すっきりとした味わいが魅力!目でも舌で楽しめる一押しの1杯ですよ。

カップルにおすすめ!「ご当地マリアージュセット」

「Bar Duomo Rosso」のマリアージュセット

カップルにおすすめしたいのは「ご当地マリアージュセット」です。飲み物とおつまみプレートが付いてくるセットで、プレートには北海道産のチーズや、シャルキュトリー(※1)が乗った、ディナーの後に丁度いい一品ですよ。(※1)ハム、ソーセージ、テリーヌ等の総称。

デートの最後にはバーに寄ってマリアージュセットを頼む、というのもおしゃれな演出になりますね。

「Bar Duomo Rosso」の基本情報(アクセス)

住所 〒047-0031
小樽市色内1-4-16「ホテルノルド小樽」7F
電話番号 0134-24-0500
営業時間 19:00~23:30
アクセス JR小樽駅から徒歩7分
公式サイト https://www.hotelnord.co.jp/restaurant/

取材協力:小樽観光協会(https://otaru.gr.jp/