大町市で北アルプスの大パノラマ&湧水が育む郷土食を満喫する映えデート｜長野県

この記事では、大町市観光協会のスタッフさんにお聞きした情報を元に作成した、長野県大町市のフォトスポットを巡る“映え”デートプランをご紹介します。

大町市は、おいしい水と空気が魅力の自然豊かな街です。北アルプスの3,000メートル級の峰々はもちろん、周囲に広がる春の桜や菜の花、秋の紅葉など、四季折々の景色も写真映えします。

さらに深い自然と文化が育む郷土食や地酒も楽しむことができるので、デートにぴったりのエリアです。

大町市の映えスポット巡りおすすめルート

大町市（信濃大町）は、かつて「塩の道」千国街道（ちくにかいどう）の荷継ぎ町として栄えました。

大きな特徴の一つが、豊かな飲み水に恵まれていることです。北アルプスを水源とする「男清水（おとこみず）、里山の居谷里を水源とする「女清水（おんなみず）」と分けて親しまれており、街中には飲み比べられるスポットもあります。

今回のデートプランでは、大町市の山道も移動するため、基本的には自家用車やレンタカーの利用がおすすめです。ルートによっては、電動自転車などのレンタルも選択肢に入ります。

参考：信濃大町なび（レンタカー・レンタサイクル）

まず最初に行きたいのは、恋人たちに人気のフォトスポット「鷹狩山展望台」です。北アルプスの壮大なパノラマを背景にして、ぜひ記念撮影をしましょう。

▲鷹狩山展望台から壮大な北アルプスを望む

次に向かうのは「中山高原」です。春には菜の花、秋には一面のそば畑など、季節ごとに異なる風景を楽しむことができます。

▲そばの白い花が見ごろを迎えた、8月下旬頃の中山高原

ランチにおすすめのお店は、信濃大町の郷土料理を提供する「創舎 わちがい」です。

「わちがい」は室町時代から、大町の地に佇む「栗林家」の屋号です。代々この地に大庄屋として務めたこの屋敷は、明治時代からの造りをそのまま残し、時を刻み続け、2005年に地元の食を提供するお食事処＆カフェ・ギャラリー「わちがい」として蘇りました。

「わちがいざざ膳」、「大町銀嶺豚丼膳」などをぜひ注文してみてください。

▲趣のある京風町屋造りの建物で郷土料理を提供する「創舎 わちがい」

また大町市では、まるでダムのような見た目の「黒部ダムカレー」が、ご当地グルメとして親しまれています。下記サイトに提供店がまとめられているので、気になる方はぜひ探してみましょう。

参考サイト：大町市（黒部ダムカレー）

▲大町市のご当地グルメ「黒部ダムカレー」の一例

午後は「木崎湖」の湖畔でゆっくりするのがおすすめです。湖越しに、北アルプスを眺めることができます。周囲には散策路が整備されているので、食後の散歩にもぴったりです。

▲のんびりとした雰囲気を味わえる木崎湖の湖畔。キャンプ場もあり

また、大町市の豊かな自然の中でアクティビティを体験したいなら、「国営アルプスあづみの公園（大町・松川地区）」を訪れてみてください。夏季のイルミネーション（※）もデート向きです。
（※）2023年は8月5日～8月20日、18時～21時限定で実施

夕方になったら、昭和レトロな雰囲気の「大町名店街」へ。飲食店や居酒屋が充実しているので、宿泊する場合は食べ歩きもおすすめです。

それでは各スポットの詳細や見どころについて、順に見ていきましょう。

おすすめ“映え”スポット1「鷹狩山展望台」

鷹狩山展望台は、北アルプスの大パノラマを背景に記念撮影ができる展望台です。「恋人の聖地（※）」にも選定されており、ハート型の可愛いモニュメントが設置されています。
（※）参考：恋人の聖地プロジェクト（信濃大町）

昼夜関係なく車で頂上付近までアクセス可能で、昼間ならゆっくりとトレッキングを楽しみながら登ることもできます。

特に、山が雪化粧をしている光景や、朝焼けに染まる連山は、息をのむほどの美しさです。また、10月下旬から11月上旬にかけては、雲海の発生率が高くなります。

▲恋人の聖地と呼ばれるだけあって、夜景もロマンチック

鷹狩山展望台周辺のおすすめ観光スポット

鷹狩山展望台の周辺をさらに散策したい方は、次の観光スポットがおすすめです。

いちごソフト・シェイクが人気の「すえひろファーム」

「すえひろファーム」は、長野県特産の夏秋いちご「サマーリリカル」を扱う栽培農場です。

いちご狩り（要予約）ができるうえ、贈答用いちごやソフトクリーム・シェイクも販売しているので、デートの休憩スポットとしておすすめです。

公式サイト：すえひろファーム

山頂の展望レストラン「エコーハウスたかがり」

「エコーハウスたかがり」は鷹狩山山頂にある、北アルプスの展望を楽しみながら食事ができるレストランです。

うどん、ラーメン、カレーなどの食事や、コーヒーなどの喫茶を提供しています。

参考サイト：信濃大町なび（エコーハウスたかがり）

鷹狩山展望台の基本情報（アクセス）

住所	〒399-7301 長野県大町市八坂
最寄り駅 アクセス	JR「信濃大町駅」から車で約20分、徒歩で約2時間
営業時間	年中無休
定休日	なし
参考サイト	https://kanko-omachi.gr.jp/spot/takagariyama/

おすすめ“映え”スポット2「中山高原」

中山高原は、四季それぞれに美しい風景が広がる高原です。

春は菜の花、夏は緑あふれる草原、秋は緑と白のそば畑（※）、冬は見事な雪景色が特徴で、市街地とはまた違った角度から北アルプスの山々を撮影することができます。
（※）畑などには立入禁止

▲そば畑に霧が立ち込める、朝の静かな風景も美しい

中山高原周辺のおすすめ観光スポット

中山高原の周辺にはレストランやカフェ、さらに温泉入浴や宿泊が可能な道の駅もあるので、ゆっくりと過ごすことができます。

郷土料理に温泉、宿泊まで！道の駅 「ぽかぽかランド美麻」

道の駅 「ぽかぽかランド美麻」は、温泉や本格的な郷土料理を楽しめる道の駅です。メニューには信州牛や信州サーモンを使った料理、また香り豊かな信州そば等が並びます。

宿泊施設としても利用可能で、近年はペット同伴可能のトレーラーハウスなどが人気だと言います。もちろんお土産の売店もありますよ。

公式サイト：ぽかぽかランド美麻

中山高原でデートにおすすめのレストラン・カフェ

中山高原でおすすめの飲食店は、季節野菜やジビエが食べられるレストラン「農園カフェ ラビット」と、焙煎コーヒーが味わえる「美麻珈琲（みあさコーヒー）」です。

どちらもカップルで自然を満喫しながら過ごせる、おすすめのお店です。

公式サイト：農園カフェ ラビット

公式サイト：美麻珈琲

中山高原の基本情報（アクセス）

住所	〒398-0002 長野県大町市大町
最寄り駅 アクセス	JR「信濃大町駅」から車で約20分
営業時間	年中無休
定休日	なし
参考サイト	https://kanko-omachi.gr.jp/spot/nakayamakougen/

おすすめ“映え”スポット3「木崎湖」

木崎湖は、さまざまなウォータースポーツやキャンプを体験できる湖です。特にワカサギ釣りは、一年を通して楽しむことができます。

景色では、初夏の睡蓮や秋の紅葉をはじめ、四季を通して見どころがあります。周囲の散策路をまとめた「フットパスマップ」が用意されているので、デートにもぴったりです。

特におすすめの撮影スポットは「木崎湖桟橋」です。青い空と湖を背景にして、桟橋に二人でいるところを撮るのがおすすめです。

▲おすすめの映えスポットは「木崎湖桟橋」

木崎湖周辺の観光スポット

木崎湖の周囲にはキャンプ場やカフェがあるので、このエリアを中心にゆっくり滞在することもできます。

バレル式サウナもある「木崎湖キャンプ場」

「木崎湖キャンプ場」は、バンガロー16棟とテントサイト約100張分を備えた、レイクビューのキャンプ場です。

近年特に注目を集めているのが、キャンプ場内に設置された「バレル式サウナ」です。サウナを出たら、目の前に広がる山と湖の絶景を眺めながら、北アルプスの湧き水を思う存分浴びて、クールダウンできますよ。

公式サイト：木崎湖キャンプ場

湖畔を眺めながらくつろげる「ねまるちゃテラス」

「ねまるちゃテラス」は、店内の大きな窓から木崎湖畔を一望できる、憩いのカフェです。

地元の野菜やフルーツを使用した無添加の洋食を、静かな空間でゆっくり味わうことができるので、デートにぴったりです。愛犬も一緒に利用できるお店です。

公式サイト：宿満久（ねまるちゃテラス）

木崎湖の基本情報（アクセス）

住所	〒398-0001 長野県大町市平
最寄り駅 アクセス	JR「信濃木崎駅」から徒歩10分 ※木崎湖沿いには他「稲尾駅」「海ノ口駅」もあり
営業時間	年中無休
定休日	なし
参考サイト	https://kanko-omachi.gr.jp/spot/kizakiko/

おすすめ“映え”スポット4「国営アルプスあづみの公園（大町・松川地区）」

国営アルプスあづみの公園（大町・松川地区）は、豊かな自然環境の中で多彩なアクティビティを体験できる公園です。

「森を遊び」をテーマにしており、春は花や小動物との出合い、夏は水辺での遊びや夜のイルミネーション、秋は紅葉、冬は雪遊びなど、フルシーズンで楽しむことができます。

特に「サマーイルミネーション（※）」や四季折々の花は、どれも写真映えするのでおすすめです。
（※）2023年は8月5日～8月20日、18時～21時限定で実施

▲カップルにも人気の夏の恒例イベント「サマーイルミネーション」の様子

国営アルプスあづみの公園（大町・松川地区）周辺のおすすめスポット

国営アルプスあづみの公園（大町・松川地区）の周辺でさらに観光したい場合には、以下のスポットがおすすめです。

「安曇野汽船」の熱気球で空からの景色を満喫！

「安曇野汽船」は、熱気球などを利用した観光サービスを提供している会社です。ロープで固定された熱気球に乗って、高度約30メートルから北アルプスの風景を眺めることができます。

熱気球には、2019年「ゆるキャラグランプリ」1位に輝いた「アルクマ（長野県PRキャラクター）」が描かれており、こちらも写真映えしますよ。

公式サイト：安曇野汽船

あづみの公園内でランチなら「北アルプスの食卓」へ

「北アルプスの食卓」は、国営アルプスあづみの公園（大町・松川地区）内で、土日祝日のみ営業しているレストランです。

ご当地グルメの「黒部ダムカレー」をはじめ、パスタやそばなど、食材にこだわったメニューをそろえています。カフェメニューもあるので、休憩にもおすすめです。

公式サイト：北アルプスの食卓

国営アルプスあづみの公園（大町・松川地区）の基本情報（アクセス）

住所	〒398-0004 長野県大町市常盤7791-4
電話番号	0261-21-1212
最寄り駅 アクセス	【車】 ・長野自動車道「安曇野I.C.」から大町まで、国道147号線で約40分 【公共交通】 ・JR「信濃大町駅」から、バス・タクシーで約15分
営業時間	【3月1日〜6月30日】9：30〜17：00 【7月1日〜8月31日】9：30〜18：00 【9月1日〜10月31日】9：30〜17：00 【11月1日〜2月末日】9：30〜16：00
定休日	・月曜日 ※月曜日が祝日の場合は開園し、直後の平日が休園※12月31日、1月1日は休園
公式サイト	https://www.azumino-koen.jp/oomachi_matsukawa/index.php

おすすめ“映え”スポット5「大町名店街」

大町名店街は、さまざまな名店が集まる昭和レトロなアーケード街です。

アーケードがあるので昼は優しい日差しが心地よく、夜になれば各店の看板がきらめいて、また違った雰囲気が漂います。昭和を思わせるレトロな雰囲気があり、撮影スポットとしても人気があります。

▲ふと足元に目をやると、可愛い動物のデザインが描かれている

大町名店街周辺で観光なら芸術・文化拠点の「麻倉」がおすすめ

「麻倉（あさぐら）」は、江戸時代に建てられた麻の倉を再生して、大町の芸術文化の拠点として活用されている施設です。

1階は常設ギャラリーで、北アルプス在住の作家の作品を中心に展示・販売しています。また四季折々に、クラフト体験などの参加型イベントや、音楽会・演劇・企画展などが開催されています。

公式サイト：麻倉

大町名店街の基本情報（アクセス）

住所	〒398-0002 長野県大町市大町2532-7 大町名店街
最寄り駅 アクセス	JR「信濃大町駅」から徒歩10分
営業時間	店舗による
定休日	店舗による
参考サイト	https://kanko-omachi.gr.jp/spot/%E5%A4%A7%E7%94%BA%E5%90%8D%E5%BA%97%E8%A1%97/

食べる“映え”スポット1「創舎 わちがい」

「創舎 わちがい」は、江戸時代に大庄屋が暮らしていたという、京風町屋造りの建物が特徴的な飲食店です。地元の食材にこだわっており、さまざまな郷土食を提供しています。

なお、基本的には予約制となっており、ランチは空きがあれば当日予約も可能です。一方でカフェの時間帯は予約不要で、花豆アイスのくずきりあんみつなど、和風のデザートを味わえます。

また、2階はギャラリーとなっていて、地元作家による作品展・写真展が随時開催されています。ギャラリーのみ立ち寄ることもできます。

おすすめ映えメニューは「塩の道 お祭りご膳」

「創舎 わちがい」でおすすめのメニューは、「塩の道」の宿場町として栄えた大町の様子を今に伝える郷土料理「塩の道 お祭りご膳」です。お食事は、事前ご予約制となっています。

大町銀嶺豚、澄んだ雪解け水が育む野菜やお米、冬の寒さが厳しい大町ならではの保存食など、どれも信濃大町ならではの味覚です。

また、信濃大町の地酒三蔵（金蘭黒部・白馬錦・北安大国）の飲み比べをすることもできますよ。

「創舎 わちがい」の基本情報（アクセス）

住所	〒398-0002 長野県大町市上仲町4084
電話番号	0261-23-7363
最寄り駅 アクセス	JR「信濃大町駅」から徒歩約10分
営業時間	10：00〜16：00（L.O.15：30)
定休日	【12月～3月】毎週月曜日・火曜日​ ​​【4月～11月】第4月曜日・毎週火曜日
公式サイト	https://www.wachigai.com/

食べる“映え”スポット2「北アルプスブルワリー」

北アルプスブルワリーは、北アルプスの水を使って醸造された、さまざま味わいの地ビールを提供するビール工場・ビールバーです。

ユニークな外観が写真映えするうえ、店内にもおしゃれな空間が広がっています。ビールに合うおつまみを頂きながら、落ち着いた雰囲気の中でクラフトビールの飲み比べはいかがでしょうか。

▲外観同様に木の温もりを感じられる、スタイリッシュな店内

北アルプスブルワリーの基本情報（アクセス）

住所	〒398-0002 長野県大町市大町4134-1
電話番号	0261-85-0780
最寄り駅 アクセス	JR「信濃大町駅」より徒歩約20分
営業時間	16：00～21：00（火～金） 11：30～21：00（土・日・祝）
定休日	月曜日 ※祝日の場合は翌平日
公式サイト	https://n-alps.beer/

取材協力：大町市観光協会（https://www.kanko-omachi.gr.jp/）