若狭熊川宿で歴史と鯖グルメを満喫!道の駅「若狭熊川宿」を巡るカップルデートプラン
今回の記事でご提案するのは、福井県三方上中郡若狭町にある道の駅「若狭熊川宿」を中心に、熊川宿の伝統的な町並みや地元グルメを堪能するデートプランです。
道の駅「若狭熊川宿」は、若狭や福井県の特産品である鯖(さば)を使った商品を販売する直売所や、それらをその場で食べられる食堂がある施設です。周辺の熊川宿のレトロな景観に合わせて造られた施設内では、この地が宿場町として栄えていた江戸時代の面影を感じることができます。
道の駅「若狭熊川宿」を満喫した後は、周辺の熊川宿の町並みをレンタサイクルで散策し、レインボーラインまでドライブして山頂公園からの絶景を眺めに行くことをおすすめします。
この記事では、道の駅や昔ながらの景色が広がる街道、湖が見える公園をめぐって、福井県若狭町の歴史・グルメ・自然を楽しむデートプランをご紹介します。
おすすめカップル:ご当地グルメが好き、サイクリング・散策が好き、レトロな雰囲気が好き
どんなデート?:道の駅で地元グルメをいただく、資料館を見学、サイクリングで周辺散策、湖を見に行く
概要:若狭熊川宿で味わう歴史と鯖グルメのデートプラン
今回のメインスポットの道の駅「若狭熊川宿」がある若狭町熊川は、かつて物流の拠点や宿場町として栄えた町で、今でも周辺一帯にその時代の面影が残る歴史的な景観を楽しむことができます。そこで編集部は、この若狭熊川宿の魅力を存分に堪能できるデートプランを考案しました。
今回のデートのメイン |
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道の駅「若狭熊川宿」 |
周辺のデートスポット |
・若狭熊川宿(道の駅の周辺一帯) ・河内川(こうちがわ)ダム ・瓜割(うりわり)の滝 ・レインボーライン山頂公園 |
ランチにおすすめのお店 |
・道の駅「若狭熊川宿」内の食堂「四季彩館」 |
道の駅「若狭熊川宿」の直売所では、地元の名産品である鯖や、葛(くず)、梅を使った商品、地元銘菓などを購入できます。併設のレストラン「四季彩館」では、看板メニューの鯖寿司のほか、福井の名物料理・越前そばも提供しており、地元グルメを心ゆくまで味わえます。
また、道の駅「若狭熊川宿」ではレンタサイクルも行っているので、サイクリングを楽しむのもおすすめです。昔ながらの町並みを恋人と一緒に自転車で走るという特別な体験ができます。周辺には見学可能な監視所がある「河内川ダム」や、苔むした岩間を流れる湧き水が見られる「瓜割の滝」など、見どころが豊富にあります。
さらに、道の駅「若狭熊川宿」から車で30分ほどのところにあるレインボーライン山頂公園も必見です。2020年に完成したおしゃれなテラスからは、三方五湖の絶景を楽しむことができます。
それではここからは、メインスポットの道の駅「若狭熊川宿」について詳しくご紹介します。
道の駅「若狭熊川宿」で楽しむ福井の特産品と鯖グルメ
▲道の駅「若狭熊川宿」の看板メニュー「焼き鯖寿司」の写真
道の駅「若狭熊川宿」は福井県若狭町の国道303号線沿いにあります。この道路は、福井県小浜から京都、奈良へとつながる古くからの海産物運送ルートでした。特に鯖の輸送が多かったことから「鯖街道」と呼ばれるようになりました。
そのため、道の駅「若狭熊川宿」では、縁のある鯖を使った商品を看板メニューとして直売所や食堂で提供しています。特に人気なのが、脂がのった鯖の風味をそのまま楽しめる鯖寿司です。「お値段以上の価値がある」と高い評価を得ています。鯖以外にも、福井県自慢の食材を使用した商品も豊富に取り揃えており、葛、梅、じねんじょなどを使った特産品も販売しています。
道の駅がある熊川地区は、平成8年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。以来、町全体で伝統的な景観の復元に取り組んでいます。そのため、道の駅の周辺には江戸時代を彷彿とさせる昔ながらの町並みが広がっています。統一された景観は、訪れる人に非日常的な雰囲気を味わわせてくれます。
また、併設の「鯖街道ミュージアム」では、鯖街道や熊川宿の歴史を漫画で分かりやすく展示しています。入場無料で、この地域の歴史や江戸時代の物流について気軽に学ぶことができます。
今回は、道の駅「若狭熊川宿」の支配人である山嵜さんにインタビューを行いました。施設の特徴や商品の魅力、カップルでの楽しみ方などについて詳しくお聞きしましたので、ご紹介していきます。
江戸時代の面影が残る熊川宿に位置する道の駅
編集部
山嵜さん、本日はどうぞよろしくお願いいたします。まず、道の駅「若狭熊川宿」の場所について簡単に教えてください。
山嵜さん
当施設のある若狭町熊川宿は、福井県小浜と奈良・京都を結ぶ「鯖街道」の中継地点にあります。かつては物流の主要ルートとして栄え、中国大陸の文化や若狭の海産物・農産物がこの熊川を経由して都に運ばれていました。
現在、熊川宿は重要伝統的建造物群保存地区に、鯖街道は歴史国道に選定されています。町全体で歴史的な風景を保存する取り組みを行っており、当道の駅はその熊川宿の拠点施設として多くの方々に親しまれています。
▲木造・瓦屋根の民家が続く熊川宿の町並みは、歴史情緒が漂います。
編集部
町全体を挙げての町づくりが行われてきたそうですね。道路舗装や電線の地下埋設など、レトロな雰囲気に統一されているため、まるで1つのテーマパークのようです。カップルで歩けば、まるで過去にタイムスリップしたような非日常感が味わえそうですね。
道の駅「若狭熊川宿」の外観も、この歴史的な雰囲気に合わせているのでしょうか?
山嵜さん
はい。道の駅「若狭熊川宿」も伝統的な建物が並ぶ景観に合わせ、風景に溶け込むよう白壁の土蔵造り(※)になっています。
※江戸時代に流行した建築技法。土壁の上に漆喰(しっくい)を塗って仕上げるため、壁が白くなる。
編集部
見た目だけでなく、建築方法にもこだわって建てられた施設なのですね。素材や技法から町並みを再現しているからこそ、本物の歴史情緒が感じられるのだと思います。
鯖街道ミュージアム:漫画で楽しく学ぶ熊川宿の歴史
編集部
道の駅「若狭熊川宿」は、具体的にどんなことができる施設なのでしょうか?
山嵜さん
店内では、地元の特産品を販売する売店コーナーでショッピングを楽しんだり、食事処で地元名物を味わっていただくことができます。また、併設の鯖街道ミュージアムでは、鯖街道の歴史をマンガで分かりやすく紹介しています。熊川宿を散策する時間がなくても、短時間で鯖街道熊川宿の歴史を知っていただけますよ。
▲売店では、種類豊富な特産品を取り扱っています。
▲鯖街道ミュージアムでは漫画で描かれた展示が見られ、楽しみながら鯖街道の歴史について学べます
編集部
地元の特産品が買える売店は、品揃えが豊富で見応えがありそうですね。家族や友人へのお土産から、カップルでのおうちデート用のグルメまで、いろいろ探しているうちにあっという間に時間が経ってしまいそうです。
また、鯖街道の歴史や文化について学べる鯖街道ミュージアムは、2020年にリニューアルオープンしたそうですね。活字での説明だけでなく漫画の絵があることで、展示の内容がとても理解しやすくなります。文字をじっくり読まなくても、絵を見れば内容がおおよそ把握できるので、普段資料館や博物館にあまり行かないようなカップルでも気軽に見学できそうです。
直売所の人気商品:鯖寿司と高品質の熊川くず
編集部
直売所では、特産品を販売されているとのことですが、具体的にはどのようなものを取り扱っているのでしょうか?
山嵜さん
直売所では、鯖寿司・焼き鯖寿司が特に人気です。また、熊川くず湯・くずきり・葛ようかんなど、熊川の特産品である熊川くずを使用した加工品も販売しています。お土産では、福井の地酒や羽二重餅も人気がありますよ。
編集部
海や川、山があり立地に恵まれた福井県は、海産物から農産物まで美味しいものがたくさんありますね。デートで訪れるカップルの参考になるよう、直売所での売れ筋ランキングベスト3を教えてください。
山嵜さん
1位は鯖寿司、2位は「一枚流し 葛ようかん」、3位は熊川くず湯です。
鯖寿司は、道の駅「若狭熊川宿」のオリジナル商品で、ジャンボサイズでボリューム満点です!ほどよく酢でしめたその味は格別で、お客様から圧倒的な人気を誇っています。
召し上がり方ですが、まずは何もつけずそのまま味わってください。お好みで刺身醤油をつけたり、少し身をあぶり焼きしたりすると、また違った美味しさが楽しめますよ。
▲大人気商品の鯖寿司は、サイズが大きく、脂も乗っていて美味しそうです。
編集部
鯖街道というだけあって、やはり1番人気は鯖を使った商品なんですね。福井県は古代より、「御食国(みけつくに)」として、皇室・朝廷に多くの海産物を献上してきたそうです。中でも鯖が特に多く運ばれていたとのことで、皇族の方々にも重宝された福井県自慢の鯖がどんな味なのか、この機会にぜひ試してみたいところです。
大きめサイズなので、カップルでシェアして食べるのもいいですね。続いて人気の葛ようかんや熊川くず湯についても詳しくご紹介ください。
山嵜さん
「一枚流し 葛ようかん」は、伝統を受け継いで生産されている日本三大葛の1つ「熊川くず」を使用しています。この葛ようかんは、熊川くず本来の持ち味を最も素朴に生かした商品で、寒天とは異なるつるりとした食感とのど越しをお楽しみいただけます。
暑い夏に冷えた葛ようかんは最高ですし、寒い冬にあたたかいお部屋の中で冷たい葛ようかんをいただくのも趣があります。
また、同じく熊川くずを使用した「熊川くず湯」は、プレーン・生姜・柚子・抹茶・小豆の5種類の味が楽しめます。
編集部
「熊川くず」の原料には、福井県を流れる北川上流に自生している葛根(くずね)を使用しているそうですね。ここで採れる葛根は、デンプンの純度が高く良質なのが特長だと伺いました。
さらにこの葛根を、デンプンが発酵してしまわないよう、冬の極寒の川の中で手作業にて加工していると聞き驚きました。この作業の過酷さから、一度は熊川くずの伝統が途切れかけてしまったこともあるそうですね。職人さんの努力によって守られている貴重な商品であることがよくわかります。
若い世代の方には、葛を使った商品になじみがない人もいるかもしれませんが、葛独特のトロっとしたまろやかな口当たりや、つるっとしたのど越しは病みつきになりますよね。道の駅「若狭熊川宿」に訪れた際は、ぜひ試してみていただきたいと思います。
カップルにおすすめ!福井県の人気スイーツ
編集部
道の駅「若狭熊川宿」全体での売れ筋を教えていただきましたが、「カップルにこそおすすめしたい」という商品がありましたら、ぜひ教えてください。
山嵜さん
カップルにおすすめの商品は、「天使のおやつ」と「冷凍夢助だんご」です。天使のおやつは、クリームチーズとカマンベールチーズを合わせたクリームを、しっとりふんわりと焼き上げたチーズスフレでサンドした商品です。
夢助だんごは、福井県産のコシヒカリだけを使用したお団子です。米を粒のまま名水でふっくらと蒸してから潰し、餅つき機でつき上げて作っています。コシのあるもちもちの食感と、素材のおいしさが詰まった味わいが特徴です。
「夢助だんご」は急速冷凍して販売しているため、自宅でのストックやお土産として人気があります。お召し上がりの際は自然解凍するだけなので、簡単にお楽しみいただけます。
編集部
天使のおやつは、福井県でチェーン展開している洋菓子店「西洋菓子倶楽部」の商品ですね。福井県以外には出店していないので、県外の方へのお土産に最適です。個包装なので、カップルでのドライブ中のおやつにも便利です。
夢助だんごは、福井県の創業70年以上の老舗米菓子店「杉本清味堂」の看板商品です。こだわりの製法で練り上げた生地を直火で丁寧に焼いており、香ばしい香りが特徴です。冷凍団子なので1か月保存可能で、お土産にも適しています。
驚きの一品!鯖アイスと紅映梅サイダーを体験
編集部
このほかにも、道の駅「若狭熊川宿」にはユニークなグルメがあると伺いました。こちらについても詳しく教えていただけますか。
山嵜さん
当駅のみで販売している「鯖だしアイスもなか」はお客様から「なにこれ!」と驚かれることが多いメニューです。もなかの中に挟んだアイスに鯖だしの粉末を混ぜているのですが、鯖の臭みはなく甘さ控えめでおいしいですよ。鯖の風味がほのかに感じられ、和と洋の絶妙な組み合わせを楽しめます。
編集部
鯖を使ったアイスがあるなんて驚きです!魚を使用したスイーツをいただく機会はそうそうないので、カップルで食べればデートのいい思い出になりそうですね。そのほかにも、道の駅「若狭熊川宿」ならではのグルメがあればぜひ教えてください。
山嵜さん
若狭の特産品である「紅映梅(べにさしうめ)」を使用した炭酸水「BENIサイダー」があります。香料・酸味料を使用しないナチュラルなテイストで後口がよく、甘ったるくない味わいが特徴です。子どもから大人まで、飲みやすい微炭酸で、当駅でダントツ人気の飲料ですよ。梅の爽やかな香りと味わいが、特に暑い季節にぴったりです。
編集部
若狭町では160年ほど前から梅づくりが盛んで、今では県内の梅のほとんどがこの若狭町で作られていると伺いました。そのため道の駅「若狭熊川宿」では、BENIサイダーのほかにも梅干しや梅ゼリーなど数々の梅商品が販売されているのですね。このBENIサイダーは若狭町のふるさと納税返礼品にもなっていて、町を代表するほどの人気商品であることがわかります。
食堂の人気メニュー:鯖料理と越前そばのセット
編集部
道の駅「若狭熊川宿」には食事処もあるのですね。具体的にどのようなメニューを取り扱っているのか教えてください。
山嵜さん
福井県の入り口にあたる当駅の食堂では、鯖街道熊川宿の特産品である熊川くずを使用した「くずうどん(9月~5月までの期間限定)」を提供しています。その他「鯖寿司・焼き鯖寿司」や、「鯖だし和風ラーメン」、福井のソウルフード「ソースカツ丼」、「越前そば」などもございます。これらは全て地元の食材や伝統的な料理法を活かした特色あるメニューです。
編集部
麺類から丼もの、定食に至るまで、幅広いメニューを取り扱っているのですね。デートで訪れたカップルでも、それぞれの好みに合ったメニューが見つかりそうです。
「くずうどん」が特に気になります。とろみがあってつるっとしたのど越しが特徴の葛をうどんにしたら、どのような食感になるのか楽しみですね。
道の駅「若狭熊川宿」ならではの魅力的なメニューが豊富なので、訪れたカップルの中には「どれを頼んだらいいか迷ってしまう」という方も多いと思います。特におすすめのメニューがあれば、ぜひご紹介ください。
山嵜さん
越前そばのセットがおすすめです。鯖寿司や焼き鯖寿司、またはソースカツ丼とのセットメニューがあります。鯖街道熊川宿ならではのグルメと、福井県を代表するグルメの両方を召し上がっていただける、満足度の高いメニューです。このセットメニューは、地域の食文化を一度に体験できる絶好の機会となります。
レンタサイクルで巡る熊川宿のレトロな町並み
編集部
ここまでは、道の駅「若狭熊川宿」の売店や食堂についてご紹介いただきました。グルメやショッピング以外にも、楽しめるようなアクティビティはありますか?
山嵜さん
道の駅「若狭熊川宿」では、レンタサイクルを行っています。熊川宿の玄関口でもある当駅から電動アシスト自転車に乗って、周辺の鯖街道熊川宿の町並みや河内川(こうちがわ)ダム・瓜割りの滝を散策してみてください。電動アシスト自転車なので、坂道も楽に走ることができ、初心者の方でも安心して楽しめます。
編集部
歴史情緒あふれる熊川宿の町並みを、2人で自転車に乗って走るのはとても気持ちがよさそうですね。周辺スポットは特に水景が美しく、河内川ダムの雄大な景色や瓜割りの滝の清涼感ある眺めを2人で楽しめば、きっと心が癒されると思います。また、道の駅で美味しい食事をした後に自転車で散策すれば、運動にもなりそうですね。車で来たカップルも、あえて自転車をレンタルして周辺を巡れば、新鮮な体験ができそうです。
2019年完成の河内川ダム:無料で入れる監視所からの絶景
河内川ダムは道の駅「若狭熊川宿」から約2キロの距離にあり、自転車で約10分、徒歩でも30分ほどで到着します。ダムの監視所が無料で一般開放されており、そこからダムを間近に見ることができ、その迫力は圧巻です。特に晴れた日には、広大な貯水池に周囲の緑が映り込む美しい景色が広がります。この絶景を背景にカップルで写真を撮れば、素敵な思い出になること間違いありません。
2019年に完成したばかりの新しいダムで、今後も展望台や見学スペースの増築が計画されています。普段はあまり馴染みのないダムを身近に感じられる貴重な機会です。自然豊かな環境で、新しい体験を求めるカップルにおすすめのスポットです。河内川ダムへ足を運んでみてはいかがでしょうか。
名水百選「瓜割の滝」:幻想的な景観と冷たい湧水
瓜割の滝は、道の駅「若狭熊川宿」から自転車で約40分のところにある「若狭瓜割名水公園」内に位置しています。名前は「滝」ですが、実際は岩間から湧き出る清水です。夏でも瓜が割れるほどの冷たさから「瓜割」と名付けられました。
苔むした岩の間を流れる冷たい湧き水の景色は神秘的で、瓜割の滝は日本の名水百選の1つに選ばれています。その美しさと水質の良さが高く評価されているのです。
2人で実際に瓜割の滝の水に触れ、その冷たさを体感してみてはいかがでしょうか。また、公園内には1万株ものアジサイをはじめ、桜やモミジなども植えられており、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。季節ごとに変わる自然の表情を、恋人同士で観賞するのもおすすめです。
定期開催の朝市と観光交流イベント情報
編集部
道の駅「若狭熊川宿」では、季節ごとに開催されるイベントなどはありますか?
山嵜さん
4月~11月の毎月最後の日曜日(天候や参加者の都合により1週間早く開催されることもあります)に「熊川いっぷく市」という朝市を開催しています。地元の農家の方が直接販売する野菜やお米のほか、地元特産品の伝統野菜である山内かぶらを使用したコロッケ・餃子、夏にぴったりの作りたての「くずまんじゅう」などが販売されています。
※ここで言う伝統野菜とは、その土地で古くから作られてきた野菜のことを指します。種取りを100年以上前から毎年その地域で行っているものに限ります。
また、若狭鯖街道「熊川宿」では、毎年10月に「熊川いっぷく時代村」というイベントを開催しています。これは歴史的な町並みを活かした観光交流イベントで、複数の催し物やバザーを行います。例年多くのお客様にお越しいただいていますが、中でも「ブリキの金魚レース」は毎年大盛り上がりです。
編集部
朝市では、生産者の顔を直接見て商品を購入できたり、その場でしか買えない商品に出会えたりするのが魅力的ですね。日曜日の朝に少し早起きをして、おいしいものを食べに出かけるのは素敵な休日の過ごし方だと思います。
▲この日の「熊川いっぷく市」では、イチジクジャムが販売されています。(出典:Facebook)
「熊川いっぷく時代村」でのブリキの金魚レースは、熊川宿の目の前を流れている前川にブリキの金魚100匹を流して着順を競うイベントです。着順予想新聞まで発行されるほどの賑わいで、活気のある景色が目に浮かびます。
入賞すれば景品ももらえるそうなので、カップルで参加すれば白熱した時間を過ごせるのではないでしょうか。
カップルの記念撮影におすすめ!鯖街道商人の顔出しパネル
編集部
デートで訪れるカップルの中には、記念撮影を楽しみにしている方も多くいらっしゃいますよね。道の駅「若狭熊川宿」では、おすすめの撮影スポットはありますか?
山嵜さん
「鯖街道を歩く人々」の顔出し看板が記念撮影スポットとして人気です。この看板は、かつて鯖街道を通って食料を運んでいた行商人をモチーフにしています。
▲かつて鯖街道を通って食料を運んでいた行商人の顔出しパネルです。(出典:Facebook)
編集部
顔出しパネルは一般的にカラフルなものが多い印象ですが、こちらはモノクロのパネルですね。鯖街道ならではの歴史的な雰囲気が感じられます。少しシュールな写真が撮れるので、後から見返したときに2人で楽しく思い出を振り返ることができそうですね。
利用者の声:道の駅「若狭熊川宿」の評判と口コミ
編集部
道の駅「若狭熊川宿」でのデートを検討しているカップルの参考になるよう、実際に訪れた方からよくいただくお声を教えていただけますか?
山嵜さん
鯖寿司・焼き鯖寿司がとくに好評で、「舌の肥えた京都の親戚にも大好評」「値段は少々高めですが購入の価値あり」「また近くに寄ったら食べに来たい」といったお声をいただきます。特に、若狭地方の新鮮な鯖を使用しているため、味わい深いと評判です。
また鯖街道ミュージアムについては、「歴史学習の堅苦しさがない」「往時を偲ぶ(※)街道の賑わいを楽しく伝えてくれます」とのご意見もいただいております。展示内容が工夫されていて、カップルでも楽しめると好評です。
※往時を偲ぶ…昔のことを思い出させる、懐かしむ
編集部
かつて皇族にも献上されていた若狭の鯖を使った鯖寿司は、目上の方への贈り物にも最適ですね。カップルなら、お相手のご実家に遊びに行くときの手土産として持っていけば、親御さんからの印象もよくなりそうです。
ネット上の口コミでも昔ながらの景色と熊川グルメが好評
編集部では、道の駅「若狭熊川宿」についてインターネット上の口コミも調査しました。とくに多かった意見を要約してご紹介します。
- 落ち着いていて統一感のある町並みは風情があります。特に秋の紅葉の時期は、なんとも言えない渋さがあって最高です。
- 若狭はかつて御食国だっただけあって、おいしいものがたくさんありますね。鯖、へしこといった海産物から、梅、そば、じねんじょなど。食べ物以外にも若狭の塗り箸などのお土産も充実していて魅力的な施設です。
- 食堂で鯖寿司をいただきました。適度に脂が乗った鯖と、絶妙な酢加減の酢飯が相性抜群です。値段はややお高めですが、十分にその価値があるメニューだと思います。
昔ながらの風情ある景色と、熊川や福井のご当地グルメを絶賛する声がとくに多く見られました。また、直売所で販売されているお土産も種類が充実しているため、食後のショッピングを楽しんでいる方も多いようです。
道の駅「若狭熊川宿」からカップルへのメッセージ
編集部
最後に、この記事を読んでいるカップルに向けて一言メッセージをお願いします。
山嵜さん
道の駅「若狭熊川宿」では、福井の特産品を多く取り揃えています。特に鯖寿司や焼き鯖寿司が大変人気で、季節限定で若狭の梅を使用した「若狭梅の焼き鯖寿司」「煮鯖すし」もご用意しています。
また、熊川くずの加工品や若狭の梅干しなど、スタッフが厳選した魅力的な商品が豊富にあり、きっとお好みの商品が見つかるはずです。
近くには熊川宿、瓜割名水公園、河内川ダムなど、デートにおすすめの観光地もたくさんあります。散策の際は、当駅で電動アシスト自転車をレンタルして観光地めぐりをお楽しみください。非日常的な雰囲気の中で、この地域ならではの魅力を存分に味わっていただければ幸いです。
編集部
山嵜さん、本日は貴重なお話をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。
基本情報・アクセス
住所 | 〒919-1532 福井県三方上中郡若狭町熊川11-1-1 |
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アクセス | 【電車・バス】 JR湖西線 近江今津駅よりバスで約28分 ↓ 道の駅「若狭熊川宿」バス停より徒歩1分 【車】 北陸自動車道木之本ICより約50分 国道303号線沿いに位置 |
営業時間・休館日 | 【売店】 3月-11月 平日:9:30-17:00 3月-11月 土日祝:9:00-18:00 12月-2月:9:30-17:00 【食堂】 10:30-16:00 【鯖街道ミュージアム】 9:30-17:00 |
定休日 | 3月・6月・9月・12月の第2木曜日 年末年始(12月29日〜1月3日) |
駐車場 | 普通車28台 障がい者用2台 大型車10台 ※2022年4月から駐車場の台数を増やす予定あり。 |
飲食施設 | 食堂あり |
車中泊の可否 | 不可 |
公式サイト | https://kumagawajuku.jp/index.html |
※最新の情報は公式ホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。
道の駅「若狭熊川宿」周辺のおすすめデートスポット
山嵜さんが教えてくださったように、道の駅「若狭熊川宿」ではレンタサイクルが利用できます。道の駅でグルメやショッピングを楽しんだあとは、自転車をレンタルして周辺の観光スポットをめぐってみてはいかがでしょうか。
道の駅「若狭熊川宿」のインタビューでご紹介した「河内川ダム」や若狭瓜割名水公園内の「瓜割の滝」以外にも、魅力的な観光スポットが多数あります。ここでは、それらをまとめてご紹介します。
おすすめのデートスポット
江戸時代の宿場町を再現した「若狭熊川宿」の町並み散策
若狭熊川宿は、福井県若狭町にある歴史ある宿場町です。かつては若狭と京都を結ぶ重要な交易拠点として栄えました。現在の道の駅「若狭熊川宿」は、この町の中心に位置しています。周辺には、地元の新鮮な食材や伝統工芸品、趣のある古道具など、旅の思い出になるような品々を扱うお店が数多く並んでいます。
この地域の魅力は、各店舗が歴史的な建物を巧みに活用していることです。江戸時代からの町家や蔵を改装した店舗が多く、町を歩くだけで江戸時代にタイムスリップしたような感覚を味わえます。恋人同士で手を取り合いながら、風情ある町並みをゆっくりと散策すれば、特別な思い出づくりができるでしょう。
参考サイト:若狭熊川宿公式サイト
絶景とフォトスポット満載の「レインボーライン山頂公園」
「レインボーライン山頂公園」は、福井県の若狭町から美浜町にかけて広がる三方五湖(みかたごこ)の絶景を楽しめる公園です。道の駅「若狭熊川宿」から車で約30分、有料道路の「レインボーライン」を通って山頂に到達します。
この山頂公園の最大の魅力は、美しい湖の景色を眺めながらゆったりと過ごせる5つのテラスです。各テラスには足湯や、公園名にちなんだレインボーカラーのパラソルが設置されています。これらの工夫により、カップルでの記念撮影や写真投稿に最適なスポットとなっています。
参考サイト:レインボーライン公式サイト
まとめ:若狭熊川宿で味わう歴史とグルメの魅力
今回ご紹介したのは、福井県三方上中郡若狭町にある道の駅「若狭熊川宿」をメインにしたデートプランです。
道の駅「若狭熊川宿」では、鯖や梅、じねんじょといった若狭町や福井県の名産品を使ったグルメを楽しむことができます。これらの食材は、かつて小浜から京都まで徒歩で運ばれていたと考えると、歴史の重みを感じられますね。
また、併設されている「鯖街道ミュージアム」では漫画展示を楽しんだり、復元された熊川宿の町並みを散策したりすることで、この地が「鯖街道」と呼ばれた江戸時代の雰囲気を体感できます。
歴史学習を目的としなくても、このデートプランなら自然と楽しみながら歴史に触れることができます。福井県でのデートを考えているカップルの皆さん、ぜひこのプランを参考にしてみてはいかがでしょうか。