日本酒が苦手な方も楽しめる!「西山酒造場」の日本酒でおうち居酒屋デート

「おうちで居酒屋デート」をご提案する今回の記事では、兵庫県丹波市にある西山酒造場の日本酒をメインにご紹介します。

西山酒造場は、AmazonのテレビCMや動画コンテンツ「にっぽんをつなぐ」で紹介される7つの販売事業者の1つなので、知っている方も多いのではないでしょうか。

西山酒造場の日本酒は「小鼓」という銘柄です。小鼓には兵庫県の素材が多く使用されていて四季醸造なので、新鮮なお酒が一年中楽しめます。

この記事では、小鼓の人気ランキングをはじめ、おすすめの飲み方や相性のよい食事もご紹介しています。日本酒が大好きな方にも、普段あまり飲まないという方にもおすすめしたい商品がたくさんありますので、ぜひ西山酒造場の魅力を感じてほしいと思います。

飲酒は二十歳になってから

飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。

日本酒「小鼓」は高浜虚子が名づけ親

西山酒造場は、日本三大杜氏の一つである「丹波杜氏」発祥の地の丹波地区にあります。創業から170年以上という老舗でありながら、日本酒以外にもワインや焼酎、また甘酒+ヨーグルトをはじめとするノンアルコール製品の開発にも力を入れています。

西山酒造場という名前を知らない方でも、日本酒「小鼓」と聞くとご存じの方も多いかもしれません。実は銘柄「小鼓」の名付け親は、俳人の高浜虚子(たかはまきょし)なんですよ。三代目蔵主が高浜虚子の俳句弟子であった縁で、日本酒「小鼓」が生まれました。

蔵は文化サロンとしての一面も持つようになり、現在では西山酒造場の主屋などが兵庫県の景観形成重要建造物に指定されています。

今回は、西山酒造場のおすすめのお酒といただき方について、営業サポート課社員・古本百花さんにお話しを伺いました。

丹波杜氏発祥の地で創業した西山酒造場

西山酒造場のある丹波市の風景

編集部

西山酒造場は、自然豊かな場所にありますね。以前、蔵開きのイベントでお伺いしたことがあるのですが、緑豊かな景色にとても癒された思い出があります。

まずは、西山酒造場の特徴を教えてください。

古本さん

西山酒造場は、兵庫県の丹波という山に囲まれた盆地にあります。日本三大杜氏のひとつ「丹波杜氏」発祥の地で、1849年に創業しました。現在は四季醸造(フレッシュローテーション)を行いいつでもフレッシュな味わいの日本酒をお楽しみいただけます

編集部

寒造りも季節を感じられてよいと思いますが、四季醸造でいつでもフレッシュなお酒がいただけるのは、日本酒好きの方にはとても嬉しいでしょうね。

日本酒はもちろん、リキュールからノンアルコール製品まで販売している

編集部

多様化するニーズに対応するモノづくりをされているとのことですが、日本酒の蔵元の物としては珍しい商品もたくさん販売されていますよね。

古本さん

企業理念として『丹波のリラクゼーションの創造と提供』を掲げながら日々努力しています。

日本酒に限らず、焼酎、リキュール、ブランデー、ジンに加え、発酵技術をいかしたノンアルコール製品は多くの方にご好評をいただいております。特に、ノンアルコール製品は幅広い世代にご愛顧いただいております。

深山ぶどうのイメージ写真
▲ぶどうのほかに柚子や梅のお酒もあります

編集部

西山酒造場のノンアルコール飲料といえば、「甘酒+ヨーグルト」が有名ですね。トロっとしていて微かに麹甘酒の香りがする飲むヨーグルトで、甘酒とヨーグルトのいいとこどりができる印象でした。

日本酒が苦手な方にもぜひ一度飲んでいただきたいお酒だと思います。

化粧箱やラベルのデザインも注目ポイント!

編集部

西山酒造場ではいろんな商品を販売されていますが、パッケージのデザインに統一感があるので、すぐに西山酒造場の商品だとわかるのが素晴らしいですよね。ボトルやパッケージのこだわりポイントを教えてください。

古本さん

製品をお買い上げいただいた際には、ぜひボトルやラベルのデザインを楽しんでいただきたいです!おしゃれなデザインで贈答用にもお使いいただき、みなさんに喜んでいただいています。

銘柄「小鼓」は俳人の先生に命名いただいたので、商品の裏ラベルにそれぞれ俳句を入れている点も特徴です。ぜひご一読いただきたいと思います。

俳句が書かれた花小鼓のラベル
▲パッケージに書かれた俳句やデザインにも注目すると、さらに日本酒の世界に浸れる

編集部

独特のフォントで書かれている俳句は、デザインとしても美しいですよね。ラベルに載っている俳句をどう解釈するか、カップルで語り合うと面白いかもしれませんね。

超軟水の井戸水で作られた日本酒は穏やかな味わい

編集部

「ここに注目しながらお酒を楽しんでほしい」という点はありますか?

古本さん

酒米には「兵庫北錦」を基盤に、幻の酒米と呼ばれる「但馬強力」も積極的に使用しています。またお酒造りに使用している井戸水が超軟水なので、全体的に穏やかな味わいが特徴です。

西山酒造場の敷地内にある井戸
▲西山酒造場のお酒は、敷地内にある椿寿天湶(ちんじゅてんせん)という井戸のお水で作られています

編集部

サラッと飲めてしまうのは、超軟水の井戸水を使われているからなんですね。次にいただくときは、口当たりやお米の香りを改めて楽しみたいと思います。

また、幻の酒米「但馬強力」について少し勉強したのですが、高級なお酒造りにピッタリだそうですね。それにもかかわらず、「穂丈が長いため風に弱い」「農薬を受け付けない」など育成が難しいために、一度は栽培が途絶えたと聞きました。

そんな中、西山酒造場と市島町とが協力し、希少な「但馬強力」を復活させたそうで、そのエピソードを知り、より西山酒造場のお酒が飲みたくなりました。

西山酒造場の受賞歴は幅広い

編集部

170年以上続く老舗なので、賞もたくさん獲られているかと思います。どのような受賞歴があるか教えていただけますか?

古本さん

主な受賞歴は次の通りです。

全国新酒鑑評会:金賞(4回連続)
モンドセレクション:最高金賞受賞(10年連続)
International Taste & Institute(ITI):優秀味覚賞3ツ星受賞(9年連続)
天満天神梅酒大会:リキュール部門優勝
丹波市県民局:丹波すぐれもの大賞(5回受賞)

ほかにも様々な賞をいただいております。

編集部

地元丹波の賞から海外の賞まで、幅広く受賞されているんですね。

日本酒は海外でも評価されているとは聞いていましたが、“International Taste & Institute”はソムリエも審査に加わっていると聞くので、日本酒のおいしさがワインの専門家からも認められたことには嬉しさを感じます。

西山酒造場の日本酒「小鼓」のラインナップ

西山酒造場の「小鼓」は、後味がスッキリしているものが多いです。純米大吟醸は「路上有花(ろじょうはなあり)」というシリーズで販売されていて、純米大吟醸のほかには純米酒、純米吟醸、大吟醸があります。

低アルコールの微発泡清酒「丹波小鼓美白酵酒」もあり、甘酸っぱくて飲みやすいので、日本酒が苦手な方にもぜひチャレンジしていただきたいです。

人気No.1:純米大吟醸「路上有花 桃花」

路上有花桃花の淡いピンクのボトル

西山酒造場で製造されている日本酒のなかで、もっとも人気が高いのは「路上有花 桃花(ろじょうはなありとうか)」です。人気の秘密は、酒米のうま味が感じられる、すっきりとした甘味と酸味がちょうどいいバランスにあります。

桃花には、酒米のなかでも米質の柔らかい「兵庫北錦」が使用されています。ボトルも淡いピンクでとても華やかです。

幻の酒米を使用した純米大吟醸「路上有花 黒牡丹」

路上有花黒牡丹のイメージ写真

黒牡丹は、幻の酒米とも言われている酒米「但馬強力」を使用している日本酒です。高級酒に最適な酒米「但馬強力」の味がお酒にも出ている、甘さと辛さの両方をしっかりと感じられるのが特徴です。ただの「濃い日本酒」ではなく、高級酒米そのものの特徴をいかした存在感のある味わいです。

黒牡丹のボトルは黒色で力強く、文字はモスグリーンの落ち着いたデザインです。さきほどの桃花の華やかさとは対照的で、見るからに大人の魅力が漂っていますよね。

人気ナンバーワンの桃花と黒牡丹は同じ純米大吟醸なので、造り方は同じです。酒米の違いでどれだけ味が変わるのか、ぜひ飲み比べて感じてみてください。

日本酒好きにおすすめの銘柄

日本酒好きのカップルにおすすめの銘柄を、西山酒造場・杜氏の八島さんに教えていただきました!

それぞれの日本酒に合うおつまみも教えていただいたので、カップルでおつまみ作りから楽しむのもおすすめですよ。

1位:純米大吟醸「路上有花 黒牡丹」

日本酒好きな方におすすめなのは、さきほど紹介した「路上有花 黒牡丹」です。

黒牡丹は平成11年に復活した幻の酒米であり、栽培が難しいと言われる希少米「但馬強力」を使用していて、線が太く飲み飽きないお酒です。

純米大吟醸「路上有花 黒牡丹」 内容量 720ml
価格 3,630円
酸度 1.3
味わい 淡麗やや甘口

味の濃い料理のおつまみがおすすめ

飲み方は、10℃から15℃ほどに軽く冷やすのがおすすめ。ボタン鍋(イノシシ鍋)や黒枝豆といった味の濃い丹波の郷土料理によく合います。味の濃い料理と一緒に飲んでも負けない強さがあります。

2位:「純米大吟醸生酒」

純米大吟醸生酒は、世の中に「生酒」という存在を広めていったロングセラーのお酒で、多くの方に愛されています。華やかな香りとフルーティーな甘みが飲みやすく、ふくよかな味わいです。

「純米大吟醸生酒」 内容量 360ml
価格 1,210円
酸度 1.4
味わい 淡麗やや甘口

フルーツやお出汁のきいたおつまみがおすすめ

純米大吟醸生酒は、マスカットやイチジクといったフルーツとも合うのですが、お出汁のきいた料理や黒豆煮にもよく合います。冷やして飲むのがおすすめです。

3位:「純米 花小鼓」

花小鼓は、地元丹波でよく飲まれているお酒で、温度はぬる燗がおすすめです。

燗酒にするとさらに味わいが豊かになるので、お鍋などにもよくあいます。ぜひお好みの温度にあたためて召し上がってみてくださいね。

純米「花小鼓」 内容量 1,800ml
価格 2,695円
酸度 1.6
味わい 淡麗やや甘口

しっかりした味付けのおつまみがおすすめ

香草を使ったお料理や牛肉料理、魚の西京焼きなどのしっかりとした味付けの料理がよくあいます。

日本酒初心者におすすめの銘柄

次は、西山酒造場の古本さんからお伺いした、普段あまり日本酒を飲まない方へのおすすめ銘柄をご紹介します。日本酒デビューするカップルや、「彼氏・彼女が日本酒に初チャレンジ!」というカップルはぜひ参考にしてくださいね。

1位:微発泡清酒「丹波小鼓美白酵酒」

丹波小鼓美白酵酒は、口当たりのよいやさしい甘さと爽やかな飲み心地、そしてすっきりとした清涼感がクセになる味わいです。酵母の発酵から生まれる自然の炭酸ガスが閉じ込められており、甘みと酸味、そして心地よい炭酸を感じるガス圧が絶妙なバランスで仕上がっています。

日本酒を普段飲まない方でもチャレンジしやすい、甘酸っぱくシュワっとした味わいが人気の秘密です。

微発泡清酒「丹波小鼓美白酵酒」 内容量 360ml
価格 1,320円
酸度 1.4
味わい 淡麗やや甘口

おつまみは季節の果物がおすすめ

特徴丹波小鼓美白酵酒は、季節の果物と合わせて飲むのが杜氏・八島さんのおすすめなので、よく冷やしてフルーツと一緒に楽しんでください。

2位:「純米大吟醸生酒」

日本酒好きにおすすめの銘柄でも2位となった純米大吟醸生酒は、日本酒初心者の方にもおすすめです。華やかな香りとフルーティーな甘みを感じてください。

「純米大吟醸生酒」 内容量 360ml
価格 1,210円
酸度 1.4
味わい 淡麗やや甘口

3位:純米大吟醸「路上有花 桃花」

酒米「兵庫北錦」のうま味が感じられる、すっきりとした甘味と酸味のバランスがちょうどいい「路上有花 桃花」が、初心者へのおすすめ3位です。

おすすめの温度は冷酒または常温ですが、ぬる燗もおいしいので、お気に入りの温度を探してみるのも面白いと思いますよ。

純米大吟醸「路上有花 桃花」 内容量 720ml
価格 2,420円
酸度 1.4
味わい 淡麗やや甘口

甘いお出汁の料理やチーズがおつまみにおすすめ

「路上有花 桃花」は、関西風の甘いお出汁の料理やチーズとの相性がとてもよいお酒です。

日本酒以外でおすすめの銘柄

西山酒造場の古本さんからお伺いした、日本酒以外でおすすめの銘柄をご紹介します。日本酒がどうしても苦手な方でも飲めると思うので、ぜひお試しください!

ぶどうのリキュール「深山ぶどう」

国産ブランデーがベースのリキュール「深山ぶどう」は砂糖不使用で、ぶどうの自然な甘みを感じられます。アルコール度数が低いので冷やしてそのまま飲めますし、アルコールが苦手な方はソーダで割ると飲みやすくなるので試してみてくださいね。

古本さんによると、ぶどう果汁のすっきりとした甘みが男女問わずたくさんの支持を得ていて、大人気商品だということです。

「深山ぶどう」 価格 720ml
1,540円

1,800ml
3,080円
アルコール度数 8%

西山酒造場の商品を楽しみたいカップルへのメッセージ

微発泡清酒「丹波小鼓美白酵酒」のイメージ写真

編集部

たくさんのお酒をご紹介いただき、ありがとうございました。また、杜氏の八島さんもご協力ありがとうございます!

最後に、西山酒造場の商品を楽しみたいカップルへのメッセージをお願いします。

古本さん

おうち時間が増えている今だからこそ、日本酒を自宅デートのお供に選んでいただき、ぜひゆっくり西山酒造場のお酒を味わってほしいです。

温度による味わいの違いや、様々なアレンジなど、1つのお酒でたくさんの楽しみ方があるのが日本酒のいいところだと考えています。

本日ご紹介した『路上有花』シリーズはボトルのデザインも美しく、まさしくデートにぴったりかと思います。美しいボトルに入った日本酒をお猪口ではなくワイングラスで飲むのも日本酒の新しい楽しみ方なので、ぜひ挑戦していただきたいです。

また、ノンアルコールの製品も多数販売していますので、ぜひご一緒にお楽しみください。

ノンアルコールの甘酒ヨーグルトと甘糀ヨーグルト
▲「甘酒+ヨーグルト」と「甘糀ヨーグルト」はノンアルコール飲料

編集部

ノンアルコール製品もあるので、カップルのどちらかがお酒が苦手な場合でも、西山酒造場の商品を一緒に楽しめると思いました。フェイスパックなど女性の目を引く商品もあるので、ぜひホームページを見ることから楽しんでいただきたいですね。

本日はありがとうございました。

「小鼓」など西山酒造場の商品の購入方法

小鼓をはじめとする西山酒造場の商品は、百貨店をはじめ酒屋さんでも販売されています。直接瓶を手に取って商品を確かめたい方は、お店に足を運んでくださいね。

兵庫県にお住まいの方は、兵庫県丹波市の西山酒造場本社にある蔵元直売所でも購入できるので、ぜひチェックしてください。事前予約は必要ですが、西山酒造場本社では蔵人の案内による蔵見学もできます。

「西山酒造場の商品を気軽に手に入れたい」「お目当ての銘柄があるので絶対に飲んでみたい」という方は、インターネットでも注文できますので、小鼓オンラインサイトをのぞいてみてください。オンラインサイトからは、amazon・楽天・Yahoo!上の各店舗へも移動できますよ。

>>小鼓公式オンラインサイトはこちら
>>amazonの店舗はこちら
>>楽天の店舗はこちら
>>Yahoo!ショッピングの店舗はこちら

まとめ:柔軟な発想で進化を続ける西山酒造場

西山酒造場の外観写真

小鼓は、日本酒好きの本格派から日本酒をあまり飲んだことがない初心者まで楽しめる幅広いラインナップが特徴なので、ぜひカップルで楽しんでいただきたいです。

西山酒造場のお酒には、日本酒でも低アルコールの微発泡酒があったり、日本酒以外のリキュールや梅酒などもあります。カップルのどちらかが日本酒が苦手な場合でも、きっと西山酒造場のお酒なら大満足のおうちデートになるはず。

老舗の酒蔵というと、気難しい職人さんがたくさんいらっしゃるイメージでしたが、西山酒造場は女性従業員や日本語がお上手な外国人の従業員も多くて、とてもフレンドリーな印象を受けました。

西山酒造場は、「老舗」に固執することなく多様な人材を採用し、常に新しい発想を取り入れながら進化を続けている酒蔵です。きっとこれからも驚くような商品が発売されるのではないかと期待できそうですね。

西山酒造場の基本情報

住所 〒669-4302
兵庫県丹波市市島町中竹田1171
電話番号 0795-86-0331
(電話対応は平日のみ)
営業時間 9:00~17:30
公式サイト https://kotsuzumi.co.jp/

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