鹿児島「祁答院蒸溜所」の焼酎で愉しむ至福のおうち居酒屋デート
今回ご紹介するのは、「祁答院蒸溜所(けどういんじょうりゅうしょ)」の焼酎を味わうおうち居酒屋デートの楽しみ方です。
祁答院蒸溜所は、鹿児島県にある焼酎蔵です。もともとは下甑島(しもこしきしま)で芋焼酎「青潮」を造っていましたが、平成19年(2007年)に祁答院(けどういん)へと蔵を移転しました。その後、看板銘柄の「野海棠」が誕生し、蔵の魅力がさらに高まっています。
祁答院蒸溜所では、焼酎通も唸るような銘品から、焼酎初心者でも飲みやすいタイプまで、幅広い種類の焼酎を製造しています。次のおうちデートで、二人で楽しむ焼酎選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
飲酒は二十歳になってから
飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。
伝統と革新の融合「祁答院蒸溜所」が醸す至高の焼酎
祁答院蒸溜所は、鹿児島県薩摩川内市にある芋焼酎の蔵元です。他の蔵元にはない独自の製法を追求し、芋焼酎蔵として初めて木桶仕込みを取り入れたことで知られています。
米麹を手作りで製造したり、木樽で蒸留を行ったりと、独自の製造方法にこだわり抜いています。こうした工夫により、祁答院蒸溜所ならではの奥深い味わいを持つ焼酎を生み出し続けています。
それでは、祁答院蒸溜所で売店担当を務める西田さんに、蔵の特徴やこだわりについて詳しくお話を伺いましょう。
明治35年から続く伝統 祁答院蒸溜所の歴史と進化
編集部
鹿児島を代表するこだわりの焼酎を造っている祁答院蒸溜所ですが、まず、酒造りを始めたきっかけや歴史について教えてください。
西田さん
創業は明治35年です。鹿児島県薩摩川内市の西方、東シナ海上に浮かぶ下甑島の青瀬地区で芋焼酎「青潮」を製造していました。
▲薩摩川内市の市街地から約30kmのところにある甑島は海が美しいことで知られる
平成19年に原材料の確保問題と焼酎粕の処理問題が重なり青瀬での製造を断念し、現在、蔵を構える祁答院へ移転しました。これにより、海の蔵から山の蔵となりました。
現在は、甑島時代から受け継がれた「手造り青潮」と、祁答院の地で生まれたこだわりの製法で仕込む芋焼酎「野海棠」を造っています。
▲蔵から車で10分ほどの場所にある藺牟田池。祁答院には手つかずの自然が残る
自然豊かな山里で、他にはない理想の焼酎造りを追い求めて、蔵人一同励んでいます。
編集部
ホームページを拝見したのですが、「日本一おいしい焼酎造りを目指しています」というフレーズが印象に残っています。祁答院蒸溜所は、皆さんの「熱意と信念」がとても強く感じられますね。
米麹を手造りする伝統の技法や木桶でのもろみ発酵など、酒造りのプロセスの一つひとつにこだわりを持って取り組まれているということで、ひと口いただくたびに感慨深い気分になりそうです。そんな時間を二人で共有するデートも素敵ですね。
また、祁答院蒸溜所では無料の蔵見学に対応されているそうですね。特に仕込みのシーズンだと焼酎造りを間近に見ることができるとのこと。焼酎好きの方はもちろん、これから焼酎を知っていきたい方にとっても貴重な体験になりそうです。
祁答院蒸溜所が誇る逸品焼酎のラインナップ
祁答院蒸溜所は焼酎のみに専念している蔵です。「野海棠」「手造り青潮」「日は昇る」「木々の目覚め」という4銘柄の個性豊かな焼酎を造っています。
祁答院蒸溜所は、芋焼酎を手がける蔵の中で初めて「木桶仕込み」を始めた先駆的な焼酎蔵でもあります。木桶は保温性と断熱性が高く外気温の影響を受けにくいため、発酵ムラが起きにくく質の高い焼酎が生まれると言われています。
しかし、木桶のメンテナンスは非常に手間がかかるため、多くの焼酎蔵ではホーロータンクや甕(かめ)を使用しています。そのような中で木桶仕込みを続けているのは、「日本一おいしい焼酎」を目指す祁答院蒸溜所の情熱を表しています。この手間暇を惜しまない製法で造られた焼酎の味わいは格別です。
代表銘柄の「野海棠」は、手造りの米麹・木桶仕込み・木樽蒸留・洞窟貯蔵という特別な製法で造られています。この独自の製造方法を採用している芋焼酎は日本でも「野海棠」だけです。焼酎愛好家の方はもちろん、焼酎に興味がある方にも、ぜひ一度試していただきたい逸品です。
▲麹菌をふりかけた米を丁寧に手でほぐしていく
▲木桶仕込みをする様子。木桶はオフシーズン中も水の入れ替えなどのメンテナンスが必要なのだそう
▲木樽の蒸溜機を使い低圧でゆっくり蒸溜することで、やわらかくまろやかな原酒が取り出せる
▲祁答院蒸溜所の焼酎が貯蔵されている洞窟
さらに、芋焼酎「野海棠」と麦焼酎「野海棠」は、鹿児島県本格焼酎鑑評会にて総裁賞の代表受賞歴を持つ銘酒です。多彩な魅力を持つ祁答院蒸溜所の焼酎の中から、「祁答院蒸溜所といえばこれ!」という代表的な商品3種類を、次にご紹介します。
一番人気は「芋焼酎 野海棠」
祁答院蒸溜所でもっとも人気があるのは、こだわりの製法で仕込んだ「芋焼酎 野海棠」です。蔵人が手造りした米麹と鹿児島県産のさつま芋を使用し、伝統的な木桶で仕込み、木樽の蒸留機で蒸留します。その後、洞窟で貯蔵して熟成させることで、独特の風味を生み出しています。
ほのかな木の香りと優しい甘みが特徴で、芋焼酎初心者の方にも親しみやすい味わいとなっています。綺麗で上品な味わいが際立つ、洗練された1本です。
濃厚な風味を楽しみたい方にはロックがおすすめです。一方、芋の香りをより感じたい方には、お湯割りがぴったりです。飲み方によって異なる味わいを楽しめるのも、この焼酎の魅力の一つです。
金額 | 720ml 1,711円 1800ml 3,346円 |
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アルコール分 | 25度 |
辛口が好みなら「まぼろしの青潮」がおすすめ
力強いタイプの焼酎で人気があるのは、「まぼろしの青潮」です。昔ながらの手造り麹と鹿児島県産のさつま芋を、かめ壺で丁寧に仕込んで造られます。できあがった原酒には水を一滴も加えず、特別に「荒ろ過」で仕上げているのが特徴です。
旨味成分が濃縮された贅沢な「荒ろ過・原酒」の深い香りとコクを、ストレートあるいはロックでじっくりと堪能してみてください。これぞ芋焼酎というような骨太な味に唸ってしまうはずです。
金額 | 720ml 1,953円 1800ml 3,828円 |
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アルコール分 | 36度以上(原酒) |
フルーティーな味と香りで飲みやすい「野海棠・赤」
「野海棠・赤」は、国産の米麹に希少な赤紫芋を加えて丁寧に仕込んだ、味も香りもフルーティーな芋焼酎です。ロックでも水割りでも美味しく楽しめ、芋焼酎に馴染みの薄い方にもおすすめの一本です。フルーティーな香りと味わいが特徴で、芋焼酎特有の癖が少ないのが魅力です。
金額 | 720ml 1,795円 1800ml 3,494円 |
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アルコール分 | 25度 |
焼酎通も唸らせる祁答院蒸溜所の珠玉の銘柄
ここでは、焼酎が好きなカップルへのおすすめを紹介します。それぞれの焼酎には個性があり、飲みごたえ抜群です。芋焼酎や麦焼酎など、様々な種類を楽しむことができます。
先ほど紹介した「まぼろしの青潮」も焼酎好きにはぴったりです。1種類だけでなく、2種類や3種類をテーブルに並べて飲み比べるのもおすすめです。それぞれの味や香りの違いを楽しみながら、会話を深めることができるでしょう。
とても希少な芋焼酎「初取り野海棠」
「初取り野海棠」は、芋焼酎の蒸留過程で最初に出てくる「初取り」だけを集めた特別な焼酎です。1,500kgのさつま芋からわずか10Lほどしか取れない希少な一滴です。
さつま芋本来の特徴である、ほんのりとした甘い香りと旨みを楽しむには、ストレートまたはロックでお召し上がりいただくのがおすすめです。保管は冷凍庫が最適で、アルコール度数が高いため凍らず、取り出してすぐに飲むことができます。冷えた状態でグラスに注いだ後、液体がとろりとした質感になったら、ちょうど良い飲み頃のタイミングです。
金額 | 300ml 3,029円 | |
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アルコール分 | 44度 |
鹿児島の郷土料理をおつまみにしよう
「初取り野海棠」は、鹿児島の郷土料理と合わせると、より深い味わいを楽しむことができます。特におすすめなのは、さっぱりとした味わいの鳥刺しと、甘じょっぱい風味が特徴的なさつまあげです。これらの郷土料理と組み合わせることで、焼酎の味わいがより引き立ち、鹿児島の食文化を存分に楽しむことができるでしょう。
麦が豊かに香る麦焼酎「野海棠」
九州産の麦を使用し、木桶で仕込んだ後、常圧蒸留で仕上げた麦焼酎です。常圧蒸留を採用することで、麦本来の豊かな香りが引き出されます。
おすすめの飲み方はロック、ストレート、または水割りです。これらの飲み方で、麦本来の香ばしさとコクを存分に堪能できます。
金額 | 720ml 1,618円 1800ml 3,145円 |
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アルコール分 | 25度 |
麦焼酎「野海棠」のおつまみにおすすめなのは豚骨
「野海棠」には、こってりとした甘辛い味わいの豚骨ラーメンを合わせてみてください。豚骨スープの濃厚な味わいが、麦焼酎の香ばしさと絶妙にマッチします。この組み合わせで、お酒と料理の両方を存分に楽しむことができます。
焼酎初心者でも楽しめる祁答院蒸溜所のおすすめ銘柄
焼酎を飲み慣れていない方には、ほんのりと甘さを感じるものがおすすめです。初心者の方にまずお勧めしたいのは、先ほど紹介した「芋焼酎 野海棠」と「野海棠・赤」です。どちらも甘みがあって飲みやすく、「焼酎ってこんなに美味しいの?」と驚かれる方も多いでしょう。
さらに、芋焼酎「野海棠 PREMIUM」も初心者の方におすすめです。こちらも甘みがあり、スムーズな飲み口が特徴です。
バニラの香りが漂う芋焼酎「野海棠 PREMIUM」
鹿児島県産のさつま芋を使用し、手造り麹・木桶仕込み・木樽蒸溜・洞窟貯蔵という独自のこだわり製法で仕込んだ芋焼酎「野海棠」を、さらに3年以上熟成させた高品質な焼酎です。バニラのような香りと、なめらかな甘さが特徴的な味わいを楽しめます。
口当たりが優しいため、ロックでの飲み方が最適です。また、冷やしてストレートで味わうのもおすすめです。さらに飲みやすくアレンジしたい方には、炭酸割りがぴったりです。爽やかな喉越しとすっきりした風味が楽しめ、ついつい飲み進めてしまうほどの魅力があります。
金額 | 720ml 5,841円 |
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アルコール分 | 25度 |
繊細な料理や甘みのあるおつまみが向いている
「野海棠 PREMIUM」は、バニラを思わせる甘い香りが特徴的なお酒です。そのため、さっぱりとしたおつまみと合わせるのがおすすめです。例えば、鹿児島の郷土料理である鳥刺しや、揚げたてのさつまあげとの相性が抜群です。これらのおつまみは、お酒の甘い香りを引き立てつつ、味わいのバランスを取ることができます。
祁答院蒸溜所の焼酎の購入方法
祁答院蒸溜所の焼酎は、蔵の直売所や全国の一般酒販店などで購入できます。
また、祁答院蒸溜所はオンラインショップも運営しています。シリーズごとに焼酎のラインナップが紹介されているので、商品を比較検討するのに便利です。
ギフト包装やのしに無料で対応してくれるのもポイントです。お二人で選んだお気に入りの1本を両親に贈るというのも素敵なアイデアでしょう。
まとめ:お気に入りを見つけたら蔵見学に行こう
最後に、祁答院蒸溜所の西田さんから利用を検討している方へのメッセージを伺いました。
西田さんからのコメント
焼酎は仕込みの製法や使用するさつま芋の品種などによって、味や香りが大きく異なります。ぜひいくつかの種類を飲み比べていただいて、お二人それぞれの好みに合った焼酎を見つけてください。また、ロック、水割り、お湯割りなど、好みの飲み方を探していただくのも、焼酎の楽しみ方のひとつだと思います。
こだわりの強い祁答院蒸溜所は、飲むのはもちろん、製造過程を知る楽しみもある焼酎蔵です。おうち居酒屋デートで二人のお気に入りの焼酎を見つけたら、実際に造られている様子を見学するために蔵を訪れるデートもおすすめです。
製造過程を実際に見て学ぶことで、祁答院蒸溜所の焼酎をより深く理解し、さらに美味しく味わえることでしょう。
祁答院蒸溜所の基本情報
住所 | 〒895-1502 鹿児島県薩摩川内市祁答院町藺牟田2728番1 |
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お問合せ | 0996-31-8115 |
営業時間 | 9:00〜17:00 |
公式サイト | https://www.imoshochu.com/imuta/ |
※最新の情報は公式ホームページ等でご確認をお願いいたします。
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