東本願寺で巡る御朱印と浅草デート!歴史と文化を楽しむカップル向けプラン

「御朱印めぐりデートを楽しもう♪」でご紹介するのは、東京都台東区にある「東本願寺」です。

東本願寺は、1591年の創建以来、幾度もの火災を経験し、関東大震災で消失した後も再建されるなど、多くの試練を乗り越えてきた歴史あるお寺です。

重要文化財に指定されている阿弥陀如来像の美しさと、拝観時に感じる心の落ち着きも、このお寺の大きな魅力です。

今回は、東本願寺に奉職されている僧侶の松尾悠平さんに、お寺の魅力や見どころについてインタビューしました。

お寺めぐりデートを計画中の方や、歴史に興味がある方は、ぜひこの記事をお読みください。

東本願寺の歴史と魅力:浄土真宗の聖地

東本願寺の本堂の入り口

浅草駅のおとなり、田原町駅から徒歩2分ほどの場所に位置する東本願寺。1591年に神田に開創されましたが、のちにこの浅草へ移転され今に至ります。

そびえたつ本堂が圧巻の東本願寺は、都会の喧騒の中にぽっかりと存在する静かな癒しのスポットでもあります。

インタビュアー

都会の真ん中にありながら、広い境内、そびえたつ本堂に落ち着いた雰囲気と、たたずむだけで心が洗われるような寺院ですね。

どのようなお寺なのか、歴史やご本尊について教えてください。

松尾さん

東本願寺は浄土真宗東本願寺派の本山で、正式名称は「浄土真宗東本願寺派本山東本願寺」といいます。

もともとは本願寺第十二世教如上人により、天正19年(1591)に開創されました。

当初は徳川家康より江戸神田の地に寺地を賜りましたが、その後、ここ浅草へと移転しました。御本尊である阿弥陀如来は、東京都の重要文化財になっております。

インタビュアー

浄土真宗東本願寺派の本山なのですね。

HPを拝見しましたが、首都圏で唯一存在する浄土真宗の本山なのだそうですね!

御本尊の阿弥陀如来像は重要文化財になっているとのこと、お寺デートを考えているカップルのみなさんにもぜひご覧いただきたいです。

松尾さん

正式名称は「浄土真宗東本願寺派本山東本願寺」といい、教典は『仏説無量寿経(ぶっせつむりょうじゅきょう)』と『仏説観無量寿経(ぶっせつかんむりょうじゅきょう)』と『仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』です。

永く「東本願寺」「門跡様」等の愛称で親しまれてきた当寺は、本願寺第十二世教如上人により、天正19年(1591)に開創されました

当初は徳川家康より江戸神田の地に寺地を賜り、その後、浅草へと移転しました。

歴史に名を残す明暦3年(1657)の大火で堂宇の一切が焼失し、その後も度重なる火災のために再建を繰り返してきました。

現在の本堂は、大正12年(1923)の関東大震災で焼失した後、昭和14年(1939)に再建されたものです。

インタビュアー

『仏説無量寿経』などの3つを経典にされているのですね。16世紀に開創されたとのこと、その長い歴史も感慨深いものがありますね。徳川家康から寺地を得られた後も、移転や度重なる大火など様々な試練を経ているのですね。

圧巻の大本堂:東本願寺の建築美と見どころ

煌びやかな美しさに圧倒される東本願寺の本堂

インタビュアー

東本願寺の見どころはどこでしょうか?

松尾さん

格式が高く、都内でも有数の大本堂です。天井が高く、煌びやかな本堂は圧巻です。

木造建築を模した鉄筋コンクリート製の本堂になっております。柱や天井の装飾など、細部まで木造の風合いを再現しているのが特徴です。

インタビュアー

大本堂の美しさは見事で、心を打つものがありました。天井が高く開放感があり、その輝きは大変神々しく、思わず息をのむほどでしたね。見るほどに心が澄み渡っていくような気持ちになりました。

木造建築のような柔らかい雰囲気が感じられますが、実際は鉄筋コンクリート製なのですね。歴史的にも重要な建造物で、葛飾北斎も描いているそうですが、当時から人々にとって身近な存在だったことがうかがえます。

東本願寺の御朱印:歴史と受け方ガイド

東本願寺でいただける御朱印

インタビュアー

御朱印にまつわる歴史や逸話があれば教えてください。

松尾さん

浄土真宗では一般的に御朱印を行わないといわれておりますが、昭和の時代までは実際に御朱印が行われていたようです。

浄土真宗における御朱印の歴史は古く、浄土真宗の御旧跡寺院を巡った参拝の証として行われていました。そのため、正式名称は「巡拝帳」「巡拝印」と呼ばれています。

浄土真宗での御朱印は、一般に言われる御朱印とは教義が異なります。東本願寺では、この歴史に基づいて現在でも御朱印を授与しております。

インタビュアー

浄土真宗ならではの御朱印を提供されているのですね。歴史に基づいた御朱印だからこその貴重さやありがたさを感じます。大変勉強になりました。

御朱印の受付場所と料金:本堂内寺務所での入手方法

インタビュアー

御朱印はどこで頂けますか?

松尾さん

本堂内の寺務所でいただけます。ただし、限定の御朱印やイベントの際は場所が変更になる可能性があります。

インタビュアー

御朱印をいただく際の料金や受付時間を教えてください。

歴史ある浅草の地で建立された東本願寺の全景

松尾さん

1ページ1枚500円で、受付時間は10:00~16:00です。こちらも限定の御朱印やイベントの際は変更する可能性があります。

インタビュアー

御朱印帳は持参した方が良いですか?

松尾さん

ご持参いただけると、僧侶が直接書き入れます。お忘れの方には書置きをご用意しております。

インタビュアー

郵送での対応はされていますか?

松尾さん

申し訳ありませんが、郵送には対応しておりません。

インタビュアー

わかりました。御朱印をいただきに直接うかがえば大本堂も拝めますし、町の散策もできて心に残るデートになりそうですね。

東本願寺訪問ガイド:拝観時間と年中行事

重要文化財に指定されている東本願寺の阿弥陀如来

インタビュアー

おすすめの見どころや行事などを教えてください。

松尾さん

東本願寺では、年間を通じて様々な行事を執り行っております。主なものをご紹介いたします。

  • 1月 お正月、修正會

新年を迎えた喜びを表す法要が勤められます。

  • 3月・9月 お彼岸

春分と秋分の日に、西方浄土を讃える法要が行われます。

  • 5月 藤まつり、法統慶讃會

東本願寺の歴史と伝統を讃える法要です。和太鼓演奏やお念珠作り体験なども催されます。

  • 7月・8月 お盆

日本の伝統文化であるお盆では、ご先祖様を偲んでお参りをします。

  • 11月 御正忌報恩講

親鸞聖人の御命日に、年に一度の特別なお経が勤められます。

  • 12月 除夜の鐘

年末の大切な行事です。鐘の音を聞きながら一年を振り返ります。

インタビュアー

多彩な催しをされているのですね。特別な法要から和太鼓演奏、お念珠作り体験まで、様々なイベントがあって何度も訪れたくなります。季節ごとの楽しみや、文化について知る貴重な機会にもなりそうですね。

東本願寺の拝観時間と年中無休の案内

屋根の曲線まで美しい東本願寺の本堂

インタビュアー

拝観時間と拝観ができない日を教えてください。

松尾さん

拝観時間は朝7時から夕方5時まで(7:00~17:00)です。一年中毎日拝観できますので、拝観できない日はございません。

インタビュアー

早い時間からご対応されているので、昼間はもちろん、朝のデートで訪れるのも素敵な選択肢になりそうですね。朝日に照らされた東本願寺の姿は特別な雰囲気があるでしょう。

無料拝観と参拝時の服装マナー

インタビュアー

拝観料は必要でしょうか?

松尾さん

拝観は無料です。参拝時の服装にはマナーがあります

インタビュアー

無料で拝観できるとは素晴らしいですね。服装について詳しく教えていただけますか?

松尾さん

基本的には自由ですが、派手すぎたり、ラフすぎる服装は控えましょう。お寺にふさわしい、清楚で落ち着いた服装が望ましいです。

インタビュアー

お寺に敬意を表しつつ、デートらしい服装が適していると理解しました。

心に安寧をもたらす東本願寺の外観

インタビュアー

駐車場と公共交通機関でのアクセスについて教えてください。

松尾さん

お車の方は無料の駐車場が20台~30台あります。

公共交通機関の場合は、以下のアクセス方法が便利です。

  • 東京メトロ銀座線「田原町駅」3番出口から徒歩5分
  • つくばEX「浅草駅」A2出口から徒歩7分
  • 都営浅草線「浅草駅」1番出口から徒歩10分
  • 東武鉄道「浅草駅」正面出口から徒歩12分

インタビュアー

無料の駐車スペースが充実していますね。また、複数の路線が利用できるので、交通の便も良さそうです。

お守りやお札などを受けることはできますか?

松尾さん

申し訳ありませんが、当寺ではお守りやお札の授与は行っておりません。

インタビュアー

そうですか。本堂の拝観を通じて、心の安らぎを得られそうですね。

東本願寺周辺の観光スポットとおすすめグルメ

青空の下佇む東本願寺

インタビュアー

近場でおすすめの食事処や観光地を教えてください。

松尾さん

観光なら、浅草寺合羽橋道具街東京スカイツリー・人力車・屋形船・食べ歩き・花やしき・ホッピー通り・隅田川がおすすめです。これらは全て浅草の魅力を存分に味わえる観光スポットです。

食事処は浅草今半(すき焼き)・駒形どぜう(どじょう料理)・モンブラン(洋菓子)・かっぱ祭り(居酒屋)・染太郎(天ぷら)・紅鶴(中華料理)・洋食ヨシカミ(洋食)がおすすめです。それぞれ浅草の名物や特色ある料理を楽しめます。

カップルへのメッセージ:東本願寺デートで絆を深める

多くの人が拝観している東本願寺の御堂

インタビュアー

最後に東本願寺に拝観しようと考えているカップルに一言メッセージをお願いします。

松尾さん

御朱印をきっかけに、その土地の歴史や文化、食を堪能することは、わくわくドキドキを2人で体験する絶好の機会だと思います。

2人で何かひとつの事に取り組む姿は、お互いを知っていく上で大切なことです。例えば、御朱印帳を一緒に選んだり、参拝の作法を学び合ったりすることで、相手の新たな一面を発見できるかもしれません。

一緒に巡る時に相手をしっかりと想い合い、互いの感想や気づきを共有してください。それが思い出深いデートにつながります。

インタビュアー

東本願寺の拝観を通じて、カップルの絆を深める素晴らしい機会になりそうですね。周辺には浅草ならではの観光スポットや食事処もあり、1日中楽しめる充実したデートプランが組めそうです。

東本願寺への参拝は、歴史や文化を学びながら、お互いを思いやる気持ちを育むのに最適なデートスポットだと感じました。カップルの皆さんには、ぜひこの素敵な体験を通じて、より深い絆を築いていただきたいですね。

本日は、とても貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました!

東本願寺訪問のための基本情報とアクセス

住所 〒111-0035
東京都台東区西浅草1-5-5
電話番号 03-3843-9511
公式サイト https://www.honganji.or.jp/index.shtml

※最新の施設情報やイベント内容については、必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。