田舎の婚活は難しい?限られた出会いの中で出会いを増やすコツを専門家が解説

田舎の婚活は難しい?限られた出会いの中で出会いを増やすコツを専門家が解説

この記事では、出会いが少なくなりがちな田舎の婚活での悩みについて、専門家の意見や統計データをもとに解説していきます。

合コンや婚活イベントは都心部なら毎週末のように開催しているけれど、地方ではそもそも婚活の方法がないといったお悩みは少なくありません。

さらに狭い地域では独身男女の数にも限りがあり、「出会える機会があったとしても新しい顔ぶれはいない」こんな悩みもあるようです。

今回は和歌山県で婚活をしている40代男性の地方婚活の悩みに専門家がお答えします。

さらに当サイトでは「田舎や地方での婚活の実態、田舎で出会いを見つける工夫」などのアンケート調査を実施。興味深い結果や参考になるエピソードも紹介します。

田舎に出会いがない、地方での婚活に悩む男性

田舎に出会いがない、地方での婚活に悩む男性

和歌山県で婚活をしている40代の男です。私は主に婚活パーティや婚活イベントに参加しています。

活動する中で一番の悩みは、田舎で、人が少ないという点です。婚活パーティに参加しても、たびたび同じ人と出会ってしまいます。

考えようによっては、デートに誘う段階の前に、複数のパーティーで何度もお話し出来るので、徐々に仲良くなれるとも言えるかもしれません。

とはいえ、やはり婚活の場で何度も顔を合わすのは少し気まずいと感じることもあります。

なにより、結局「新しい出会い」が少ないので、なかなか好みのタイプと知り合えません。婚活パーティーでもカップリングができないことが続き、心が折れそうになります。

出会いの幅を広げる、また田舎で新しい出会いを求めるためにはどうしたらよいのでしょうか?

(40代前半男性)

専門家の回答「勇気を出して活動範囲を広げてみよう」

結婚相談所インフィニ代表、佐竹悦子でございます。

地方自治体から婚活のためのセミナーの依頼をいただき、数か所でお話をさせていただいた経験上、どの地方都市でも女子の参加が少ないという悩みをお持ちでした。

どうも地方では女性が消極的のようなのです。男性は先祖からの土地を継ぐ担い手を持たないといけないということで、意気込みはかなり強いと感じます。

ただ、ご相談にあるように、男女ともに参加人数が少ないので、以前会った人だらけということもあります。その場合はどうしたらいいのかというと…

  • 隣町のパーティに行く!
  • 隣町の婚活セミナーに行く!
  • 隣の県の婚活パーティに行く!
  • 隣の県の婚活セミナーに行く!

隣とはかぎりません!

近県にも広がりを持たせれば、違う人との出会いもあるはずです。

以前、私が依頼をいただいた静岡のセミナーでは神奈川の方が参加していましたし、岩手県盛岡市のセミナーには秋田の方が参加していました。山を越えて来ましたといわれた時には、なんとしてでもこの方々を結婚させたいと思ったものです。

近県であれば、親のことやお墓参りのこともさほど大きな問題にはならないと思います。なので、結婚相手はもう見つからないと思わずに、他県に広げてください。

あるいは東京という手もあります。東京は、いろいろな地方から人が集まってくる場所です。同郷ということで親密になり、結婚にいたった方々も少なくありません。勇気を出してちょっと足を伸ばしてみるのがオススメです。

統計データで見る田舎・地方の婚活

ここからは当サイトが実施した、田舎や地方での婚活に関するアンケートの結果を見ていきます。リアルな声に共感でき、同じような悩みを持つ人が多いこともわかるのではないでしょうか。

田舎や地方でどんな婚活をしたらいいのか、具体的な回答やエピソードも載せているので、ぜひ参考にしてください。

田舎の婚活は不利・難しいと感じている人が90%以上!

田舎の婚活 難しい

田舎や地方での婚活が難しいと感じている人が9割以上でした。

アンケート結果では、とても難しい、難しいと感じている人で92%とほとんどの男女が田舎の婚活は厳しいと感じていることがわかりました。

今回のアンケートでは、さまざまな地方在住の男女に回答してもらっています。

たとえば、三重県、石川県、秋田県、富山県、長野県、岡山県、宮城県、大分県、北海道、沖縄などです。

さらに埼玉県なら狭山市、福岡県の行橋市、千葉県旭市、東京都武蔵村山市など、いわゆる大都市圏であっても郊外エリア在住の方にも回答してもらいました。

ではもう少し具体的な内容を見ていきましょう。

普通の生活で「出会いない」が大多数

人が多く集まる繁華街のある都市部は日本中のごく一部にしかありません。

実は多くの地域が「地方」であり、さらに「狭い地方都市」「田舎」です。地域によっては高齢者が半数以上、同じ町内・市内に独身の人など自分以外いない……なんてことも少なくありません。

高校や大学で都市部で生活した人も、実家に戻ってくると「同級生くらいしか出会いがない」と回答しています。高齢者が多く、適齢期の人がいない、そもそも住んでいる人口が少ないのですから「出会いが少ないのも当たり前」とあきらめの境地の人もいます。

普通の生活では出会いそのものを見つけられない悩みが大きいようです。

出会いがない中でどのような活動をしているのか

田舎 婚活 方法

アンケートで「出会いがない中でどのような婚活・活動をしているか」に答えてもらいました。もっとも多かったのは知り合いからの紹介です。

婚活アプリの利用、婚活パーティーへの参加と続き、その後の回答を見てみましょう。

  • 同窓会や同級生に連絡を取り再会した
  • 遠距離恋愛でも構わないから、エリアを広げて異性を探した
  • 地方自治体の婚活支援サービスなどを活用した
  • 近場で開催される出会いのイベントは全て参加するようにしていた
田舎で婚活「出会いのポイント2つ」
① エリアを広げて出会いを探す
② 知り合いや同級生の縁から探す

近隣にいる同年代や独身の異性の数が少なければ、場所を広げていくことが「出会いを増やす」確実な方法です。家にいながらにして全国各地の異性と出会える婚活アプリの利用や、移動時間がかかっても都市部まで足を伸ばして婚活イベントに参加する人が多いですね。

>>婚活に強いアプリ一覧!!

地域内での出会いは限定されるものの、同級生や知り合いの知り合いといったつながりは「うまくいけば、すぐにでも結婚につながる」ところがメリットです。

恋愛や結婚のために環境を変えるつもりはあるか

出会いを増やすための工夫

さらに、婚活や恋活のために環境を変えたり、範囲を広げた入りしているかという質問を行いました。

その結果、今の生活環境の中で出会いを増やす工夫をしている人が多数派でした。

アンケートの回答から、参考になりそうな具体的な行動を紹介しますね。

人が集まる施設やイベントがない。同級生もほどんど県外で就職しているので会えない。アプリを利用してもマッチングしても車で2〜3時間かかるような場所までエリアを広げないとムリ。それでも、フットワークを軽く!と意識して、なるべく遠くでも外に出るようにしました(女性/長野県)
そもそも人が多くいるわけではないので出会いの母数が増えません。新しい出会いを見つけるために、職場や取引先など人と関わるシーンで積極的に人脈を広げています(男性/大阪府)
紹介されても知り合いの知り合いだったりして、恋愛感情がわかなかった。地元だと違う場所で合コンしても同じ人に再会してしまい気まずい。わたしは県外の友人に紹介してもらったり、県外の街コンなどに参加するようにしています(女性/山口県)
田舎も田舎で今でも「女性は25歳が適齢期」などと言われる土地柄で重圧を感じてました。現実に出会いがないので、電子に頼るしかない!と思い、SNSやアプリを利用して友人の輪を広げていきました(女性/滋賀県)
アプリを利用していますが、遠距離恋愛は覚悟の上でお相手を探しています(男性/宮城県)
街を離れることができない、身近では相手がいない。恋愛関係でなくてもとにかく交友関係を男女関わらず広げるように努力。都会に住んでいる人ではなく、同じような田舎に住む女性がいればと思い、アプリなども利用している(男性/島根県)

本当に出会いがない?利用者数を検証

最大手の「ペアーズ」の会員5000人ほどの住まいをランダムチェックしました。

ペアーズの累計会員数は2000万人以上のため、例え0.1%でも、1万人が利用していた計算になります。つまり、0.7%でも70,000人以上になります。累計会員数からの計算ですから一概に数字を鵜呑みにはできませんが、各地に会員がいることはわかりますね。

結果は以下の通り。

ペアーズ」会員5000人ほどの住まいを調査力

上位ベスト5が以下の通り。
大阪 13.0%
東京 9.3%
神奈川 6.6%
北海道 6.3%
埼玉 5.4%

下位ベスト5がこちらです。

愛媛 0.4%
群馬 0.4%
山口 0.4%
島根 0.2%
鳥取 0.2%

一番少なくても0.2%なので累計2万人以上の計算です。

そう考えると、決して少なくないですよね。

もちろん全員が全員、相手を探して積極的に活動しているかはわかりません。それでも会員数が多いアプリを利用すれば、日本全国どのエリアでも大勢の異性と出会えます。どこにいても、地方の田舎であっても、近隣県まで含めれば本当にたくさんの出会いが期待できます。

アプリ以外の出会いについては、確実に利用者がいるかは実際に試してみないとわからないのが残念な点です。合コンにしろ街コンにしろ、行ってみないとどれだけの参加者がいるかはハッキリしません。

地方や田舎にいるのであれば、全国に登録者のいる大手アプリを利用するのがもっとも効率の良い婚活方法と言えるでしょう。

>>ペアーズの情報へ

「田舎に嫁ぎたい」「田舎で暮らしたい」人もいる

「田舎に嫁ぎたい」「田舎で暮らしたい」人もいる

今やリモートワークも定着しつつあり、インターネットで不便なく買い物もできるようになり、田舎で暮らす選択肢を選ぶ人が増えてきました。

新しい生活様式で過ごすにつれて、「人が多すぎない場所で安心して子育てがしたい」と願う女性や、「リモートワークも可能だから、大自然の中で暮らしたい」と考える男性も増えています。

田舎に移住したい人向けの婚活とは

田舎に移住したいと考えている人の婚活方法です。

  • 自治体の婚活イベント
  • 農協など組織による出会いのイベント
  • 田舎体験型婚活パーティーへの参加
  • アプリで田舎に興味がある人を探す

逆に考えると、田舎で婚活中で出会いがない人こそ「田舎暮らしをしたい人」を見つければ、うまくいくとも言えますね。

田舎で婚活中の人は、もし自治体が開催する婚活イベントがあればぜひ参加しましょう。アプリを利用して、田舎暮らしに憧れている人を探してみるのも良い方法ですね。

「出身地・コミュニティ」で探そう

ペアーズ 田舎 出会い

引用:ペアーズ公式サイト

  • コミュニティで田舎好きや自然好きの人を見つける
  • 出身地を絞り込み相手を探す

アプリなら家にいながらにして、さまざまな地域に住む異性と簡単に出会えます。ペアーズにはたくさんのコミュニティがあり、例えば田舎暮らしに憧れている人が集まるコミュニティもあります。

出身地を絞り込んで探したり、コミュニティを上手に利用すれば、地方での出会いの幅がグッと広がります。

自治体の婚活支援を利用しよう

茨城 自治体 婚活

引用:一般社団法人 いばらき出会いサポートセンター

  • 自治体による安心の運営
  • 県内各地域での婚活イベント
  • 地元同士の出会いも見つけやすい
茨城県による「地元の出会いをみつける」であイバです。当サイトも協賛しています。

このような自治体による婚活支援は現在、ほとんどの都道府県で行っています。どの程度盛り上がっているか、サポートがあるかは自治体にもよりますが、一度、住んでいる地区の婚活支援について調べてみましょう。

>>全国の各自治体の婚活支援について!

実際に田舎に嫁いだ人のコメント

実際に田舎に嫁いだ人のコメント

ここでは婚活をして、実際に田舎に嫁いだ人や田舎で婚活に成功した人のエピソードをピックアップしました。

なぜ田舎に住みたい・嫁ぎたいと思ったのか

都会での人の多さや時間に追われる日々に疲れたので。学生時代に生活していた福井県の海沿いの街を思い出し、穏やかな生活が懐かしくなったからです(男性/福井)
もともと山形の出身。進学を機に上京しましたが、やはり生まれ育った土地がいいと感じ、Uターンしたい気持ちが強くなって戻りました(女性/山形)
都会ではお金をかけて生きていかないと認められない、煩わしいところがあり、もっとフレンドリーな生き方をしたいと思ったからです。田舎の一軒家でのんびり暮らしたいと憧れ、地方の自然豊かなところに住む男性を探しました(女性/熊本)

田舎で結婚するために具体的にしていたことは

親戚に自分に合うような女性がいたら紹介してほしいとアピールした(男性/静岡)
田舎の男性との合コンや、お嫁さん募集の男性との出会いをサポートする集団合コンに参加しました。あとは地元の人しか行かないようなお祭りに参加して友達を増やしました(女性/熊本)
アプリで活動。プロフィール欄に田舎に対する思いと、田舎の女性と出会って結婚したいなど自分の夢を入力。また、田舎暮らしや自給自足に興味がありそうな女性を検索して見つけたら積極的にアプローチしました(男性/北海道)

思い切ってもう少し都会のエリアに出るという選択もある

田舎での婚活で最大の問題は「そもそも人が少ない」点です。しかしこればかりは自分ではどうにもなりません。

それなら思い切って、自分が移動する、つまり人口が多いエリアに引越しすることを検討するのも、ひとつの方法です。

あるいは遠距離恋愛でもよいと割り切って、エリアを限定せずにまず「本当に気の合う相手」を探すことに集中してもいいと思います。

田舎での婚活は、ひとりひとり事情が違います。

家を離れられない人もいるでしょう。逆に結婚のプレッシャーが重く、とにかく早くここを出て結婚したいという場合もあるでしょう。できれば慣習や食習慣も同じ「地元の人」と出会いたい人もいれば、田舎暮らしが好きという相手ならぜひ来てほしいと思っているケースもあるでしょう。

いずれにしても、田舎での婚活は「何もしなくても色々な出会いがある」とはいかないのが現実です。出会いの数が少ないのなら、人が大勢いるところへ出向くか、ツールを上手に活用して、幅広いエリアからお相手探しをするのがおすすめです。