【岐阜県】高山市で合掌造りの民家や古い町並をめぐるインスタ映えデート

この記事では、飛騨・高山観光コンベンション協会の地域連携課長・藤原さんにお尋ねした情報をもとに作成した、岐阜県高山市で人気の“映え”スポットを巡るデートプランをご紹介します。

岐阜県を代表する観光地である高山市は、四季折々に美しい風景を堪能できる風光明媚なまちです。どの季節も絵になる「中橋(赤い橋)」をはじめ、ノスタルジックな世界が広がる「古い町並」や合掌造りの民家が建ち並ぶ「飛騨の里」といったフォトジェニックなスポットが多く、インスタ映えする写真をたくさん撮影できますよ。

今回は、高山市で特におすすめしたい“映え”スポットを厳選してご紹介します。撮影も楽しめるデートを企画しているカップルは、ぜひ参考にしてみてください。

高山市の魅力:自然・歴史・伝統文化

高山市は岐阜県の北部に位置し、東京都とほぼ同じ面積を有する日本一広い市です。市の中心部である城下町には江戸時代の面影を残す古い町並があるほか、ユネスコ無形文化遺産に登録された春と秋の高山祭も有名で、多彩な歴史と伝統文化が息づいています。

また、市街地の周りには標高3,000メートル級の山々が連なる北アルプス(飛騨山脈)に代表される雄大な自然が広がり、滝や鍾乳洞(しょうにゅうどう)など四季折々の自然を満喫できるスポットもたくさん。奥飛騨温泉郷などの温泉地も多くあり、心と体を癒してくれます。

さらに注目したいのが、特産品である飛騨牛を使用した様々な料理や、7つの酒蔵が競うように造り出す味わい深い地酒などの地場産グルメです。ミシュラン・グリーンガイドでは三つ星で紹介されていることでも知られており、国内外から多くの観光客が訪れる人気の観光エリアとなっています。

高山市の“映え”スポットを巡るおすすめルート

今回は、高山市内でおすすめの“映え”デートスポットを巡るルートをご紹介します。

中橋近くの駐車場に車を止めて、中橋、古い町並、櫻山八幡宮を散策し、その後車で飛騨の里に向かうと効率的に回れますよ。

【中橋⇒古い町並⇒櫻山八幡宮の徒歩ルート】

【中橋⇒飛騨の里⇒光ミュージアムを車で行くルート】

  1. 「中橋」で記念撮影
  2. 上三之町の「古い町並」を散策&飲食店めぐり
  3. 「櫻山八幡宮」で写真撮影やお祭りの雰囲気を満喫
  4. 「飛騨民俗村・飛騨の里」で合掌造りの民家などを鑑賞
  5. 「光ミュージアム」で多彩な展示や写真撮影を堪能

高山市で人気の“映え”デートスポット5選

ここからは、上記でご紹介した“映え”スポットの特徴やおすすめの撮影ポイントを詳しく見ていきましょう。

1.中橋:自然と調和した赤い橋の風景が「映える」と話題

中橋×自然の風景

中橋は、市内の中心部を流れる清流・宮川にかかる赤い橋です。飛騨高山を代表する撮影スポットとして知られており、中橋上で撮影する観光客の姿がたくさんみられます。※自動車やバスの通行が多いので注意!

中橋の上での撮影風景
▲橋×自然の風景とともにこんな感じで撮影すると素敵です

飛騨・高山観光コンベンション協会の藤原さん

春は桜、夏は新緑・緑、秋は紅葉、冬は雪景色と四季折々で景色が変わります。また、夜にはどの季節でもライトアップされた幻想的な景色をお楽しみいただけますよ。

冬の中橋の風景
▲冬には真っ白な雪景色×赤い橋の風景を堪能できます

ライトアップされた中橋の風景
▲ライトアップされたロマンチックな中橋もデートにぴったり!

中橋周辺のおすすめスポット:「陣屋前朝市」&「高山陣屋」

陣屋前朝市の看板

中橋から徒歩2分ほどの場所では、日本三大朝市のひとつである「陣屋前朝市」が4月から12月は7:00~12:00、1月から3月は8:00~12:00まで年中無休で営業しています。新鮮な季節の野菜や果物、山菜のほか、味噌・餅・漬物などの農産加工品や民芸・工芸品などを近隣の農家さんたちが販売しているので、ぜひあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

陣屋前朝市の果物販売
▲地場産のフレッシュな果物はお土産にもおすすめです

飛騨・高山観光コンベンション協会の藤原さん

桃やリンゴ、ブドウなどはその場で食べられますし、お店ごとに味が異なる漬物を試食して好みのものを探すのもおすすめです。飛騨地方独特の産品もあり、見て回るだけでも新しい発見がありますよ。地元のおばちゃんたちと方言を交えた会話を楽しめることもおすすめポイントです。

公式:陣屋前朝市

また、朝市の奥には全国で唯一現存する江戸時代の郡代・代官所跡の「高山陣屋」があります。大きな門をくぐると徳川家の紋所である葵の御紋が出迎えてくれ、館内には御白洲(おしらす)や大広間、綺麗な中庭があるほか、高山城から移築された年貢米を収納する米蔵などがあり見応え抜群です。

高山陣屋の外観
▲江戸幕府の歴史を身近に感じられる「高山陣屋」

高山陣屋にある御白洲の展示
▲江戸時代の奉行所など訴訟機関における法廷が置かれた場所である「御白洲」

高山陣屋の紅葉風景
▲高山陣屋は紅葉スポットとしても人気です

公式:高山陣屋

中橋へのアクセスと基本情報

住所 〒506-0847
岐阜県高山市川原町49
最寄り駅
アクセス
・高山駅から徒歩約15分
・高山陣屋前バス停から徒歩約2分
・中部縦貫自動車道「高山IC」から車で約15分
公式サイト https://www.hidatakayama.or.jp/spot/detail_1114.html

2.古い町並(上三之町他):江戸時代の面影が残る風情豊かなエリア

上三之町にある古い町並

国の伝統的建造物群保存地区に指定されている古い町並は、江戸時代の面影が色濃く残る情緒たっぷりのエリアです。5月には藤の花、夏には日中も咲く西洋朝顔、秋には菊や山の紅葉、冬にはモノトーンの景色など、どの季節に訪れても素敵な写真を撮影できます。

古い町並の風景(冬)
▲雪の降る日には、古い木造建築と白い雪の美しいコントラストを堪能できます

飛騨・高山観光コンベンション協会の藤原さん

着物を着てこげ茶色の町並を背景に撮影すれば、まるで江戸時代にタイムスリップしたような風情あふれる写真に仕上がります。結婚式や成人式の前撮りスポットとしても人気があるほか、テレビ番組のロケ地としても多く利用されています。

また、古い町並には飲食店や土産物店、伝統工芸店、酒蔵などがずらりと並んでおり、見て回るだけでもワクワクしますよ。特に以下のようなグルメが人気なので、ぜひカップルで飲食店めぐりも楽しんでくださいね。

飛騨牛にぎり

飛騨牛にぎり

とろける飛騨牛と酢飯の相性が抜群の絶品にぎり寿司。お皿の代わりに「せんべい」にて提供されるところもあります。

みたらしだんご

高山市のみたらしだんご

あっさりとした醤油味が特徴。きつね色に焦げたしょう油の香ばしい香りが食欲をそそります。

高山ラーメン

高山ラーメン(卵入り、左)、(卵なし、右)

地元では中華そばと呼ばれており、醬油ベースのシンプルなスープに細縮れ麺が基本形。市内には高山ラーメンの店が沢山あるので、自分好みのお店を探すのもおすすめです。

古い町並へのアクセスと基本情報

住所 〒506-0846
岐阜県高山市上三之町
最寄り駅
アクセス
・高山駅から徒歩約15分
・古い町並口バス停からすぐ
・高山陣屋前バス停から徒歩約2分
営業時間 店舗によって異なる
※多くの店舗が10:00から開店
定休日 店舗によって異なる
公式サイト https://www.hidatakayama.or.jp/spot/detail_1101.html

3.櫻山八幡宮:秋の高山祭や風鈴まつりが人気

櫻山八幡宮の拝殿

櫻山八幡宮は、秋の高山祭の場所として有名な神社です。境内には火防鎮護の神をまつる「秋葉神社」、菅原道真公をご祭神とした「天満神社」、五穀豊饒や商売繁盛の神をまつる「稲荷神社」などの末社が点在しており、のんびりと散策しながらお参りを満喫できます。

また、境内にある「高山祭屋台会館」には秋の高山祭に登場する実物の祭屋台(山車)が交代で4台展示されているので、その豪華絢爛な姿をぜひ間近で鑑賞してみてはいかがでしょうか。木工・塗り・彫刻・金具・織り・染め・絵画・人形など、随所に職人技を感じることができますよ。

高山祭屋台会館の看板と外観
▲高山祭の祭屋台を展示しているのはココだけ!音声ガイドも無料でレンタルできます

高山祭屋台会館に展示されている祭屋台
▲「高山祭屋台会館」の祭屋台は例年3月・7月・11月に入れ替えが行われています

映える写真を撮影したいなら、神社に続く表参道に点在する鳥居前がおすすめ。特に宮川沿いにある大鳥居は迫力満点です。

大鳥居

櫻山八幡宮の狛犬前から見た鳥居の風景

櫻山八幡宮の拝殿に続く大石段の風景

▲それぞれの鳥居前が人気の撮影ポイントになっています

飛騨・高山観光コンベンション協会の藤原さん

どの季節でも楽しめますが、風鈴まつりが開催される夏の時期が特におすすめです。浴衣を着て、境内に吊り下げられた沢山の風鈴とともに記念撮影を楽しむ姿をよく見かけます。

櫻山八幡宮の風鈴まつりの様子
▲風鈴まつりでは、色とりどりの風鈴がゆらめいてとても綺麗です

櫻山八幡宮へのアクセスと基本情報

住所 〒506-0858
岐阜県高山市桜町178
電話番号 0577-32-0240
最寄り駅
アクセス
JR高山駅より徒歩約20分
公式サイト http://www.hidahachimangu.jp/index.html

4.飛騨民俗村・飛騨の里:合掌造りの民家が集結

飛騨の里の風景

飛騨民俗村・飛騨の里は、合掌造りなど国指定重要文化財4棟を含む飛騨の特色ある民家を移築復元した野外博物館です。入場してすぐの所に合掌造りの建物と池を背景した記念撮影スポットがあるほか、敷地内はどの場所も絵になります。

また、敷地内にはお寺の鐘を打てる場所や竹馬・けん玉を楽しめるコーナーなどもあるので、ぜひ体験しながら撮影を楽しむとよいでしょう。ちなみにペットの入場も可能で、ワンちゃんと記念撮影される方も多くみられます。

飛騨の里の撮影スポット

飛騨の里にある鐘

飛騨の里の風景(夏)

飛騨の里の風景(池の前のベンチ)

飛騨の里の風景(お店)

▲敷地内のいたるところが“映え”スポット!

飛騨・高山観光コンベンション協会の藤原さん

四季折々の景色を楽しめる場所ですが、秋の紅葉をバックに撮影するとより一層映えますよ。紅葉時期や積雪期にはライトアップもされるため、夜に訪れて幻想的な雰囲気を楽しむのもおすすめです。

飛騨の里の雪景色
▲飛騨の里での雪景色も素敵!

飛騨の里周辺のおすすめスポット:飛騨高山美術館

飛騨の里から徒歩10分ほどの会員制リゾートホテル「サンクチュアリコート高山 アートギャラリーリゾート」内にある「飛騨高山美術館」もおすすめです。2024年の4月にリニューアルオープンしたこの施設では、アール・ヌーヴォーなどのガラス工芸品や家具・照明といった世界中から収集された本物のアートを鑑賞できます。

飛騨・高山観光コンベンション協会の藤原さん

飛騨高山美術館の各展示品は撮影も可能なので、ぜひたくさんの記念写真を思い出に残してくださいね。

飛騨高山美術館の入口

飛騨高山美術館の展示品

飛騨高山美術館の幻想的な展示空間(青)

飛騨高山美術館の幻想的な展示空間(紫)

飛騨高山美術館の幻想的な展示空間(水色)

▲幻想的で上品な空間が広がっており、外の喧騒を忘れさせてくれます

公式:飛騨高山美術館

飛騨民俗村・飛騨の里へのアクセスと基本情報

住所 〒506-0055
岐阜県高山市上岡本町1-590
電話番号 0577-34-4711
最寄り駅
アクセス
・飛騨の里バス停からすぐ
・中部縦貫自動車道「高山IC」から約10分
営業時間 8:30~17:00
定休日 年中無休
公式サイト https://hidanosato.com/

5.光ミュージアム:見どころが盛りだくさんの美術館&博物館

光ミュージアムの建物

光ミュージアムは、飛騨の化石や恐竜の展示、マヤ、インカを中心にした世界の遺物・遺跡と日本の縄文時代の出土品、美術では日本画、書などの逸品を数多く展示している複合ミュージアムです。マヤ文明の遺跡を彷彿とさせるダイナミックな建物も特徴的で、施設への入口や階段、ホールなど撮影スポットが随所にあることから「インスタ映えスポット」としても人気を集めています。

特別展・企画展も充実しているため、ぜひ時間に余裕を持って訪れてみてください。

光ミュージアムの遺跡風の内観

光ミュージアムの恐竜の展示

光ミュージアムのピラミッド内部のような通路

▲非日常の世界が広がる「光ミュージアム」

飛騨・高山観光コンベンション協会の藤原さん

アーティストのライブ収録にも使用されたこともある、おすすめのフォトスポットです。車で5分ほどのところには雄大な北アルプスと市街地を一望できる「アルプス展望公園スカイパーク」もあり、絶景をバックに記念撮影を楽しめますよ。

スカイパークからの眺め
▲スカイパークからは、晴れた日には乗鞍岳や穂高連峰、笠ヶ岳などの北アルプスの山々を一望できます

スカイパークのベンチと雪景色
▲ベンチもあり、のんびりと絶景を堪能できます

公式:アルプス展望公園スカイパーク

光ミュージアムへのアクセスと基本情報

住所 〒506-0051
岐阜県高山市中山町175
電話番号 0577-34-6511
最寄り駅
アクセス
JR高山駅から車で約10分
営業時間 10:00~17:00(入館は16:00まで)
定休日 毎週火・水曜日(祝日は開館)、冬期間
公式サイト http://www.h-am.jp/

取材協力:飛騨・高山観光コンベンション協会(https://www.hidatakayama.or.jp/