

滋賀県米原市の「青岸寺」へデートの見どころついてインタビューしました!
「日本の良さを再認識できるお寺回りを楽しもう♪」第4弾でご紹介するのは滋賀県米原市にある青岸寺です。
青岸寺では1687年に作庭された「青岸寺庭園」が国指定名勝を受け、他にも「本尊聖観世音菩薩坐像」などの貴重な文化財を保管しています。
また寺院内には茶寮「喫茶去」があり、一息つきながらゆったりと庭園を鑑賞することができるという全国でも珍しいお寺です。
今回は、青岸寺の住職である永島匡宏さんに、青岸寺の歴史や魅力についてお話を伺いました。
非日常の空間でゆったりとデートがしたい方や、お寺巡りが好きな方もぜひご覧ください。
デートで青岸寺を訪れる際について
一般の人が参加可能な年間行事はありますか?
永島さん
年に一回、期間限定ライトアップを不定期で行っています。
また、年末には午後11時から除夜の鐘を鳴らしております。
インタビュアー
2019年は、11月下旬から12月中旬まで紅葉ライトアップをされたそうですね。
クラウドファンディングによる支援を受けての開催だったそうで、多くの方が青岸寺を大切に思っているのが伝わる行事だと思います。
2020年は人数制限を設けて庭園をライトアップしたそうですが、感染対策への配慮も安心です。
また、除夜の鐘といえばお寺の定番イベントですよね!
青岸寺では甘酒を来られた方に振舞ったり祈願法要を無料で実施したりと、参拝客のみなさんへの心遣いが感じられます。
初詣といえば神社といったイメージの方もいるかもしれませんが、お寺での初詣も趣深いですね。
一般の人も参加できる体験などはありますか?
永島さん
結守り体験 | お好みの御守りを選び、実際に本堂にて祈願法要を実施 |
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精進料理 | 月一回、第三水曜日 4名から15名限定で精進料理を提供 (1ヶ月前には事前予約必須の完全予約制) |
坐禅会 | 月一回、第一土曜日 午後4時より坐禅体験 |
写経体験 | 事前予約にて写経体験 |
青岸寺ではさまざまな体験ができますので、カップルで来られたら楽しいのではないでしょうか。
結守り体験では、喫茶のサービスもありますよ。
坐禅会の開催は通常月に一回ですが、事前予約があれば5名以上から体験を実施いたします。
インタビュアー
精進料理を食べられる機会というのはなかなかありませんから、とても貴重な経験になりますね!
坐禅や写経も、身体と心を青岸寺の静寂さに委ね、心が清らかになるような素敵な体験だと思います。
そして、こちらでは「結守り体験」にて、手作りのお守りに自分だけの思いを込めながら祈願法要をしてくださるそうですね。
カップルのお二人でお守りをつくるときには、それぞれの願いを込める瞬間にとてもワクワクしそうです!
デートでおすすめの見どころがあれば教えてください
永島さん
青岸寺はフォトジェニックな場所としても知られます。
名勝庭園を観賞しながら、カップルでまったりと大人な時間を楽しんでいただけるロケーションだと思います。
本尊の「聖観世音菩薩」は安産や子宝にご利益がありますので、これから結婚される方や新婚さんにもよいかと思います。
また、有料ではありますが結婚式の前撮りなどでも利用していただけますよ。
インタビュアー
季節の彩りを感じられる回遊式と鑑賞式の庭園は、まさに写真映えスポットですよね。
写真を撮るだけでなく、カップルのお二人で景色を楽しむことで気持ちを共有するのも素敵だと思います。
また、前撮りを計画したり安産の御利益にあやかったりと、結婚後も何度も足を運びたくなる場所ですね!
デートにおすすめの時期や季節はいつでしょうか?
永島さん
12~3月 | 庭園に雪吊りが施され、比較的人も少ないのでのんびり過ごすことができる |
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4~7月 | 樹々が緑葉樹となり美しく映え、庭園にある苔も青々しく映える |
8~9月 | 山寺なので、比較的温度が低い |
11~12月下旬 | 紅葉シーズンとなり、一番人でにぎわう |
のんびりと過ごしたい方は、12月から3月頃の比較的人が少ない時期がおすすめです。
大人っぽいデートをイメージされる方は、ぜひ4月から7月頃の美しい緑葉樹をご覧にいらしてください。
インタビュアー
秋の紅葉や冬の雪景色、季節を彩る花々など、四季折々の青岸寺を思うといつ来ても魅力的ですね。
そのなかでも、理想のデートのイメージや相手の好みに合ったシーズンに訪れるのがいいですね!
拝観時間を教えてください
永島さん
定期 | 9時~17時 |
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冬季 | 9時~16時 |
基本的には9時から17時までですが、冬季は16時までとなっております。
インタビュアー
日中に訪れる方が多いかと思いますが、ランチを食べたあとに訪れても十分楽しめるほどの拝観時間かと思います。
喫茶をゆったり利用したいと考える方は、時間に余裕をもって訪れるのがよさそうですね。
拝観料は必要でしょうか?
永島さん
大人 | 300円 |
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小人(学生) | 100円 |
0歳から6歳 | 無料 |
拝観料はこのようになっております。
インタビュアー
これだけの歴史に触れることができてこの拝観料とは、とてもリーズナブルですね!
小さなお子さんを連れての拝観も、気軽にできそうです。
体験などをされる方は追加料金をチェックしておくことで、当日もスムーズに見学できますね。
どのような服装で参拝すればよいでしょうか?
永島さん
常識を超えない程度でしたら、ご自由にお越しください。
インタビュアー
普段通りの服装で、気軽に訪れることができますね。
一方で、庭園や喫茶の利用、客殿の見学を想定して、歩き慣れた靴や脱ぎ履きしやすい靴を用意しておくとスマートだと思います。
坐禅や祈願法要のときにも、快適に過ごせる服装にしておくのもベターですよね。
青岸寺へのアクセスについて教えてください
永島さん
米原駅から徒歩7分です。
車でお越しの場合は、彦根インターから車で15分、米原インターからは車で10分です。
駐車場も12台分ほどありますよ。
インタビュアー
駅から歩いて行ける距離なので気軽に訪れることができますね!
また、感染対策として車で行動される方も多いですが、駐車場があるのも嬉しいポイントです。
近くにおすすめの観光地などはありますか?
出典:米原市公式ウェブサイト
永島さん
ローザンベリー多和田のイルミネーションや、醒井(さめがい)地蔵川の梅花藻(ばいかも)、天の川ホタル祭りは、カップルで眺めているだけで季節を感じられますよ。
レジャーを楽しみたい方は醒ヶ井養鱒場の釣り場や、グランエレメントでのBBQなどもおすすめです。
グランスノー奥伊吹ではウィンタースポーツを楽しめますし、伊吹山なら自然の中で心地よく過ごせそうです。
インタビュアー
青岸寺のまわりにはたくさんのおすすめスポットがあるんですね!
季節を感じられるロマンチックなデートや、ゆったりと過ごすことにこだわるデートなど、さまざまなプランが思い浮かびます。
一日じゃ楽しみきれないほど魅力的なスポットばかりですので、何日かかけて楽しむのもいいですね!
青岸寺の歴史・見どころについて
青岸寺がどのようなお寺か教えてください
永島さん
1356年から1361年の南北朝延文年間に、近江守護職であった佐々木京極道誉によって建てられた「米泉寺」が前身です。
しかし戦によって1500年代のはじめに焼失してしまいます。
その後、江戸時代に井伊家とともに彦根城にうつった大雲寺三世要津守三和尚によって、1650年に再興されました。
その時に「青岸寺」と寺名が変わり、曹洞宗の末派となった経緯があります。
彦根藩第三代藩主であった井伊直澄公も寺の整備に尽力して、青岸寺は栄えていったのです。
インタビュアー
現在の青岸寺の姿に至るまでには、古くからのさまざまな経緯があったのですね!
一度は焼失してしまったものの、再建後にここまでの庭園をつくりあげた青岸寺はとても力強い寺院だと感じます。
多くの歴史上の人物が青岸寺に関わったことを思うと、この地に足を踏み入れるだけで厳かな気持ちになりますね。
青岸寺の文化財について教えてください
永島さん
「国指定名勝青岸寺庭園」は青岸寺三世興欣和尚の時代である1687年に作庭された庭園で、様式は回遊式枯山水庭園となっています。
また、県指定文化財である「本尊聖観世音菩薩坐像」は、1376年に京都の仏師堯尊によって造立されたもので、別名「腹籠り観音」と呼ばれます。
これは、その聖観音像のお腹の中に八寸ばかりの観音様が胎嚢されており、安産や子宝にご利益があるといわれているためです。
他にも、米原市の文化財である「十一面観世音菩薩立像」や、鎌倉時代後期に作られた「日下部鳴鶴書」も4点あります。
彦根日下部家の菩提寺との縁で、日下部鳴鶴(くさかべめいかく)の書を青岸寺にて展示しております。
インタビュアー
多くの文化財が名を連ねているので、思わず圧倒されてしまいます。
名勝に指定された青岸寺庭園は言わずと知れた有名スポットですよね。多くの方がこちらを「一目見てみたい」と訪れていることでしょうね。
また、御本尊である聖観音像が安産や子宝にご利益があるとのことで、ぜひ妊活中のご夫婦もこちらのパワーを肌で感じてほしいです。
そして日下部鳴鶴といえば明治の三筆と呼ばれる近代書道の確立者ですが、そのような方の書を拝見できる機会は貴重ですよね。
書に興味がある方や日本の歴史に触れてみたい方も、ぜひご覧になってみてほしいですね。
青岸寺を訪れた際の見どころはどこですか?
永島さん
国指定名勝庭園である青岸寺庭園では、建物の奥にある書院に足を運ぶと赴きのある風情を堪能する事ができますよ。
また、寺院内には茶寮「喫茶去」が運営されており、拝観者にのみ珈琲や抹茶、ケーキや季節の甘味などを提供しています。
名勝庭園を観賞しながら喫茶をいただけるという、全国でも珍しい寺院です。
インタビュアー
やはり青岸寺に来たからには青岸寺庭園の見学は外せませんよね。
青岸寺庭園では、建物の奥にある書院まで進むことでより風情を感じられるのですね。
さらに、そんな庭園をお茶や甘味で一息つきながら眺めることができるとは…こんなお寺は他にはなかなかないですね!
お寺デートを考えているカップルへのメッセージ
永島さん
青岸寺は喫茶も併設している観光寺院ですので、お気軽にお越しください。
また、結婚式の前撮りなども条件があえば受付けます。お寺がお二人の良き思い出となりますよう心より御祈願申し上げます。
青岸寺にてお待ちしております。
インタビュアー
青岸寺で庭園を眺めるだけで、古くからの歴史に浸るのはもちろん、今もなお人々に大切に愛される理由を肌で感じられると思います。
また、さまざまな体験行事や喫茶の運営といった住職の永島さんの柔軟なお心遣いも、青岸寺の魅力ですよね。
国の名勝に指定されている青岸寺庭園での前撮りも、他では撮れない最高のロケーションだと思います。
カップルのみなさんには、ぜひ青岸寺の歴史に触れながら心と身体がリラックスするようなデートをしてほしいですね。
今日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました!
青岸寺の基本情報
住所 | 〒521-0012 滋賀県米原市米原669 |
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電話番号 | 0749-52-0463 |
営業時間 | 青岸寺:9:00~17:00(冬季のみ16:00まで) 喫茶去:9:00~17:00(LO.16:30) |
定休日 | 青岸寺:火曜・第四月曜日 喫茶去:月・火・第四月曜日 (水曜日はドリンクのみ、不定休あり) |
公式サイト | http://www.seiganji.org/ |