那智勝浦町で世界遺産・熊野古道の魅力を日帰りで満喫する映えデート|和歌山県
この記事では、那智勝浦観光機構の広報・塩地さんからお聞きした情報を参考にした、和歌山県那智勝浦町での“映える”デートプランをご紹介します。
本州最南端に近い那智勝浦町は、日本一の落差を誇る那智の滝、熊野那智大社といった世界遺産をはじめとして、紀州勝浦産生まぐろや南紀勝浦温泉など、観光資源が豊富です。
世界遺産・熊野古道の自然に癒やされつつ、人気の撮影スポットや“映えグルメ”を満喫することができますよ。
那智勝浦町の映えスポット巡りおすすめルート
那智勝浦町では、自然を満喫できる観光スポットが近くに集まっているため、電車やバスを利用してウォーキングも楽しみながらの観光がおすすめです。もちろん自家用車でも差し支えありません。
▲那智勝浦町では山も海も楽しめる
那智勝浦町の中心地にあるJR「紀伊勝浦駅」に到着したら、さっそく腹ごしらえをしましょう。駅周辺にはまぐろを扱う飲食店が多く、その日に水揚げされたもちもち食感のまぐろを堪能できますよ。
参考サイト:那智勝浦観光サイト(お食事)
▲名物・紀州勝浦産生まぐろを使用した、さまざまな料理を味わえる
お腹が満たされたら駅前からバスに乗って、世界遺産エリアである那智山へ向かいます。「大門坂」バス停で降りたら、樹齢800年の夫婦杉や、世界に二つしかない“道”の世界遺産「熊野古道」の美しい石畳を堪能しましょう。
▲大門坂周辺の石畳と杉の古木は、かつての熊野古道の姿を今に伝えている
ここから、軽いハイキングコースを40分ほど歩くと、同じく世界遺産に含まれる「熊野那智大社」と「那智山 青岸渡寺」が見えてきます。見晴らしが良いエリアで、定番の観光スポットとなっています。
▲朱色の社殿が美しい熊野那智大社は、古来より人々の信仰を集めてきた
最後に向かうのは、一段の滝として落差日本一の「那智の滝」。道中には世界的にも有名な、三重塔と那智の滝を一緒に撮れるスポットがあります。塔の朱色と滝のコントラストが美しいですよ。
さらに白い鳥居をくぐり、落差(133メートル)と同じ133段の階段を下りると、圧巻の光景が広がります。滝からやってくる爽やかな風と水しぶきを、たっぷり感じてください。
▲那智の滝を流れ落ちる水量は毎秒1トンとも言われ、近づくほどに迫力を感じられる
夕暮れ前には、帰りのバスに乗り込みましょう。那智勝浦駅より少し手前のバス停で下車して、ビーチ沿いを歩いて戻るのもおすすめです。駅周辺には足湯もあるので、一日歩いた足の疲れを癒やすこともできます。
参考サイト:那智勝浦観光サイト(温泉)
▲那智勝浦町の中心エリアには、デートでも気軽に立ち寄れる足湯がいくつかある
また、昭和レトロな喫茶店が好きなカップルなら、駅の近くにある「喫茶ユータウン」で、ホットケーキやクリームソーダを味わうのもいいですよ。
それではあらためて各スポットの見どころや特徴について、ご紹介していきましょう。
おすすめ“映え”スポット1「熊野古道 大門坂」
「熊野古道 大門坂」は、世界遺産・熊野古道の中辺路の一部で、古道の姿がよく残っているエリアとして知られています。かつては大きな門があったことから、大門坂と呼ばれています。
大きな見どころは、大門坂の2丁目付近に続く、苔むした石畳の階段と杉並木です。600メートル以上にもわたる特有の景観は、世界的にも有名なフォトスポットとして親しまれています。
また、高さ約55メートルの「夫婦杉」も人気です。約800年もの間寄り添い続けている姿にあやかろうと、夫婦円満を願うカップルや夫婦がよく記念撮影をしているのだと言います。
どの季節も楽しめますが、過ごしやすい春や秋が特におすすめです。また朝は人が少ないので、写真が撮りやすいです。
大門坂茶屋で楽しむ平安衣装体験
「大門坂茶屋」は、平安衣装体験を提供している施設です。優美な平安衣装に身を包み、旅先ならではの体験を満喫してみてください。
特に平安衣装を着て、夫婦杉の前で撮影をするのが人気のようです。
参考サイト:那智勝浦観光サイト(体験)
熊野古道 大門坂へのアクセスと基本情報
住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山392 |
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電話番号 | 0735-52-0555 (那智勝浦町観光産業課) |
アクセス | JR「紀伊勝浦駅」前より熊野御坊南海バス「那智山行」乗車約20分。「大門坂」下車後、徒歩約10分 |
営業時間 | 年中無休 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://nachikan.jp/spot/ |
おすすめ“映え”スポット2「熊野那智大社」
「熊野那智大社」は、古来より熊野古道を通る人々の目的地である熊野三山の一社で、全国に4,000社あまりある熊野神社の御本社です。
少し階段を上がる必要はあるものの、その分見晴らしが良く、朱色の社殿も壮麗で写真映えします。
また、御神木である樹齢約850年の大きな樟(くす)の根元には、通り抜けられる空洞があり、無病息災を願って「胎内くぐり」をすることができます。
さらに境内には、神武天皇を導いた「八咫烏(やたがらす)」が石になったとされる「烏石」をはじめ、枝垂桜や秀衡桜(ひでひら・ざくら)、刀剣や古祭具を展示している宝物庫など、見どころがたくさんあります。
熊野那智大社に隣接する「那智山 青岸渡寺」の魅力
「那智山 青岸渡寺(なちさん・せいがんとじ)」は、隣接する熊野那智大社とともに熊野信仰の中心地として、いまも厚い信仰を集めている寺院です。西国三十三所観音霊場の第一番札所としても知られています。
本堂(如意輪堂)は天然木によるシンプルな素木造りで、天正18年(1590年)に豊臣秀吉の命によって再建されたものです。
また本堂の裏手からは、那智の滝と三重の塔を見渡すことができるため、人気のフォトスポットになっています。
公式サイト:那智山 青岸渡寺
熊野那智大社へのアクセスと基本情報
住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山1 |
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電話番号 | 0735-55-0321 |
アクセス | JR「紀伊勝浦駅」前より熊野御坊南海バス「那智山行」乗車約30分。「那智山」下車後、徒歩約15分(階段) |
営業時間 | 7:00~16:30 |
定休日 | なし |
公式サイト | https://kumanonachitaisha.or.jp/ |
おすすめ“映え”スポット3「那智の滝」
那智の滝は、落差133メートル、滝つぼの深さ10メートルもある大きな滝で、日本三大名瀑の一つに数えられています。
吉野熊野国立公園の特別地域に含まれており、周りの山は那智原始林として国の天然記念物にも選定されるほど、豊かな自然が息づいているエリアです。
熊野那智大社の別宮である飛瀧神社(ひろうじんじゃ)は、那智の滝を御神体として祀る神社です。御滝拝所舞台は、那智の瀧を最も近くで見られるスポットで、「延命長寿の水」とも伝わる滝つぼの水を飲むことができます。
▲那智の滝を御神体として祀る飛瀧神社
滝つぼに近づくにつれて、水しぶきを含んだ涼しい風が吹いてくる、心が洗われるような清々しさを感じられるスポットです。
定番の撮影方法は、手前にある三重塔(那智山 青岸渡寺)を含めて撮ることです。晴れた日はもちろん、静かな朝や雨の日にも趣のある写真が撮れますよ。
那智の滝と飛瀧神社へのアクセスと基本情報
住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町那智山 |
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電話番号 | 0735-55-0321 (熊野那智大社) |
アクセス | JR「紀伊勝浦駅」前より熊野御坊南海バス「那智山行」乗車約30分。「那智の滝前」下車すぐ |
営業時間 | 【参拝可能時間】7:00~16:30 ※御滝拝所は16:00まで |
定休日 | なし |
公式サイト | 熊野那智大社 |
食べる“映え”スポット「喫茶ユータウン」
▲フォトジェニックなメニューはどれもおいしそう!(引用:インスタグラム)
喫茶ユータウンは、昭和時代の色が残るレトロな雰囲気の喫茶店です。小鳥が中庭を飛びまわっており、その光景やさえずりにも癒やされる人が多いようです。
注文後に粉から作るホットケーキは、ふわふわの食感と懐かしい味わいが魅力。クリームソーダもまるで絵に描いたような見た目で、ホットケーキと一緒に撮ると写真映えします。
喫茶ユータウンへのアクセスと基本情報
住所 | 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町朝日4-79 |
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電話番号 | 0735-52-2387 |
アクセス | JR「紀伊勝浦駅」から徒歩6分 |
営業時間 | 8:15〜19:00 |
定休日 | 金曜日 |
参考サイト | 食べログ(喫茶ユータウン) |
取材協力:那智勝浦観光機構(https://nachikan.jp/)