3種の試飲もできる!「寒梅酒造」で『宮寒梅』醸造の全工程を見学するデート|宮城県

この記事では、お酒好きなカップルに向けて、宮城県大崎市にある酒造メーカーの「寒梅酒造」をご紹介します。

寒梅酒造は、米と麹で仕立てられる「宮寒梅(みやかんばい)」の銘柄で有名な酒造メーカーです。酒蔵内では10:00~と13:00~の時間帯限定(※不定休)で蔵見学が行われており、事前予約をすれば「宮寒梅」の醸造の様子をじっくりと見学できますよ

今回は寒梅酒造の5代目蔵元で業務執行役員の岩﨑真奈さんにインタビュー取材を行い、蔵見学の魅力や予約方法、直売所のおすすめ商品などを教えていただきました。ぜひ参考にしてみてください。

”造り手の見える酒造り”にこだわる「寒梅酒造」

宮城県北部、大崎平野の中心に存在する旧古川市と加美町の境を流れる多田川沿いに位置する「寒梅酒造」。周辺を広大な田畑に囲まれた、自然豊かな環境に酒蔵を構えています。

寒梅酒造が掲げるコンセプトは、『こころに春をよぶお酒』です。宮城県内では唯一、醸造に使用する酒米を全量「宮城県産米」としているほか、醸造に使用している酒米全体の2割程度が自社栽培のもので、残りの8割についても直接農家と契約して寒梅酒造の使用基準に準じた栽培方法で作付けされたものを使用しています。

寒梅酒造の酒米栽培の様子
▲現会長自らが酒米栽培を行うなど、”手作りの日本酒造り”にこだわっています

まさに100%純米の酒蔵であり、酒米栽培から醸造まで一貫して”造り手の見える酒造り”に大きなこだわりを持つ酒造メーカーです。また、大崎市や地域企業と連携して、観光誘致から商品開発、教育の活性化へ向けた活動まで積極的に行っています。

そんな寒梅酒造の主な功績や、現代表社員である岩﨑健弥氏の主な経歴については以下をご確認ください。

寒梅酒造の主な功績

  • 2015年12月~:ANA国際線の提供酒に採用
  • 2019年~:シンガポール空港のの提供酒に「宮寒梅」が採用
  • 2020年:経済産業省「はばたく中小企業・小規模事業者300社」、大崎市「宝の都(くに)・活性化貢献賞」を授与
  • 2023年11月2日 「宮寒梅 純米大吟醸 贅撰」が宮城県清酒鑑評会において当蔵初となる「宮城県知事賞(最高賞)(※1)」を受賞
(※1)参考:宮城県酒造組合公式サイト

現代表社員・岩﨑健弥氏の主な経歴

  • 東北福祉大学・総合福祉学部社会福祉学科を卒業後、現会長の娘である岩﨑真奈とともに蔵元入り。会長のもとで酒造業や経営学を学びながら清酒醸造と経営に携わり、現在に至る。
  • 2023年3月には寒梅酒造の新規事業として「おやつ工房ハルリッカ」をオープン。米麹や酒粕、米粉を使用したお菓子作りにも尽力し、工房にて販売も行っている。

一杯で旨い酒、寒梅酒造を代表する銘柄「宮寒梅」

寒梅酒造の

寒梅酒造にはさまざまなラインナップが揃っていますが、特に有名な銘柄は「宮寒梅」です。創業者の岩﨑碩次郎氏はもともと米農家を営んでおり、そのお米を用いて日本酒を醸造し始めたことが「宮寒梅」誕生のきっかけとなりました。

「宮寒梅」のコンセプトは、『一杯で旨い酒』。さらには『米本来の旨味と味わいを活かしたい』といった想いも込められており、華やかな香りや奥深い米の旨味、そして後味に続く爽快なキレが特徴です。

ふと目を閉じて味わいたくなるような、”一杯のご馳走”を目指して醸造されている「宮寒梅」。素材にこだわった美味しい日本酒をお探しの方は、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

寒梅酒造の酒蔵見学における見どころ

寒梅酒造における麹づくり

寒梅酒造の酒造見学では、酒米栽培のプロフェッショナルである現会長、および製造担当者が丁寧に酒造りについて案内してくれます。ここからは、そんな寒梅酒造の酒蔵見学における見どころやおすすめポイントについて業務執行役員の岩﨑真奈さんにお話を伺っていきます。

「宮寒梅」が醸造される全行程を見学できる

編集部

寒梅酒造の酒蔵見学では、どのような工程を見られますか?

岩﨑さん

代表銘柄である「宮寒梅」が醸造される全工程をご覧いただけます。日本酒醸造の臨場感やかぐわしい香りによって日本酒造りの魅力や奥深さに触れていただくとともに、日本酒をより身近に感じていただけたら嬉しいです。

寒梅酒造のタンク内で湧く醪
▲仕込み中のタンク内では、フツフツと湧く醪(もろみ)を観察できます

蔵内の見学のほか、試飲ができるコースやおつまみ付きコースも!

編集部

寒梅酒造の酒蔵見学では、試飲も行えるのでしょうか?

岩﨑さん

蔵内のご案内のみのコースもあれば、試飲付きのコースもございます。試飲では、お好きな日本酒を3種類ご賞味いただけますよ。

また、大崎市特産おつまみ付きの試飲コースもご用意しておりますので、ぜひお好みに合わせてコースをお選びください。

寒梅酒造の酒蔵見学の予約方法・所要時間・料金

予約 専用予約サイト
所要時間 1時間30分〜2時間程度
見学可能時間 10:00~/13:00~
見学料金 【個人】
蔵見学料金(試飲有):1,500円
蔵見学料金(試飲無):1,000円
蔵見学料金(試飲・お酒にぴったりの大崎市特産おつまみ付き):2,000円
※試飲:お好きな日本酒3種類

【団体】
蔵見学代金(9名まで):1名につき1,200円
蔵見学代金(10~20名):1名につき1,100円
蔵見学代金(20名以上):1名につき1,000円
※すべてお好きな日本酒3種類の試飲込み

寒梅酒造の蔵見学後に立ち寄りたい!直売所の魅力について

寒梅酒造では、併設の直売所にてお酒を購入することも可能です。ここでは、寒梅酒造の直売所ならではの魅力について教えていただきました。

編集部

寒梅酒造の直売所では、どのような商品を購入できますか?

岩﨑さん

直売所では、蔵にお越しいただいた方のみご購入できる「蔵限定酒」やオリジナルグッズの販売を行っております。なお、代表銘柄の「宮寒梅」は販売しておりませんのでご承知おきください。

▼宮寒梅のお取り扱い店舗はこちら

公式:寒梅酒造のラインナップ

また、蔵の敷地内にある「おやつ工房 ハルリッカ」では寒梅酒造で作っているササニシキやひとめぼれの米粉や酒粕、甘酒のほか、地元の産物を使用したオリジナルのお菓子を販売しています。ぜひあわせてチェックしてみてください。

公式:おやつ工房 ハルリッカ

寒梅酒造の酒蔵見学に訪れた方の口コミ・評判

編集部

寒梅酒造の酒蔵見学に訪れた方からよく聞く感想があればご紹介ください。

岩﨑さん

利用者の方からは、「とても丁寧な蔵見学で、試飲もできて充実の時間を過ごせた」「臨場感があって感動した」といったお声をいただくことが多いです。また、自然豊かな環境について「癒された」との感想も多いほか、酒蔵の雰囲気を「おしゃれ」と言っていただくことも多々あり、大変嬉しく感じております。

寒梅酒造からカップルへのメッセージ

編集部

最後に、寒梅酒造の酒蔵見学に興味をお持ちのカップルへメッセージをお願いします。

岩﨑さん

寒梅酒造は、日本酒が苦手な方や飲んだことがない方、女性の方にも「日本酒って美味しい!」と思っていただけるような日本酒造りを目指している酒造です。そして、『こころに春をよぶお酒』といった企業理念にもあるように、寒梅酒造のお酒を飲んだ瞬間、心に春が訪れたような幸福感を感じていただけたら嬉しく思います。

酒蔵見学では「ほっこり」「癒し」「温かみ」のある空間で日本酒造りの奥深さを体験していただけますので、ぜひデートでの休憩も兼ねてお越しください。

編集部

寒梅酒造では日本酒造りの全工程を丁寧に案内していただけるほか、試飲付きのコースもあり、さまざまな角度から寒梅酒造の日本酒の魅力を体感できますね。直売所では蔵限定の日本酒を購入できるとのことで、おうちデート用にお土産で購入したらさらに楽しめそうだと感じました。

岩﨑さん、本日はたくさんのお話をありがとうございました!

寒梅酒造の酒蔵見学と一緒に楽しめる、周辺のおすすめデートスポット

ここでは、5代目蔵元の岩﨑さんに教えていただいた、寒梅酒造の周辺にあるデートスポットをご紹介します。ぜひ酒蔵見学の前後で訪れてみてください。

地場産食材やグルメの宝庫!「あ・ら伊達な道の駅」

寒梅酒造の酒蔵から鳴子方面へ約20分車を走らせると、全国的にも有名な「あ・ら伊達な道の駅」があります。地場産の農産物が豊富に揃う直売所や特産品売り場、姉妹都市の物産販売コーナーなどが揃う、大規模な道の駅です。

地元食材を使用したメニューを味わえる食堂もあり、この地域ならではのグルメを味わいたいカップルにおすすめですよ。ぜひ寒梅酒造を訪れる前後のランチも兼ねて訪れてはいかがでしょうか。

公式URL:あ・ら伊達な道の駅

お花見やアウトドア体験を楽しめるリゾート地「薬萊山(やくらいさん)」

寒梅酒造の酒蔵から車で約30分のところにある、リゾート地の「薬萊山」もおすすめのデートスポットです。『加美富士』とも称される美しい山で、四季折々の山並みやイルミネーションを楽しめます。

麓の道路沿いには500mにわたる桜並木があるので、桜のシーズンに訪れてお花見デートを堪能するのもよいでしょう。周辺にはスキー場やランニングコースなども整備されているため、アウトドア体験を満喫したいカップルにもおすすめです。

寒梅酒造の基本情報(アクセス・営業時間)

住所 〒989-6216
宮城県大崎市古川柏崎字境田15
アクセス・最寄駅 【電車の場合】
・陸羽東線「西古川駅」より徒歩約10分
・JR「古川駅」よりタクシーで約20分

【車の場合】
東北道「古川IC」より約15分
電話番号 0229-26-2037
営業時間 【日本酒】8:30~17:00
【菓子】10:00~17:00
定休日 【日本酒】不定休
【菓子】月曜定休
駐車場 あり
公式URL http://miyakanbai.com/

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