【千葉県】流山市の「円東寺」で写経体験!ふたりでのんびり過ごすデートプラン

この記事では、千葉県流山市にある「円東寺(えんとうじ)」での写経体験を中心に、ふたりでのんびり過ごすデートプランをご紹介します。

円東寺は、地元の方に親しまれている真言宗豊山派のお寺です。毎月10日に「写経のつどい」を開催しています。予約不要&手ぶらで参加できるので、写経をしたことがないカップルも気軽に挑戦できますよ。

周辺には、日本庭園を楽しめるスポットや、万華鏡作品が見られるギャラリー、散策にぴったりな公園などもあります。写経に興味がある方や千葉の観光スポットを巡りたいカップルはぜひ本記事を参考にしてみてください。

こんなカップルにおすすめ!
向いてる年代:全て
おすすめカップル:ゆっくり過ごしたい、お寺の雰囲気が好き、写経に興味がある
どんなデート?:自分の心と向き合う、ふたりで静かに過ごす

概要:ふたりで写経に挑戦!静かなひと時を過ごすデート

円東寺は「流山おおたかの森」駅から徒歩で訪れることができるお寺ですが、今回は周辺の観光スポットも巡るので、車でのデートプランを立てました。

今回のデートのメイン
円東寺
周辺のデートスポット
・一茶双樹記念館
・万華鏡ギャラリー 見世蔵
・大谷口歴史公園
ランチにおすすめのお店
・FLOWERS
・Les temps plus

円東寺の写経のつどいは14時から始まるので、午前中に観光スポットを巡るようにしましょう

「一茶双樹記念館」は俳人・小林一茶ゆかりの場所で、美しい日本庭園を見ることができます。「万華鏡ギャラリー 見世蔵」は万華鏡作家の作品を展示しており、万華鏡の世界に触れることができるギャラリーです。

自然の中でゆっくり散歩を楽しみたいという場合は、「大谷口歴史公園」に足を運んでみるのも良いでしょう。森林浴ができるスポットなので、気分のリフレッシュができると思いますよ。

ランチには、本格的なイタリア料理がいただける「FLOWERS」がおすすめです。インテリアにもこだわったおしゃれなお店なので、カップルで利用するのにぴったりですよ♪

甘いものが食べたいときは、本場のフランス菓子を提供している「Les temps plus(レタンプリュス)」も良いと思います。円東寺からも近いので、帰り際に焼き菓子を買って帰るのも良いでしょう。

ここからは、円東寺について詳しく解説します。

流山立木観音で知られる「円東寺」

円東寺を訪れた人々

円東寺は、元和年間(1615~1624年)に創建された真言宗豊山派の寺院です。

都心からもつくばエクスプレスを利用して訪れることができる立地にあり、手入れの行き届いた敷地内には落ち着いた雰囲気が漂っています。近年は、8年半もの歳月をかけて造られた「流山立木観音」が話題を呼びました。

写経のつどいは毎月10日に行われており、日々の喧噪から離れて心を落ち着かせることを目的としています。「お寺での写経はちょっとハードルが高そう……」というカップルもいると思いますが、円東寺の写経のつどいは道具一式も貸していたけるので、手ぶらで気軽に写経に挑戦することが可能です。

写経以外にも、瞑想に取り組む「お寺ヨーガ」という催しもあります。

円東寺では御朱印を授けており、普段はご本尊(大日如来さま)の御朱印、3月11日には流山立木観音の御朱印をいただくことが可能です。御朱印を集めているカップルは、御朱印帳を忘れずに持っていくようにしましょう。

今回は、円東寺の住職である増田さんにインタビュー取材を行いました。お寺の歴史や写経の魅力について、さっそく語っていただきましょう。

都心からもアクセス良好!約400年の歴史がある真言宗豊山派の寺院

編集部

素朴な雰囲気が漂う円東寺ですが、どのような歴史・見どころがあるお寺なのでしょうか。

増田さん

今から400年ほど前の元和(げんな)年間に創建と伝えられる、真言宗豊山派の寺院です。

流山市の文化財である石造十二神将のほか、近年は根のついたままのイチョウの樹から彫り上げた高さおよそ5mの「流山立木観音」が新たな名物となり、信仰を集めています。こちらの御開帳は年に1日、3月11日の14時~15時のみです。

円東寺の流山立木観音
▲樹齢400年のイチョウの樹から生まれた流山立木観音。普段は窓越しにお顔を拝むことができる

編集部

江戸時代に建てられたお寺なのですね。

十二神将像というとちょっと怖いイメージがあったのですが、円東寺の石造十二神将は丸みを帯びたフォルムが愛らしくて、すごく親しみを覚えました。

流山立木観音の写真も拝見しましたが、見事な彫刻ですね。流山立木観音は東日本大震災の犠牲者を慰霊するために造られたと伺いました。力強くもやさしげなお顔立ちがとても魅力的です。自然と手を合わせたくなる観音さまですね。

貴重な文化財がある円東寺ですが、周囲の環境についてもご紹介いただけますか?

増田さん

円東寺がある流山市は子育て支援の充実などで注目され、右肩あがりで人口が増えている市であり、大変活気あふれる街です。

駅周辺は、ショッピングモールを中心に大変賑わっておりますが、少し歩くと緑豊かで閑静な住宅街が広がっており、都心では見られないような動植物が暮らしています。

編集部

確かに駅前にはお店がたくさんあって賑やかな印象ですが、お寺の周辺には公園もあり、住み心地の良いエリアという感じですね。

円東寺の最寄り駅はどこですか?

増田さん

つくばエクスプレスで都心から30分弱の「流山おおたかの森」駅が最寄りです。また、円東寺は寺の規模のわりに駐車場が広いので、いつでも車でお越しいただけますよ。

編集部

つくばエクスプレスを利用すれば、都心からも足を運べますね。駐車場もあるということなので、ドライブデートで立ち寄ることもできそうです。

写経は一般の方が気軽に体験できる修行

編集部

円東寺では写経の会(写経のつどい)があると伺いました。写経体験を始められたきっかけや理由があれば教えてください。

増田さん

お経を写すことは、一般の方が気軽に体験でき、それでいて尊い修行です。自宅でもできないことはありませんが、寺で行うことで集中できますし、そのままご本尊さまの宝前に納めることができます。

また、終了後に茶話会をひらくことで、共通のものに興味を持った参加者同士が親しくなれると考えました。

編集部

私も自宅で写経に挑戦したことがありますが、周りに物があったりして気が散り、なかなか集中できませんでした(笑)。お寺であれば、程よい緊張感もありますし、しっかりと写経に取り組むことができそうです。

茶話会があるのもお寺での写経体験ならではですね。カップルで参加すれば、写経の感想をシェアすることもできると思います。

増田さんが「写経のつどいを開催していて良かった」と感じる瞬間はどんなときでしょうか。

増田さん

皆さん晴れやかなお顔で帰られるのを見ると、こちらもすっきりいたしますね。

編集部

写経が良いリフレッシュになっている、という方も多そうですね。写経のつどい自体の雰囲気も良いのではないでしょうか。

写経がお互いの本質を知るきっかけにもなる

編集部

カップルには写経を通して、どのような時間を過ごしてもらいたいとお考えですか?

増田さん

写経の時間は、無心になれると同時に、自己と向き合う時間でもあります。

過去を振り返り、現在を見つめ、未来に思いを馳せる時間をおふたりで過ごすことで、無意識のうちにお互いの本質を確認し合えると思います。

編集部

普段の生活の中では、一歩立ち止まって、自分の心と向き合う時間というのはあまりないように思います。そう考えると、写経の時間というのはとても貴重ですね。

ふたりで写経に取り組めば、自然と思考も整理され、心にも余裕が生まれるかもしれません。その上で、お互いのことを伝え合えば、よりふたりの距離もグッと縮まりますね。

正座はしなくてOK!手ぶらで写経体験に参加できる

写経のつどいの様子

編集部

ここからは、具体的な写経体験の内容についてお聞きしたいと思います。

写経を行う場所(部屋)はどのようなところでしょうか?

増田さん

板敷の広間です。座卓と座布団ですが、正座する必要はありませんし、座布という丸い座布団を敷くことで、足はしびれません。座面の低い座卓用のイスもございますよ。

また、板敷の広間は床暖房を完備していますが、それでも足元が冷えやすいという方のために、ひざ掛けもご用意しています。

編集部

座布とは、坐禅などで使う座布団のことですね。床に座るのが難しい方もいると思うので、座卓用のイスがあるのはありがたいです。

写経にはどのくらいの時間がかかりますか?

増田さん

写すものは「般若心経(はんにゃしんぎょう)」というお経です。お手本の上をゆっくりなぞって、慣れるまで1時間以上かかります。早い方で40分、ゆっくりな方だと2時間近くかかることもありますよ。

編集部

人によってまちまちですね。自分のペースで進めることが大切だと思うので、時間についてはあまり気にしない方が良さそうですね。

写経にあたって持って行ったほうが良いものや、好ましい服装があれば教えてください。

増田さん

必要な道具は完備しています。服装はあまり窮屈でない格好が良いと思いますよ。

編集部

手ぶらで参加できるのは嬉しいです♪お寺での写経体験になるので、服装は華美なものは控え、座りやすいものを選ぶのが良さそうですね。

写経のつどいは毎月10日の14時から16時過ぎまで

編集部

写経体験の流れについて教えてください。

増田さん

写経のつどいは、毎月10日の14時から(入室は13時30分~)になります。

流れについては以下のとおりです。

  1. 本堂の前でご本尊さまに手を合わせる
  2. 本堂に向かって右の大玄関より広間へ(時間になると開錠しているため呼び鈴は不要)
  3. 参加費はお盆の中へ(お釣りはお盆から取っていただく)
  4. 写経で使う道具(筆、硯、文鎮、墨、墨汁)をとる(試し書き用の紙もあり)
  5. 席を自由に選んで座る
  6. 写経
  7. 書き終わったら、流しで道具を洗い元の場所に戻す
  8. お願い事(あるいは追善回向)を書いて納経する場合は本堂へ
  9. まだ書いている方がいる場合は私語は控え、読書などをして過ごす(本は廊下の「えんとうじ文庫」にあり)
  10. 8割方片付けが終わったらお茶の時間
  11. 16時過ぎを目安に解散

写経のお手本については、写経用紙の下に入れても横に置いておいても、どちらでも構いません。写経中は静かにお願いいたします

また納経料は、お賽銭箱へお気持ちをどうぞ。翌朝からの朝のお勤めの際に、住職が祈願申し上げます。

編集部

詳しい流れをありがとうございます。お茶の時間までは、なるべく私語は控えた方が良いですね。

席は自由とのことですが、机が足りないときなどはどうすれば良いでしょうか?

増田さん

まれではありますが、机が足りない場合は参加をお断りすることがございます。その際は、「予約できるよ券」をお渡ししています。その券で次回以降の席の予約が可能です。

大変申し訳ございませんが、「予約できるよ券」をお持ちの方以外の予約は受け付けておりません。

編集部

当日でなければ参加できるかどうかはわからないということなので、デートで利用する場合は、念のため参加できない場合のプランも立てておくと良いかもしれませんね。

真言宗の瞑想を体験できる「お寺ヨーガ」も

編集部

写経以外にも寺院で体験できるものはありますか?

増田さん

「お寺ヨーガ」の名前で、真言宗の瞑想(※1)を毎月20日の20時から行っています
※1 数息観(すそくかん)、月輪観(がちりんかん)、阿息観(あそくかん)、阿字観(あじかん)など真言宗の観法を行う

編集部

お寺ヨーガは20時からということで、仕事帰りに参加することもできそうです。1日の締めくくりとしてカップルで参加しても良いですね。

瞑想の会とのことですが、具体的にどのような内容なのでしょうか。

増田さん

イメージが掴みにくいかもしれませんが、真言宗の坐禅と思っていただいて結構です。呼吸を整えて、自己と向き合い、内面を充実させることを目的としています。

参加者の希望によっては、「慈悲の瞑想」や「食べるヨーガ」、「茶瞑想」なども行っていますよ。ハタ・ヨーガ(※2)の会ではなく、またアーサナ(※3)を中心としたものではないのでダイエットや体力増強を求めている方には物足りないと思います。
※2 ヒンドゥー教のナート派が伝えてきたヨーガのこと
※3 瞑想時の姿勢(坐法)、ヨーガのポーズのこと

真言密教の修行体験を短時間で経験したい方や、ストレスを減らしたい方におすすめです。

またお寺ヨーガでは、10分以上の遅刻は入室を認めませんので、その点だけご注意ください。

お寺ヨーガの様子
▲お寺ヨーガは毎月20日、20時~21時に開催。参加料は300円

編集部

ホームページを拝見しましたが、瞑想自体は20分ほどなのですね。ご真言も色々あって、とても興味深いです。また、遅刻はNGということで、参加する際は時間厳守を心がけたいですね。

「お寺ヨーガ」というネーミングもキャッチーで良いと思います。真言宗とヨーガには何か関係があるのでしょうか。

増田さん

実は日本で最初にヨーガ(ヨガ)を伝えたのが真言宗の開祖である弘法大師・空海上人なんです。

アーサナ(姿勢)やプラーナーヤーマ(呼吸法)、ムドラー(印・印相)は拝む際になくてはならないもので、真言宗(密教)とヨーガには深い関係があると言えます。

編集部

空海上人が日本にヨーガ(ヨガ)を伝えたとは知りませんでした。そう考えると、円東寺でのヨーガも意義深いものを感じますね。

本日はお話を聞かせてくださり、ありがとうございました!

>>お寺ヨーガ(円東寺公式サイト)

円東寺に訪れた人の口コミ・評判

編集部では円東寺に寄せられた口コミを調べました。ここではその一部をご紹介します。

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住職さんが大道芸人をされている、ユニークなお寺です
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こぢんまりとしていますが、キレイなお寺です
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流山立木観音が完成したと聞き、訪れました。窓越しにお顔と足元が見れて良かった!

円東寺の住職である増田さんは、大道芸人"PRINCOちゃん"としても活躍されています。口コミでもお寺の住職がパフォーマーもされているというところに、魅力を感じている人がいました。

また、地元の方からの声も多く、円東寺は地域に根付いたお寺と言えそうです

円東寺の基本情報

住所 〒270-0137
千葉県流山市市野谷563-1
最寄り駅・アクセス つくばエクスプレス(TX)、東武アーバンパークライン(野田線)「流山おおたかの森」駅からTX高架に沿って秋葉原方面へ約13分
電話番号 04-7150-1313
参加料 300円
月例行事開催日時 毎月10日14時から(入室は13時30分~)
※お住まい、年齢を問わず参加自由
予約 不要
駐車場 本堂裏と向かいの檀信徒用駐車場「えんとうじ広場」に計40台
公式サイト http://entoujide.gozaru.jp/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です。

円東寺周辺のおすすめデートスポットをご紹介

円東寺の写経体験は14時からです。デートで利用する場合は、午前中に観光スポットをまわったりランチを済ませたりするようにしましょう。ここからは、おすすめのデートスポットを厳選してご紹介します。

周辺のおすすめデートスポット

日本庭園を楽しめる「一茶双樹記念館」

俳人・小林一茶は、みりん醸造創設者の一人である秋元三左衛門と交友があり、たびたび流山の地を踏んだと言われています。

一茶双樹記念館は、「小林一茶寄寓の地」として整備・管理されている場所です。敷地内には日本庭園があり、日本庭園を見ながらお茶と和菓子をいただくことができますよ。

公式URL:一茶双樹記念館(Facebook)

万華鏡好き必見!「万華鏡ギャラリー 見世蔵」

「万華鏡ギャラリー 見世蔵」は、万華鏡作家である中里保子さんの作品をはじめ、さまざまな万華鏡作品を見ることができる施設です。1889年に建てられた見世蔵の中に並ぶ万華鏡作品の数々は、万華鏡ファンはたまらないですよ。

購入できるものもあるので、デートの記念にふたりで万華鏡をプレゼントし合うのも良いでしょう

公式URL:万華鏡ギャラリー 見世蔵(Facebook)

森林浴にぴったり「大谷口歴史公園」

小金城跡のために造られた「大谷口歴史公園」は、松戸エリアの憩いの場所として親しまれています。緑豊かな公園なので、散策にもぴったり

自然の中でのんびり過ごしたいカップルは、足を運んでみてはいかがでしょうか。

参考URL:松戸市観光協会

素材にこだわったイタリアンが味わえる「FLOWERS」

「FLOWERS」はこだわりのパスタやピザなどがいただけるイタリアンレストランです。店内はシンプルなインテリアで統一されており、ドライフラワーが華を添えます。

おしゃれなお店でランチをいただきたいカップルにおすすめのお店です。

公式URL:FLOWERS

美味しい洋菓子が楽しめる「Les temps plus」

「Les temps plus(レタンプリュス)」は、伝統的なフランス菓子を中心にさまざまな焼き菓子を提供している洋菓子店です。JALファーストクラスのメニューにも採用されている有名店で、土日のみならず平日も行列必至だそう。

イートインスペースもあるので、ちょっと一息つきたいときに利用しても良いでしょう。

公式URL:Les temps plus

まとめ:写経を通して自分と相手の心に向き合う

円東寺の写経のつどいは、写経初心者も気軽に参加できる雰囲気が魅力です。写経に興味があるカップルは一度参加してみてはいかがでしょうか。

また近くにある観光スポットは、いずれもふたりでゆったり過ごしたいカップルにぴったりの場所です。自分の心を見つめながら、相手とも向き合う……そんな1日を過ごしたいカップルは、ぜひ本記事を参考にしてみてください。