センスに自信がない人もハマる!ボタニーペインティングでアート制作を体験するデート

全国各地で開催されている、「ボタニーペインティング」のワークショップをメインにしたデートプランを紹介します。

ボタニーペインティングは、蓮の葉とインド菩提樹(ぼだいじゅ)の葉を使うアート制作のワークショップです。葉っぱそのものが美しく、パネルに並べるだけで素敵な雰囲気になるので、気軽な気持ちで作り進められます。

完成品は、お部屋に飾るとインテリアのアクセントになるのも魅力です。優しい雰囲気に仕上がるので、目に入るたびに心癒されると思います。

今回は、ボタニーペインティングのワークショップを行うアントレ・サン・フラッペの代表、杉本さんに詳しくお話をうかがいました。

インテリア映えする!ボタニーペインティングを体験

ボタニーペインティング作品にピンク色と黄色の塗料を塗っている様子

ボタニーペインティングは、アントレ・サン・フラッペの杉本さんが考案した制作手法です。蓮の葉とインド菩提樹の葉をパネルに貼ってから色を塗るという簡単な作業でありながら、葉の置き方や色選びで雰囲気がガラリと変わります

奥が深く、完成した時に達成感を感じられるのも魅力的です。

では、ボタニーペインティングの体験内容について聞いていきましょう。

心癒される!蓮の葉とインド菩提樹の葉を使うワークショップ

ボタニーペインティング作品と植物

編集部

ボタニーペインティング作品は、インテリアとして飾るのに良いそうですね。作品の特徴を、具体的に教えてください。

杉本さん

ボタニーペインティングは、本物の蓮の葉とインド菩提樹の葉をパネルに貼り付けて彩色するアート講座です。作品は世界で唯一のインテリアとして、お部屋の空間を彩ります。

デジタルを多用する毎日を送っている方は多いでしょう。ボタニーペインティングは植物を使ったアナログなアートですので、ワークショップを通じてリラックスしていただけたらと思います。

難しく考えなくてOK!工作をするような気持ちで作れる

編集部

ボタニーペインティングでは、葉っぱの置き方や色付けにルールやコツはあるのでしょうか?

杉本さん

特に決まりごとはなく、自由に作っていただきます。アートというよりは工作のような感覚でできるので、苦手さなどを感じることなく簡単に作れるでしょう。

蓮の葉とインド菩提樹の葉には、事前に特殊な加工を施しています。ワークショップで行うのは、葉の並べ方を決めるところからですので、ワクワクしながら制作に集中できるはずです。

杉本さんが考案!発想源は東南アジアの小物やインテリア品

編集部

ボタニーペインティングは、杉本さんが考案されたのだそうですね。こちらのアート手法は、どのようにして生み出されたのですか?

杉本さん

東南アジアを旅した際に、蓮を使った民芸品のお土産に出合ったのがそもそものきっかけです。その頃、私はすでにデザイナーとして活動し始めていて、一般の方にデザインやものづくりの楽しさを伝えていきたいと思っていた時期でした。

東南アジアには、蓮の葉を使ったお土産品が種類豊富にあります。蓮の葉を貼ったノートや蓮の葉を活かした家具などさまざまです。ベトナムで見かけた、蓮の葉を貼った藺笠も印象的でした。東南アジアでは、日本での竹細工のように蓮の葉を多用するようです。

そういったインテリア品やお土産品が販売されてる様子を見て、お土産品に色を塗るというワークショップをまず行いました。

ただ、蓮の葉が貼られているお土産品に色を塗るだけだと、やりがいが少ないように感じられてお客さんに申し訳ないなという気持ちが出てきました。そこで生まれたのが、葉を貼るところから自ら行うボタニーペインティングです。

約3時間で完成!ボタニーペインティング体験

ボタニーペインティング作品用のボードに葉っぱを並べている様子

続いて、ボタニーペインティングのワークショップの進み方について、詳しく聞いていきましょう。

作品の大きさを決めるところからスタート!ワークショップの流れ

編集部

ボタニーペインティングのワークショップは、具体的にどのような流れで進みますか?

杉本さん

受付をした後、最初にパネル選びをしていただきます。パネルは複数のサイズを用意していますので、飾る場所を想定しながら選ぶのが良いでしょう。

パネルを選んだら、蓮の葉やインド菩提樹の葉をその上に並べて自由にレイアウトしていただきます。置く場所が決まった後に行うのは、貼り付けです。貼り付けまで進んだら、実際に彩色していただきます。好きな色を使い、心の赴くまま自由に塗っていってくださいね。

最後に、ニスを塗るかアクリル板でカバーするか、あるいはそのままにするか、仕上げのパターンを3種類から選んで完成です。

作品はその場で完成しますので、当日お持ち帰りいただけます。ワークショップの後は、ぜひまっすぐ帰宅してくださいね。飾るとお部屋の雰囲気がパッと明るくなりますので、きっと嬉しい気持ちでいっぱいになると思います。

正解がないのがボタニーペインティング!自由な発想で作ろう

ボタニーペインティングをしている女性の様子

編集部

お家のインテリアの雰囲気に合うようにと、葉っぱの並びを考えたり色を選んだりするのはワクワクするでしょうね。それぞれのステップごと、見本を参考にしながら作り進めていくのでしょうか?

杉本さん

いえ、見本はあえて用意していません。見本のように作るのが良いように感じるのか、置いておくと皆さん同じような仕上がりになってしまうんです。

見本のない自由さは、ボタニーペインティングの良いところだと考えています。私やパートナー講師が適宜サポートしますので、自分の目指したいものを作っていただけたら嬉しいです。

初心者でも大丈夫!葉っぱを並べるだけで美しい作品になる

ボタニーペインティングのワークショップで葉っぱに色を塗っている様子

編集部

ボタニーペインティングのワークショップで作られたアートを拝見すると、プロが手がけたような美しいものばかりだと感じますが、普段、絵画やものづくりをしない方でも参加できますか?

杉本さん

はい、もちろん大歓迎です。

アートというと、白いキャンバスになにか描くようなイメージをもつ方もいますし、絵心の有無を気にする方も多くいます。

幼い頃の美術教育では教科書の内容を元に、見本通りにするのが良いとか綺麗な作品とは何ぞやといったことを学ぶので、ゼロから何かを生むことに対して抵抗感を抱く方が多いようです。

ボタニーペインティングの場合は、白いキャンバスの上に蓮やインド菩提樹の葉を貼るところから始めるので、自ら生み出すというよりも植物とともに作っていくような感じで取り組めます。

そもそも植物自体が、完成度が高いですからね。葉っぱが貼られてだけで綺麗ですから、どんなふうに彩色しても完成度の高い作品になります。失敗することはありません。

蓮とインド菩提樹の葉のテクスチャーが自身の表現を助けてくれますので、気軽な気持ちで進められますよ。

また、特別に必要な持ち物がなく、気軽に参加できるのもボタニーペインティングのワークショップの魅力です。制作に必要なものは、こちらで全て揃えています。お洋服が汚れないようエプロンをお貸ししていますので、おしゃれをして来ても大丈夫ですよ。

 楽しいことは大前提!ボタニーペインティングの魅力

ボタニーペインティング作品にピンク色の塗料を塗っている様子

編集部

どなたでも親しみやすい点など、ボタニーペインティングには魅力がたくさんあると思いますが、杉本さんはどのような点がいちばんの特徴だとお考えですか?

杉本さん

ボタニーペインティングの大きな特徴は、「楽しむ」ことを第一優先にしている点です。完成品への満足度はもちろんのこと、制作中の満足度も大切にしています。

まずは「楽しむ」、その次に「技術を学ぶ」という流れをになるよう心がけているので、制作のプロセスも良い思い出になるはずです。

評価は他人がするものなので、自分からお伝えするのは気がひけるのですが、私自身が現役のデザイナーとして活動している点もポイントと言えるかと思います。確かな知識を持っていますので、気になることやご不明点がありましたらご遠慮なくお声がけください。

まるで瞑想のよう!葉っぱと向き合ううち無になることがある

ボタニーペインティングで使う葉っぱにイラストを施した様子

編集部

ボタニーペインティングは、蓮の葉やインド菩提樹の葉を使う点もユニークだと感じました。それぞれ、どのような意味をもつ植物なのでしょうか?

杉本さん

蓮の葉もインド菩提樹も仏教と関連があり、いずれもお釈迦さまの誕生神話の中で出てくる植物です。

お釈迦さまは40歳代の時に悟りを開いたと言われていますが、悟りを開いたのがインド菩提樹の前だったというお話もあります。

蓮の葉は泥の中から綺麗な花を咲かせることから、浄化のイメージをもつ植物とされているんですよ。

いずれも仏教に関連する植物ということもあってか、人によっては植物に深く感情移入して制作する方もいます。たとえば、蓮の葉を「これがお父さんでこれがお母さん、これが妹」と話しながら並べ、「お父さんにはこの色、お母さんにはこの色を」と彩色するうちに、涙を流される方もいました。

中には、色を黙々と塗っていく作業に写経と近しいものを感じ、「無になる」とおっしゃる参加者さんもいます

体験する方によっては、作るということの先に感動もあるワークショップのようです。

北海道から福岡まで!ワークショップは全国の主要都市で開催

ボタニーペインティングで使う葉っぱに蓮の花の絵を描いたもの

編集部

続いて、ボタニーペインティングのワークショップの開催場所について教えてください。

杉本さん

ボタニーペインティングのワークショップは、北海道から福岡まで全国各地で開催しています。雰囲気は、場所によってまちまちです。カフェスペースで行うこともありますし、会議室のような場所を使うこともあります。

ワークショップの参加人数はおよそ9人前後を目安としており、多くても30人ほどです。

おしゃべりしながら制作することもできますし、静かに作り進める方もいますので、周りの人との交流の中からインスピレーションを得たい方も、自分に向き合いたい方にもぴったりだと思います。

ボタニーペインティングのカップルでの楽しみ方

ボタニーペインティングで使う葉っぱにさまざまな色を施したもの

ここからは、カップルでのボタニーペインティングの楽しみ方を聞いてみましょう。

二人の絆が深まる!ひとつの作品を半分ずつもつのがおすすめ

編集部

ボタニーペインティングのワークショップにカップルで参加する場合、どのような工夫をすると思い出がさらに深まりそうですか?

杉本さん

ボタニーペインティングでは一人ずつ個別のものを作れますが、二人でひとつのアートを作るのも良いでしょう。

中には、二人でひとつのものを作りつつ、最後に真ん中でふたつに切り分ける方もいます。2枚のパネルを合わせるとひとつになるというのは、素敵なアイデアですよね。

結婚式のウェルカムボードとして使うのもGOOD

編集部

ボタニーペインティングの作品はインテリアとして飾るのにぴったりですが、他にもおすすめの用途はありますか?

杉本さん

ごくたまにですが、結婚式のウェルカムボード用に作りに来る方がいます。二人で作ったボタニーペインティングは、ゲストの方々をお迎えするのにぴったりだと思いますし、植物を使うアートなので会場を彩る花々との相性が良いでしょうね。

ボタニーペインティングは、初めて行う場合でも立派な作品に仕上がりますので、親しい方へのプレゼントにも最適だと思います。世の中にはさまざまなギフト品があり、逆に個性を出すのが難しくなっていますが、ボタニーペインティングであればゼロから絵を描くよりもずっと手軽にオリジナルのものができます

実際、ご両親へのプレゼントとして作る方は多いです。蓮にはお釈迦さまの誕生にまつわる物語があるほか、死を迎えるときに拝みたいと言う方もいますから、親近感がおぼえやすいのだと思います。

シャッターを切るたびに思い出が深まる!写真をいっぱい撮ろう

編集部

ボタニーペインティングは制作のプロセスが興味深く、写真に残しておきたくなる方が多いだろうと思います。ワークショップ中に、写真撮影をしても良いですか?

杉本さん

もちろん大丈夫です。写真はもちろん、動画もご撮影いただいて問題ありません

参加者の中には、ボタニーペインティングのワークショップで撮った素材を結婚式の披露宴で使ったと語っていた方もいました。思い出に残していただけるのは、嬉しいことです。

認定講師が作ったボタニーペインティングは公式サイトで購入可能

ピンク色を基調としたボタニーペインティング作品

編集部

プロの方が手がけた、ボタニーペインティング作品が欲しいという方もいるだろうと思います。購入できる場所はありますでしょうか?

杉本さん

私自身が手がけたものが出品されることはなかなかないのですが、認定講師が作ったものでしたら公式サイトで買えます。

レイアウトはもちろん色もさまざまですので、飾るものを季節ごとに変えるのも良いでしょうね。どの作品も個性があって素敵ですので、ぜひじっくりお選びください。

ボタニーペインティングからのメッセージ

ボタニーペインティングで使う葉っぱに緻密なイラストを施したもの

編集部

ボタニーペインティングのワークショップに二人で参加しようと考えているカップルへ、メッセージをお願いします。

杉本さん

最初にお伝えしたように絵心がなくても、蓮の葉・インド菩提樹という天然の植物があなたの制作を助けてくれます。

ワークショップでは、誰かへのプレゼントを作るのも良いでしょう。インテリア用品を贈る場合、素材を気にする方もいると思いますが、ボタニーペインティングは天然の素材で作るのでドライフラワーのような感覚でどなたにも喜んでもらえると思います。

編集部

ボタニーペインティングは、気持ちを込めて作れるアートでありながら、そこまで構えることなく制作できるのが良いですね。

植物を使っているからこそのナチュラルな雰囲気が素敵で、プレゼントとして受け取る方も嬉しいだろうと思いました。本日はどうもありがとうございました。

ボタニーペインティングの口コミ・感想

作り途中のボタニーペインティング作品

ここからは、ボタニーペインティングのワークショップを体験した方の口コミを紹介します。

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蓮を触ると、心癒される
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自分は絵心がないと思っていたけれど、そういうことではないと気づけた
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植物と触れ合う中で、感情移入してしまった
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無心になって作った。達成感があって嬉しい!
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でき映えが想像以上!短時間で素敵なアートを作れることに感動した
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先生の説明が分かりやすい。手ぶらで行けるのも良い

特に、制作そのものの楽しさを挙げている声が多数寄せられていました。素敵なものを作りたいと思うと肩に力が入ることもありそうですが、植物に触れることで自然と心がリラックスしていくようです。

もちろん、仕上がりへの満足の声もたくさんありますので、器用さやセンスに自信のない方でもきっと印象的な作品を作れるでしょう。

ボタニーペインティングの料金・予約・混雑しない日

料金 木製パネル:12,000円〜
カバー仕上げ:14,800円〜
予約 必要(前々日まで)
比較的混雑しにくい日 平日

ボタニーペインティングの基本情報(アクセス・営業時間)

住所 東京・横浜・名古屋・大阪・福岡など全国で開催
詳細はワークショップページ(公式サイト)で紹介
連絡先 お問い合わせページ(公式サイト)
持ち物 なし
所要時間 約3時間
公式サイト https://botanypainting.com/

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額は全て税込表示です。