【愛知県】豊田市の「三州足助屋敷」で職人技や伝統のすばらしさに触れる体験学習デート

今回提案するのは、愛知県豊田市の「三州足助屋敷」を中心に巡る、日本の古き良き伝統に触れる有意義なデートプランです。

「三州足助屋敷」は、伝統工芸品の職人技を間近で見学・体験することで、手仕事のすばらしさを学ぶことができる体験型の民俗資料館です。一昔前のレトロな雰囲気の中でいつもと違うデートを楽しんだり、昔ながらの手法でものをつくる醍醐味を実感したりできます。

今回はそんな三州足助屋敷の特徴やみどころを事務員の浅野さんに伺ってきたので、ぜひ参考にしてみてください。

こんなカップルにおすすめ!
向いている年代:20〜40代
おすすめカップル:非日常的な雰囲気が好きなカップル、ものづくりが好きなカップル
どんなデート?:体験、学び、グルメ、自然
目安時間:2~3時間
目安予算:2人で3,000~5,000円

概要:職人の技と伝統を見て触れて食べて感じる「三州足助屋敷」デート

今回編集部が考えたデートプランは、三州足助屋敷で日本の伝統や農村の暮らしを体験した後、すぐ近くの桧茶屋でランチをし、香嵐渓の自然に癒されながらお散歩を楽しむプランです。

10:30 香嵐渓の市営駐車場到着
10:45 三州足助屋敷見学(移動:徒歩3分)
途中で20分~1時間モノづくり体験
13:00 桧茶屋でランチ(移動:徒歩1分)
14:30 香嵐渓を散歩(移動:徒歩3分)

まず三州足助屋敷には駐車場がないので、徒歩10分ほどの距離にある香嵐渓の市営駐車場に車を駐めましょう

そして三州足助屋敷でモノづくりの見学や体験を楽しんだ後は、ぜひ出口の目の前にある桧茶屋でランチをお楽しみください。地元で採れた山菜や、昔ながらの職人技で手作りされた調味料を使ったこだわりの料理が食べられます。

おいしい山の幸でお腹を満たしたら、食後のお散歩を兼ねて香嵐渓まで歩いてみるのはいかがでしょうか。新緑や紅葉など、その時期ならではの絶景を満喫できます。

モノを作るのが好きなカップルや、レトロで落ち着いた雰囲気が好きなカップルにおすすめのデートプランです。

それではまず、三州足助屋敷について詳しくご紹介します。

職人技の体験を通して日本の伝統を学べる「三州足助屋敷」

三州足助屋敷の受付

三州足助屋敷は、愛知県豊田市の巴川のほとりに立つ民俗資料館です。日本の古い地域文化を継承していくことを目的に造られた施設で、山間部の農家の暮らしを実感できるよう、施設全体がまるで小さな村のようになっています。井戸や水車もあり、昭和初期にタイムスリップしたかのような雰囲気を味わえます。

資料館というと、建物の中で書物や写真などの資料を見学するだけと思う方も多いかと思います。ですが、この三州足助屋敷は展示物を見て学ぶのではなく、職人の手仕事の実演を見て、そこから学びを得る体験型の資料館です。

施設内には職人さんがいて、10種類のモノづくりを間近で見ることができます。さらに藍染めや紙すきなど、実際に来館者がモノづくりを体験して作品を作ることができる体験実習も行っています。

モノづくりや歴史が好きなカップルはもちろんのこと、いつもとは違った非日常感を感じてみたいカップルにもおすすめの施設です。

それでは、事務員の浅野さんに三州足助屋敷の魅力について教えていただきましょう。

職人さんに直接話が聞ける距離感での見学・体験が魅力

編集部

昔ながらの趣が感じられる印象的な施設ですね。一歩足を踏み入れた途端に、施設の世界観に引き込まれそうだなと感じました。

改めて、三州足助屋敷の特徴を教えてください。

事務員:浅野さん

当施設は、古き良き昔ながらのたくましい山里の暮らしを体験していただける施設です。

わらぞうり、カゴ、和傘、和紙、桶など、職人による手作りの作品をお買い求めいただけます。また、昭和初期の豪農の暮らしや各建物にいる職人の手作業の見学もしていただけます。

竹とんぼ作りなど簡単な体験をすることもできますよ。

三州足助屋敷の職人が傘を作っている様子
▲傘に和紙を張って番傘を作っています

デートの思い出にもなる体験実習が多数

三州足助屋敷では、竹とんぼ作りのほかにもさまざまな体験実習を行っています。

  • 竹ひごコースター作り
  • 藍染めハンカチ作り
  • わらぞうり作り
  • コマの絵付け
  • 五寸釘での刃物作り

これらの体験は、日本の職人技に触れることができて学びになります。手元にアイテムが残るのでデートの思い出としてもぴったりですよ。

事前に予約が必要なものもあるため、ぜひ来館前に公式サイトの体験実習ページをご確認ください。

>>三州足助屋敷の公式サイト

編集部

レトロな雰囲気が漂う敷地内を散歩するだけでも趣があっていいですが、職人さんの手仕事を直接見られたり、モノづくり体験もでき、エンターテインメント性があるなと感じました。資料館の堅いイメージではなく、テーマパークのような感覚でデートできそうですね。

ほかの施設にはない、三州足助屋敷ならではの特徴があればぜひ教えてください。

事務員:浅野さん

職人と生で話ができる点が三州足助屋敷の一番の特徴です。手仕事の難しさ、おもしろさを直に聞くことができます。本やテレビでは分からない、生の話を聞ける機会はなかなかありませんよ。

編集部

機械化の進む現代において、手作業でモノを作り続けている方々は、内に秘めた熱い想いを持っている方が多いような印象があります。そんな職人さんたちに直接お話を伺うことができれば、多様な価値観を学べるいい機会になりそうですね。

本物の農村のように牛&ニワトリも間近で見られる

編集部

数ある展示の中で、浅野さんイチオシの展示はなんでしょうか。

事務員:浅野さん

私のお気に入りは、飼っている牛の食事タイムです。毎日正午と15時30分頃に食べさせるのですが、ワシャワシャと勢いよく食べる姿は非常にかわいらしいです!この牛と柵越しに一緒に写真が撮れる広場は、人気の撮影スポットですよ。

編集部

牛は畑を耕してくれたり、肥料のもとになったりと、農村にとっては欠かせない存在ですよね。

動物園や牧場などで牛を見かけたことはありますが、食事シーンまでは見たことがないです。どんな餌を、どのくらいの量、どんな勢いで食べるのか非常に興味が湧きます。

牛との写真撮影もできるとのことで、牛を間に入れてカップルと牛で一緒にスリーショットを撮ってみるのもいいですね。

牛以外にも動物はいますか?

事務員:浅野さん

ニワトリがいます。放し飼いにしているため、間近で見ることができますよ

編集部

柵に入らず、施設内をニワトリが歩いているなんて、本物の農村さながらだなと感じました。

珍しい色合いのニワトリだと思ったら、蓑曳鶏(みのひきどり)という天然記念物なのですね。こんな美しくて珍しいニワトリを間近で見られるなんて、本当に貴重な体験です。

体験だけでなく、展示資料を見学することもできる

編集部

通常の展示に加え、期間限定で行っている企画展があると伺いました。こちらについても詳しく教えていただけますか?

事務員:浅野さん

大まかに年2回企画展を行っており、過去には木や竹で製作した遊具の展示、ワラで篭を編むまでの展示などを行いました。

編集部

過去の企画展についても公式サイトで拝見しましたが、美術作品や工芸品から農業にまつわる展示まで幅広く、どれも好奇心をそそるものばかりでした。

普段なかなか資料館を見学に行かないカップルも多いと思いますが、三州足助屋敷のような体験型の施設であれば、それらのついでに「せっかくだから展示も見てみようよ」と資料を見学することができますね。

このように幅広い層が気軽に見学できるのも、この施設の魅力です。

目と鼻の先ほどの近さにカフェ・レストラン・ショップあり

編集部

デートでいらした方の中には、展示以外にも食事や買い物もしたい方も多くいらっしゃいます。もしそういったことが楽しめる施設があれば詳しく教えてください。

事務員:浅野さん

三州足助屋敷のすぐ近くには、買い物や食事が楽しめる施設があります。

  • ショップ:おいで屋
  • カフェ:堅香子(かたかご)
  • レストラン:桧茶屋(ひのきちゃや)

おいで屋では、足助の地ならではのお土産をご購入いただけます。

三州足助屋敷の近くにあるお土産屋「おいで屋」の入り口写真
▲食品からおもちゃ・民芸品まで幅広く取り扱うお土産屋「おいで屋」

堅香子では自然を堪能しながら、ケーキやコーヒーを注文できます。

三州足助屋敷の近くにあるカフェ「堅香子」の入り口写真
▲コーヒー、ケーキ、ソフトクリームなどをいただける堅香子

桧茶屋ではうどんやそば、五平餅を召し上がっていただけます

三州足助屋敷の近くで食事を取れる桧茶屋の写真
▲風情のある外観の桧茶屋

また、少し離れた場所に足助村というバーベキュー場がありますが、こちらは予約が必要です。

>>バーベキュー場「足助村」の公式サイト

編集部

ショップ・カフェ・レストランはそれぞれ別のお店ではありますが、どれも木造平屋で世界観が統一されていて、まるで一昔前にタイムスリップしてきたような非日常感が味わえそうです。

最近では、昔ながらの趣がある古民家カフェがはやっているので、このようなお店が好きなカップルも多いと思います。日常の喧騒から離れた落ち着きやくつろぎを感じられそうですね。

そんな情緒あふれる店内で、三州足助屋敷での体験の感想を話しながらまったりできたら、素敵な時間を過ごせそうです。

三州足助屋敷に来館した人の感想・口コミ

編集部

来館を検討している方々の参考になるよう、利用者の声をお伺いしたいのですが、実際に訪れた方の感想には、どのようなものがありますか?

事務員:浅野さん

どなたも「貴重な体験ができた」と喜んでくださいます。また、「牛やニワトリがかわいかった」と言っていただくことも多く、動物たちも好評です。

編集部

やはりなんと言っても、ほかではなかなかできない体験ができるのが魅力ですね。

三州足助屋敷の牛やニワトリたちは、農村の暮らしの一部として飼育されているので、動物園で見るのとはまた違ったよさがあるのではないかと思います。

ネット上の口コミでは雰囲気や体験内容が好評

さらに施設の魅力が伝わるよう、編集部でGoogleや口コミサイトに寄せられた感想を調べたので、要約してご紹介します。

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昔の集落にタイムスリップしたようで楽しい!
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絶対に見てほしいくらい価値のある施設。職人の仕事や牛・鳥を近くで見られたり、井戸やワークショップなど体験できるものがあったりするのが魅力。
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竹馬など、子どものころ以来の遊びを体験できました。気づいたら夕方になっていて、時間を忘れるほど楽しめました。

来館を検討しているカップルにメッセージ

編集部

最後に、来館を検討しているカップルに向けて、ぜひ一言メッセージをお願いいたします。

事務員:浅野さん

当館の魅力は、昔ながらの山里の暮らしが伝わる展示内容や体験、そして職人の技によって作られた作品の数々です。失われつつある古き良き伝統は、どんな方でも楽しんで見ていただくことができると思います。ぜひお越しください。

編集部

貴重な経験がたくさんできる施設にもかかわらず、「学びに行こう」と力むことなく、「レトロな雰囲気を楽しみに行こう」「手作り体験で何か作ってみよう」と気楽にデートで行けるのが魅力的です。

本日は貴重なお話をお聞かせいただきありがとうございました。

三州足助屋敷の基本情報

公式サイト http://asukeyashiki.jp/
住所 〒444-2424
愛知県豊田市足助町飯盛36番地
アクセス ■電車
<名古屋駅/豊橋駅から>
[東岡崎経由=乗り換えの少ない方法]
名鉄名古屋/豊橋
↓名鉄本線:特急31分/特急25分
東岡崎
↓名鉄バス足助行き:70分・1~2時間に1本
香嵐渓P
↓徒歩:10~15分
足助屋敷

<名古屋駅から>
[浄水経由=名古屋の地下鉄+豊田新線に乗る方法]
名古屋
↓名古屋市営地下鉄名城線:2分
伏見
↓名古屋市営地下鉄鶴舞線豊田市方面:25分
赤池
↓豊田新線:13分
浄水
↓さなげ足助バス百年草行き:59分・1時間に1本
香嵐渓P
↓徒歩:10~15分
足助屋敷

■車
<名古屋・大阪方面:名古屋I.C.から>
名古屋I.C.
↓長久手方面:約15分
八草I.C.
↓猿投グリーンロード:約15分)
力石I.C.
↓国道153号線:約15分
香嵐渓P
↓徒歩:10~15分
足助屋敷

<東京・静岡方面:東海環状自動車道 豊田勘八I.C.から>
豊田勘八I.C.
↓国道153号足助方面:約20分
(追分)
↓香嵐渓P
↓徒歩:10~15分
足助屋敷

<長野方面:中央高速道 飯田I.C.から>
飯田I.C.
↓国道153号線名古屋方面:約90分
香嵐渓P
↓徒歩:10~15分
足助屋敷
営業時間 ・9:00~17:00(入場は16:30まで)

【桧茶屋】(五平餅・あゆ・そば・うどん等)
・平日:10:00~15:30L.O.
・土日祝:9:00~16:30L.O.

【堅香子】(炭焼き自家焙煎珈琲・ソフトクリーム等)
・平日:9:30~16:00L.O.
・土日祝:9:00~16:30L.O.

【売店】(地元のお土産等)
・平日:10:00~16:00
・土日祝:9:00~16:30
休館日 ・毎週木曜日(木曜が祝日の場合は翌日の金曜日)
・年末年始(12/22~1/2)
駐車場 なし
※香嵐渓の市営駐車場をご利用ください
入館料 ・一般大人:300円
・障害者割引(障害者手帳を受付で提示してください):半額
問い合わせ 0565-62-1188
予約 不要

※最新の情報はホームページ等でご確認をお願いいたします。
※記事中の金額はすべて税込表示です

三州足助屋敷を楽しんだ後におすすめのデートスポット

三州足助屋敷は体験内容にもよりますが、2時間前後で満喫できる施設です。来館後におすすめのデートスポットについても、浅野さんにお伺いしましたので、そちらもご紹介します。

事務員:浅野さん

午前中は三州足助屋敷を楽しんでいただき、午後は桧茶屋で食事をされた後に香嵐渓の自然を満喫されるのがよいと思います。三州足助屋敷周辺で、春から夏にかけてはきれいな青もみじをご覧いただくことができ、秋には鮮やかな紅葉を見ることができます。

おすすめのデートスポット

日本の伝統が生きた手作り料理の店「桧茶屋」

三州足助屋敷の目の前にある桧茶屋の外観

桧茶屋は、三州足助屋敷を出てすぐのところにある食事処です。

看板メニューは手作り味噌で作った特製ダレが決め手の『五平餅』。炭火で五平餅を焼いた香りが足助屋敷まで広がってきて、食欲を刺激するはずです。テイクアウトもできるので、周辺をお散歩して自然を味わいながらいただくのもいいですよ。

ランチにおすすめのメニューは、桧茶屋の人気メニューを満喫できる「桧定食」です。五平餅に加え鮎の塩焼き・山菜そば(うどん)が食べられる定食です。

他にも味噌や梅干し、柚餅子(ゆべし)などを手間暇かけて手作りしているお店で、ここでも日本の古き良き伝統を感じることができます。

三州足助屋敷公式サイト:http://asukeyashiki.jp/eat/

四季折々の絶景を満喫できる散歩スポット「香嵐渓」

香嵐渓の紅葉の様子
出典:愛知県公式観光ガイドAichiNow

足助屋敷から歩いて3分ほどのところにある香嵐渓は、その時期ならではの季節感を存分に感じられる絶景スポットです。

春には可憐な小花たちが咲き乱れる景色が広がり、写真撮影にぴったり。初夏から夏にかけては木々が青々と茂るので、木陰で川の音を聞きながら涼むのがいいでしょう。

そしてなにより、秋の紅葉は息をのむほどの美しさです。11種類、約4,000本ものカエデが色づく姿はまさに圧巻です。冬は寒いですが、雪をかぶった香嵐渓もそれはそれで趣が感じられます。

自然のパワーを感じてリフレッシュできること間違いなしですので、ぜひ食後のお散歩がてら、ふたりで手をつなぎながらお散歩してみてください。

豊田市足助観光協会:http://asuke.info/korankei/

まとめ:普段はできない貴重な体験ができる足助でデートをしよう

今回は、三州足助屋敷で職人の手仕事の魅力に触れ、山の魅力の詰まったランチをいただいた後、香嵐渓で自然に癒されるデートプランをご紹介しました。

この足助でデートをすれば、職人の作業風景を間近で見られたり、まるで100年前にタイムスリップしたかのようなレトロな雰囲気を味わえたりと、日常生活ではなかなかできない特別な体験ができます。

愛知県でのデートプランにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。