創業120年「髙砂酒造」の酒蔵見学!北海道産日本酒を堪能するカップルデート
この記事では、北海道旭川市にある酒造メーカー「髙砂酒造」の酒蔵デートについてご紹介します。
髙砂酒造は「国士無双」や「旭神威」が人気の酒造メーカーで、創業120年を超える歴史ある酒蔵です。
酒蔵見学では、歴史を感じる佇まいの中で、こだわりの酒造りの工程を間近で見ることができます。
今回は、髙砂酒造株式会社の企画部・企画広報課の中山さんに、酒蔵の特徴や魅力についてお話を伺いました。
飲酒は二十歳になってから
飲酒運転は法律で禁止されています。妊娠中や乳児期の飲酒は、胎児・乳児の発育に悪影響を与えるおそれがあります。お酒は楽しく適量を。飲んだ後はリサイクル。
120年の伝統と革新が融合する髙砂酒造の魅力
▲髙砂酒造の代表銘柄「国土無双」
髙砂酒造は、1899年創業以来120年以上の歴史を持つ、旭川の地酒蔵です。
北海道旭川市は、厳寒の地ながら酒造りに適した気候風土を持ち、古くから「北海の灘」と呼ばれるほど多くの酒蔵が集まっていました。
髙砂酒造では、大雪山系の伏流水という豊富で清らかな水と、北海道産酒造好適米を原料に使用した『純北海道産酒』を醸造・販売しています。
▲大雪山系の伏流水は直売店の入口で試飲可能、駐車場の裏手には汲み取り場所がある
さらに、雪国の自然を活かした環境に優しい「雪中貯蔵法」や、道内の原料米生産地の特性を生かした日本酒造りにこだわっているのも特徴です。
公式サイト:髙砂酒造(こだわりの酒造り・雪中貯蔵酒について)
このような創業以来のこだわりが実を結び、看板商品の「国土無双」を中心に、数々の賞を受賞しています。
公式サイト:髙砂酒造(受賞歴)
公式サイト:髙砂酒造(代表銘柄「国士無双」について)
地元企業との新たな取り組みや、異業種企業との商品開発
髙砂酒造は、各地域の酒米生産者や地元企業との取り組み・プロジェクトによって誕生した商品の製造や販売に力を入れています。これらの取り組みは、地域の特色を活かした日本酒づくりに貢献しています。
公式サイト:髙砂酒造(地域との取り組み・プロジェクト)
また、年間約50トン精製される酒粕を全量有効活用した異業種企業とのコラボ商品開発も行っています。これは環境に配慮した取り組みであり、旭川の地酒蔵として「ここにしかないモノ」を造り続けている点が注目されています。
公式サイト:髙砂酒造(酒粕を原料とした商品開発について)
新たな挑戦で生まれた『若蔵』の誕生秘話
髙砂酒造の代表銘柄といえば『国士無双』が有名ですが、新しい取り組みで生まれた『若蔵(わかぞう)』について、その誕生秘話を教えていただきました。
『若蔵』は、日本酒の多様性を活かした酒造りプロジェクト「若蔵WAKAZO KURA Challenge」から生まれたお酒です。
2016年に始動したこのプロジェクトは、若い世代に日本酒の魅力を伝えたいという想いから誕生しました。毎年様々な酒質や味わいの日本酒造りに挑戦すると共に、SNSを活用して情報発信を行っています。
『若蔵』という名前には、「年齢に関係なく蔵人が若い心(初心・好奇心)を持ち、新しい製品造りに挑戦しよう!」という想いが込められています。
日本酒離れが進んでいる若い世代にも魅力的な日本酒を目指し、毎年味わいの改良を加えたり、ラベルのデザインを刷新したりしています。
▲若蔵ラインナップ
公式サイト:髙砂酒造(こだわりの酒造り・若蔵について)
公式Instagram:https://www.instagram.com/takasagoshuzo/
髙砂酒造の酒蔵見学で体感する日本酒造りの世界
髙砂酒造の酒蔵見学は、1日2回の事前予約制となっています。見学では、担当スタッフが酒造りの工程を丁寧に説明しながら、工場内を案内してくれます。
1929年に建てられた鉄筋コンクリート造りの製造工場は、約100年の歴史を感じさせる雰囲気ある佇まいが魅力的です。近代化産業遺産としての価値も高く、建築ファンにも注目されています。
これから、髙砂酒造の酒蔵見学の主な見どころについて詳しく紹介していきます。酒造りの奥深さや伝統を体感できる貴重な機会となるでしょう。
醸造期間中の全工程を間近で見学!迫力ある日本酒製造現場
編集部
髙砂酒造の酒蔵見学では、どのような工程を見ることができますか?特にこだわっているポイントがあれば合わせて教えてください。
中山さん
蒸米・仕込み蔵・貯蔵庫などを間近でご覧いただきながら、パネルを使って各工程を詳しくご紹介いたします。
▲蒸米の様子/冬季(10月下旬から3月中)午前中の部に参加すると、この蒸されている状態が見られる
▲放冷の様子/蒸米した米を冷ましている
▲搾り機で日本酒と酒粕に分けている工程の様子
▲搾ったお酒を貯蔵・熟成する低温貯蔵庫
弊社の工場見学の特徴は、蔵人たちが実際に働く製造現場に直接入っていただけることです。機械にほとんど手が届きそうな近さで酒造りの現場を見学することができます。この臨場感あふれる体験を通じて、日本酒造りの奥深さを感じていただけると思います。
お酒の華やかな香りを感じる10月下旬~3月が特におすすめ
編集部
中山さんオススメの酒蔵見学の楽しみ方があれば教えてください。
中山さん
髙砂酒造は、10月下旬から3月までの寒い時期に1年間分のお酒を仕込む「寒造り」という方法で酒造りを行っています。これは、年間を通して酒造りを行う「四季醸造」とは異なる特徴的な製法です。
酒蔵見学は年間を通して受け入れていますが、特におすすめなのは実際に酒造りが行われている10月下旬から3月の期間の午前中です。この時期に来ていただくと、蒸米機が動く様子や蔵人たちが働く姿を見学できます。さらに、仕込み中のお酒から立ち上る華やかな香りも体験できるため、より深く酒造りの魅力を感じることができます。
季節に合わせたおすすめ銘柄の試飲体験
編集部
酒蔵見学では、試飲や利酒体験などもできますか?
中山さん
はい、工場見学後に試飲をご用意しております。
種類は日によって異なりますが、常時3~4種類ほどその時期のおすすめのお酒を揃えており、商品の説明を聞きながら試飲を楽しむことができます。季節や製造状況に応じて、新酒や限定品を試飲できる機会もありますよ。
▲それぞれのお酒の特徴を聞きながら試飲するのも楽しみの一つです
髙砂酒造の酒蔵見学の予約方法・所要時間・見学料金について
ここでは、髙砂酒造の酒蔵見学についての必要な情報をまとめました。
予約 | ・工場見学は予約必須 ・申し込みフォームもしくは電話(0166)23-2251 で予約可能 ・予約締切:希望日の5日前まで(3ヶ月先まで予約可能) |
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見学可能時間 | 工場見学:10:00~、15:00~ 直売店内、資料館は予約不要 営業時間:9:00~17:30 |
対応可能人数 | 各時間帯先着10名 |
見学料金 | 無料 |
所要時間 | 45分程度(試飲時間を含む) |
注意事項 | ・案内は日本語のみ。必要に応じて通訳の同行を推奨 ・集合時間に遅刻した場合、見学できない可能性あり ・年末年始、ゴールデンウィーク、お盆、工場メンテナンス時期(9月)は見学不可 |
蔵人の作業風景を見学できるのは冬季の午前中のみです。この様子を見たい方は、冬季の午前中の予約をおすすめします。
種類豊富な髙砂酒造の直売所で好みの日本酒が見つかる
髙砂酒造には直売所が併設されています。酒蔵の歴史や製造過程が分かる資料を展示した資料館も兼ねているので、酒蔵見学後に立ち寄ると、より深く理解できるでしょう。
▲酒造りへの情熱や想いが伝わる貴重な資料の数々
看板銘柄をはじめとする日本酒はもちろん、直売所限定の麹甘酒や、お酒を使ったお菓子、オリジナルグッズなど、蔵元限定品も豊富に取り揃えています。これらは直売所でしか購入できない貴重な商品です。
▲酒粕関連商品「旭農高スモークビーフ」 酒粕を飼料にして育てた旭高砂牛を使用。
▲酒粕関連商品「酒粕×鮭ジャーキー」 道産鮭に酒粕を練りこんだ珍味。
▲日本酒を使った「酒ハンドクリーム 国士無双」
▲日本酒がたっぷり染み込んだ「酒かすてら よいどれ」
次に、髙砂酒造の直売所ならではの楽しみ方をご紹介します。
30種類の日本酒から自分好みの一本を探す楽しみ
編集部
酒蔵見学後に直売所でお酒を購入される方も多いと思いますが、どのお酒を買うか迷っている方には、どんなアドバイスをされていますか?
中山さん
髙砂酒造は日本酒だけでも30種類ほどのラインナップがございますので、まずはお客様のお酒の好みを丁寧に伺い、それに合わせておすすめの銘柄をご案内いたします。
また試飲コーナーでは、スタッフが詳しい説明をしながら、様々な種類の日本酒を味わっていただけます。これにより、お客様1人1人が自分に合ったものを探せるようにしています。
そのため、日本酒に馴染みが無い方でも、自分の好みに合った飲みやすい日本酒を必ず見つけられると思います。
毎年限られた本数しか作られない生酒など、直売所限定のお酒あり
編集部
全国的に出回っていない、酒蔵見学の際にのみ購入できるお酒があれば教えてください。またそのお酒の味わいや特徴も教えてください。
中山さん
直売店でしかご購入いただけない商品がいくつかございます。なかでも「蔵酒一番しぼりシリーズ」は、毎年数百本限定のみで作られる無濾過生原酒です。
火入れを行わない生酒なので、搾りたてのフレッシュな味わいが魅力です。華やかな香りと爽やかな口当たりが特徴で、季節ごとの味わいの変化を楽しめます。
その他にも、蔵元限定の純米大吟醸や長期熟成酒など、お土産としてもおすすめな商品が数種類ございます。これらは酒蔵でしか味わえない特別な風味を持っています。
公式サイト:髙砂酒造オンラインショップ
髙砂酒造の酒蔵見学に訪れた人の声・感想
▲資料館にある先代社長の応接間は撮影スポットとしても人気!
編集部
酒蔵見学に訪れた人からはどのような声が聞かれますか?よく聞く感想を教えてください。
中山さん
「1つのお酒を造るのにとても多くの工程があるんだなと驚いた」「お酒の香りを感じながら、間近で見学ができて楽しかった」「見学後にお酒のラベルを見ると少し知識がついて、それぞれのお酒の違いが分かって面白い」など、とても嬉しいお言葉をたくさんいただいております。
普段あまり日本酒を飲む機会がない方も参加されることが多く、工場見学をきっかけに日本酒に興味を持ってくれることもあります。例えば、製造工程や原料の違いを知ることで、日本酒の奥深さを感じ取っていただけるようです。このような反応を見ると、私たちとしても大変嬉しく感じます。
髙砂酒造からカップルへのメッセージ
▲日本酒ベースの果汁梅酒「蝦夷蔵 梅酒LAB.」はラベルもかわいい
編集部
最後に、髙砂酒造への酒蔵見学を検討しているカップルへメッセージをお願いします。
中山さん
酒蔵は日本酒しか扱っていないというイメージがあるかもしれませんが、髙砂酒造では日本酒以外にも、日本酒ベースのリキュール(梅酒、昆布梅酒、果汁梅酒)も取り揃えています。そのため、カップルのどちらかが日本酒が苦手でも、一緒に楽しみながらお酒を選ぶことができます。
また、酒粕・日本酒を使ったスイーツや珍味なども20種類近く用意しています。夏季限定のテイクアウト酒粕ソフトクリームや、通年で楽しめる手作り甘酒もご用意しておりますので、ぜひお気軽にお越しください。
▲夏季限定「酒粕ソフトクリーム」
編集部
髙砂酒造の酒蔵見学は、作業工程を間近で見られるというライブ感がとても魅力的ですね。また、日本酒だけでなく、関連商品やオリジナリティーのある商品も豊富で、酒蔵見学を機に嗜好の幅が広がりそうだと思いました!
中山さん、本日は参考になるお話をたくさんお聞かせいただき、ありがとうございました。
髙砂酒造周辺のおすすめデートスポット:酒蔵見学と合わせて楽しむ旭川の魅力
髙砂酒造がある旭川は、豊かな自然と都市が調和する美しい街です。酒蔵見学に訪れた際は、ぜひ自然の恵みを存分に味わえるスポットも楽しみましょう。旭川には、四季折々の景色を楽しめる公園や、野生動物と触れ合える施設など、魅力的な観光地がたくさんあります。
ここからは、髙砂酒造の中山さんに教えていただいた、デートにおすすめのスポットを紹介します。酒蔵見学の前後に訪れれば、旭川の魅力をより深く体験できるでしょう。地元の方おすすめの場所なので、きっと素敵な思い出になるはずです。
旭川の酒文化を堪能!3つの酒蔵と地ビール工場巡りコース
旭川市は開拓時代から酒造りが盛んで、現在は3つの酒蔵(男山、髙砂酒造、大雪の蔵)と地ビール工場(大雪地ビール)があります。これらの施設を巡ることで、旭川の酒文化を楽しむことができます。
例えば、男山には直売店があり、地元の日本酒を購入できます。また、大雪地ビール館は旭川駅近くにあり、地ビールの試飲や製造過程の見学ができる人気の観光スポットとなっています。
海の恵みと広大な大地の恵みをたっぷり味わおう!
旭川は北海道の交通の要衝であり、日本海、太平洋、オホーツク海の三つの海から海産物が集まることから、内陸部に位置しながらも新鮮な海の幸を味わうことができます。
旭川を訪れた際は、地元の飲食店で北海道産の日本酒や地酒と共に、新鮮な海の幸や広大な大地で育った農作物、さらには旭川名物の地元グルメを堪能してみてはいかがでしょうか。
公式サイト:旭川市公式サイト(旭川グルメについて)
髙砂酒造へのアクセスと営業情報
住所 | 〒070-0030 北海道旭川市宮下通17丁目右1号 |
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アクセス 最寄駅 |
【徒歩】JR旭川駅から徒歩15分 【車】JR旭川駅から車(タクシー)で5分、道央自動車道鷹栖インターチェンジから30分 【空港】旭川空港から車(タクシー)で30分 【バス】JR旭川駅から旭川電気軌道のバス(2・11・17・18・33番)で乗車、1条15丁目バス停で下車 |
電話番号 | 0166-23-2251 直売店直通:0166-22-7480 |
営業時間 | 9:00~17:30 |
定休日 | 年末年始 |
駐車場 | 無料駐車場あり(15台) |
公式URL | https://takasagoshuzo.com/ |
※最新の情報は公式ホームページでご確認ください。
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