大分県の安心院町デートスポット5選！ワイナリーと絶景の滝を巡るプラン

今回の記事では、大分県の安心院町（あじむまち）の撮影スポットをめぐる、"映え"デートプランをご紹介します。

安心院町は西日本有数のぶどうの産地として知られ、ワインの醸造が盛んな町です。安心院町にはワイナリーをはじめ、日本の滝百選に選ばれた名瀑など、抜群の映えスポットが点在しています。

見どころに加え、安心院町ならではの郷土料理が味わえるのも魅力です。

今回は、大分県宇佐市観光協会の河野さんにお聞きした情報を元に、おすすめのスポットを取り上げています。ぜひデートプランの参考にしてみてくださいね。

安心院町のデートスポット巡りおすすめコース

安心院町は、大分県の北部にあたる宇佐市に属する農村地帯です。別府・湯布院などから車で30分ほどでアクセスできる距離にあります。

春と秋になると盆地特有の寒暖差で深い朝霧が現れ、町一帯に幻想的な風景を醸しだします。この朝夕の気温差がぶどうの栽培に適しており、特産のぶどうを原料に醸造したワインは全国的にも高い評価を得ているんです。

ぶどう狩りの時期や新酒が出回る時期には、たくさんの方が訪れる観光スポットですよ。

▲特産品のぶどうから誕生した安心院のブランド「安心院ワイン」。

安心院葡萄酒工房では、醸造所、貯蔵庫、葡萄畑、ショップなどを見学しながらおしゃれなワイナリーの雰囲気が楽しめます。周辺の山々を一望できる展望台もあり、映えショットの撮影には抜群のロケーションですよ。

安心院葡萄酒工房から車で20分ほどの距離には、“九州華厳”と称される東椎屋の滝（ひがししいやのたき）があります。迫力満点の荘厳な風景を間近で体感することができますよ。

一方、福貴野の滝（ふきののたき）には二本の滝が流れ、木々の合間から二筋の滝が見下ろせる展望台デッキは必ず訪れてみたい映えスポットですよ。

また、特産のひとつであるすっぽんを使った料理をいつでも堪能できるのも、安心院町の魅力です。ぜひ、映えスポットとあわせてグルメも楽しんでみてください。

デートスポット1：ワイン好きカップル必見！「安心院葡萄酒工房」

「安心院葡萄酒工房」では、安心院特有の気候を活かして良質なぶどうを育て、芳醇なワインを生産しています。

ワイナリーを訪れると、まず石の門と石畳がおしゃれなエントランスが出迎えてくれます。エントランスからは緑が映える美しい光景が開け、デート気分が高まりますよ。

▲石畳に緑がよく映えるエントランス。ぜひ記念撮影したい映えスポット。

ワイナリーは杜の中をイメージして造られた庭園になっています。緑に癒やされながら、醸造所、貯蔵庫、葡萄畑、ショップなどを自由に見学することが可能です。

▲充填室の様子。熟成したワインを瓶詰する工程。

▲ワイン貯蔵庫では世界の貴重なワイングラスが展示。

▲思わず見入ってしまう年代物のグラスデザイン。

園内の美しい緑が目の保養となり、いたるところが映えスポットです。さらに、ワイナリーのショップではワインのテイスティングができたり工房オリジナルのソフトクリームを食べられたりと、カップルの優雅なひと時を演出してくれます。

▲試飲ショップ外観。緑とマッチした建物も撮影スポットに。

▲試飲コーナーでは、種類豊富なワインの試飲が可能！

また、敷地内の庭園からは丘を上がって展望台へも行けます。

▲展望台へと続く道。

展望台からは安心院の町と付近の山々が一望でき、有名な由布岳と鶴見岳が並んで見えますよ。

ワイナリーにはいつ行っても楽しめますが、葡萄畑の新緑が美しくなる春から夏にかけてが特におすすめです。また、秋には新酒祭やイベントが開催され賑わいを見せます。たわわに実った葡萄畑を見渡せる場所からの眺めも圧巻ですよ。

参考：宇佐市公式観光サイト（ぶどう狩り情報）

インスタ映えポイント：エントランスとワインボトルで記念撮影

▲ワインボトルも映えショットに！（引用：インスタグラム）

SNSにはおしゃれなエントランスのほか、ワイナリーの美しい緑や紅葉の写真が多くアップされています。お気に入りの安心院ワインを写した投稿も多く見られました。

新酒祭に並んだワインボトルや試飲の様子を写すと、ワイナリーの雰囲気がよく伝わる「映えショット」になりますね。

安心院葡萄酒工房周辺の立ち寄りスポット

安心院葡萄酒工房の周辺にもカップルにおすすめのスポットがありますので、あわせてご紹介しておきます。

アクティビティを楽しむなら：家族旅行村「安心院」のパークゴルフ＆レースカート

安心院葡萄酒工房には、家族旅行村「安心院」が隣接しています。施設内には、初心者でも気負わずにできるパークゴルフ場や本格的なレーシングカートに乗れる「ソニックパーク安心院」があり、アクティビティも存分に楽しめますよ。

キャンプ場や宿泊施設も整っているので、安心院町でゆっくり過ごしたいカップルにおすすめのスポットです。

公式：家族旅行村「安心院」（パークゴルフ）
公式：ソニックパーク安心院

安心院町の伝統芸術：「こて絵」見学コース

安心院は「こて絵」の町としても知られています。こて絵とは、左官が漆喰（しっくい）を壁にぬるコテを使って描いた絵のことです。色彩も豊かでユーモラスな漆喰のレリーフには、目を見張るものがありますよ。

安心院町には、こて絵を施した建物が数十か所残されており、見学コースも用意されています。観光案内所でチェックしてみるとよいでしょう。

参考：宇佐市公式観光サイト（安心院鏝絵）

安心院葡萄酒工房のアクセス・基本情報

住所	〒872-0521 大分県宇佐市安心院町下毛798
電話番号	0978-34-2210
営業時間・定休日	9:00～16:00（園内見学は17:00まで） 定休日：毎週火曜日(祝日の場合は営業)、年末年始
アクセス	・JR日豊本線「柳ヶ浦駅」からタクシーで30分 ・東九州自動車道（宇佐別府道路）「安心院IC」から5分
公式サイト	http://www.ajimu-winery.co.jp

デートスポット2：圧巻の自然美「東椎屋の滝」

東椎屋の滝は、日光の「華厳の滝」に似ていることから“九州華厳”とも称される人気の観光スポットです。荒々しい断崖をバックに高さ85メートルから垂直に流れ落ちる滝は、圧倒的な存在感で見る人を魅了します。

迫力満点の写真を撮るなら、滝つぼ付近がおすすめですよ。

▲滝つぼ付近。山伏がホラ貝を吹き、護摩焚きで安全を祈願する滝開きの様子。

滝の全景を入れるなら、滝つぼから少し離れた場所から撮影するといいですね。ゴツゴツした岩肌と滝の勢いをとらえたダイナミックな1枚になることでしょう。

▲滝つぼから少し離れた場所からとらえた滝の全景。

どの季節でも感動的な光景を目にすることができますが、ひんやりとした空気が気持ちいい夏がおすすめです。滝つぼ付近では、マイナスイオンたっぷりの細かい水しぶきが全身に降り注ぎ、気持ちのいい体験ができますよ。

駐車場から渓流沿いに続く300メートルの遊歩道も、大変心地よい空間です。清々しい緑の合間から降り注ぐ日差し、どこからともなく聞こえてくるカジカ（カエル）の鳴き声は、まさに大自然の贈り物と言えるでしょう。

一方、冬には滝が凍結し、幻想的な風景が見られることもあります。冬場も遊歩道を通って滝つぼ近くまで行くことができますが、大変滑りやすくなっているので、十分に注意をしながら感動の景色に浸ってみてくださいね。

▲凍結した滝つぼの風景。気温や天候次第で異なる景色が魅力。

撮影のコツ：滝全体のコントラストを活かした印象的な1枚

▲滝の全景をとらえた1枚は残したい！（引用：インスタグラム）

滝全体を写した迫力のある写真がたくさんアップされています。荒々しい岩肌と緑、まっすぐに流れ落ちる滝のコントラストが美しい写真が印象に残りますね。

人物を入れるなら、低い位置から滝を見上げるように撮ると迫力が出そうです。

東椎屋の滝周辺で立ち寄りたいスポット

東椎屋の滝周辺でチェックしておきたい見どころもご紹介しておきます。

ミステリアスな体験：「桂昌寺跡地獄極楽」

東椎屋の滝から車で7分くらいのところに、ミステリアスな観光スポット「桂昌寺跡（けいしょうじあと）地獄極楽」があります。ここは、洞窟の闇の中であの世の風景が体験できるという、全国的にも珍しいスポットです。

待っているのは地獄か極楽か？自然豊かなエリアなので虫もいます。虫が苦手な方は対策を講じていくとよいでしょう。

参考：宇佐市公式観光サイト（桂昌寺跡地獄極楽）

東椎屋の滝のアクセス・基本情報

住所	〒872-0724 大分県宇佐市安心院町東椎屋875-2（駐車場）
電話番号	0978-34-4839（宇佐市観光協会 安心院部会)
営業時間・定休日	年中無休
アクセス	東九州自動車道（宇佐別府道路）安心院ICから車で15分
参考サイト	https://www.city.usa.oita.jp/tourist/touristspot/touristspot2/touristspot3/10156.html

デートスポット3：絶景パノラマ「福貴野の滝展望台」

▲福貴野の滝展望台からの見事な眺め

福貴野の滝は、落差65メートルの断崖から雄滝・雌滝の2本の滝が流れています。滝を見下ろすことができる展望台からは、垂直に流れ落ちる滝を中心にすばらしい展望がひらけて見えますよ。

▲風景に溶け込んでいる見える展望台デッキ。

駐車場から展望台に向かう遊歩道では、杉と紅葉が合体して成長した珍しい木が現れます。

▲杉と紅葉が合体して成長した樹木。

このスポットは、修学旅行で近くの農村民泊に訪れた学生が「ラブラブの樹」と名付けたことで、ちょっとした名所になっています。

展望台からは一年中すばらしい景色が望めますが、秋の紅葉シーズンが特におすすめですよ。

▲真っ赤な紅葉が滝を縁取り、絵に描いたような光景に。

展望台周辺の紅葉が額縁のように滝を囲う光景は息をのむほどの美しさで、かなりの映えスポットと言えるでしょう。

もちろん滝つぼ近くまで行くこともでき、下から見上げる滝も迫力満点ですよ。6月～7月の天気のいい朝には、滝に虹がかかる光景が見られることもあります。

ベストシーズンは紅葉！展望台を含めた撮影がおすすめ

▲ぜひ紅葉の時期に撮影したい！（引用：インスタグラム）

紅葉で彩られたさまざまな写真がインスタ映えしていますね。風景のどこを切り取るかを考えながら、撮影も楽しめそうです。

紅葉と滝をバックに、味のある展望台も一緒に写すと印象的なショットになるでしょう。

福貴野の滝展望台周辺のカフェ＆休憩スポット

福貴野の滝近くには休憩できるスポットがありますので、ご紹介しておきます。

ぶどうスイーツを堪能！「果樹園カフェ歩くように」

「果樹園カフェ歩くように」は、福貴野の滝から車で15分ほどのところにある安心院農園内のカフェです。ぶどう狩りの時期には、ぶどうスイーツなどが味わえますよ。

公式：果樹園カフェ歩くように

古民家カフェでほっと一息「cakes＋cafe深見堂」

cakes＋cafe深見堂（ふかみどう）は、築120年の建物を利用した古民家カフェです。店内は障子や床の間、欄間のある落ち着いた空間で、ランチやスイーツをいただきながらのんびりとくつろげます。

公式SNS：深見堂

福貴野の滝展望台のアクセス・基本情報

住所	大分県宇佐市安心院町福貴野
電話番号	0978-34-4839（宇佐市観光協会 安心院部会)
営業時間・定休日	年中無休
アクセス	東九州自動車道（宇佐別府道路）安心院ICから車で20分
参考サイト	https://www.city.usa.oita.jp/tourist/touristspot/touristspot2/touristspot3/10154.html

グルメスポット1：多彩なメニューが魅力「ワイナリーレストラン朝霧の庄」

「朝霧の庄（あさぎりのしょう）は、安心院葡萄酒工房に隣接しているワイナリーレストランです。地元の新鮮食材を使った豊富なメニューが味わえるほか、限定20食のホルモンラーメンがとても人気があります。

レストランでは肉料理をはじめ、洋食、和食と幅広いメニューが満載です。店内のショップで販売しているぶどうのソフトクリームもおすすめですよ。

インパクト大の名物メニュー：「すっぽんラーメン」

▲すっぽんラーメン1,980円（引用：ワイナリーレストラン朝霧の庄公式サイト）

おすすめのメニューは、個性派グルメのすっぽんラーメンです。すっぽんのだし汁に卵と調味料で食べやすい味にととのえた自慢のスープは、すっぽんの高い栄養価をたっぷり含んでいます。すっぽんの甘から揚げとえんがわのトッピングはインパクト大ですよ。

朝霧の庄のアクセス・基本情報

住所	〒872-0521 大分県宇佐市安心院町下毛828-2
電話番号	0978-44-1236
営業時間・定休日	8：30～17：00（オーダーストップ16：30） ※冬季（12月～2月）は9：00～16：00 年中無休
アクセス	・日豊本線「柳ヶ浦駅」からタクシーで30分 ・東九州自動車道（宇佐別府道路）「安心院IC」から車で5分
公式サイト	http://www.asagirinosho.com/

グルメスポット2：郷土料理を楽しむ「食事処 滝見苑」

東椎屋の滝駐車場の近くにある「食事処滝見苑」では、川魚料理や地鶏の炭火焼きを提供しています。安心院名物のすっぽん料理が人気のお店です。

▲地鶏の炭火焼きが食べられる「地どりコース」

屋外には食事スペースもあるので、気持ちのいい季節には自然に浸りながら安心院の郷土料理が楽しめますよ。川魚やすっぽんが苦手な方には、うどんや丼物などもあります。

地元の味を堪能：川魚料理とヤマメの塩焼き

おすすめは、ヤマメ、鯉、うなぎなどの川魚料理です。ヤマメの塩焼きは串からそっと外し、頭からかぶりつきましょう。からっと焼き上がった頭はサクサクで、香ばしさがたまりませんよ。

食事処 滝見苑のアクセス・基本情報

住所	〒872-0724 大分県宇佐市安心院町東椎屋802
電話番号	0978-48-2749
営業時間・定休日	11:00～17:00 定休日：毎週火曜日
アクセス	東九州自動車道（宇佐別府道路）安心院ICから車で15分
参考サイト	https://www.city.usa.oita.jp/tourist/stayspa/stay/12719.html

取材協力：安心院町観光協会（https://www.ajimukk.com/bukai/index.html）