山形県遊佐町で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報
この記事では、地方への移住を検討されている方へ「山形県遊佐町(ゆざまち)」の魅力をご紹介します。
遊佐町は山形県の北部に位置し、日本海に面しています。海の恵みはもちろんのこと、日本百名山「鳥海山」がもたらす水資源が豊富で、米をはじめとした農産物や、メロンなどのフルーツ栽培が盛んな“水と食”のまちです。
海・山・平野が一つのまちにぎゅっと詰まった珍しい環境だから味わえる、自然の魅力があふれており、四季折々のレジャーが満喫できますよ。
それでは早速、遊佐町の魅力や暮らしの情報を詳しくお伝えしていきます。
遊佐町における暮らしの魅力3選
遊佐町は山形県の北部に位置する日本海側のまちで、日本百名山「鳥海山」がまちのシンボルとなっています。庄内平野が広がり、鳥海山からの水の恵みが豊富なので、海産物や農作物、フルーツなどの食が豊かなまちです。
また、まちの水道水に湧水が利用されるなど、水と空気が綺麗なまちとしても人気です。
遊佐町は海も山も平野もあり、食が非常に豊富で、自然を満喫できる四季折々のレジャーも楽しめます。
子育て支援にも力を入れており、転入後のサポートも充実しているので、安心して地域の一員として新たな生活を始めることができそうです。
そんな遊佐町への移住は、このような方におすすめです。
- 自然豊かな環境で暮らし、美味しい水やお米、海産物、農作物を楽しみたい人
- 空気が綺麗で空の広い土地で、のびのびとした子育てに挑戦したい人
- 移住後の生活をしっかりイメージしてから移住を決断したい人
- 地元の方との繋がりを大切にしたい人
それでは、詳しくご説明します。
魅力1:自然の恩恵を受けながら豊かに暮らせる
遊佐町は、日本海と庄内平野、さらに鳥海山の恵みを生活に活かしています。特に、鳥海山はまちのシンボルにもなっており、その鳥海山の恵みである豊富な湧水は遊佐町の特徴のひとつです。
▲遊佐町のシンボルとなっている鳥海山と桜が美しい中山河川公園
水が豊かなので、水道水として供給されている水も約7割が地下水、約3割が湧水だということで、日頃から気軽に美味しい水を楽しめます。湧水は町内の色々なところから湧き出ており、料理に使用したり、コーヒーを入れたりする方もいるそうです。
▲湧水スポットの1つ。「神泉の水」と呼ばれ大切に利用されている
湧水を使ってお米を炊いたり、コーヒーを淹れたりして味わったりと楽しみ方は人それぞれ。自分なりの味わい方を探してみるのも面白いのではないでしょうか。遊佐町へ行った際は、ぜひ湧水を味わってみてください。
また、海も山も近場にあるという環境なので、アウトドアにはもってこいで、1日で登山も海水浴も釣りもキャンプもできてしまうくらいの充実ぶりです。鳥海山の登山は人気で、県外や海外からも登山者が訪れます。夏のレジャーの1つとして挑戦してみてはいかがでしょうか。
▲鳥海山で登山を楽しむ人々で賑わっています
アクティビティを楽しんだ後は、温泉に入ってのんびりすることまでできてしまうのが遊佐町での暮らし。山形県は実は温泉が沢山あり、日本で唯一、市町村すべてに温泉がある県です。
遊佐町の周辺にも複数の温泉施設がありますので、泉質を比べてみたり、気分によって入る温泉を変えてみたりしても楽しそうですね。
▲日本海で、朝日を浴びながらシーカヤックを楽しむこともできます
魅力2:移住者の方を対象にした独自の子育て支援がすごい!
遊佐町では移住された方を含め、まちの人たちに不安なく子育てをしてもらえるようさまざまな支援を用意しています。
例えば、子育て世帯の方が移住された場合、「子育て世帯移住奨励金」の制度を利用することができます。
こちらは、0歳~義務教育課程までの子どもを養育する世帯で、移住の日から5年以上継続して居住する方を対象としており、子ども一人あたり年間12万円を3年を限度として受け取ることのできる制度です。
今はオンラインで学習できるようなコンテンツや通信教育の教材なども充実しているので、こうした補助金を使って新たな環境に合わせた学習環境の整備をしてみたり、自然環境豊かな環境を楽しむために登山グッズを揃えてみたりと、さまざまな活用方法が考えられるのではないでしょうか 。
▲鮭のつかみ取り大会で、大きな鮭を抱える子
ただいまご紹介したのは移住者の方向けの支援制度でしたが、他にも居住者の方に向けた独自の支援制度が多数用意されています。
一例をご紹介すると、「ゆざっ子誕生祝金」というお子さんの誕生を祝ってまちから支給される補助金や、「ゆざっ子エンゼルサポート」という第3子以降の保育料(3歳児以上については副食費)が0円になる制度などが用意されています。
他にも児童手当や医療費助成、家事や育児をサポートして貰えるエンゼルヘルパー制度などまだまだ沢山用意されています。支援制度の詳細について気になる方は、こちらからご確認ください。
ちなみに、子育て支援ではありませんが、移住者の方は、水の豊かなまちならではの「水道料補助」なども利用できます。
こちらは世帯の全員が移住者で、その中に40歳未満の方が一人でもいれば利用することができる制度で、水道料金の基本料金を超えた部分の料金を最大3年間補助してもらうことができます。
せっかく水の美味しい遊佐町へ移住してきたのだから、存分に水を味わってほしいという、まちの想いが感じられる制度ですね。
魅力3:移住後の暮らしやチャレンジをさまざまな方法で後押ししてくれる
遊佐町では、子育て以外にも、遊佐町での新たな暮らしや挑戦を応援してくれる仕組みが整っています。
例えば、遊佐町では起業に挑戦する方が多く、その中には若い方も多いそうです。起業の一例としては、着物のリメイクや農業の六次化などに挑戦されている方がいます。
移住者が空き家バンク物件を利用して、店舗化のためのリフォームを行う場合、最大170万円の補助を受けられる制度があるので、古民家を活かした店舗づくりなども可能ですよ。
▲移住者の方が運営している古民家を活用したカフェ
また、初めて遊佐町に住む方には生活習慣がわからないなど少なからず不安があると思います。こうした不安を解消するサポート体制も整っています。
まちには、NPO法人いなか暮らし遊佐応援団や集落支援員の方がおり、移住後のあいさつ回りなどをはじめとする生活のサポートを行ってくれるほか、移住者交流会など地域での交流を増やすためのイベントも用意されています。
NPO法人いなか暮らし遊佐応援団では、毎年秋頃に「冬支度の会」を開いており、冬の暮らしに備えたアドバイスや雪道運転の注意点などを教えてくれるので、初めての冬を迎える不安も解消できそうです。
他にも「味噌づくり体験」や「ボッチャ体験」「芋煮会」などのイベントが開催されています。地域の方と交流を深めたり、地元の文化を知る機会として活用してみるのはいかがでしょうか。
遊佐町の暮らしに関する情報
▲湧水100%でできた「丸池」など神秘的で美しい風景がたくさん
ここからは遊佐町での生活に関する基本情報を、データとともに紹介します。
気候 | 8月の平均気温:25.5度 1月の平均気温:1.9度 ※参考:気象庁ホームページ 遊佐町内に観測地点が無いため、遊佐町の南に位置する酒田地点 |
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人口 | 人口:約13,000人(2023年2月末日現在) 世帯数:約5,000世帯(2023年2月末日現在) |
病院 | 病院・クリニック:4件 歯科医院:5件 |
学校 | 町立保育園(公立):3園 認定こども園(私立):1園 小規模保育事業所(私立):1所 特別支援学校:1校 小学校:1校 中学校:1校 高等学校:1校 |
交通 | 【鉄道路線】 JR羽越本線:遊佐駅、吹浦駅、女鹿駅 【道路】 高速道路、国道、地方道が通っており、各都市へのアクセスは自動車が便利。遊佐駅から近隣の酒田市までは自動車で約30分で、日常的に負担なくアクセスできる距離。 〇高速道路:日本海東北自動車道 〇一般国道:国道7号、国道345号 〇主要地方道:山形県道60号酒田遊佐線 〇一般県道:山形県道210号鳥海公園吹浦線など多数 【空港】 最寄の空港は庄内空港。遊佐町内から自動車で約40分ほどとアクセスしやすい。 |
近隣都市 | 山形県酒田市 秋田県由利本荘市、秋田県にかほ市 |
近隣都市である酒田市まで車で30分程度と、負担なくアクセスできる距離で利便性があります。自然の豊かさを感じられるスポットが多数あり、年間を通じてアクティビティを楽しむことができます。
▲真水が湧き出す釜磯海水浴場
海産物を中心に特産品も数多く、日々美味しい食材を味わう暮らしを送りたい方にもおすすめのまちです。
▲湧水の湧く海でとれる「岩ガキ」は絶品で、ぜひ食べていただきたい逸品
【仕事】求人は100件以上あり。就職支援も充実
大手求人情報サイトで「遊佐町×正社員」で調べてみると、約190件の求人情報が見つかりました。また、車で30分以内(町内から10km以内)で検索したところ、求人情報は約300件となりました。※2023年3月現在
※参考:求人情報の一例
遊佐町では、庄内北部定住自立圏域(酒田市、三川町、庄内町、遊佐町の地域)以外に居住する方が、域内で就業することが明示された求人に応募した場合に、面接の際の交通費助成を行なっています。仕事を見つけてから移住を決めたいという方には嬉しい制度ではないでしょうか。
▲鳥海山と豊かな田んぼ
また、遊佐町は就農支援も充実しています。遊佐町チャレンジファーム事業では、農業経営者のもとでの実践研修、研修期間中の生活を支援してもらうことができるので、1から農業を始められるチャンスがあります。
農業次世代人材投資事業を活用すれば、就農まもなく経営が不安定な時期の支援をしてもらうこともできるので、より安心して農業への一歩を踏み出せるのではないでしょうか。
その他にも就農支援が用意されています。詳細はホームページをご確認ください。
【住まい】空き家バンクや新築支援金などの各種支援制度を活用しよう
大手住宅情報サイトで遊佐町の物件を検索してみたところ、一戸建て(賃料6.7万円)の1件のヒットに留まりました。※2023年3月現在
参考:物件情報の一例
まちの空き家バンクの情報を確認すると10件以上の登録がありました。移住を検討されている方は空き家バンクも確認すると良いでしょう。
公式:遊佐町(空き家バンク)
マイホームをお考えの場合、住宅を新規する場合に受けられる支援金や、中古・新築住宅の購入の際に受けられる支援金、 持ち家のリフォームに関する支援金などが揃っています。支援金を活用しながらご自身の望む生活スタイルをご検討ください。
遊佐町へ移住した方の声
実際に遊佐町へ移住した方々は、移住した後どのような生活を送っているのでしょうか。移住者の方々のリアルな声を一部ご紹介します。
- 空気が綺麗で水が本当に美味しい。
- 農作業や山菜採り、釣りなどを楽しみながら新鮮な食材も手に入る。
- まちの人たちが親切で、困った時は助けて貰えて、楽しく暮らすことができている。
- 困ったことがあっても集落支援員の人に相談できたりとサポート体制があるので安心。
- 美しい鳥海山と田園の風景を眺めながらの散歩が好き。
移住者の方々からは、鳥海山と田園のある風景が大好きで、水も空気も美味しいとの声や、海も山もあるので釣りや山菜採りを楽しんでいる、新鮮な食材が手に入る、といった魅力が語られていました。遊佐町で活動する方々を動画で紹介もしているので、是非ご覧ください。
公式:遊佐町(遊佐の人)
遊佐町へ移住してみたいと思ったら
ここからは、遊佐町への移住についてもっと具体的に考える場合のステップについて紹介しています。
ステップ1:オンライン移住相談で疑問を解消しよう
▲担当の方が優しく対応してくれます
移住を検討していると、様々な疑問や不安が出てくることもあるかと思います。そうした際は、まずはオンライン移住相談がおすすめです。相談は無料なので、分からないことがあればまずは聞いてみましょう。
ステップ2:お試し移住体験で暮らしを体験しよう
▲お試し住宅の一例
試しに住んでみたいという方には「お試し移住体験」がおすすめです。お試し体験住宅へ実際に居住しながら、まちの暮らしを体感することができます。こうした移住体験は、決まった期間のみ行っている例もありますが、遊佐町では基本的にいつでも受け付けてくれます。自身の都合に合わせやすくなっていますので、活用してみてください。
公式:遊佐町(お試し移住体験)
ステップ3:実際に訪れ、家探しをしてみよう
遊佐町は、実際にまちを訪れて家探しをする場合のサポートも充実しています。
空き家探しをするために遊佐町を訪れる場合に、不慣れな土地で困らないよう希望の場所へ案内をしてくれたり、宿泊費の一部を補助する「家探しマイプラン」という制度を用意しています。
※「家探しマイプラン」を利用するためには、空き家バンクへの利用者登録が必要です。
遊佐町への移住に関するお問い合わせ
記事ではお伝えしきれない遊佐町の魅力は他にもあります。遊佐町への移住について疑問に感じたことや相談したいことがあれば、お気軽に以下の窓口へご連絡ください。
担当課 | 遊佐町役場企画課定住促進係 |
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住所 | 〒999-8301 山形県飽海郡遊佐町遊佐字舞鶴211 |
電話番号 | 0234-28-8257 |
対応時間 | 8:30〜17:15 |
公式サイト | https://www.yuza-iju.com/ |