由利本荘市で暮らす良さとは?移住のための仕事・住居・支援情報|秋田県|縁結び大学
この記事では、秋田県由利本荘市(ゆりほんじょうし)への移住を検討している方に向けて、まちの魅力や暮らしに関する情報を紹介していきます。
由利本荘市は、海も山も身近にあり、美しい自然の中でのんびりと過ごすことができるまちです。
また、教育環境がよいことも魅力のひとつです。都会ではなかなか実現することのできない広々とした環境での保育、また学校では少人数ならではのきめ細かいサポートがあるので、のびのびと子どもを育てたい人に特におすすめできます。
それではさっそく、移住する際に役立つ情報を中心に、移住相談員の津野さん・伊藤さんに伺ったお話を合わせながらお伝えしていきます。
由利本荘市で暮らす3つの魅力を紹介
由利本荘市は子どもの教育環境の整備に力をいれており、移住者の中にも子育て世帯が多いそうです。都市部の子どもが由利本荘市の保育園を体験する「保育園遊学」という珍しい取組があることも特徴的です。
また、豊かな自然の中でのんびり暮らしたいと考えている人にとってもおすすめの地域ですよ。
さらに、子育て世帯への支援や移住者の就職支援に力を入れているところも注目ポイントです。まとめると、由利本荘市は以下のような方にぜひ住んでほしい移住先です。
- 教育環境がよい場所で子どもを育てたい
- 自然が豊かな場所でのんびりと過ごしたい
- 子育て支援が充実した所に住みたい
それではさっそく、由利本荘市について詳しく解説していきます。
魅力1:「このまちで子どもを育てたい!」と思える教育環境
由利本荘市の最大の魅力は、保育・教育環境が整っているということ。都会ではなかなか実現できない広い園環境で、子どもたちがのびのびと遊ぶ姿を見ることができます。
また2022年度から始まった「保育園遊学」は由利本荘市ならではの珍しいもので、移住を考えている家族の子どもたちが市内の保育園に短期間通い、地域での生活を体験できるものとなっています。
▲ゆったりと子育てできる環境がととのっています
この事業に参加した保護者からは、「子どもが変わった」「自分の意見を言えるようになった」などの声が聞かれ、短期間でも子どもに大きな変化があったことに驚く方が多いそうです。
期間は1週間から10日ほどで、子どもが保育園に行っている間に保護者は農業体験をしたりリモートワークをしたりしながら、由利本荘市での生活を満喫します。
▲座っているだけじゃない!意見を交換しながら学習を進めます
さらに学校では「秋田型教育」といわれる探求型の授業に力を入れています。秋田型教育とは、椅子に座って先生の話を聞くだけの一斉指導ではなく、学習の課題を自ら発見し、それを解決するためのプロセスを大事にしていくことが特徴的な授業です。
▲答えを教えてもらうのではなく、答えにたどり着くまで試行錯誤する時間を重視
また、少人数クラスが基本となっているので、子どもが多くて一人ひとりに目が届かないという心配もありません。
秋田型教育は、IQでは測ることのできない「非認知能力」や「生きる力」を育てることも特徴のひとつ。都会に負けない教育環境の充実ぶりが、移住を決める大きなきっかけになることもうなずけます。
▲みんなが主役の学校は、楽しさも倍増!
「環境のいい場所で子どもを育てたいけれど、教育に不安が残っていた」という人にとって、由利本荘市は魅力的な環境ではないでしょうか。
魅力2:海・山・川!全部そろっている自慢のまち
▲鳥海山(ちょうかいさん)とルピナス畑が美しい
由利本荘市には、海・山・川、全部がそろっているのが自慢です。大自然に囲まれながら暮らしたいという人にはとっておきの場所ですよ。
▲夕日が美しいサルクラ田湖(デンコ)
市内では夕日が美しく見えます。都会の忙しさから離れて見る景色は、心を癒してくれます。
▲日本海に沈む夕日を眺める
市街地(本荘エリア)で暮らしていても、車で30分ほど走るだけで、自然豊かな環境でアウトドアなどを楽しむことができます。
▲のどかな風景がまち全体に広がっています
わざわざ探しにいかなくても、由利本荘市ではいつでも近くに四季折々の自然を感じられます。休日には家族や仲間とアウトドアで遊んだり、趣味の釣りをしたりしながら過ごすことができそうです。
魅力3:子育て世帯への支援が充実している
保育や教育の環境が整っている由利本荘市は、子育て世帯への支援が手厚いことも特徴です。高校生までの医療費の無償化や、第二子以降に子育て支援金を給付するなど、金銭面での支援があるのはとても心強いですよね。
由利本荘市の子育て支援の内容をまとめました。
概要 | リンク | |
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福祉医療制度 | ・高校生までの医療費の無償化(保険診療) | 公式 |
子育て支援金 | ・第2子以降の子に支援金を給付する ・第2子:10万円 ・第3子以降:20万円 |
公式 |
子育てファミリー支援事業 | ・就学前の子にかかる費用を助成(一時保育利用料、病児保育利用料、ファミリーサポート利用料、子育てに関する費用) ・3人以上の子を養育していること ・1世帯年額上限:1万5千円 |
公式 |
子どもが2人以上いる子育て世帯には、特に手厚い支援があります。さらに市では移住者に代わってその家庭に必要な手続きのサポートもしてくれるそう!「何かと忙しく、支援の申請まで手が回らない」という場合でもお任せできるのは助かりますよね。
支援対策を含め、まち全体で子育てを応援してくれる雰囲気があるので、由利本荘市では楽しく子育てをすることができそうです。
由利本荘市の暮らしに関する情報
ここからは、実際に由利本荘市へ移住し、生活する時に必要なデータを紹介していきます。
気候 | 8月の平均気温は24.5度、1月の平均気温は1.0度。 ※参考:気象庁ホームページ 内陸・鳥海山に近いほど豪雪になる |
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人口 | 約71,000人(令和6年4月末時点) |
病院 | 病院・クリニック:48か所 歯科:33か所 |
学校 | 保育園21、認定こども園5、小学校14、中学校10、高等学校5、大学1 特別支援学校1 |
文化・芸術 | 【祭事・催事】 ・新山神社裸まいり(石脇地域、1月) ・森子大物忌神社例大祭(由利地域、4月) ・旧藩祭(亀田地域、7月) ・赤田大仏祭り(赤田地域、8月) ・矢島八朔まつり(矢島地域、9月) ・本荘八幡神社祭典(大名行列。本荘地域、9月) ・Mt.鳥海バイシクルクラシック(7月) ・菖蒲カーニバル(7月) ・本荘川まつり花火大会(7月) ・ボート大会「子吉川レガッタ」(9月) ・全国ごてんまりコンクール(10月) ・本荘ごてんまり、本荘こけし、本海獅子舞番楽 |
食べ物 | あきたゆりぎゅう【秋田由利牛】、虎の子まんじゅう、わい化りんご、フランス鴨、ボツメキビール、ジャージー牛乳製品、本荘うどん、石沢そば、本荘のみそ・しょうゆ |
交通 |
【鉄道路線】東日本旅客鉄道 【バス】 【道路】 |
娯楽 | ・本荘マリーナ海水浴場(みなとオアシス併設) ・鳥海山 木のおもちゃ館(国登録有形文化財) ・本荘公園(本荘城跡) ・鶴舞温泉 ・三望苑 ・望海の丘 ・道川海水浴場 ・南由利原高原 ・鳥海高原花立牧場 ・法体の滝(日本の滝百選) ・西目海水浴場 ・ハーブワールドAKITA ・本荘由利総合運動公園 ・水林球場 ・水林陸上競技場 ・由利本荘アリーナ |
近隣都市 |
・秋田県 ・山形県 |
由利本荘市は秋田県の南西に位置し、秋田県で一番広い自治体です。比較的穏やかな気候の地域ですが、山間部では1メートルを超える積雪がある場合もあります。
参考:気象庁ホームページ
由利本荘市から秋田空港までは約40分ほどの距離で、秋田〜東京間のフライトは約1時間。大阪や名古屋までも1時間30分ほどで行くことができます。
参考:由利本荘市HP(由利本荘市へのアクセス方法)
由利本荘市でなら普段は市内でリモートワークを行い、仕事で必要な時に都会に行くというスタイルも可能!現在の仕事を続けながらの移住も決して夢ではありませんよ。
▲「由利本荘サテライトオフィス」。専用のビジネス回線があるため、快適なネットワーク環境で仕事ができる
普段の買い物に関しても、スーパー、ドラッグストア、ホームセンターがそろっているので、困ることはありません。普段と違った買い物をしたい場合は、秋田市まで足をのばすこともできます。車で約50分ほどの距離ですので、休日に出かけるのがいいですね。
参考:由利本荘市HP(由利本荘市へのアクセス方法)
▲様々な催し物が開催される「文化交流館カダーレ」
市街地には、劇場や図書館、天体観測室などを備えた市を代表する文化施設「カダーレ」があります。
由利地域には「鳥海山 木のおもちゃ館」があり、地元産の木を使ったおもちゃや大型遊具が設置されています。
▲国登録有形文化財の「鳥海山 木のおもちゃ館」
子どもから大人まで楽しめる施設となっているので、休日に家族で遊びに行きたい場所のひとつです。
また市街地には、文化施設の他に「ナイスアリーナ」というスポーツ施設があります。メインアリーナの他にトレーニングルームも完備されているので、仕事終わりに汗を流すということもできそうですね。外には子どもたちが遊ぶ遊具もそろっています。
▲様々な設備がある東北最大級のアリーナ「ナイスアリーナ」は、イベントも多数行われている
由利本荘市は文化施設、スポーツ施設、公園、海水浴場など、楽しむ場所がたくさんあります。仕事を頑張った後に趣味を通じてリラックスできる環境が整っているので、メリハリをつけた生活を送ることができそうですね。
【仕事】多くの求人があり、就職へのサポートが手厚い
大手求人サイトで検索すると、由利本荘市には約1,200件の求人がありました。様々な種類の仕事がそろっているので、希望する職業を見つけやすそうです。(2024年5月時点)
※求人情報の一例
多くの求人があるので自分で探すこともできますが、移住する前は何かと忙しい毎日が続くケースも多いものです。そこで由利本荘市では、移住者に代わって希望の仕事を探したり、疑問点を企業に問い合わせたりする就職支援を行なっています。
市の手厚いサポートを受けながら仕事を探せることで不安も軽減されますし、スムーズに希望の仕事を見つけることができそうですね。まずはサポート窓口に登録し、市から情報を得られるように準備しましょう。
面接にかかる交通費助成!市内で働くことを応援する制度がある
由利本荘市で働くために、面接などで市内まで足を運んだ方を対象に、交通費が助成されます。住んでいる場所によって金額は違いますが、最大で30,000円の助成を受けられますよ。
助成金により、最小限の負担で移住後の仕事を探すことができますので、対象の方は必ずチェックしてくださいね。
制度の詳しい情報はこちらをご覧ください。
概要 | リンク | |
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由利本荘市移住就業体験等交通費支援事業補助金 |
・由利本荘市無料職業紹介所から紹介状の交付を受けた方 【交付額(定額)】 |
公式 |
【住まい】こまめなサポートで住む場所を探してくれる
由利本荘市に住む場合は、賃貸住宅や空き家バンク、市営住宅から住居を選ぶ必要があります。大手不動産情報サイトを検索すると賃貸住宅の空きは約140件ほどありました。(2024年5月時点)
※賃貸物件情報の一例
サイト内だけの情報では決め手に欠けると思うときは、思い切って市に相談してみるのもひとつの方法です。地元に住んでいないとわからない情報を丁寧に教えてくれたり、希望の間取りを探してくれたりしますよ。
また、空き家バンクから気に入った家を探し、リフォームをして住むという方法もあります。市の移住サイトに詳しい家の様子が写真付きで紹介されていますので、あわせてご覧ください。
由利本荘市企画振興部移住支援課 TEL:0184–24–6247
県外からの移住者に30万円の奨励金がある
市内に住宅を取得したり賃貸住宅に移り住んだりした世帯に対して、定住促進奨励金30万円が交付されます。県外からの移住者が対象となり、世帯全員が5年以上由利本荘市に定住していることなどが条件になっています。
すぐに受け取れる支援金ではありませんが、移住後にもらえるお金があることを知っておき、忘れずに申請したいですね。
概要 | リンク | |
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定住促進奨励金 | ・県外からの移住者を対象に奨励金30万円が交付 ・世帯全員が5年以上由利本荘市に定住していること ・『由利本荘移住まるごとネットワーク』に登録している方 公式:由利本荘移住まるごとネットワーク ・町内会、自治会などへ参加していること |
公式 |
東京圏内からの移住であれば、移住支援金を受け取ることができる
由利本荘市では対象になった世帯に100万円、単身者には60万円の移住支援金を支給される「由利本荘市移住支援金」があります。東京23区に在住している方や東京圏在住で23区に通勤する方が主な対象となっていますので、条件に当てはまっているか確認してみましょう。
対象者 | <必須> 1:東京23区に在住、または東京圏在住で23区に通勤していた方 2:由利本荘市に、移住支援金の申請日から5年以上居住する意思を持つ方 <3〜6いずれかに該当> 3:秋田県が移住支援金対象の求人としてマッチングサイトに掲載した以降に求職申し込みし、正規雇用された方 4:県が実施する起業支援事業にかかる起業支援金(地域課題解決枠)の交付決定を受けている方、内閣府地方創生推進室が実施するプロフェッショナル人材事業、または先導的人材マッチング事業を利用して移住および就業した方 5:自己の意思により移住し、由利本荘市での業務を引き続き行う方(テレワーク等) 6:2021年4月1日以降、住民票を移す直前の3年間に、由利本荘市実施の次の事業いずれかに参加もしくは協力していただいた方 a)本市が都市部及びオンラインで開催する移住イベント・相談会・就労体験等 b)友好都市との交流促進事業 c)絆の里づくり事業 d)ふるさと会交流事業 e)ふるさと応援大使による本市PR事業 f)首都圏等でのPRイベント g)ふるさと納税感謝祭 |
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支援額 | ・単身で移住…60万円/世帯 ・世帯で移住…100万円/世帯 ・18歳未満の世帯員を帯同して移住…18歳未満の世帯員1人につき30万円加算 |
参考URL | 「由利本荘市移住支援金」 |
由利本荘市へ移住した人の体験談や感想
ここでは由利本荘市へ移住して良かったこと、大変だったことを紹介します。
- 都会では感じることのできない価値観が生まれた
- 車がないと生活が不便
都会では何でも早く便利なことに基準がおかれがちですが、由利本荘市では、のんびりとした時間を過ごす中で人との交流を楽しんでいる方が多いです。
「生活する中で、これまで都会ではあまり意識したことのなかった美しい景色、美味しい食べ物、温かい交流の輪に価値を感じ、由利本荘市へ移住して良かった」という声が聞かれました。
都会の雑踏から離れて、自分の時間を大事にしたり、地元の人との交流を楽しんだりしながら生活したい人にはぴったりの地域ですね。
また市内は広いので、車があると移住後の生活がスムーズに進みますよ。
由利本荘市への移住に関する情報・お問い合わせ
由利本荘市へ移住を検討する際に役に立つ情報、お問い合わせ先を紹介します。
移住体験住宅等複合機能施設(ここわき)
▲宿泊する体験住宅「ここわき」
空き家を活用・リフォームして完成した「ここわき」は①移住体験住宅 、②シェアハウス 、③地域の交流拠点の3つの機能をもっています。
地元の秋田県立大学の学生もリフォームに携わり、そのうちのメンバー2人がシェアハウスを利用しています。学生2人は庭の畑で野菜作りをしたり、町内会に入ってお祭りに参加したりしています。
令和4年度に実施した「仕事+地方暮らし体験」事業でも利用され、シェアハウス入居の2人と移住体験参加者とで交流しました。
▲左、中央:シェアハウス入居者、右:体験事業の参加者
▲お試し住宅内のゲストルーム
市内での暮らしを体験し、地域の人と交流することで、由利本荘市での生活をイメージしやすくなるというメリットがあります。
買い物、気候、雰囲気など、住んでみないとわからないことも多くありますよね。移住するにあたって心配なことをひとつでも減らせるように、ぜひ利用してみてください。
●入居期間
2日以上、6ヶ月以内
●利用料
1室 1,000 円/日額 ※貸し布団代は別途
問い合わせ先
少しでも由利本荘市の移住に興味を持っている方は、お話を聞いてみてください。担当の方が丁寧に対応してくれますよ。
担当 | 由利本荘市企画振興部 移住支援課 |
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住所 | 秋田県由利本荘市尾崎17番地 |
TEL | 0184-24-6247 |
問い合わせフォーム | https://yurihonjo-teiju.jp/?page_id=5434 |
由利本荘市 移住・定住応援サイト | https://yurihonjo-teiju.jp/ |