北海道津別町への移住!豊かな自然と充実の子育て支援について紹介

この記事では移住を検討している方に向けて、北海道津別町(つべつちょう)の特徴や仕事、住まいなど、暮らしに役立つ情報をご紹介します。

北海道津別町は北海道東部オホーツク圏の内陸部に位置しています。町の総面積の約8割を森林が占めており、林業と農業を中心とした自然豊かなまちです。

今回は、津別町移住・定住サポートデスクの都丸(とまる)さんに、地域の魅力や暮らしの実態、移住支援制度などについて詳しくお話を伺いました。

本日お話を伺った方
津別町 移住・定住サポートデスク 都丸雅子さん

津別町 移住・定住サポートデスク

都丸 雅子さん

北海道津別町の3つの魅力:自然・交流・子育て環境

北海道津別町暮らしの特徴

津別町は、阿寒摩周国立公園に隣接する豊かな森に囲まれています。この恵まれた自然環境を活かし、町内には木材を贅沢に使用した施設が数多く見られます。

さらに、町内には林野庁が認定する「森林セラピー基地(※)」があり、清流が流れる静寂な森林空間でリラックスすることができます。心身をリフレッシュしたい時に最適な場所です。
(※)科学的根拠に基づき、予防医学的効果が期待できる森林浴を体験できる場所

このような津別町での暮らしは、次のような方に特におすすめです。

  • 移住先での新しい環境に馴染めるか不安がある方
  • 自然豊かな場所で暮らしつつ、ある程度の利便性も求める方
  • 現在子育て中の方や、これから子育てを予定している方

以下では、津別町に見られる3つの特徴から、なぜこのような方々に適しているのかを詳しく解説していきます。

特徴1:移住者も参加しやすい地域交流の場

津別町には、町民や移住希望者が気軽に交流できるスポットがあります。

コワーキングスペース「JIMBA(ジンバ)」は、地域の情報発信拠点「道東テレビ」の拠点です。作業スペースを中心に、動画配信スタジオなども併設されています。

津別町移住・定住サポートデスクを運営している北海道つべつまちづくり株式会社もテナントとして入居しているため、移住希望者も多く訪れるスポットとなっています。

毎週金曜日の夜には「JIMBAR」という交流イベントが開催され、地域の方々から生の情報を気軽に聞ける場所となっています。

津別町のコワーキングスペースJIMBA
▲「コワーキングスペースJIMBA」。毎週金曜日の夜に開催されているJIMBAR

JIMBAから徒歩約1分の場所にあるゲストハウス「nanmo-nanmo(なんも・なんも)」も、地域の方と移住希望者との交流ができるスポットです。宿泊施設ですが、1階のラウンジは町民も気軽に訪れる場所となっているため、宿泊客と地域の方々との交流も活発に行われています。

津別町のゲストハウスnanmo-nanmo
▲「ゲストハウスnanmo-nanmo」。北海道移住ドラフト会議に参加された選手たちとの交流会の様子

移住を考えている方にとって、このように地域の人々と気軽に交流し、溶け込める場があることは、大変心強い環境といえるでしょう。

特徴2:森林セラピー基地など豊かな自然と便利な立地

津別町の双子の桜
▲双子の桜

移住・定住サポートデスクの都丸さんは、津別町に移住して8年目の先輩移住者です。津別町は、阿寒湖や屈斜路湖などの有名観光地へのアクセスが良く、女満別空港や北見市まで車で約30分という便利な立地にあります。

津別町の総面積の約86%を森林が占めており、その特徴を活かした魅力的なスポットがあります。例えば、原始の森に囲まれた神秘的な「チミケップ湖」や、森林セラピー基地に認定された「ノンノの森」があります。また、「津別町21世紀の森キャンプ場」では、夏にホタルの観察や天の川の鑑賞ができます。

津別町のチミケップ湖でのキャンプ
▲チミケップ湖でのキャンプ

津別町のチミケップ湖
▲季節や時間帯により表情を変えるチミケップ湖

津別町では自然体験ツアーも充実しています。津別峠での雲海ガイドツアー、森林セラピー、冬季のスノーシューを履いての白銀の森探検ツアー、夏季のリバーウォークなど、自然と一体化できるプログラムが多数用意されています。これらの体験は、お子さんの自然教育にも最適です。

津別町の津別峠の雲海
▲津別峠の雲海

特徴3:充実した子育て支援制度と体験プログラム

子育て支援

津別町では子育て世帯への支援に力を入れています。子育て支援センターでは、木材をふんだんに使った施設で遊ぶことができ、親同士の交流の場にもなっています。他のパパ・ママと積極的にコミュニケーションをとり、育児の不安や悩みを解消できます。また、保健師などの専門職に相談することも可能です。

「つべつ木材工芸館キノス」は、津別町の特産である木をテーマにした博物館です。津別の木を使用した大型遊具やクライミングウォールなどがあり、天候に関係なく思い切り身体を動かすことができます。入館料が無料なのも魅力の一つです。

津別町の「つべつ木材工芸館キノス」で遊ぶ子どもたち
▲つべつ木材工芸館キノス。木と触れ合うことで、子どもたちの豊かな心を育むことができる

「アソビバ!つべつ」は、一年を通して放課後や週末に町内外の様々な場所で行われている取り組みです。豊かな自然を生かした自然体験や環境教育に加え、愛林のまちならではの木育体験、種植えや収穫といった農業体験など、多様なプログラムを通して子どもたちの自主性や協調性を育んでいます。

津別町の「アソビバ!つべつ」での農業体験をする子どもたち
▲「アソビバ!つべつ」での農業体験

津別町では、子育て世帯への経済的な支援も充実しています。以下にその一部をご紹介します。

子どもの医療費助成 0歳から18歳までの医療費が無料
乳幼児養育手当 通常の児童手当に加えて、0歳から1歳まで毎月1万円(現金)、1歳から3歳までは毎月5,000円(商品券)を支給
誕生のお祝い品贈呈 町内縫製工場で生産された新生児服を、町内木工場が製作した経木箱に入れてプレゼント

公式:チャレンジツベツ「各種支援制度」

津別町での生活:気候、医療、教育など暮らしの基本情報

津別町の針葉樹に雪が積もる様子
▲雪の針葉樹

ここからは、津別町の暮らしに関する情報をご紹介します。

気候 8月平均気温19.8℃
1月平均気温-8.5℃
※参考:気象庁
人口 人口:約4,100人
世帯:約2,200戸
(令和5年3月末現在)
病院 病院・クリニック:1件
歯科:1件
学校 保育施設:1所
小学校:1校
中学校:1校
高等学校:1校
交通 【空港】
女満別空港

【鉄道】
なし

【バス】
北海道北見バス
津別まちバス
道北バス、阿寒バス(サンライズ旭川釧路号)
阿寒バス(特急釧北号)

【車】
女満別空港まで約30分
北見市まで約30分
網走市まで約50分
近隣都市 北見市

津別町の冬の降雪量は、日本海側の地域などと比べると少ない方ですが、年に数回まとまった降雪があります。雪かきは各自で行う必要があり、水道管の凍結対策も重要です。寒さに慣れていない方は、移住前にしっかり対策を調べておくことをおすすめします。

夏は、日中は気温が上がりますが湿度は低めです。朝晩は涼しくなり、日によっては寒いと感じるほどです。

津別町では、車があると便利です。寒冷地仕様車やスタッドレスタイヤの準備をしておくとよいでしょう。町内にはスーパーマーケットや病院があり、日常生活に不自由はありません。車で約20分の美幌町や、約30分の北見市には、大型の商業施設や総合病院もあります。

津別町の名物「元祖クマヤキ」
▲津別町の名物「クマヤキ」。道の駅あいおいで購入できる

津別町では、クマの形をしたたい焼き風スイーツ「元祖クマヤキ」が有名です。北海道産の小麦粉や小豆を使用しており、全国から注文が入るほどの人気商品です。

ふるさと納税の返礼品で人気なのは「つべつ和牛」です。柔らかい肉質で、口に入れるととろける食感と豊かな旨味を楽しめます。その他、玉ねぎ、じゃがいも、アスパラなども人気があります。

日本で初めて有機JAS認定を受けた「オーガニック牛乳」も津別町で生産されています。オーガニック牛乳は、有機栽培の飼料で育てられた牛から搾乳されたミルクです。スーパーマーケットで見かけたら、ぜひ試してみてください。

子育て環境:自然を活かした体験と地産地消の食育

四季を通して森を体験するプログラム「森のようちえん」での活動の様子
▲四季を通して森を体験するプログラム「森のようちえん」での活動の様子

愛林のまち・津別町ならではの、子どもたちが森林に触れ合える体験ができます。「森のようちえん」は、四季を通して森を体験するプログラムです。例えば、秋には森の中で落ち葉を拾って「森の色」を集め、一枚の画用紙にまとめて秋の森の思い出を残します。春には新芽や花を観察し、夏には虫や小動物を探すなど、季節ごとに様々な活動が行われています。

自然豊かなフィールドでのびのびと育つ環境は、子どもたちの好奇心や探究心を刺激し、生きる力を育むことができます。また、自然との共生や環境保護の大切さを学ぶ機会にもなっています。

さらに、学校給食では地元産のつべつ和牛やオーガニック牛乳などを提供し、地産地消の食育を実践しています。これらの取り組みは、子どもたちが地元の特産品や食文化に触れることで、郷土愛を育む重要な役割を果たしています。

仕事事情:充実の起業支援制度と就業機会

大手求人情報サイトで津別町の求人を調べたところ、約120件ヒットしました。
※求人情報の一例

より詳細な地域の仕事情報を探すなら、津別町の公式求人サイト「ワークINツベツ」もチェックしてみてください。

公式:ワークINツベツ

津別町が実施している就業支援制度は次のとおりです。

東京圏からの移住支援 東京圏から津別町に移住し、北海道の就職マッチングサイトに登録されている企業に就業、または北海道の起業支援事業で起業した方に、単身で60万円、世帯で100万円を支給(対象要件あり)
介護保険施設従業者就業支援 介護保険施設で新たに常勤雇用として就職する方に、就業支援補助金(1年ごとに24万円、最長3年間)と住宅準備補助金(上限20万円)を交付
奨学金返還支援事業 津別町内に新規就職し居住する方に、奨学金の返還額を年間12万円を上限に最長10年間支援
林業従業者就業支援 就業1年経過ごとに12万円を3年間補助。住所要件で加算あり。町外から町内の賃貸住宅に入居する方に住宅準備補助金(上限20万円)も交付

公式:ワークINツベツ「各種支援」

津別町では、起業支援にも力を入れています。空き家を活用した起業が盛んで、飲食店、コワーキングスペース、ゲストハウス、カフェ、パン屋、ヒーリングサロンなどの開業実績があります。起業を検討している方は、移住・定住サポートデスクにまず相談してみましょう。ワンストップで様々な相談に対応してくれます。

起業時には、以下の支援制度も活用できます。

起業支援 町内で新規事業を行う方に、対象投資金額の30〜40%を補助(新設か増設・改修かにより異なる)。雇用拡大や空き家店舗活用で加算あり(上限2,000万円)
イベント出展費用補助 町外への販路拡大のためイベント出展する町内企業に、出展小間料、装飾、出展物輸送費の1/2以内を支援(上限20万円)

公式:ワークINツベツ「各種支援」

住まい支援:空き家バンクと住宅取得・改修の補助金

津別町で住まいをお探しの方は、津別町空き家バンクで物件を探すことができます。改修が必要な物件には「住宅改修工事の奨励金」や「空家活用(改修)の奨励金」などの制度があります。これらを活用することで、より快適な住まいづくりが可能になります。

中古住宅購入の奨励金 固定資産税課税標準額150万円以上の住宅購入に30万円、100万円以上の住宅購入に20万円の奨励金を交付
住宅改修工事の奨励金 建築後10年以上経過した住宅の改修費用20%(上限50万円)を交付
住宅の新築の奨励金 床面積80㎡以上で、断熱等性能等級4を満たす新築住宅に100万円を交付。その他の加算要件により最大250万円まで交付可能
空家活用(改修)の奨励金 所有者の許可を得て自身の居住目的で空家を改修する賃借人に対し、工事金額の1/2以内(上限50万円)を助成

公式:チャレンジツベツ「津別の住まい」

津別町移住者の声:自然環境や子育て支援の評価

北海道津別町移住者の声

次に、津別町に移住した方々の感想をご紹介します。

  • 道東テレビ(※)のYoutubeを通じて町の情報を収集し、事前に雰囲気を知ることができたのがよかった
    (※)東北海道の生の映像情報を各種SNSを通じ発信するWEB映像メディア
  • 広大な空と美しい道路景観により、ドライブが非常に楽しい
  • 水や食べ物が美味しく、町民の人柄もよい
  • 津別へのUターン後、「表情が柔らかくなった」と言われるほど、のびのびと過ごせている
  • 第2子・第3子への保育料補助や、こども園の給食無料化など、充実した子育て支援がある

移住者の皆さんは、豊かな自然の中でゆったりと暮らしを楽しんでいるようです。特に、手厚い子育て支援は、子育て世帯にとって魅力的な点といえるでしょう。

津別町へ移住するために利用したい窓口・支援

まずは津別町移住・定住サポートデスクに相談してみましょう。ここでは、移住を考えている方一人ひとりのニーズに合わせたサポートをワンストップで行っています。

「子育て環境を重視したい」「起業を考えている」など、移住希望者の希望に応じたオーダーメイドのツアーも随時実施しています。

津別町への移住に関するお問い合わせ

旧北見相生駅
▲秋の旧北見相生駅舎

移住相談窓口 津別町 移住・定住サポートデスク
住所 〒092-0235
北海道網走郡津別町字幸町12(コワーキングスペースJIMBA内)
電話番号 0152-77-6081
公式サイト 津別町移住定住ポータルサイト「チャレンジツベツ」