苫小牧市の暮らしの魅力は?移住を成功させるための情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「北海道苫小牧市(とまこまいし)」をご紹介します。

苫小牧市は、夏は涼しく、冬は晴れの日が多くて雪が少ない快適な気候と、豊かな自然が魅力のまちです。暑さが苦手な方や、快適な天候の中で外出したいアウトドア派の方にはピッタリといえる環境です。

また、空の玄関「新千歳空港」と海の玄関「苫小牧港」というダブルポートを有し、さらに国道や鉄道も充実しているので、各地へのアクセスが良好。仕事やレジャーでアクティブに動きたい方、また2拠点生活を検討している方にもおすすめです。

苫小牧市は、昭和41年に全国初の「スポーツ都市宣言」を行った、スポーツのまちでもあります。アイスホッケーをはじめとする各種スポーツが盛んで、市内にはスポーツ施設が多数。気軽にいろいろなスポーツを楽しめます。

そんな苫小牧市について、移住に役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
苫小牧市 政策推進課の林川さん

苫小牧市 政策推進課

林川さん

苫小牧市の暮らしの特徴3つ

苫小牧市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には苫小牧市がおすすめです。

  • 夏でも涼しい気候のまちに暮らしたい。その上で、冬に雪の心配が少なければさらに良い
  • 自然が好き。植物や動物とたくさん触れ合いたい
  • 仕事や遊び、旅行などアクティブに動きたいから、交通アクセスが便利なまちを希望している
  • 都心部との二拠点生活を検討している
  • スポーツや、体を動かすことが好き

なぜこのような方に苫小牧市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、苫小牧市の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:快適な気候・雄大な自然の中、色々な動植物に出会えるまち

樽前山

苫小牧市は、夏の平均気温が21度という、冷涼な気候が特徴的です。一方で冬には晴れの日が多く、積雪量は北海道内で最も少ないレベル。年間を通して過ごしやすいまちなのです。

そんな過ごしやすい気候と、美しい自然が苫小牧市の大きな魅力です。

市内北西部にある樽前山は、7合目から頂上までおよそ1時間と、登山初心者でも登りやすい山です。登山ルートの途中ではさまざまな高山植物が眺められ、眼下には支笏湖や太平洋の雄大な景色が広がります。

ウトナイ湖は、その周辺に原野や湿原などの豊かな自然が形成されていることから「動植物の宝庫」「野鳥の楽園」などと呼ばれる湖。特に冬には、カモ類やハクチョウなどの渡り鳥が多く訪れることでも知られています。

ウトナイ湖の湖面に数羽のハクチョウ

また、引退した競走馬やポニーなど、多数の馬がのびのびと暮らす「ノーザンホースパーク」では、馬とのふれあいが楽しめます。

公式:ノーザンホースパーク

快適な気候の雄大な大地で、動植物に親しめる苫小牧市。自然の中で過ごすことや、生き物が好きな方にはとてもおすすめの移住先です。

特徴2:陸・海・空のアクセス良好。レジャーにも2拠点生活にも便利

苫小牧港にフェリーが停まっている

苫小牧市は、各種交通アクセスの良好なまちです。

苫小牧市から北海道の道庁所在地・札幌市までは、高速道路利用で約60分。ほかにも、苫小牧を起点として道内主要都市を結ぶ国道が整備されています。鉄道では、JRの千歳線、室蘭本線、日高本線の3路線が接続しています。

さらに、苫小牧市は空の玄関「新千歳空港」と、海の玄関「苫小牧港」を有しています。

市内中心部から新千歳空港までは車で約30分。そこから全国各地、また海外9都市へも飛行機が飛んでいます。新千歳空港から各空港(一例)への所要時間は以下の通り。レジャーや旅行に便利なのはもちろん、東京までトータルでも2時間ほどなので、都心部との2拠点生活も叶いそうです。

羽田空港 約1時間30〜40分
中部国際空港 約1時間40〜50分
関西国際空港 約1時間45分〜2時間
福岡空港 約2時間10〜30分
那覇空港 約3時間20〜25分

流通拠点や工業港として大きな役割を果たす苫小牧港は、また旅客フェリーで以下の各都市へつながっています。

太平洋ルート 八戸、仙台、大洗、名古屋
日本海ルート 秋田、新潟、福井、京都

フェリーは飛行機より時間がかかるものの、マイカーを一緒に運べたり、夜中に出発して朝に到着することで時間を有効に使えたりとメリットは色々。苫小牧市に暮らしたら、フェリーターミナルが近いことの利便性を実感するかもしれません。

特徴3:いつでも誰でもスポーツに親しめる

アイスホッケーをする人々

苫小牧市は、昭和41年に全国初の「スポーツ都市宣言」を行った、スポーツのまちです。スポーツを通じて健康な心身をつくること、ひいては豊かで明るい都市を築くことを目指し、市内には体育館やプール、スケートリンクなどスポーツ施設が多数整備されています。

中でも盛んなのはアイスホッケー。競技が行える施設が4ケ所、年間約40もの大会が開催されるなど市民になじみが深く、日本を代表する選手も数多く輩出しています。

マラソン大会やスケート競技会など、スポーツに関連したイベントも多く、参加したり観戦・応援したりと楽しみ方も色々です。スポーツが好きな方や、体を動かして健康的な生活をしたいと考えている方は、苫小牧市で、スポーツが常に身近にある生活を叶えてみてはいかがでしょうか。

マラソンをする人々

苫小牧市の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、苫小牧市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温−3.6°C
8月:平均気温23.4°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:167,457人
世帯数:91,053世帯
※令和5年4月末日現在
近隣都市 千歳市、白老町、厚真町、安平町
公共交通 空港:新千歳空港
鉄道:JR北海道室蘭本線、千歳線、日高本線
路線バス:道南バス、あつまバス
大都市へのアクセス 札幌へ:車で約60分(高速道路利用
東京へ:新千歳空港まで車で約30分、新千歳空港~羽田空港 約1時間半
病院 診療所71、病院13、歯科73
学校 大学1、専修学校1、高校8、高等専門学校1、高等専修学校1、市立中学校16、市立小学校23、特別支援学校1、保育施設39
行事・イベント ノーザンホースパークマラソン、とまこまい港まつり、たるまえサンフェスティバル、苫小牧漁港ホッキまつり、とまこまいスケートまつり

苫小牧市は、北海道内で人口4番目という大きな都市。活気があり、都市機能や文化面などのバランスの取れたまちです。

市内の病院やスーパーなどの施設には駐車場が完備されていることが多く、自家用車での移動が便利です。一方で公共交通も発達しているので、車がなくても生活は可能でしょう。

四季を通じて家族で楽しめるイベントが多いところも、苫小牧市の特徴です。8月に開催される「とまこまい港まつり」は、ビアガーデン、市民おどりパレード、花火大会などが行われる、夏の一大イベント。市内だけでなく市外からも多くの人が訪れます。

冬の「スケート祭り」では、雪の巨大なすべり台が楽しめたり、ドラム缶を加工した焼き台で調理するジンギスカン「しばれ焼き」を味わえたりと、見どころが盛りだくさんです。

海に面した苫小牧市では海産物が豊富に採れます。特にホッキ貝は、水揚げ量22年連続日本一。ホッキ貝のうまみがたっぷりと味わえる名物・ホッキカレーもぜひ味わってみてくださいね。

網の上で焼かれているホッキガイ

また、苫小牧市は工業が栄えているまちでもあります。工場と港がつくりあげる、ダイナミックな夜景は必見です。

晴海公園の工場夜景
▲晴海公園からは、運河の向こうに石油工場が並ぶ夜景が眺められる

【仕事】市内で十分仕事を探せる、豊富な求人数

2023年5月現在、大手求人情報サイトで苫小牧市の正社員求人を検索すると、約5,700件がヒットしました。求人数が豊富なので、市外へ出なくても十分仕事を探すことができます。
参考:正社員求人情報の一例

そのほか、苫小牧市就職マッチングサイト「とまジョブ」では、市内企業の魅力や、先輩社員の声が紹介されています。こちらもぜひ参考にしてみてください。

公式:苫小牧市就職マッチングサイト とまジョブ

【住まい】賃貸・分譲とも物件豊富。中古物件改修には支援あり

2023年5月現在、大手住宅情報サイトで苫小牧市の賃貸物件を検索すると約1,400件がヒットしました。1Rなどの単身向けからファミリー向けまでさまざまなタイプがあり、築年数や駅からの距離といったこだわり条件にもマッチする物件が見つかりそうです。家賃相場は大まかに次の通りです。

~1LDK ~6万円
2K~3LDK 5.5~8万円
4K~ 8万円~

参考:賃貸物件情報の一例

また、一戸建ての分譲物件については、同じく大手住宅情報サイトで、新築・中古あわせて約140件がヒットしました。こちらも物件数は豊富。苫小牧市の住まい探しに関しては「物件が見つからなくて困る」ということはなさそうです。
参考:一戸建て新築分譲物件の一例
参考:一戸建て中古分譲物件の一例

そのほか、空き家・空き地物件については「北海道空き家バンク」で探すことができます。興味のある方はチェックしてみてください。

公式:北海道空き家情報バンク

住宅に関する支援としては、耐震・改修などに関するものがあります。中古物件を改修し、長く暮らしたいと考える方におすすめです。

住宅耐震・リフォーム支援事業 住宅のリフォーム(耐震化、省エネルギー化など)に必要な資金を金融機関から受けた方に対し、その利子の一部を補助
木造住宅耐震改修等補助金交付事業 木造住宅の耐震診断、耐震設計および耐震改修工事を行う方に対し、費用の一部を補助

【育児・教育】北海道内トップクラスの公園数

苫小牧市内には、大小あわせて300以上の公園があります。これは北海道内の自治体の中でもトップクラスの数。子育て世帯にとって公園は、子ども・家族の遊び場として欠かせない場所。生活圏内に公園が多いのは嬉しいところですね。
参考:北海道内の市区町村別公園数ランキング

教育面の特徴としては、「苫小牧市立樽前小学校」が、市内の全小学校区から子どもが通学できる「小規模特認校」に指定されていることが挙げられます。

小規模特認校制度とは、自然環境に恵まれた学校で少人数制であることを活かし、豊かな人間性と体力づくり、そして子ども一人ひとりの個性に応じた親身な指導を目的とするものです。

子どもの個性を大切にしながら、のびのびと育てたいとお考えの方は、入学を検討してみてもいいかもしれません。

そのほか苫小牧市では、令和5年4月に義務教育学校として「苫小牧市立植苗小中学校」を設置しました。

義務教育学校とは、小学校入学から中学校卒業までの義務教育を一貫して行う仕組みのこと。苫小牧市立植苗小中学校を義務教育学校にすることで、生徒一人ひとりの成長に合わせた丁寧な指導を目指しています。

苫小牧市教育大網の基本理念として「未来の社会をつくるひとづくり」を掲げ、苫小牧市立植苗小中学校では小学校から中学校までの9年間で「協働する力」「問題解決力」の育成を目指します。思いやりや実践する力のある人になれるようにと、学校や地域でいろいろな取り組みをするそうです。

苫小牧市へ移住した人の体験談・感想

苫小牧市へ移住をした人の体験談

ここでは、実際に移住して苫小牧市に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 冬に雪が少ないこと、夏は涼しくて過ごしやすいことが大きな魅力
  • 産業都市として栄えている一方、ウトナイ湖や樽前山など自然豊かでバランスの良いまちだと思う
  • 道路網が発達していることに加え、空港、フェリーターミナルもあり、アクセスが充実している
  • 中央市場では、おいしいホッキ貝料理が食べられる

快適な気候と豊かな自然、そして都市機能がそろっていて、暮らしやすいという声が多く見つかりました。こういったバランスの良さが人気で、道内の他市町村から苫小牧市へ移住される方も少なくないそうです。

苫小牧市への移住に向けた行動

ここでは、苫小牧市への移住に向けて、実際に起こせる行動をご案内します。

オンライン移住相談

苫小牧市では、ウェブ会議システム「Zoom」を利用したオンラインでの移住相談を行っています。「移住についての情報を集めたいけど電話だと分かりにくい」「遠方で足を運ぶのが難しい」という方、まずはお気軽に利用してみてはいかがでしょうか。

詳細:苫小牧市 オンライン移住相談

オーダーメイド移住ガイド

オーダーメイド移住ガイドのチラシ

苫小牧市では、移住を検討されている方に向け、苫小牧市での生活をイメージできるよう、オーダーメイド型の移住ガイドを実施。ご希望に合わせ、担当職員さんが市内の商業施設や医療施設などを案内してくれます。

なお、一年中気候の良い苫小牧市ですが、体験に訪れる季節として特におすすめなのは“冬”だそうです。実際の生活を見据え、冬に雪が少なく暮らしやすいということのメリットを、ぜひ体感してみてください。

詳細:オーダーメイド移住ガイドについて

苫小牧市への移住に関するお問い合わせ

担当課 総合政策部政策推進室政策推進課 企画担当
住所 北海道苫小牧市旭町4丁目5番6号
電話番号 0144-32-6039
対応時間 8:45~17:15(土・日・祝日と12月29日~1月3日を除く)
公式サイト https://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/kurashi/iju/