高千穂町への移住はどう?まちの魅力・仕事・住まい情報を徹底解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「宮崎県高千穂町」をご紹介します。

宮崎県の最北端に位置する高千穂町は、数々の神話や神社、パワースポットを有する“神話の里”。ほかの土地ではなかなか出会えないような、神話の息づく名所や史跡が点在し、国内外から多くの観光客が訪れるまちです。

まちは四季おりおりの豊かな自然に囲まれ、農業・畜産業が盛んです。高千穂牛や米をはじめとする新鮮でおいしい食材を楽しむことができるので、食べることや料理が好きな方にはピッタリの移住先と言えるでしょう。

さらに、就農を目指す方に手厚いサポートを行う「ファーマーズスクール」があることも特徴的です。

そんな高千穂町について、暮らしの特徴や仕事・住まい探しなど、移住を検討するのに役立つ情報をたっぷりとお届けします。

本日お話を伺った方
「一滴の会」の佐藤さん

一滴の会

佐藤 高功さん

高千穂町の暮らしの特徴3つ

高千穂町の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には高千穂町がおすすめです。

  • 神話や神社、パワースポットなどに興味がある
  • 食べることや料理が好き。地元産の新鮮な食材を、日々の食卓に並べたい
  • 農業をやってみたい。新規就農に対するサポートの充実したまちを希望

なぜこのような方に高千穂町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、高千穂町の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:神々とつながる「神話の里」。まち全体がパワースポット

面をつけて神楽を舞う人
▲一晩かけて33の神楽を奉納する「高千穂の夜神楽」は、国の重要無形民俗文化財。その季節以外にも、高千穂神社境内の神楽殿では毎晩神楽が公開される

高千穂町は、日本神話において、神々が天上界から地上に降り立った“天孫降臨の地”といわれるまち。神話の舞台とされる地や神社、史跡が数多くあり、神楽(神前に奉納される歌と舞)が日常的に行われる「神話の里」です。

また、まちを包む雄大な自然の中にも神話が息づきます。国の天然記念物でもある峡谷「高千穂峡」の「真名井の滝」は、天孫降臨の際、この地に水がなかったため神様が水種を移した場所と伝わっています。

独特の神秘的な雰囲気に満ち、パワースポットとしても注目を集める高千穂町は、国内外から多くの人が訪れる、宮崎県随一の観光地でもあります。

人々を惹きつけてやまない、そんな環境の中での暮らしは、お金では買えない本当の贅沢と言えるかもしれません。

高千穂峡
▲息をのむ絶景の高千穂峡。貸しボートがあり、神話の伝わる真名井の滝を見上げることもできる

特徴2:地元産の美味満載。毎日の食卓がもっと豊かになる

高千穂牛
▲肥育地域や等級の厳しい基準をクリアした肉牛のみが「高千穂牛」と認められる。とろけるような甘さと柔らかさは、まさに絶品(画像引用:高千穂町

高千穂町を訪れた方や移住した方の多くは、“食べ物のおいしさ”に驚くそうです。

その代表格は、町内で生産されている「高千穂牛」。清らかな水と豊かな緑に囲まれ、山野草などミネラル豊富な餌を食べて育っていることが特徴です。2022年に開催された「第12回全国和牛能力共進会」では内閣総理大臣賞の名誉賞を獲得し、その品質の高さが広く知られるところとなりました。

詳細:第12回全国和牛能力共進会 名誉賞受賞|JA高千穂地区

農場を歩く高千穂牛
▲豊かな自然に囲まれてミネラル豊富な水と餌を食べ、ストレスの少ない環境で育つ高千穂牛

また、伝統的な棚田で栽培される「高千穂米」も、おいしさに定評があります。寒暖差の大きい高千穂町では米の生育がゆっくりと進み、そのため甘みの素であるデンプンが多く蓄積されるのです。

高千穂町の棚田

他にも、直火で熱した釜に茶葉を投入し、 水分がなくなるまで炒るという特徴的な製法の「高千穂釜炒り茶」、祖母山系の清らかな水と寒暖差の大きい気候が栽培に適したトマトやしいたけなど、高千穂町には多くの特産品があります。

町内では、市場や道の駅などでこれら地元産の食材を手軽に購入できます。日々の食卓がより豊かになること間違いなし。食べることや料理が好きな方にはピッタリと言える移住先です。

特徴3:就農希望者必見!「ファーマーズスクール」での手厚い支援

農業・畜産業の盛んな高千穂町。おいしい食材を味わう楽しみだけでなく、就農を希望している方もいらっしゃるでしょう。実際のところ、移住者の中には「農業がやりたくて移住を決意した」という方も多いそうです。

高千穂町には2022年に誕生した「高千穂ファーマーズスクール」があり、町内で就農を目指す移住者を強力にサポートします。

研修期間は2年間。農業の技術を学べるのはもちろん、研修中の生活支援や就農準備についても、関係機関と連携したサポートが行われます。「一から農業を始めるのでしっかりと技術を学びたい」という方や「移住をして農業経営が軌道に乗るまでの、住む場所や生活費が心配」という方にとって、心強い環境と言えるでしょう。

研修期間中の支援 ・研修中(2年間)、生活資金や就農準備金の支給
・研修期間中の研修生に対し、生活のための資金を支援
就農後の支援 ・ 経営発展に必要な機械や施設の導入、中古ハウスの解体や移設費用を支援
・ 経営を開始して最長3年間、経営のための資金を支援
・ 行政や生産部会が、継続的に栽培技術や営農などを支援
住まいに関する支援 行政とNPO法人「一滴の会」が連携して、住まい探しをサポート

公式:高千穂ファーマーズスクール

高千穂町の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、高千穂町の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。

気候 1月:平均気温3.7°C
8月:平均気温25.0°C
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:11,121人
世帯数:4,880世帯
(2023年6月時点)
近隣都市 西臼杵郡日之影町、五ヶ瀬町、東臼杵郡諸塚村
熊本県:阿蘇郡高森町、上益城郡山都町
大分県:竹田市、豊後大野市
公共交通 バス:宮崎交通、ふれあいバス (高千穂町)
大都市へのアクセス 宮崎市へ:車で約2時間
福岡市へ:車で約3時間
病院 診療所3、病院2、歯科6
学校 小学校5、中学校2、高校1、特別支援学校1
名所・観光 高千穂神社、天岩戸神社、あまてらす鉄道、四季見原すこやかの森キャンプ場、高千穂峡淡水魚水族館
行事・イベント 高千穂峡ライトアップ、 神話の里高千穂マラソン大会、天岩戸神社春期大祭、天孫降臨七夕祭り、高千穂の夜神楽、神話の高千穂建国まつり

高千穂町は、夏と冬の寒暖差が大きなまちです。“南国”といわれる宮崎県ではありますが、移住を検討するのなら、冬の寒さは心づもりをしておきましょう。

もっともその気候ゆえに、四季おりおりの豊かな自然が楽しめるところも、高千穂町の大きな魅力です。秋の早朝には、水蒸気が高千穂盆地を覆う「雲海」が発生することも。その幻想的な眺めは、まるで写真集の1ページのようです。

雲海
▲雲海は、秋口の早朝、快晴で日中との温度差が大きいなどの条件がそろった時に現れる

町内に鉄道は通っておらず、バスは走っていますが本数は決して多くありません。生活には車が必須と考えた方が良さそうです。

「神話の里」である高千穂町には、歴史ある神社や史跡が数多く点在しています。神話や神社に造詣が深い方もそうでない方も、高千穂町に暮らしたらぜひ足を運びたいスポットがたくさん。高千穂郷八十八社の総社である「高千穂神社」や、天照大神(アマテラスオオミカミ)が姿を隠したとされる「天岩戸」を祀った「天岩戸神社」など、その静かで美しいたたずまいに、きっと心を奪われることでしょう。

【仕事】観光業が盛ん。新規開店への支援もあり

2023年8月現在、大手求人サイトで高千穂町内の正社員求人を検索すると、約100件がヒットしました。
参考:正社員求人情報の一例

観光地である高千穂町には、観光客向けの雑貨店や飲食店が多くあり、新しくお店を開く方に向けた支援制度もあります。「移住を機に、夢だったお店を開きたい」「地域の活性化につながる働き方をしたい」という方は、ぜひ検討してみてください。

チャレンジショップ開店支援 対象となる地域の空き家や空き店舗を使用し、町内の施工業者を利用して工事などを行う場合に、経費の一部を補助
○補助金額
賃貸料の場合:契約開始から6ヶ月分、2分の1の額(1ヶ月あたり5万円を限度とする)
改装費の場合:新築店舗または継承した店舗は2分の1の額(50万円を限度
とする)、1年以上の空き家または空き店舗は3分の2の額(70万円を限度とする)
既存店舗改修支援 町内に既存の店舗用建物を使用し、町内の施工業者を利用して工事などを行う場合に、改修費の5分の1の額を補助(20万円を限度とする)

詳細:既存店舗改修支援と新規開業支援の補助事業

【住まい】物件数は少な目。スケジュールに余裕を持った住まい探しを

高千穂町では、町内のNPO法人「一滴の会」が移住相談・住まい探しについてのサポートを行っているため、まずはこちらへのご相談がおすすめです。

公式:「一滴の会」高千穂町移住情報バンク

空き家バンクで賃貸物件・売買物件とも探せますが、状態の良い住まいは借り手・買い手が決まるのも早く、物件数が追い付いていないのが現状だそうです。空き家バンクで住まいを見つけたい方は、希望する移住時期と照らし合わせ、スケジュールに余裕を持った行動をしましょう。

参考:空き家バンク物件一覧

住まいに関する支援としては、以下のようなものが利用できます。

高千穂町移住・定住住宅改修事業費補助金 移住するために住居を整備する方を対象に【補助率1/2、25,000~200,000円】の範囲で整備費を補助
高千穂町住宅リフォーム 促進事業補助金 木造住宅の修繕、補修及び増築のための工事費を【補助率1/5、20,000~200,000円】の範囲で補助

【育児】多子世帯に手厚い支援

高千穂町では、子育て世帯の方を対象に、以下の内容の「子育て支援金」を支給しています。

対象者 町内に定住する見込みのある子育て世帯の方
支給内容 以下の金額を<出生時><小学校入学時><中学校入学時>にそれぞれ支給
第1子:3万円
第2子:5万円
第3子:10万円
第4子以降は、第3子の額に5万円ずつ加算(第4子:15万円、第5子:20万円)

出生時だけでなく、小学校・中学校の入学時という物入りになるタイミングにサポートがあります。子どもの数に応じて支援額が高くなるところも、多子世帯には嬉しいポイントですね。

子連れでのお出かけスポットとしては、スポーツ施設と公園が併設された「高千穂町総合公園」などが人気。アスレチックや大型の滑り台などを備えた自由広場もあり、子ども達もダイナミックに遊ぶことができます。

また高千穂町には、バレーボールやソフトボールなど、さまざまな種目のスポーツを行う「スポーツ少年団」の活動があり、放課後に参加する子どもも多いそうです。

高千穂町へ移住した人の体験談・感想

高千穂町へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して高千穂町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 雲海や棚田の風景などは、見るたびにその美しさに感動する。
  • 食べ物がおいしい。高千穂牛や野菜や米など、都会ではなかなか食べられない“本物”が味わえる。
  • 冬場は本当に寒い。霜柱が20cmほどになっていたこともあって驚いた。
  • 地域みんなで子どもを育てる雰囲気があり、子育てにはピッタリの環境だと思う。

自然豊かな風景と、神話の里ならではの雰囲気が高千穂町の大きな魅力。

その環境と新鮮でおいしい食材、さらに地域の人々の温かさもあり、特に子育て世帯の方から“暮らし心地の良さ”を挙げる声が多く見つかりました。

高千穂町への移住に向けた行動

高千穂町への移住に関しては、「住まい」の章でもご紹介した「一滴の会」が窓口となっています。

住まい探しや仕事探しなど、行政では手の届きづらい部分もきめ細かく対応できるのが「一滴の会」の強み。移住者がまちになじみやすいよう、地元の方とのコミュニケーションの橋渡しなども行っています。移住後には、移住者同士の交流会なども開催されているので、こちらもぜひ参加してみてください。

詳細:移住者交流会について

高千穂町への移住に関するお問い合わせ

担当窓口 特定非営利活動法人 一滴の会
住所 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字上野650-1 橋本建装事務所内
電話番号 0982-83-0111
公式サイト https://www.itteki.org/