新潟県新発田市で暮らす魅力とは?移住に役立つ仕事・住まい・支援の情報

この記事では地方への移住を検討している人に向けて、新潟県新発田市(しばたし)で暮らす魅力や生活に役立つ情報をご紹介します。

新発田市は豊かな自然に囲まれつつも、仕事や住宅の選択肢が多いまちです。特に子育て環境が整っており、結婚を機に周辺地域から移住してくる人も少なくないようです

今回は、新発田市みらい創造課・ライフデザイン係で働く渡邊さんに、地域の特徴や支援制度について伺いました。

新発田市みらい創造課・ライフデザイン係で働く渡邊さん

新発田市の暮らしの特徴2選

新発田市の暮らしの特徴のタイトル画像

新発田市は白砂の海岸や山など、自然が身近にあるまちです。城下町として発展した風情ある街並みや温泉などの観光資源が豊富な一方で、市街地は適度に発展しており暮らしやすいのが特徴です

また、桜で有名な加治川が肥沃な土地を育んでおり、新潟県内でも有数のコシヒカリの産地として知られています。加えて新潟市に隣接しており、ベッドタウンとしても人気です。

現在は「住みよいまち日本一 健康田園文化都市・しばた」を掲げてさまざまな施策を進めており、子育て世帯からの注目も高いのだと言います。

それでは新発田市の魅力について、あらためて詳しく見ていきましょう。

特徴1:遊び場・医療など子育て環境が充実

新発田市にあるイクネスしばた

新発田市が現在、特に力を入れているのが、子育て環境の充実です。

まず待機児童数は通年でゼロとなっており、計画的に復職などを進めることができます。また、保育料は2歳児から利用料が無償化されていますよ。放課後児童クラブも利用料は無料でです。

また保健センターは「ハピネス☆(きらきら)しばた」としてリニューアルされています。保健師による健診イベントが行われ、オンラインも含めて育児の相談が気軽にできるそうです。

さらに遊び場として人気なのが「イクネスしばた」です。広々とした屋内にさまざまな遊具があり、土日も賑わっているようです。一時預かりのサービスを3時間1,000円ほどでお願いできるのも魅力です。

イクネスしばたのこどもセンターで遊びまわる子供たち
▲イクネスしばたの「こどもセンター」では、室内で思いきり遊ぶことができる

>>公式:イクネスしばた

ほかにも大型遊具のある「五十公野公園(いじみのこうえん)」があったり、医療機関が充実していたりと、子育てしやすい環境が整っています。

新発田市にある五十公野公園の大型遊具で遊ぶ子供たち
▲大型の遊具を備えた「五十公野公園」など、のびのびと子育てできる環境がある

特徴2:食育が盛ん。収穫からリサイクルまでを実体験

新発田市の田んぼとトラクター

新発田市は「食の循環によるまち作り」を掲げており、市民生活の質の向上のために食育に力を入れています。

具体的には「小学校卒業までにひとりでお弁当を作れるようになる」などの目標を定めて食育に取り組んでおり、その中で栽培、収穫や調理などの体験・実習を行っています。

また最後は残飯を肥料に戻して、学校菜園や花壇で使用するのだそうです。こうした経験は、SDGsを身近に感じることにも繋がっていますよ。

>>公式:新発田市(食とみどりの新発田っ子プラン)

新発田市の暮らしに関する情報

新発田市の市街地の様子

それでは次に、新発田市での実際の生活をイメージするために、さまざまな暮らしに関する情報を見ていきましょう。まずは次の表をご覧ください。

気候 8月平均気温:26.5度
1月平均気温:2.9度
※参考:気象庁。新発田市内に観測地点がないため、直近の松浜地点を参照
人口 人口:94,002人
世帯:37,263世帯
(令和5年1月末日現在)
病院 病院・クリニック:63か所
歯科:54か所
学校 認定こども園:10園
保育園:24園
幼稚園:1園
企業主導型・院内保育施設:6園
特別支援学校:1校
小学校:15校
中学校:10校
高等学校:6校
大学:1校
文化・芸術 【祭事・催事】
・城下町しばた全国雑煮合戦(1月上旬)
・赤谷どんつきまつり(2月下旬)
・月岡温泉どんどまつり(2月下旬)
・新発田春まつり(4月)
・越佐招魂祭(5月3、4日)
・五十公野公園あやめまつり(6月中旬〜7月上旬)
・藤塚浜海上花火大会(8月中旬)
・城下町新発田ふるさとまつり(8月27日〜29日にメインの「帰り台輪」)
・内の倉ダム・堤体内部コンサート(10月)
・義士祭(12月14日)
食べ物 地酒、コシヒカリ、アスパラガス、越後姫(イチゴ)、パイオニアポーク、オータムポエム(アスパラ菜)、日本いちじく(蓬莱柿)、枝豆
交通 【鉄道路線】
中心駅となる駅:新発田駅(JR羽越本線、JR白新線)
JR羽越本線:月岡駅、中浦駅、新発田駅、加治駅、金塚駅
JR白新線:佐々木駅、西新発田駅、新発田駅

【路線バス等】
・新潟交通観光バス
・新発田市コミュニティバス
・あやめバス
・川東コミュニティバス
・豊浦地域コミュニティバス「本田・天王号」
・デマンド乗合タクシー「まつうら号」
・聖籠エコミニバス

【高速道路】
日本海東北自動車道:聖籠新発田IC/BS、加治川紫雲寺BS
レジャー 新発田城、新発田城址公園、新発田藩下屋敷、石泉荘、体感型酒蔵リゾート「五階菱」、五十公野御茶屋、五十公野公園、新潟県立紫雲寺記念公園(藤塚浜海水浴場)、荒川剣龍峡(剣龍峡キャンプ場)、滝谷森林公園、赤谷サイクリングロード、内の倉ダム、大天城公園(ホタルの名所)、櫛形山脈(橡平サクラ樹林)、湯の平温泉、月岡温泉ほか社寺、ゴルフ場など多数
近隣都市 新潟市、阿賀野市、胎内市、聖籠町、阿賀町、福島県喜多方市、山形県小国町

新発田市では、冬には40cmほどの積雪があるものの、除雪はしっかりされているようです。もしもの場合には、公共のバスを利用する人が多いです。

買い物面では、農家の直売所で新鮮な野菜を購入することができます。またスーパーやイオンモールがあるため、日常生活で困ることはほとんどなさそうです。

一方で、夜遅くまで営業している飲食店は少ないようです。ただし最近は新しいカフェなどが増えてきているようなので、お気に入りのお店を探すのも楽しそうですね。

さらに、市街地から車で20分ほど走ると、温泉街に出ることができます。新しくできた「月岡温泉」の無料の足湯がおすすめですよ。

新発田市にある月岡温泉の足湯
▲月岡温泉にある広々とした足湯。家族でのんびりと過ごせそう

その他の観光スポットについては「しばた観光ガイド」をチェックしてみてください。

>>公式:しばた観光ガイド

新発田市みらい創造課・ライフデザイン係で働く渡邊さん
渡邊さん

ぜひ城下町を歩いたり、雪景色を体験したりして、新発田市の魅力を味わってみてください。

なお、東京までは電車で約3時間、車で約5時間でアクセス可能です。

仕事:十分な正社員求人あり。起業向けのシェアオフィスも

新発田市にあるシェアオフィス「キネス天王」
▲閉校した小学校をリノベーションしてできたシェアオフィス「キネス天王」

大手の求人情報サイトで新発田市の正社員求人を検索したところ、約3,000件が見つかりました。新潟市へのアクセスも良いため、仕事が見つからなくて困ることはなさそうです。
※参考:求人情報の一例

また起業を考えている人には、シェアオフィス「キネス天王」がおすすめです。地域産業のデジタル拠点と位置づけられており、入居している長岡技術科学大学から最先端技術を学ぶことも可能ですよ

シェアオフィス「キネス天王」内にあるアウトドア調の部屋
▲キネス天王には、リフレッシュルームや休憩室、シャワー室なども完備されている

資金面では、オフィス開設に必要な設備・備品を購入するための「オフィス開設補助金」や、最長3年間、年25万円が補助される「新規創業支援事業助成金」が用意されています。

>>公式:キネス天王

住まい:賃貸も空き家も充実。手厚い補助金が好評

新発田市内の桜が満開になった河川敷

大手の賃貸情報サイトで新発田市内の物件を探したところ、約400件がヒットしました。これだけあれば、希望に合った物件を見つけることができそうです。
※参考:賃貸情報の一例

また新発田市公式の「空き家バンク」には約15件が登録されています。すぐに一軒家が欲しい人は、改修して住むのもよさそうです。

>>公式:新発田市(空き家バンク物件情報)

さらに新発田市は、住宅関係の補助金が充実しています。

2年間、最大月2万円の補助を受けられる「家賃補助」や、新築・中古どちらでも利用できる「住宅取得補助金」があり、どちらも好評のようです。
※令和4年度は受付を終了

詳しくは下記の公式ページからご確認ください。

>>公式:新発田市(U・Iターン支援制度)

新発田市へ移住した人のコメントや感想

新発田市への移住者の声のタイトル画像

ではここで、新発田市へ実際に移住した人のコメントを見てみましょう。

  • 適度に都会で、新潟市へのアクセスも良いので気に入っています。
  • 子育て環境に魅力を感じて、結婚を気に移住してきました。
  • 住み始めてしばらく経つと、農家の方から野菜を頂くようになりました。新鮮で美味しく、とても助かっています。

新発田市の市街地には、買い物に不自由しないレベルのお店がそろっているため、日常生活を快適に過ごすことができているようです。

また子育てに適した環境が整っていることから、新潟市などで働きながら、結婚のタイミングで移住する人もいるようでした。

新発田市へ移住するための具体的な行動

桜の季節の新発田城

新発田市では、生活に必要な設備を備えた短期滞在型施設の「新縁(しんえん)」を拠点として、ワーケーション事業を行っています。

2日以上7日以内での利用が可能で、利用料は無料です。Wi-Fiが完備されているのでテレワークが可能で、自然に囲まれた環境での生活を満喫することができますよ

新発田市にある短期滞在型施設「新縁」
▲ワーケーション用の短期滞在型施設「新縁」は趣のある一軒家

仕事をしながら、新発田市の観光や田舎暮らしを体験してみたい人におすすめです。

>>公式:新発田市(米倉地区でのワーケーション体験を実施しています)

新発田市みらい創造課・ライフデザイン係で働く渡邊さん
渡邊さん

5、6月や秋など、雪のない時期に訪れるのがおすすめです。ただ移住した後のギャップをなくすために、一度は雪の時期にも来ていただきたいですね。

また首都圏から新発田市へ移住する場合には「移住支援金」の交付を受けられる場合があります。単身世帯なら60万円、2人以上の世帯なら100万円などが交付されますので、ぜひチェックしてみてください。

>>公式:新発田市(移住支援金)

新発田市への移住に関するお問い合わせ

新発田市への移住相談窓口である、みらい創造課・ライフデザイン係

新発田市への移住に関しては、みらい創造課・ライフデザイン係までお問い合わせください。オンラインでの移住相談も行っています。

また「オンライン企業説明会」「オンライン移住セミナー」などのイベントを随時開催しています。こちらについては、下記の公式移住サイトをご確認ください。

担当課 みらい創造課・ライフデザイン係
住所 〒957-8686
新潟県新発田市中央町3丁目3番3号
ヨリネスしばた5階
電話番号 0254-28-9531
対応時間 8:30〜17:15
※土日祝日、年末年始を除く
公式サイト https://shibata-sumu.jp/