留萌市移住のすすめ:北海道の豊かな自然と都市部へのアクセスを両立
この記事では移住を考えている人に向けて、北海道留萌市(るもいし)の特徴や仕事、住まいといった、暮らしに役立つ情報をご紹介します。
留萌市は北海道北西部に位置し、旭川市まで車で約1時間10分のところにあります。
今回は、留萌市地域振興部の土田さんに、地域の魅力や暮らし、移住支援などについてお聞きしました。
留萌市の魅力:移住を考える人に知ってほしい3つの特徴
留萌市は、かつてニシン漁で栄えた歴史を持ち、現在では「かずの子」の加工生産量が日本一を誇っています。また、「ななつぼし」などの高品質なお米の栽培も盛んで、海の幸と山の幸の両方に恵まれた豊かな土地です。
このような環境を持つ留萌市での暮らしは、次のような方々に特に適しています。
- 自然豊かな場所で暮らしたい方
- 交通アクセスの良い場所を求める方
- 子育て中の方、またはこれから子育ての予定がある方
以下では、留萌市に見られる3つの特徴から、上記のような方々に適している理由を詳しく解説していきます。
特徴1:美しい夕陽と豊かな自然を楽しめる環境
▲「黄金岬」に沈む夕陽
留萌市の人気観光スポット「黄金岬(おうごんみさき)」は、かつてニシン漁の見張り台が設置されていた場所です。
岬の名前の由来は、海岸に押し寄せたニシンの群れが夕陽に照らされて黄金色に輝いていたことから来ています。現在でも夕陽の美しさは健在で、「日本の夕陽100選」にも選ばれています。
「黄金岬」では、エサ代100円で磯ガニ釣り体験ができるスポットがあり、子どもたちに大人気です。
▲黄金岬での磯ガニ釣り
「ゴールデンビーチるもい」は、道北エリア最大規模の海水浴場で、キャンプ場も併設されています。シャワー室やトイレ、洗い場が完備され、夏にはカラフルなテントで賑わいます。透明度の高い海水でも知られています。
▲「ゴールデンビーチるもい」は全長約1kmの砂浜が続く海岸。道北エリアでは最大規模の海水浴場
このように、留萌市には子どもと一緒に自然体験を楽しめるスポットが豊富にあります。美しく豊かな自然環境の中で、子どもたちはのびのびと成長できることでしょう。
特徴2:旭川市や札幌市など道内主要都市へのアクセスの良さ
▲千望台上空からみる留萌市街地
留萌市は道内外の各都市へのアクセスが良い点も特徴のひとつです。
留萌市から旭川市までは車で約1時間10分、札幌市までは約1時間50分で移動できます。普段は留萌の豊かな自然に囲まれて生活しながら、週末などに旭川や札幌へ気軽に出かけることができるのです。
また、新千歳空港と旭川空港へも車でそれぞれ約2時間で到着するため、道外への旅行も便利です。特に新千歳空港は便数が多く、多くの留萌市民に利用されています。
特徴3:充実した支援と自然を活かした子育て環境
▲全天候型の遊び場「ちゃいるも」で遊ぶ子どもたち
留萌市は自然豊かで子育て環境が整っており、子育て世帯への支援も充実しています。子育て支援センターでは、子育て中や妊娠中の方の相談に応じています。困ったことや悩みがあれば一人で抱え込まず、気軽に相談してください。
また、多子世帯の保育料軽減や、0〜18歳までの子ども医療費無償化などの支援策を実施しています。
教育面では情報通信技術(ICT)教育(※)に力を入れており、小中高でICT機器を導入しています。特筆すべき点として、河合塾と連携し、人工知能(AI)を活用した学習を取り入れています。
(※)電子黒板、パソコンやタブレットといったデジタル機器の導入やオンライン教育ツールの利用など
▲農業体験をする子どもたち
留萌市での生活:気候、医療、教育など暮らしに役立つ情報
ここからは、留萌市の暮らしに関する情報をご紹介します。
気候 | 8月平均気温:20.9℃ 1月平均気温:-4.1℃ ※参考:気象庁 |
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人口 | 人口:約19,000人 世帯:約10,100戸 (令和5年9月末現在) |
病院 | 病院・クリニック:12院 歯科:12院 (令和5年10月現在) |
学校 | 保育所:3所 幼稚園:2園 小学校:5校 中学校:2校 高等学校:1校 (令和5年10月現在) |
交通 | 【港湾】 留萌港 【電車】 なし。最寄り駅はJR留萌本線石狩沼田駅 【バス】 沿岸バス・道北バス 中央バス 【車】 旭川市まで約1時間10分 札幌市まで約1時間50分 |
近隣都市 | 旭川市 |
▲留萌の夏の風物詩「オロロンサマーフェスタ」
留萌市には日常生活に必要なスーパーマーケットなどの施設が揃っており、基本的な生活は市内で完結できます。また、旭川市も生活圏内にあるため、ショッピングモールや映画館など、より多様な施設を利用するために旭川市へ出かける人も多いようです。
気候面では、夏は比較的過ごしやすく、30℃を超える日は数回程度です。夜間も気温が下がるため、寝苦しさを感じることは少ないです。一方、冬は降雪量が多く風も強いため、吹雪の日が多くなります。冬季の除雪作業は必須となるので、心構えが必要です。
留萌市の主要なイベントとしては「オロロンサマーフェスタ」と「るもい呑涛まつり」があります。「オロロンサマーフェスタ」は迫力ある花火大会が特徴で、チーム対抗玉入れやキッズダンス、モノマネショーなど多彩な催しが行われます。
「るもい呑涛まつり」は、かつて盛んだったニシン漁の名残を伝える祭りです。最大の見どころは「やん衆あんどん」で、多くのあんどん行列とともに、踊り手たちが笛や太鼓の音に合わせて市内を踊りながら練り歩きます。前夜祭では太鼓演舞やよさこいソーラン演舞も開催され、祭り全体が大いに盛り上がります。
▲「るもい呑涛まつり」は熱気あふれる祭り
子どもの遊び場:全天候型施設「ちゃいるも」や自然豊かな公園
▲「ちゃいるも」で遊ぶ子どもたち
留萌市には、子どもたちが楽しめる遊び場がいくつかあります。特におすすめなのは「ちゃいるも」と公園です。
「道の駅るもい」内にある屋内交流・遊戯施設「ちゃいるも」は、全天候型の遊具広場を備えています。雨の日でも安心して遊べるため、天候に左右されず楽しめます。親子でゆっくりと過ごせる空間なので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。
屋外では、「神居岩公園」と「船場公園」がおすすめです。「神居岩公園」にはパークゴルフ場とキャンプ場があり、「船場公園」にはドッグラン、パークゴルフ場、芝生広場が整備されています。どちらの公園も、家族で楽しめる施設が充実しており、休日のおでかけにぴったりです。
参考:留萌市「神居岩公園」
仕事情報:市内就業が中心、地域おこし協力隊の募集も活発
大手求人情報サイトで留萌市の求人を調べたところ、約300件ヒットしました(令和5年10月現在)。
※求人情報の一例
留萌市では市内で働く人が多いようです。市内には自衛隊や国土交通省など国や北海道の機関があるため「公務員のまち」とも呼ばれており、業種は公務員が多いのが特徴です。
現在、留萌市では地域おこし協力隊を募集しています。アウトドア振興分野、シティプロモーション分野、農業分野など5つの分野で受け入れを予定しています。地域の活性化に貢献したい方や新しい挑戦をしたい方にとって、魅力的な機会となるでしょう。興味のある人は下記リンクから詳細をご確認ください。
公式:留萌市「【アウトドア分野など5分野募集中】留萌市地域おこし協力隊を募集しています」
住まい情報:賃貸物件の相場とリフォーム助成制度
大手住まい情報サイトで留萌市の賃貸物件を調べたところ、約50件ヒットしました。家賃相場の目安は、2LDKで4万円台〜、3LDKで5万円台〜となっています。(令和5年10月現在)
※賃貸物件の一例
留萌市では、住宅のリフォームに関する助成制度があります。中古住宅を購入した場合は、この制度を活用することをおすすめします。
留萌市住宅改修促進助成事業 | 工事対象経費が消費税等を含めて100万円以上の場合、最大20万円を助成。ただし、予算に限りがあるため、早めの申請をおすすめします。 |
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詳細は公式サイトをご確認ください:留萌市「令和5年度留萌市住宅改修促進助成事業の再募集を行います。」
留萌市移住者の声:実際の暮らしぶりと感じた魅力
次に、留萌市に移住した方々の感想をご紹介します。
- 転勤で移住してきた当初は特別な印象はありませんでしたが、暮らすにつれて地域の人々の温かさや生活のしやすさに気づきました。
- 空気や水がきれいで美味しく、静かな環境なので、創作活動には最適です。(美術家の方のコメント)
- 一見「何もない場所」と思われがちですが、冒険心や遊び心を持って移住すると、予想外の楽しい発見があります。
- 都会と比べて、人間関係のストレス、環境面でのストレス、時間的なゆとりのなさといったストレスがありません。
- 外出時に地域の方から声をかけていただくことが増え、まちに溶け込んできたと感じられて嬉しいです。
留萌市への移住ステップ:下見のポイントと相談窓口
留萌市への移住の目的が明確になり、情報収集が済んだら、次は実際に現地へ下見に行きましょう。夏は過ごしやすく、留萌の魅力を十分に感じられる時期です。一方で、冬の厳しい気候も体験しておくことが大切です。そのため、できれば夏と冬の2回、下見を行うことをおすすめします。これにより、一年を通じた留萌市の生活環境を把握することができます。
留萌市移住相談窓口:地域振興部政策調整課の連絡先
移住相談窓口 | 留萌市 地域振興部 政策調整課 |
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住所 | 〒077-8601 北海道留萌市幸町1丁目11番地 留萌市役所本庁舎2階 |
電話番号 | 0164-42-1809 |
公式サイト | るもいらいふ(留萌市移住情報サイト) |