大任町への移住はどう?暮らし・仕事・住居・支援内容を解説
この記事では、地方移住を検討している方に向けて「福岡県大任町(おおとうまち)」での暮らしや移住情報をご紹介します。
福岡県の北東部に位置する大任町は、四季折々の美しい花が町中を彩る“花いっぱいのまち”として有名です。中心部には穏やかな彦山川が流れ、周囲には雄大な山々がそびえ立つロケーションで、水と緑に囲まれたのどかな暮らしが叶います。
そういった自然豊かな環境でありながら、災害が少ない点も大任町で暮らす大きな魅力です。また、「給食費無償化」「入学時にランドセル配布」といった手厚い子育て支援も魅力的で、近年は子育て世帯の移住者がぐんと増えてきています。
今回は大任町総務企画財政課にお勤めの鍋田さん・安武さんにお話を伺いながら、大任町での暮らし・仕事・住居・支援内容などを詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
大任町の暮らしとは?主な3つの特徴をご紹介
大任町は、田川郡のほぼ中央、南北に彦山川が流れる低地帯に位置する人口約5,000人のまちです。かつては炭鉱が町の経済を支えていましたが、現在は農業や林業、さらには彦山川でのしじみの育成・保護が活発に行われています。
そんな大任町での暮らしには、下記のような特徴があります。
具体的にどのような魅力があるのか、以下で詳しく見ていきましょう。
特徴1:自然の恵みを存分に堪能できる
大任町は水と緑に囲まれたロケーションにあり、暮らしの中で豊かな自然を存分に堪能できることが大きな魅力です。
町内では「花いっぱい運動」と題した花の定植活動が活発で、どこを歩いても美しい花々を観賞できます。特に、メインストリートである全長約6kmの桜街道沿いには桜や芝桜、もみじが植えられており、彩り豊かな風景によって四季の移り変わりを体感できる人気のスポットです。
▲まちを縦断する桜街道には、春になると華やかな桜の風景が広がります
桜街道沿いにある「おおとう桜街道花公園」では、春には菜の花、夏にはひまわり、秋にはコスモスなどを観賞できますよ。ちなみに公園の隣には道の駅「おおとう桜街道」があり、地場産の新鮮な農産物や特産品が並ぶ物産館や天然温泉施設、子どもの遊具が充実した遊園施設などが揃っていて充実の時間を過ごせます。
▲春に菜の花畑が一面に広がる「おおとう桜街道花公園」
▲夏には、ひまわりが鮮やかに咲き誇ります
▲秋に広がる美しいコスモス畑も絶景です
公式:おおとう桜街道花公園
▲道の駅「おおとう桜街道」は観光客の休憩所としてはもちろん、地元の方の憩いの場にもなっています
▲おおとう桜街道で販売されている特産品の「おおとう桜マンゴー」は、並ぶとすぐに売り切れてしまうほど大人気です
▲おおとう桜マンゴーの糖度はなんと18度!一般的なマンゴーよりも甘く、とろっとした食感が魅力です
公式:道の駅「おおとう桜街道」
なお、大任町の彦山川はしじみの生息地として知られており、しじみの持つ浄化作用によって川の自然環境を守る目的でしじみの育成・保護に尽力しています。普段は彦山川でのしじみ捕獲は禁止されていますが、毎年10月に行われる「しじみ祭り」の日のみ解禁され、無料で採取できます。
▲しじみ祭りには大任町のマスコットキャラの「大ちゃん」・「花ちゃん」も参加!ジャンケン大会や抽選会なども行われて大いに盛り上がります
公式:しじみ祭り
大任町ではしじみの養殖にも積極的に取り組んでおり、町内ではしじみカレーやしじみラーメン、しじみソフトといったさまざまなしじみ料理を味わえますよ。
特徴2:山や川が身近にありながらも災害の発生が少ない
大任町は山に囲まれ、町内を川が流れる自然豊かなエリアですが、これまでに土砂崩れや洪水といった大きな災害が発生したことはほとんどありません。立地的に高低差が比較的少ないことが大きな要因と考えられています。
大任町は災害が少ないまちであるものの防災対策は常に重要であると考えており、町内の災害危険箇所を詳細に記した「防災マップ」を提供しています。移住の際は、ぜひ防災マップを参考に住まい探しを行うとよいでしょう。
公式:大任町防災マップ
特徴3:手厚い子育て支援が整備されている
大任町ではさまざまな子育て支援制度を実施しており、経済的にゆとりを持って育児に臨める点も大きな特色です。近隣の自治体だけでなく全国的に見ても支援内容が充実していることから、子育て環境が決め手となって大任町へ移住する方も多くみられます。
大任町の具体的な子育て支援内容については以下をご確認ください。
出産応援給付金 | 妊婦1人につき5万円を支給(妊娠届出時の面談やアンケート回答、申請書の提出が条件) |
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子育て応援給付金 | 出生した子どもの母親を対象に、子ども1人につき5万円を支給(出生届出後の面談やアンケート回答、申請書の提出が条件) |
保育料助成 | 0~2歳児を含む全児童の保育料を全額助成 |
ランドセル支給 | 小学校への新入学時に対してランドセルを配布 |
給食費助成 | 町立の小中学校の給食費を全額助成 |
「おおとう未来塾」 | 無料の公的塾を運営(小3~中3までが対象) など |
▲小学3年生~中学3年生まで無料で利用できる「おおとう未来塾」
公式:大任町伴走型相談支援及び出産・子育て応援給付金について
大任町の学校は1学年40~50名程度と少人数なので、学年を超えて全生徒が仲良しであることもおすすめポイントです。転校するにあたって「輪の中に入れるかな?」と不安を感じる方もいるかもしれませんが、逆に転校生は人気者なのですぐに馴染めると思います。
子どもの遊び場として人気の、道の駅おおとう桜街道にある「親子ふれあい子ども広場」には複合遊具やゴーカート、ターザンロープ、ローラーすべり台などの設備があり、親子連れの利用者でいつも賑わっています。
全長約90m・高低差約15mのジャンボすべり台のある「大任中央公園」も子どもに大人気です!
公式:大任中央公園
大任町の暮らしに関する情報
続いては、気候や病院、学校、交通など、大任町での暮らしに関連するお役立ち情報をまとめました。
気候 | 1月:平均気温5.3℃ 8月:平均気温27.3℃ ※参考:気象庁ホームページ(大任町内には観測地点がないため、近隣の行橋市のデータを参照) |
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人口 | 約5,000人(2024年3月末日時点) |
病院・クリニック | 約11院 |
学校 | 保育施設:3園 小学校:2校 中学校:1校 |
名所・観光 | 出雲神社、道の駅おおとう桜街道、総合運動公園、自然の森キャンプ場など |
行事 ・イベント |
神幸祭、花としじみの里おおとうマラソン、盆おどり花火大会、しじみ祭りなど |
交通 | 【鉄道】 なし 【バス】 コミュニティバス(全区間無料) 【道路】 国道322号 福岡県道34号行橋添田線 福岡県道52号八女香春線 福岡県道422号川崎大行事線 福岡県道453号庄伊田線 福岡県道455号今任原伊田線 |
近隣都市 | 田川市、田川郡香春町・赤村・添田町・川崎町 |
大任町にはスーパーやホームセンター、コンビニのほか、地場産商品を揃えた道の駅もあるため、食品や日用品のお買い物に困ることはないでしょう。病院も一通りあり、車を10~15分走らせれば隣町へアクセスできることから、日常生活においてそれほど不便を感じることはありません。
交通の利便性としては、県道や国道が町の中央部を走っており、道路交通網が充実しています。東九州自動車道の行橋ICや、九州自動車道の小倉南ICといった高速のICもほど近く、車での遠出も手軽に楽しめる環境です。
高速を利用すれば、北九州市や福岡市に1時間~1時間半程度でアクセスできます。休日にそういった都市部へ遠出をして、ショッピングやレジャーを楽しむご家庭が多いです。
なお、町内に鉄道は通っていないため、電車での移動時には近隣の田川市にある「田川伊田駅」等を利用する必要があります。車で田川伊田駅まで移動するか、まちを巡回する無料のコミュニティバスでアクセスするとよいでしょう。
公式:大任町コミュニティバス
仕事情報:近隣も含めて探すほうが選択肢が広がる
大手の求人サイトで大任町における「正社員の求人数」を検索してみたところ、ヒットしたのは80件ほどでした。車で30分圏内のエリアまで範囲を広げると約20,000件が該当したため、スムーズに仕事を見つけたい場合は町内にエリアを絞らず、近隣も含めて探すことをおすすめします。
参考:求人情報の一例(大任町内)
参考:求人情報の一例(大任町から25km圏内)
業種にもよりますが、車を1時間ほど走らせて北九州や筑豊地域などで勤務している方も多いですよ。
なお、大任町における世帯年収の相場は約421万円です。大任町での暮らしに必要な年収の目安として、ぜひ参考にしてみてください。
住まい情報:移住者は町営住宅へ入居するケースが多い
大手の不動産サイトにて大任町の物件情報を検索してみたところ、賃貸物件の場合は2SLDKで5.5万円、4LDKで8.8万円ほどで掲載されていました。売買物件は大任町の空き家バンクに掲載されていますが、数が少ないため、気になる物件を見つけたら早めに申し込むほうがよいでしょう。
参考:大任町における賃貸物件情報の一例
公式:大任町空き家・空き地バンク
移住者の方は町営住宅へ入居するケースが多いです。子育て特化の住宅など、入居者のニーズに応えられるように複数の住棟タイプを設けておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
▲移住者優先の子育て定住促進住宅「つばき団地」は、道の駅やスーパー、ドラッグストアの近くにあり大変便利です
公式:大任町町営住宅
大任町への移住ステップ
大任町への移住に興味のある方は、インターネット上での情報収集や下記の移住窓口への問い合わせだけでなく、ぜひ現地へ足を運んでみるとよいでしょう。可能であれば数日間滞在してまちなかを歩き、生活環境や交通の利便性、地域の方の雰囲気などを確認できると移住後の暮らしをイメージしやすくなります。
桜の時期にお越しいただくと、“花いっぱいのまち”である大任町の魅力を存分に体感していただけると思います。ぜひお気軽に遊びに来てくださいね。
大任町への移住に関するお問い合わせ
担当課 | 大任町 総務企画財政課 |
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住所 | 〒824-0512 福岡県田川郡大任町大行事3067 |
電話番号 | 0947-63-3000 |
対応時間 | 平日8:30~17:15 |
公式サイト | ▼公式サイト https://www.town.oto.fukuoka.jp/ ▼福岡県移住定住ポータルサイト「大任町」 https://ijuu-teijuu.pref.fukuoka.lg.jp/municipalities/detail/53 |