【東京都奥多摩町に移住】住み心地はどう?暮らしの特徴や住宅支援・子育て支援も紹介

この記事は地方都市への移住を検討している方へ向け、奥多摩町の魅力を知ってもらい、移住先の一つとして検討してもらうことを目的としています。

都心から1時間半ほど車を走らた場所にある奥多摩町では、自然に囲まれながら穏やかな時間を過ごすことが出来ます。

また、奥多摩町は若者世代の移住に力を入れており、子育てや若者世代向けの移住支援もしっかり用意されているのが特徴です。

今回は奥多摩町若者定住推進課の担当の方に、地域の暮らしや魅力についてお話をお聞きしました。

本日お話を伺った方
奥多摩町キャラクターわさびー

奥多摩町 若者定住推進課

担当の方

奥多摩町で暮らす魅力・暮らしの特徴

東京都奥多摩町暮らしの特徴

奥多摩町は、たくさんの魅力が詰まった町です。奥多摩町の特徴や魅力を簡単にまとめると、次の4つになります。

項目 特徴
自然 大自然を春・夏・秋・冬それぞれの季節で楽しめる。おすすめの楽しみ方は夏の川遊びと冬の星空浴。
移住 奥多摩町への移住は、特に若年層におすすめ!若年夫婦世帯向け低家賃住宅や、定住を目的とした住宅の購入、リフォームについて最大200万円の定住補助支援がある。
子育て 子育て世帯に嬉しい支援がたくさん。22年間の定住で無償譲与される住宅支援や、15項目から成る「子ども・子育て支援推進事業」などがある。
仕事 奥多摩町に就業または起業した方には、最大100万円の支援金あり。
奥多摩町キャラクターわさびー
担当者さん

特に若い夫婦や子育て世代の移住者向け支援に力を入れています。子育て支援もしっかり用意していますよ!

【自然】日本一巨樹本数が多い町!大自然を四季で感じることができる

浮橋
▲奥多摩湖・留浦の浮橋からの景色や桜は圧巻。春に行きたい観光スポット

子ども達が河原で遊んでいる様子
▲多摩川を使った川遊びやキャンプ、BBQが人気!多摩川は関東3大ラフティングスポットの1つで、7月~9月がトップシーズン。

奥多摩湖
▲四季全てを楽しめる奥多摩湖だが、特に秋の紅葉の時期は多くの観光客で賑わう

浮橋_冬
▲奥多摩町の冬の様子。綺麗な空気は、都会では見えない無数の星たちを見せてくれる

奥多摩町は、環境省の「巨樹・巨木林調査」によって、幹周りが3メートル以上の巨樹が900本近く確認されており、千本余りの巨樹がある「日本一巨樹本数が多い町」として知られています。

日本百名山のひとつでもある雲取山・東京と、山梨県を貫流する多摩川源流もあり、東京でありながら大自然を味わえるの魅力です。

山林が多い奥多摩町は、以下のように春夏秋冬全ての季節において自然を楽しめます。

▼奥多摩町でおすすめの四季の楽しみ方

奥多摩湖・留浦の浮橋からの景色や桜は圧巻。春に絶対行くべき観光スポット。
多摩川を使った川遊びやキャンプ、BBQが大人気!多摩川は関東3大ラフティングスポットの一つです。7月~9月がトップシーズン。
紅葉の時期は特に大人気で多くの観光客で賑わう。
星空浴(星空観察)が特におすすめ。美しい無数の星がみられます。

四季によって自然の姿も大きく変わるので、移住後は1年を通じて様々な奥多摩の魅力を味わえます。春は花見、夏はキャンプやBBQができるので、小さいお子さんがいる家族も楽しく過ごすことができそうですね。

移住後はこうした自然の中で楽しむことはもちろん、自然を通じた子育てから、環境保全の意識・体力作り・豊かな感受性を育むこともできます。子どもはもちろん、大人も自然の中でのんびり過ごせます。

【住まいの支援】低家賃住宅や住宅補助があり

少子高齢化が進む中「若い世代に沢山移住してほしい」という奥多摩町の想いから、若い世代や夫婦に向けての嬉しい支援が沢山あります。

奥多摩町キャラクターわさびー
担当者さん

若い方々向けの町営若者住宅はおすすめです!3LDKを月33,000円で借りられる住宅もあります。

住まいの支援1:町営若者住宅

中でも一番特徴的なのは「町営若者住宅」です。

町営若者住宅(賃貸)

「若い世代の人達が将来、奥多摩町で自分の住宅を取得して永住するための第一歩になれば」という目的から、一般的な住宅よりも安い家賃で住むことが出来る住宅になっています。

年齢要件
  • 世帯主が40歳以下の夫婦
  • 50歳以下で中学生以下の子どもがいる世帯
家賃相場/月 20,000円~33,000円
公式HP 町営若者住宅
奥多摩町キャラクターわさびー
担当者さん

まず、町営若者住宅に住んでみて奥多摩町を知ってほしいです。そこから定住に繋がれば、と考えています。

住まいの支援2:移住・定住応援補助金

次におすすめしたい支援が移住・定住応援補助金です。これは、奥多摩町移住を決め、住宅の新築、増築または購入をした方向けの支援となっており、補助金額が最大現金200万円まで受け取れます

対象者
  • 35歳以下
  • 45歳以下の夫婦もしくは満18歳の子どもがいる世帯
  • 住宅の新築、増築、改築または購入をした人(※事業費10万円以上)
    ※事業費とは事業に直接関係する費用のこと。
補助額
  • 事業費の2分の1以内
    ※補助金限度額220万円(現金200万円、商品券20万円)
  • 借入利率の2分の1補給
    ※利子補給限度額33万円(年間最大額)
    ※利子補給期間36カ月
公式HP 移住・定住応援補助金・利子補給制度

【子育て】支援が充実&手厚くて暮らしやすい

住宅の例(子育て応援住宅(戸建て)

子育て世帯の移住にも力を入れている奥多摩町は、子育て支援が充実しています。

以下の子育て支援についてご説明していきます。

  • 町営子育て応援住宅
  • 15項目の助成内容から成る「子育て支援推進事業」
  • 奥多摩の食材を使用した給食

子育て支援の特徴1:町営子育て応援住宅

子育て世帯にぜひ活用してほしい支援が「町営子育て応援住宅」です。

この「町営子育て応援住宅」は、応援住宅に22年間定住すると、その住宅が無償譲与されるという特徴があります。

使用料は50,000円/月で、中学生以下の子どもがいる場合は一人につき5,000円/月が減額されます。

奥多摩町に移住を考えていて、子どもがいる方にはとてもお得な支援内容です。

年齢要件 ※双方必須条件 ※
  • 親が43歳以下で中学生以下の子どもがいる世帯
  • 地域活動に積極的に参加する
家賃 50,000円/月
※中学生以下の子どもがいる場合は一人につき5,000円/月が減額
公式HP 町営子育て応援住宅

子育て支援の特徴2:15項目の助成内容から成る「子ども・子育て支援推進事業」

奥多摩町には、町営子育て応援住宅以外にも子育て世帯向けの支援がたくさんあります。

奥多摩町キャラクターわさびー
担当者さん

”安全に安心して子育てができる”をモットーに、奥多摩町では15項目の助成内容から成る「子ども・子育て支援推進事業」をご用意しています。

高校生等医療費助成事業を始めとする、国や他の町でも行われている子育て支援はもちろんのこと、様々な支援事業が準備されています。

以下では、子育て中の保護者にとってありがたい支援、2つをピックアップしてみました。

学校給食費助成事業

町立小・中学校にて、学校給食をとっている児童・生徒の保護者が対象
※他の制度等で給食費の援助を受けている場合は除く

奥多摩町学校給食センター設置条例施行規則に定められた給食費を全額助成

保育園保育料助成事業

町内の保育園を利用している世帯の保護者が対象

決定された利用者負担額を全額助成
子ども1人:月額×12か月分

毎月かかる学校給食費や保育料が全額助成になると、家計がとても助かるのでありがたいですね。

その他にも、子育て家庭に嬉しい支援があるのでぜひチェックしてみてください。

子ども・子育て支援推進事業の詳細

子育て支援の特徴3:奥多摩の食材を使用した給食

奥多摩町の小・中学校では、奥多摩町の食材を活かした手の込んだ給食を食べることができます。

奥多摩町キャラクターわさびー
担当者さん

手作り、無添加のコロッケやハンバーグ、奥多摩汁やゼリーなどもとても美味しいです。

奥多摩味噌 四季の家の奥多摩味噌を使用。一年じっくり熟成し、無添加の美味しい奥多摩名産品
奥多摩汁 児童が収穫したさつまいもを使用
治助芋 奥多摩でのみ栽培されている幻のジャガイモ。味が濃くとても美味しい

【仕事】奥多摩町に就業または起業した方向けに支援金あり

奥多摩湖

奥多摩町に移住をすると、指定された事業所に就職した人には最大100万円の支援金が出ます。支援内容を簡単にまとめたものが以下の表です。

▼奥多摩町定住促進サポート事業支援金

移住に関する要件
(全項目必須)
  • 申請時に50歳以下
  • 奥多摩町移住前に直近10年(通算5年以上)の間に都内条件不利地域以外に在住していた
  • 奥多摩町に継続して居住する意思がある(=定住支援金の申請日から5年以上経過)
  • 定住支援金の申請時に、奥多摩町に移住して3か月以上1年以内経過している
  • 2020年6月1日以降に奥多摩町へ移住
  • 定住支援金の対象
  • 日本人、または永住権・日本人の配偶者などいずれかの在留資格を有する外国人
※(東京都)檜原村、奥多摩町、大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村、小笠原村
就業に関する要件 奥多摩町公式HPに掲載されている求人に就業
求人情報一覧はこちら
起業に関する要件 ※一部抜粋
  • 起業公表以降、その代表者であること
  • 奥多摩町に居住済、もしくは本事業期間中に移住する予定である
  • 法人等の本店所在地が奥多摩町にある
  • 事業の内容が地域の発展に関する内容
交付金額
  • 就業:
    単身世帯⇒30万円
    2人以上の世帯⇒60万円
  • 起業: 最大100万円
公式HP 奥多摩町定住促進サポート事業支援金

最近では、ネットを使った古着屋さんやデザイナー業の人など、多くの人が企業の際に上記の支援を活用しているようです。

ちなみに、大手求人情報サイトで「東京都 奥多摩町 25km以内 正社員」に絞って検索をかけたところ、約30,000件も求人がヒットしました。職種は事務職、経理、デザイナーなど様々なものがあるため、職探しに困ることは無さそうです。
※参考:求人情報の一例

奥多摩町キャラクターわさびー
担当者さん

近隣の青梅市は車で30分ほどなので、奥多摩から青梅市に働きに通う人も多いです。

奥多摩町での暮らしに関する基本情報

奥多摩町バス

ここでは奥多摩町の病院、学校、交通の便など、「暮らし」に関する基本情報についてご紹介していきます。

気候 8月平均気温:23.4 °C
1月平均気温:1.7 °C
※参考:小河内(東京都) で観測した情報(気象庁)
標高が高いため、同じ東京でも夏は都心と比べると涼しくとても過ごしやすい
人口 4,673人(世帯:2,532世帯)
参考:(令和5年8月1日現在)奥多摩町公式サイト
病院 病院:1
一般診療所:3
学校 保育園:2
小学校:2
中学校:1
交通 【電車】
JR青梅線

【バス】
西東京バス
参考:バスの時刻表・運賃検索
都内からのアクセス(電車) 【東京駅】
中央線立川駅で青梅線に乗換→青梅駅で奥多摩行きに乗換(約1時間10分)

【横浜駅】
横浜線八王子駅で八高線に乗換→拝島駅で青梅線に乗換て青梅駅で奥多摩行きに乗換(約2時間30分)

【川崎駅】
南武線立川駅で青梅線に乗換→青梅駅で奥多摩行きに乗換(約2時間20分)
奥多摩町キャラクターわさびー
担当者さん

交通機関はありますが、都心に比べると本数が少ないので、町の人は基本車で移動しています。買い物などは大型スーパーなどが多い隣町の青梅市(車で30分)に行く人が多いです。また、宅配を利用する人も多いですね。

移住した人の実際の体験談

東京都奥多摩町移住者の声

実際に移住者の方が奥多摩町に対してどのような印象を持っているのかを聞いてみました。

  • 都心から遠くないが自然が多く、空気が美味しい自然あふれる場所に静かに住めるのが良い
  • 地域の繋がりが強く、近所と助け合いながら暮らしていける
  • 周りの人達があったかい
  • 自然が多いので子どもがのびのびと生活できる

上記の移住者のコメントから、奥多摩町は東京でありながら自然を楽しめ、地域の人達との交流が盛んな町であることがわかります。

子育てに関しても近所の人達が手を貸してくれることもあるらしく、町全体が協力し合って生活しているあたたかい町であることが伺えます。

奥多摩町への移住に関するお問い合わせ

奥多摩町への移住に関する質問や奥多摩町についての詳細は奥多摩町役場へ問い合わせをしてください。

担当課 奥多摩町 若者定住推進課
住所 〒198-0212
東京都西多摩郡奥多摩町氷川215-6
電話番号 0428-83-2111
公式サイト 奥多摩町公式サイト