【新座市への移住】住み心地はどう?暮らしの特徴・仕事・支援情報
この記事では、主に東京から郊外への引っ越しを検討している方に向けて「埼玉県新座市」をご紹介します。
埼玉県の南部に位置する新座市は、一言でいうと「暮らしやすさが抜群のまち」です。
具体的には、池袋駅までのアクセスが電車で最短約20分と便利。現在東京でお勤めをしている方なら、その仕事を維持しながら生活の拠点だけを移すことができます。
まちには若い住民が多く、地域コミュニティも活発です。かつ、都心ほどの人口密度ではないので落ち着いて暮らせるのも嬉しいところ。子どもが遊びながら学べる場所のバリエーションも多彩で、子育て世帯からも注目を集めています。
そんな新座市について、まちの特徴や仕事・住まい探しなど、移住に役立つ情報をたっぷりとお届けします。
新座市の暮らし、3つの特徴
都心からの引っ越しを検討している方の中でも、特に次のような方には新座市がおすすめです。
- 現在東京で仕事をしていて、移住後も同じ勤め先に通いたいと思っている
- 都心部にも地方にもアクセスの良い場所に住んで、あちこちへアクティブに出かけたい
- 引っ越しをしたら、住まいは一戸建てを持ちたい
- 地域の行事などが活発な、にぎやかなまちに暮らしたい
- 子どもが学んだり遊んだりする環境を重視している
なぜこのような方に新座市が向いているのか、その理由を踏まえつつ、新座市の暮らしの特徴を紹介していきます。
特徴1:交通アクセス抜群!仕事もレジャーも“自分らしい”スタイルが叶う
▲大きな水車が印象的な、新座駅南口のロータリー
新座市には、東武東上線の「志木駅」があり、ここから東京・池袋駅まで急行利用で約20分という、抜群のアクセスが大きな魅力です。
ほかにも、市の中心部にあるJR武蔵野線「新座駅」からは「新秋津駅」(東京・東村山市)まで7~8分と“すぐそこ”。さらに西武池袋線も、市内に駅こそないものの線路が通過していて、隣接する西東京市の「ひばりヶ丘駅」や清瀬市の「清瀬駅」が利用しやすくなっています。
このように、東京との距離感がごく近く、ベッドタウンとしての特徴も色濃い新座市。都心部の職場や行きつけの飲食店など、東京での生活の中の“維持したい部分”を、無理なく続けることができるでしょう。
東京に比べ住宅取得価格が安価なため、持ち家を希望している方にもおすすめです。
都心方面だけでなく地方へのアクセスも良好です。隣接する所沢市の所沢IC(新座市から車で20分程度)から関越自動車道に乗れば、群馬や新潟方面へも出やすくなります。
アウトドアが趣味の方なら、キャンプや海、ウィンタースポーツなどレジャーでのお出かけの幅がグッと広がりそうですね。
新座市は「都心部の生活に大きな不満はない。だけどもう少しゆとりのある自分らしい暮らしを叶えたい」という方には、ピッタリといえる環境なのです。
特徴2:若さがあふれ、人の輪が広がる、にぎやかなまち
▲「大江戸新座祭り」は、立案や準備、当日の運営まで、市民主体で行われる
新座市は、市内に3つの大学を有し、1万人の学生が通う文教都市です。こういったこともあり、住民に若い方が多く、まちに活気があるのが特徴です。
また、お祭りやイベントが多く、地域内のコミュニケーションも活発です。
『大江戸新座祭り』は、阿波踊りやダンスパフォーマンス、屋台村などで賑わう市内で一番大きな夏祭りです。
また、『大和田氷川神社夏まつり』では、市の文化財に指定されている「大和田囃子」や「はだか神輿」が披露され、多くのイベントで盛り上がります。
市内の各町内会でもお祭りやイベントが催され、町内会でHPをもっていたり、SNS発信をしているところもあります。地域の輪を大切にし、色々な人と交流したい方には嬉しい環境ではないでしょうか。
もっとも、参加は強制的ではなく「個人個人のライフスタイルにあった関わり方でOK」というスタンスなので、その点の心配はご無用です。
詳細:市内の町内会一覧
特徴3:子どもの“遊び”と“学び”の場が多彩
▲児童センター内のプラネタリウムでは、主に子ども向けプログラムが上映される。利用は無料
暮らすまちを選ぶ際、子育て世帯の方にとっては「身近に子どもと出かけられる場所が多いこと」は大切な要素ではないでしょうか。
公園などの遊び場はもちろん、親子で色々な体験をしたり学んだりする場もあれば、なお嬉しいところ。それが公共施設など、無料またはリーズナブルに利用できる場所なら言うことなしですよね。
新座市は、子育て支援センターが各所にあるほか、新座市児童センターにプラネタリウムやクライミングウォール、パソコンコーナーもあり、様々な遊びが体験できます。
「新座市立歴史民俗資料館(れきしてらす)」では地域の歴史や民俗に親しむことができ、市内に2ケ所の「じゃぶじゃぶ池」は、夏になれば子どもたちの笑顔であふれます。
▲「新座市立歴史民俗資料館(れきしてらす)」は、2023年4月に開館したばかりの新しい施設
▲「新座セントラルキッズパーク」のじゃぶじゃぶ池では、5ケ所から噴水が吹き上がる。水深浅めで小さなお子様にもピッタリ。
ほかにも、小学生を対象とした課外活動クラブ「新座っ子ぱわーあっぷくらぶ」など、市の取り組みは多彩。
子ども達が、地域の輪の中で遊んだり学んだりしながら、のびのびと成長できる環境です。
▲「新座っ子ぱわーあっぷくらぶ」では、自然体験、スポーツ、文化活動などさまざまな活動ができる
▲親子タケノコ掘り体験の様子。子どもが主役でありつつ、大人も一緒に楽しめる企画が人気
新座市の暮らしに関する情報
ここでは、移住を検討するうえで重要となる、新座市の暮らしに関してのさまざまなデータをお届けします。
気候 | 1月:平均気温3.7°C 8月:平均気温26.2°C (新座市内に観測地点がないため、近隣の所沢市を参照) ※参考:気象庁ホームページ |
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人口 | 人口:166,273人 世帯数:79,824世帯 (令和6年5月時点) |
近隣都市 | 朝霞市、志木市、所沢市、入間郡三芳町 東京都:練馬区、清瀬市、西東京市、東久留米市 |
公共交通 | 鉄道:東武鉄道、JR東日本、西武鉄道 バス:路線バス、コミュニティバス(新座市内循環バス「にいバス」) |
大都市へのアクセス | 池袋駅へ:電車で約20分 |
病院 | 診療所73、病院6、歯科58 |
学校 | 保育施設62、幼稚園10、小学校17、中学校8、高校5、専門学校・大学4 |
イベント・行事 | 栄さくらまつり 、半僧坊大祭、ホタルの夕べ、灯明祭り、大江戸新座祭り、大和田氷川神社夏まつり、柳瀬川ふれあい祭り、福祉フェスティバル、新座快適みらい都市市民まつり |
名所・お出かけ | 野火止用水、妙音沢、野寺カタクリ山、鬼鹿毛(おにかげ)の馬頭観音、ぶどう園(新座市内に6ケ所)、市場坂キツネノカミソリの里、れきしてらす(歴史民俗資料館) |
2022年5月、新座市は、脱炭素社会への移行に向けて2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。
この取り組みの一環として、まちのコミュニティバス「にいバス」に電気バスを導入。新座市のイメージキャラクターである「ゾウキリン」が描かれたこのバスは、市民に親しまれる人気者です。
▲ゆる可愛い「ゾウキリン」は、新座市が「雑木林(ぞうきばやし)のまち」でもあることから生まれたイメージキャラクター
都心まですぐの距離感ながら、身近なところに豊かな自然があるのも、新座市の大きな魅力です。
市の北西部には一級河川の柳瀬川。その河川敷には桜並木が続き、お花見スポットとしても市民に愛されています。
「野火止(のびとめ)用水」は、承応4(1655)年に玉川上水から分水された、歴史の古い用水です。周辺には遊歩道が整備され、緑に癒されながらゆったりと散策することができます。
▲春には桜、夏には緑、秋は紅葉と、四季おりおりの美しい風景であふれる「野火止用水」。カメラを持ってお出かけしてみては
市の南部には「平成の名水百選」にも選定された清流「妙音沢(みょうおんざわ)」が湧き出ます。きれいな水にしか生息しない水生動物や貴重な植物も見られ、生き物・植物が好きな方には特におすすめのスポットです。
▲樹々に囲まれ、さわやかな風が気持ち良い「妙音沢」。サワガニやヘビトンボなどさまざまな生き物にも出会える
市内のあちこちを散策した後には、温泉はいかがでしょうか。「ゆとりの郷 にいざ温泉」は、寝湯やドライサウナなども楽しむことができる、日帰り温泉施設です。レストランやカラオケも併設されているので、家族やお仲間との集まりにもピッタリです。
▲「にいざ温泉」は炭酸水素塩泉。肌がツルツルになる“美人の湯”と評判
【仕事】都心への通勤のほか、市内や近隣での仕事にも豊富な選択肢
大手求人情報サイトで新座市の正社員求人を検索すると、約4,300件がヒットしました。(2023年9月時点)
都心への通勤が容易な新座市ですが、市内での求人も豊富といえます。また、JR武蔵野線の新座貨物ターミナル駅を拠点として印刷会社が増えている点も特徴的です。
参考:正社員求人情報の一例
なお、新座市の平均年収は以下の通りです。全国平均を上回り、埼玉県平均とほぼ同じ水準となっています。
新座市 | 522万円 |
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埼玉県 | 523万円 |
全国 | 503万円 |
参照:新座市の平均世帯年収
【住まい】戸建て派が多めな一方、賃貸物件も充実
新座市は、都心部に比べて住宅取得価格が低めであることから、持ち家率が高いという特徴があります。さらに、マンションなどの集合住宅と比べ、一戸建て派が多め。
「庭付きの戸建てに憧れていた」という方や、「子どもがいて、マンションだと周囲への音漏れが気になる」という方は、この機会に戸建てを検討してみてはいかがでしょうか。
大手住宅情報サイトで新座市の新築一戸建て物件を検索すると、約300件がヒットしました。(2023年9月時点)
一方で、新座市には賃貸物件も豊富です。賃貸物件を検索すると約1,300件がヒットしました。(2023年9月時点)
住宅の選択肢が多いので、単身の方、ご夫婦世帯、そしてファミリーと、それぞれライフスタイルに合った住まいを探しやすいのが嬉しいところですね。
参考:賃貸物件情報の一例
新座市へ移住した人の体験談・感想
ここでは、実際に新座市に暮らすことを選んだ方の、体験談や感想をご紹介します。
- 志木駅から池袋駅まで20分なので、仕事のほか、都内に住んでいた頃から行きつけの飲食店や美容院などにも通いやすい。
- 市内にはスーパーや商店街から、ファッションビル、おしゃれなカフェまでさまざまなお店がそろう。
- 生活には便利だし、活気があって、住んでいて楽しいまち。
- 都心と比べて住宅の価格は安いし、人が多すぎず、広々とした公園などもある。落ちついて暮らせるところが気に入っている。
東京へのアクセスが抜群でありながら、都心とは少し違う、落ち着いて暮らせる雰囲気を持つ新座市。単身から子育て世帯の方まで、さまざまなライフスタイルの方を惹きつけているようです。
新座市への移住に向けた行動
新座市に興味が湧いてきた方、暮らすまちとしてもっと情報を集めたいという方は、市役所の「シティプロモーション課」へのご相談がおすすめです。
新座市では、特に子育て世帯の方が快適に暮らせるまちづくりに力を入れています。支援体制や教育環境などについても、ぜひ気軽にお問い合わせをしてみてください。
担当課 | 総合政策部 シティプロモーション課 |
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住所 | 埼玉県新座市野火止一丁目1番1号 本庁舎4階 |
電話番号 | 048-424-4686(魅力創造係) |
対応時間 | 8:30~17:15(土・日・祝日と年末年始を除く) |
公式サイト | https://www.city.niiza.lg.jp/ |