中能登町の魅力は?暮らしの特徴・仕事・住まい情報を解説

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「石川県中能登町(なかのとまち)」をご紹介します。

中能登町は、石川県能登半島のほぼ中央に位置するまちです。日本の原風景といえる田園と里山を有し、のんびりと穏やかな雰囲気が魅力的。

そんな恵まれた自然環境に加え、子育て支援が充実していることから、子どものいるファミリーに特に人気の移住先です。人と人とのつながりが豊かで、まち全体で子どもを見守ってくれるような温かさも感じることができるでしょう。

また、日常生活に必要なものは何でも町の中で手に入る利便性と、近隣都市へのアクセスがよく週末のお出かけなどが楽しめるのも特徴です。

そんな中能登町について、暮らしや仕事・住まいなど、移住に欠かせない情報をたっぷりとお届けします!

お話をしてくれた中能登町移住プランナーの辻屋さん

中能登町の暮らしの特徴3つ

中能登町の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には中能登町がおすすめです。

  • 子育て支援が充実したまちに暮らしたい
  • 自然豊かな、のどかな風景の中にいると落ち着く
  • 移住先の地域の人と、積極的に交流したいと思っている
  • 買い物など、日常生活は便利な方がいい

なぜこのような方に中能登町が向いているのか、その理由を踏まえつつ、中能登町の暮らしの特徴を紹介していきます。

特徴1:充実支援が子育て家族の味方

中能登町は子育て支援が手厚いまち。実際に移住されるのも、子育て世帯の方が多いそうです。まず、支援制度としては次のようなものがあります。

出産祝い金 子どもが誕生した際に、以下のお祝い金を交付
第1子:10万円
第2子:20万円
第3子:30万円
第4子:40万円
第5子以降:50万円
チャイルドシート助成 6歳未満の乳幼児が使用するチャイルドシートの、購入費の2分の1に相当する額を補助(上限1万円)
小学校入学祝い金 子どもが中能登町立小学校に入学した際、1人につき2万円のお祝い金を交付
小中学校の通学費無料 遠距離などのため、徒歩通学が困難な子どもに対し通学費を補助
小学校:バス定期代金全額
中学校:バスまたはJR鉄道定期代金全額
通学用ヘルメット助成 中学校入学時に、新1年生の申請者にヘルメット購入額の全額を助成

詳細:各種支援について(中能登町移住・創業ガイド)

出産祝い金にはじまり、チャイルドシート、小中学校入学・通学時の補助と、継続的な支援が嬉しいところです。

学校生活では、少人数制であることを活かした、さまざまな取り組みが行われています

たとえば、商業施設やキャンプ場などへ遊びに行ったり、船を持っている漁師さんの協力で釣り体験、農家さんの協力で畑作業体験ができるなど、地域ぐるみで子どもの成長と学びを応援してくれますよ。

加えて町内には、ベビーマッサージやベビーフォトなどのイベントを企画する方も多くいらっしゃいます。子どもと参加したい方に嬉しいのはもちろんですが、「自分も企画側として“地域全体の子育て”に関わりたい」という方も、先輩方に学びつつ、トライしてみるチャンスですよ。

特徴2:豊かな自然・あたたかな人のつながり

田園風景

中能登町は、観光地化が進んだまちではありません。だからこそ、ありのままの豊かな自然、地元産のおいしい食べ物、地域の人々の温かさやつながりの濃さが存分に味わえます。

まちに広がるのは、のどかな田園風景。季節ごとに移り変わる景色や自然の香りを感じながらゆったりと暮らす日々は、都会ではなかなか体験できないものでしょう。天然のプラネタリウムのような星空や冬の雪景色など、写真集で見るような美しい景色にもたくさん出合えます。

美しい星空

雪の積もった道を歩く子どもの後ろ姿

「食」の面では、能登地域自慢の「能登米コシヒカリ」や地元の野菜、地酒といった、昔から受け継がれている素朴な美味が楽しめます。

薄切りのカブの間にブリやサバを挟んで米麹に漬け込んだ「かぶら寿司」などの発酵食文化が盛んなところも特徴的。

かぶら寿司

そして、何よりの魅力は「人」かもしれないと考える方も多くいます。地元には「能登はやさしや土までも」という言葉があり、能登の人々の情の厚さをよく表しているといわれているんです。

今回お話を聞かせてくれた移住プランナーの辻屋さんも、移住者として中能登町へやってきた一人。「中能登の人達は人懐っこくて、よその土地からきた人も温かく受け入れてくれる」。そんなところに惹かれて移住を決意したそうです。

移住を検討する時には、多かれ少なかれ「知らない土地で、知り合いもできずに孤立してしまったらどうしよう」と不安になるのではないでしょうか。中能登町に関しては、そんな心配は無用と言えそうですよ。

特徴3:必要なものは町内でそろう、便利な暮らし

中能登町全体の風景

里山ののどかな風景が広がる中能登町ですが、一方で、日常生活に必要なものは町内でそろう利便性も特徴です。

道の駅「織姫の里 なかのと」では、すぐ近くの佐々波漁港から、その日の朝に獲れた魚介類が直送されてきます。鮮度抜群なお魚は、一度食べたらヤミツキという方も多いそうですよ。

そのほか、絶妙なうま味のある能登豚や地元の朝採れ野菜など、食卓を豊かに彩る食材が盛りだくさん。施設内には子ども向けの遊具とドッグランも備えられており、ファミリーや愛犬と一緒に訪れるのもおすすめです。

「アル・プラザ鹿島」「中能登マイタウン」といったショッピングセンターもあるので、日用品・衣料品・書籍などの買い物にも困らないでしょう。

また近隣の大きな都市である金沢市や富山県高岡市へは、車で1時間程度で行くことができます。ドライブデートや観光など、週末のお出かけもさまざまに楽しめそうですね。

中能登町の暮らしに関する情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、中能登町の暮らしに関してのさまざまな情報をお届けします。

気候 1月:平均気温2.7°C
8月:平均気温26.0°C
(中能登町内に観測地点が無いため、直近の七尾地点を参照)
※参考:気象庁ホームページ
人口 人口:17,139人
世帯:6,629世帯
(令和4年12月1日現在)
近隣都市 七尾市、羽咋市、羽咋郡、志賀町
富山県氷見市
公共交通 鉄道:JR西日本七尾線(金丸駅、能登部駅、良川駅、能登二宮駅)
バス:北鉄能登バス、コミュニティバス
大都市へのアクセス 金沢市へ:車で約1時間
東京へ:新幹線+電車で約3時間40分
名古屋へ:新幹線+電車で約3時間40分
病院 病院・クリニック4、歯科6
学校 高校1、中学校1、小学校3、保育施設6
食べ物 能登米コシヒカリ、カラー野菜、金糸瓜、どぶろく、古代米と古代米うどん、
ころ柿
名所・観光 石動山、不動滝、雨の宮古墳群、杉谷チャノバタケ遺跡

能登半島に位置する中能登町は、ほかの北陸の都市と比べ夏はやや涼しく、冬の積雪量は比較的少ない地域です。

町内の交通としては、電車、路線バスに加え、1乗車100円(中学生以下は無料)で気軽に利用できるコミュニティバスがあります。とはいえ、通勤や買い物などを考慮すると、マイカーは必須となります。

中能登町は豊かな自然が、そのまま地元の人の憩いの場や遊び場になるまちです。

約20mの高さを流れ落ちる「不動滝」は、中能登町指定文化財となっています。滝のすぐ近くまで歩いて行けるので、マイナスイオンをたっぷりと浴びてリラックスできそうです。

名勝地・不動滝
▲夏場、涼感たっぷりの「不動滝」は、子どもたちの遊び場としても人気

雪が降れば、町中のいたるところが雪遊びの舞台になります。「子どもは、自然と触れ合わせながらのびのびと育てたい」と考えている方にも、大変おすすめの移住先といえます。

雪の中を歩く子ども達

【仕事】求人数は十分。創業支援もあり

2023年1月現在、大手求人情報サイトで中能登町の正社員求人を検索すると、約300件がヒットしました。仕事内容に特別なこだわりがなければ、働く場所は見つかりそうです。
参考:求人情報の一例

求人数は、車で30分程度の「10km圏内」まで検索範囲を広げると約1,800件と大幅に増えるので、あわせて検討してみてくださいね。
参考:求人情報の一例(10km圏内)

また中能登町では、創業をされる方に向けた支援制度も用意しています。移住を機にカフェなどお店を始めたい方、地域に根差したサービスを立ち上げたい方はぜひチェックしてください。

詳細:創業に関する支援制度

【住まい】賃貸・空き家・新築と選択肢は豊富

2023年1月現在、大手住宅情報サイトで中能登町の賃貸物件を検索すると、約10件がヒットします。
参考:賃貸物件の一例

また、空き家バンクの登録物件は約25件がヒットしました。
参考:空き家バンク物件一覧

空き家バンク物件に関しては、下記のような改修支援補助金も利用することができます。

内容 空き家バンクを通して契約した物件の改修などに要する費用を補助
補助額 経費の2分の1以内の額(上限50万円)

一方で、新築することを選ばれる方も多いそうです。「移住の手始めにひとまず賃貸」「支援が利用できる空き家改修」「家族の夢を詰め込んだ新築」など、選択肢が多いところが嬉しいですね。

中能登町へ移住した人の体験談・感想

中能登町へ移住した人の体験談

ここでは、実際に移住して中能登町に暮らしている方の体験談や感想をご紹介します。

  • 自然が豊かな環境の中で、のびのびと子育てができる
  • 東京から移住してきたが、町内でも必要なものは揃うし大きな不便は感じない
  • 近所で野菜を育てている方が多く、収穫が豊富な時はおすそ分けをもらえてありがたい
  • 地域の行事などが多く、週末も退屈することなく過ごせる

ゆたかな自然と空気感の中で、のんびりと心地よい暮らしを叶えている方が多いようです。

都会に比べ、地域のイベントなどが多いので、そういったことを積極的に楽しめる方に向いているまちとも言えるでしょう。

中能登町への移住に向けた行動

ここでは、中能登町への移住に向けて、実際に起こせる行動をご案内します。

中能登町では、同じ石川県能登半島に位置する七尾市・羽咋市とともに「能登地域移住交流協議会」を構成し、公式サイト「のと住。」から移住情報を発信するとともに、移住を後押しするさまざまな取り組みを行っています。

地元を知り尽くした移住プランナーに相談

能登地域移住交流協議会には、地元を知り尽くした移住プランナーが在籍し、移住に関するさまざまな相談に対応しています。オンラインでの相談では、空き家物件の外観などを見せてもらうことも可能です。

「のと住。」内のプランナーブログでも、地域のリアルな日々の様子を知ることができ、参考になりますよ。

そのほか、LINEの公式アカウントや、AIコンシェルジュ「みっけくん」とのチャットでも移住に関する相談ができるので「ちょっと気になること」や「スキマ時間にサクッと知りたいこと」を知るのに利用してみてはいかがでしょうか。

詳細:移住相談について

各地で開催されるイベントに参加

移住に関する各種イベントも行われています。東京や大阪など各都市やオンラインでの開催、また能登地域で行われるワークショップなどもありますので、新着情報をチェックのうえ、ぜひ参加してみてください。

以下に、2022年に開催されたイベントの一例をご紹介します。

  • 「のと住。イベントin羽田空港」日本航空のCAが能登をPR(東京)
  • 「能登ってどこ?能登の3勇者がご案内!」能登地域在住者が、暮らしや地域のリアルを紹介(東京会場&オンライン)
  • 「おいでや!いなか暮らしフェア2022」関西最大級の移住マッチングイベント(大阪)

詳細:イベント情報

オーダーメイドのお試し移住も可能

移住後の暮らしのイメージをふくらませるには、現地にしばらく滞在する「お試し移住」もおすすめです。

その場に行ってみなければ分からない、まちの気候や雰囲気、買い物や通勤の便など「ここでの暮らしが本当に自分にマッチするか」を考えるための材料がたくさん得られるでしょう。

中能登町では、お問い合わせがあればお試し移住にも対応しているそうです。まちの案内をしてもらえたり、農業や民宿を始めたい方には体験プログラムを紹介してもらえたりと、充実の内容。興味のある方は、まずはお問い合わせをしてみてくださいね。

詳細:お試し移住について

中能登町への移住に関するお問い合わせ

担当課 羽咋市企画財政課内 能登地域移住交流協議会
住所 石川県羽咋市旭町ア200番地
電話番号 0767-22-7192
対応時間 8:30~17:15(土・日・祝日除く) 
公式サイト https://notoju.jp/