新潟県長岡市:東京から90分の好アクセス&多彩な暮らしが魅力の移住先

この記事では、地方移住を検討している方に向けて「新潟県長岡市」の移住に関する情報や特徴をご紹介します。

長岡市は、新潟県の中央部に位置するまちです。新幹線の駅と5つのICを有し、他都市へのアクセスがよいのが特徴です。特に東京までは新幹線で約90分で到着するので、テレワークや2拠点生活など、頻繁に東京と行き来をする方にも適した移住先といえます。

まちは移住者向けに6つのエリアに分けられ、市街地や里山、海のそばなど、環境は多彩です。自分の希望やライフスタイルにぴったりのエリアが見つかる可能性が高いでしょう。

そのほか、起業支援や「長岡ワークモデル」という新しい働き方の提案によって、やりたいことにのびのびとチャレンジできる環境も魅力的です。

この記事では、長岡市について、詳しい魅力や支援情報など、移住を検討するうえで重要な情報をたっぷりとお届けしていきます。

ながおか魅力発信課の佐藤さん

長岡市移住の3つの魅力:好アクセス・多彩なエリア・充実の仕事支援

長岡市の暮らしの特徴

地方移住を検討している方の中でも、特に次のような方には長岡市がおすすめです。

  • 住んでいるまちだけでなく、様々な都市へ積極的に出かけたい方
  • 東京との二拠点生活を検討している方
  • 移住後の暮らしのイメージがはっきりしていて、それを実現できるまちを探している方
  • 起業を考えており、充実した支援体制を求めている方

これらの方々に長岡市が適している理由を踏まえながら、長岡市での暮らしの特徴を詳しく紹介していきます。長岡市の魅力や生活環境、そして移住者へのサポート体制などについて、具体的に説明していきましょう。

特徴1:東京まで約90分の好アクセス!2拠点生活も可能な立地

長岡市の全景

長岡市は、上越新幹線の長岡駅、関越自動車道と北陸自動車道のインターチェンジを有し、多くの都市にアクセスしやすいのが特徴です。

例えば自動車では、新潟市まで約40分、東京まで3時間で移動できます。

新潟市の新潟空港からは札幌・名古屋・大阪のいずれの都市へも約1時間程度で行くことができ、中国、韓国や台湾への定期便も運航しています。レジャーや旅行の選択肢が豊富で、出張の際も移動時間が短いため負担が少なくなります。

新幹線なら、東京まで約90分、仙台まで約2時間半です。テレワークが中心の方なら、必要に応じて東京まで通勤することも可能な範囲です。平日は東京・週末は長岡という2拠点生活もおすすめです。

実際に「東京での仕事は続けたいが、子育てのために自然豊かな街に拠点を持ちたい」などの理由でテレワーク移住や2拠点生活を選ぶ方も増えているようです。

特徴2:6つの個性豊かなエリアで叶える「自分らしい暮らし」

長岡市内は6つの特徴豊かなエリアに分けられています。

「車がなくても生活できる場所」「海のそばの暮らし」「自然に囲まれて農業をしたい」など、移住に求めるライフスタイルは人それぞれです。長岡市には、こうしたさまざまな希望に合わせたエリアがあり、理想の暮らしを見つけることができます。

都会のライフスタイルに近い「シティエリア」

アオーレ長岡を正面から見上げたところ
▲長岡駅直結の「アオーレ長岡」は、5,000人収容のアリーナや市役所などが一体となった、まちのシンボル的な複合型施設

「シティエリア」は、JR長岡駅を中心とする、市内で最も都市化が進んだエリアです。駅ビルやマンション、オフィスなどが立ち並び、都会的な景観が広がっています。公共交通機関が充実しているため、マイカーがなくても快適に暮らせる利便性も大きな魅力となっています。

都会的な生活スタイルを維持しながら、新しい土地での生活を望む方にとって、理想的な選択肢と言えるでしょう。

ファミリー層に人気の「タウンエリア」

長岡まつり大花火大会の様子
▲「長岡まつり」の大花火大会は日本三大花火大会のひとつ。2日間で100万人以上の観光客が訪れる

「タウンエリア」は、住宅開発が進み、幹線道路沿いには大型スーパーやショッピングモールなどの商業施設が立ち並ぶエリアです。車があれば日常生活に必要なものはすべて揃う便利さに加え、美術館や広々とした公園も整備されているため、特に子育て世代から注目を集めています。このエリアは、長岡市内で最も移住者が多く居住しているそうです。

また、全国的に有名な「長岡まつり」の花火打ち上げ場所としても知られています。自宅や近所から壮大な花火を間近で見られるのは、この地域に住む人々ならではの特別な体験といえるでしょう。

スローライフとアウトドアが満喫できる「中山間エリア」

「中山間エリア」は、山間部に位置し、市内で最も降雪量の多い地域です。古民家をリフォームして住んだり、農業に従事したりといった、ゆったりとした生活を送りたい方におすすめです。

登山やキャンプ、スキーなどのアウトドア活動が生活圏内で楽しめ、自然豊かなこの地域ならではの山菜やきのこなどの季節の食材も豊富に手に入ります。四季を通じて自然の恵みを体感できる環境が魅力です。

温泉も多く、のんびり暮らせる「田園エリア」

「田園エリア」は、米どころ新潟県らしい、広々とした田園風景が広がるエリアです。街の喧騒を離れ、自然に囲まれてのんびりと暮らしたい方にぴったりの環境です。

タウンエリアへのアクセスが良好なため、車があれば日常の買い物などにも不自由しません。また、この地域には日帰り温泉施設が多く点在しているので、温泉愛好家の方にとっては、様々な温泉を巡る楽しみも大きな魅力となっています。

ワーケーションにもおすすめ「シーサイドエリア」

シーサイドエリアは、「マリンアクティビティが趣味」「海を眺めながらワーケーションをしたい」という方にピッタリの、海に面したエリアです。

「魚のアメ横」と呼ばれる魚市場があり、新鮮でおいしい魚介類が手に入るのも嬉しいポイントです。

生活が便利で県外へのアクセスも良い「産業エリア」

「産業エリア」は、長岡市の北部や関越自動車道の長岡IC周辺に広がるエリアです。歴史ある鉄鋼や米菓などの"ものづくり"企業が集中しているため、地域に根差した仕事を希望する方におすすめです。

近年は買い物施設や住宅街、賃貸アパートも増加しており、日常生活の利便性が向上しています。また、長岡ICや北陸自動車道の中之島見附ICに近接しているため、県外へのアクセスも容易です。ドライブ愛好家にとっては、週末のレジャーの選択肢が広がることでしょう。

特徴3:起業支援と新しい働き方「長岡ワークモデル」で広がる可能性

移住を機にお店を開くなど、起業を考えている方もいらっしゃるでしょう。

長岡市は、新潟県内でトップクラスの起業実績を誇るまちです。その理由として、市の起業支援が手厚いことが挙げられます。

市が委託する「CLIP長岡(新潟県起業支援センター)」では、ビジネスアイデアから事業計画や資金調達まで、起業・創業に関するあらゆる相談を無料で受け付けています。これまでの7年間で400件以上のサポート実績があり、起業後も継続的に支援してくれるので、起業を考えている方にとって心強い味方となります。

社会人だけでなく、大学生や高専生を対象にしたプログラムもあるので、お子さんの「早くチャレンジしたい」という起業への意欲も応援できます。

公式:CLIP長岡(新潟県起業支援センター)

仕事支援として、もう1つ特徴的なのが「長岡ワークモデル」という働き方です。これは、「首都圏企業に就職しつつ完全テレワークで長岡に暮らす」というスタイルを指し、この働き方を実践している人を「NAGAOKA WORKER(ナガオカワーカー)」と呼びます。

「大企業やグローバル企業で働きたいけれど、長岡に暮らしたい」という希望を叶えるのがこの取り組みです。市内には無料のコワーキングスペースなどの施設も整備されており、テレワークを積極的にサポートしています。

「時間や場所に縛られない、新しい働き方」を探している方は、ぜひこの長岡ワークモデルをチェックしてみてください。

公式:NAGAOKA WORKER

長岡市の暮らし:仕事・住まい・子育ての具体情報

ここでは、移住を検討するうえで重要となる、長岡市の暮らしに関するさまざまな情報をお届けします。

人口 人口:261,585人
世帯数:110,043世帯
(2022年12月時点)
近隣都市 新潟市、西蒲原郡弥彦村、燕市、三条市、見附市、魚沼市、小千谷市、十日町市、柏崎市、刈羽郡刈羽村、三島郡出雲崎町
市内公共交通 鉄道:JR東日本(上越新幹線、信越本線、上越線、越後線、飯山線)
バス:越後交通、南越後観光バス
大都市へのアクセス 新潟市へ:車で約40分
東京へ:新幹線で約90分、車で約3時間
仙台へ:新幹線で約2時間半
病院 病院11、医院・診療所131
学校 大学4、高等専門学校1、高校13、中学校28、小学校56、保育施設102
※総合支援学校含む、その他県立、附属除く
食べ物 米(コシヒカリ)、油揚げ(栃尾あぶらげ)、長岡生姜醤油ラーメン、へぎそば、笹団子、越乃雪(日本三銘菓)、醤油赤飯、イタリアン、浪花屋の柿の種
名所・観光 寺泊海岸、東山ファミリーランド、長岡市おぐに森林公園、山古志アルパカ村、道の駅ながおか花火館、国営越後丘陵公園

長岡市は国内有数の豪雪地帯ですが、まち全体が広く変化に富んだ地形のため、積雪量はエリアによって差があります。

雪が降っても、市内では除雪体制が整っているので、家から出られないというようなことはほぼありません。道路も広く、消雪パイプ(地下水を利用して道路の雪を溶かすシステム※長岡が発祥)など消雪機能がしっかりしているので、比較的運転しやすい環境です。

ただし、短時間で大量の雪が降ると除雪が追い付かないこともあります。冬場の通勤などは、時間に余裕をもって行動することが大切です。

長岡市の特徴的な取り組みとして、生ごみを電気エネルギー化する「バイオガス発電」があります。これによって、燃やすごみの量を約2割減らすことに成功し、一般家庭の600世帯分に相当する量の発電が行われました(令和元年度実績)。

このため家庭でのごみの分別が厳密に求められますが、環境保護と資源の有効活用を両立させる全国に誇れる先進的な取り組みだといえるでしょう。

仕事事情:地元就職とテレワークの両立可能な環境

2023年1月現在、大手求人情報サイトで長岡市の正社員求人を検索すると、約10,000件がヒットしました。
参考:求人情報の一例

古くからものづくり産業が発展してきたまちであり、機械加工や鋳造業、食品製造業など、さまざまな仕事が見つかるのが長岡市です。平均世帯年収は下記の通り、新潟県・全国平均を上回っています。

長岡市 約520万円
新潟県 約500万円
全国 約500万円

参照:長岡市の家計データ

また「長岡市の暮らしの特徴」でご紹介した通り、最近ではテレワークや「長岡ワークモデル」で働く方も増えています。働き方の選択肢が豊富な長岡市なら、「自分らしい働き方」が見つけられそうですね。

住まい選び:豊富な賃貸・分譲物件と空き家バンク活用

2023年1月現在、大手住宅情報サイトで長岡市の賃貸物件を検索すると約1,000件がヒットしました。この数字は、長岡市の住宅市場の多様性を示しています。
参考:賃貸物件情報の一例

高層マンションから一戸建てまでさまざまな物件が見つかり、家賃にも幅があるのが特徴です。「住みたいエリアから探す」「間取りなどの条件から」「予算重視」など、自分の希望に合わせて物件を探すことができます。例えば、駅近の便利な立地を重視するか、自然豊かな郊外を選ぶかなど、ライフスタイルに合わせて選択肢があります。

分譲物件を検討している方向けには「新築」「中古一戸建て」「分譲マンション」などがあり、こちらも選択肢は豊富です。また、空き家バンクを利用して自分好みにリフォームするという方法もあります。これは、自分らしい住まいづくりを楽しめる移住の醍醐味といえるでしょう。

参考:空き家バンク物件一覧

子育て環境:全国初の「子育ての駅」を中心とした充実のサポート

「子育ての駅てくてく」で過ごしている母子連れ
▲市内に13か所ある「子育ての駅」では、広いアリーナで運動したり料理作りのイベントに参加したりと、それぞれに特色ある遊びが楽しめる

豊かな自然に囲まれた長岡市は、市内9か所の図書館や、無料で利用できる児童クラブなどが設けられており、「のびのびと育児ができる」と子育て世帯から高い評価を得ています。

中でも特徴的なのが「子育ての駅」です。公園、屋内広場、子育て支援施設が一体化した、全国初の取り組みです。雪国の冬に遊び場がないというお母さん達の「子どもたちがしっかりと体を動かして遊べる場所がほしい」という声から誕生し、長岡市内に13か所設置されています。

「子育ての駅」は単なる遊び場ではありません。保育士や子育てコンシェルジュが常駐し、保育、交流、相談、情報提供の機能を備えた総合的な施設です。冬はもちろん、年間を通して利用できるので、ぜひ足を運んでみてください。

詳細:子育ての駅について

長岡市移住者の声:暮らしやすさと自然を満喫する生活

移住者の体験談

ここでは、実際に長岡市に移住して暮らしている方々の体験談や感想をご紹介します。

  • きれいな空気と豊かな自然がありつつ、生活インフラが整っていて便利
  • 無料のコワーキングスペースがあり、リモートワークがしやすい
  • 花火のまちなので、結婚祝いや還暦祝いなどで、気軽に打ち上げ花火を頼むことができる
  • 自然の中で子どもがのびのび遊んでいるところを見ると、移住して良かったと実感する
  • 野菜を分けてくれたり、雪かきを手伝ってくれたりと、ご近所さんがとても親切

日常生活やテレワークに便利な環境が整っていて「暮らしやすさ」を感じているという声が多く聞かれました。

豊かな自然環境や地域の方々との温かい交流も魅力で、特に子育て世帯の方々にとって魅力的な移住先といえるでしょう。

長岡市移住への具体的ステップ:診断からお試し移住まで

ここでは、新潟県長岡市への移住を検討されている方に向けて、具体的に取れる行動をご紹介します。移住に向けた準備や情報収集の方法など、実践的なアドバイスをお伝えしていきます。

長岡移住マッチング診断:理想のエリア探しをサポート

移住定住サイト「長岡のはじめ方」のトップ画面
▲移住定住ポータルサイト「長岡のはじめ方」には移住検討に役立つ情報がぎっしり!

長岡市への移住を考えている方には、長岡市移住定住ポータルサイト「長岡のはじめ方」がおすすめです。このサイトでは、移住に必要な情報を幅広く収集できます。

サイト内の「長岡移住マッチング診断」は特に注目です。家族構成や仕事などに関する簡単な4つの質問に答えるだけで、あなたに適した住むエリアを提案してくれます。住む地区が決まることで、具体的な移住計画を立てやすくなります。移住先のエリア選びに迷っている方は、ぜひこの診断を活用してみてください。

詳細:長岡移住マッチング診断

お試し移住で体験:2つの施設で長岡暮らしを体感

お試し移住施設「タウンハウス日赤」
▲「タウンハウス日赤町」は市街地に近く便利な立地。インターネットは10Gの超高速通信が利用できるので、リモートワークのお試しにも最適

長岡市では、移住を検討している方のために2か所のお試し居住施設を提供しています。

「タウンハウス日赤町」は駅から徒歩13分の場所にあり、市街地の暮らしを実感できる便利な立地です。一方、「山古志竹沢住宅」では、山あいの豊かな自然に囲まれた暮らしを体験できます。これらの施設を利用して、移住後の生活をイメージし、自分のライフスタイルに合う環境を選びましょう。

お試し移住期間中には、教育施設の見学や物件の下見、暮らしの相談など、様々な活動が可能です。具体的には以下のようなものがあります:

  • 先輩移住者との交流
  • 保育施設・こども園見学、小中学校の見学
  • 不動産物件案内、就業起業相談 など

インターネットやパンフレットの情報だけでは伝わりにくい、まちの雰囲気や地元の方とのふれあいを直接体験することで、より具体的な移住のイメージを掴むことができます。

詳細:移住体験情報

長岡市移住相談窓口:気軽に相談できるサポート体制

移住定住相談窓口の様子

長岡市では、「ながおか魅力発信課」内に移住定住相談センターが設置されています。移住に関する疑問や気になる点を直接相談できるので、長岡市を訪れる機会がある方は、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。

遠方にお住まいの方や、仕事などで忙しく直接窓口に行くのが難しい方でも安心です。オンラインやLINEを利用した相談サービスも提供されているので、場所や時間を問わず相談が可能です。

担当課 ながおか魅力発信課
住所 新潟県長岡市大手通1丁目4番地10
電話番号 0258-39-5151
対応時間 8:30〜17:15(平日)
公式サイト https://iju.na-nagaoka.jp/